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33-5.閑話 ティーガーⅢ
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開発依頼を出していたティーガーⅢの開発が完了し、ミグラント国への正式納入が始まった。
ティーガーⅡでは車体正面装甲の傾斜は50度であったがさらに10度傾斜することで計算装甲厚を増し、車体下面装甲板も傾斜を含め爆圧を逃がすよう構成されている。履帯周辺もスカートと呼ばれる装甲板で覆われ、履帯が外れないように改良型のギアも装着されている。
砲塔はティーガーⅡを参考に全方位で傾斜を増し、ロイヤルオードナンスL7 105mmライフル砲を搭載している。重量を考えればチーフテン戦車に搭載されているロイヤルオードナンスL11 120mmライフル砲搭載でも良いのだが、現在最新型であることから価格も高く英国の生産配備計画から搭載は出来なかった。
完成と共にスペックが公開されたティーガーⅢ、重装甲という設計思想はチーフテンに近いものがあり、英国連邦の設計思想は古いと各国から笑われることになる。
「大戦中戦車の後継機とは、いまさらそんな骨董品を扱うとはねぇ」
「なんでしたら、高額でM48を売却いたしましょうか。 なにあんな骨董品より役に立つだろう」
米国では走・攻・守のバランスが取れているM60A1戦車が存在し、その余裕からの米国軍の発言とも言えた。しかしその米国も次世代戦車の開発は遅延に遅延を重ね、兵器の運用思想の違いからも共同開発さえストップしてしまっていた。その為60年代前半に運用が開始されたM60A1型をさらに近代化し、のちにM60A2やA3など延命を続けることになる。
そういった言葉など気にもせず、英国の試験場でティーガーⅢは評定射撃・登坂性能など英国連邦所属国家として、必要な時は連邦陸軍と連携をとる為に兵器登録を受けるための査定を受けていた。
「標的設定完了」
「了解した。 評定射撃を開始せよ」
ミグラント国の兵士ではなく、マニュアルと基礎レクチャーを受けた英国陸軍戦車兵によって公正な試験を受けている。エンジンの出力は重量比から考えると若干低めであるのだが、トルクや登坂を優先しているために問題とはされず、射撃試験へと移っていた。
2km先の標的に光学照準及びレーザー照準によって標的を合わせ、英国製105mmライフル砲から撃ち出されたAPDS弾は標的に着弾。
「初弾命中よし。 続けて第二標的への射撃を続行せよ」
英国軍関係者としても、連邦国が導入する戦車のスペック情報を得ているに越したことはない。チーフテンよりもさらに重い為に動きは極めて鈍重であり、運用では攻勢にほとんど向かず、移動にはかならず戦車トランスポーターが必要であると評価が下された。そんな戦車であるために試験官や英国陸軍の士官は評価試験の結果をみていた。
「骨董品のような戦車を導入するとは、ミグラント国は何を考えているのだ」
「チーフテンが届くまで待てばいいものを」
「それは無理だろう。 チーフテンはまだ生産配備が追い付いていない。 カナダと異なり導入決定しているミグラント国は紳士的だろう。 いや、淑女的というべきか」
ミグラント国のチーフテン戦車の納入はまだされていない。西ドイツの防衛にあたるライン軍団が最優先であり、その後にも英国本土など優先度は明確に規定されそれに従って配備されている。
そしてセンチュリオン戦車を連邦各国に回しながらであるために、製造能力との兼ね合いでミグラント国は遅れている。周辺に国家が存在しない孤島状態の海洋国家がある為に後回しという事であった。その為に独自の購入することを英国連邦として認めており、連邦軍でもカナダは独自に購入計画を立てているなど独自の配備は保証されている。
1970年末には、正式登録がされた事で英国連邦軍での共同参加も可能となる。さすがに当時の独逸式である〇号戦車と名付けるわけにはいかず、ロイヤルティーガーが正式名称であり愛称としてティーガーⅢとなった。
そしてこの戦車は生産された第一生産と共にミグラント国に装備され、海外派遣隊へと複数回納入され常に海外での非常時対応を行えるよう備えられるのだが、ミグラント国以外で採用する国家は出なかった。
一方でチーフテン戦車納入が遅れていることから、独自戦車導入へとミグラント国が舵を切ったのではないかと英国の政治部は少々焦り、ミグラント国へのチーフテンの配備や条件について若干の修正を余儀なくされた。
のちにティーガーⅣが産まれ重装甲戦車の系譜は繋がれていく。
ティーガーⅡでは車体正面装甲の傾斜は50度であったがさらに10度傾斜することで計算装甲厚を増し、車体下面装甲板も傾斜を含め爆圧を逃がすよう構成されている。履帯周辺もスカートと呼ばれる装甲板で覆われ、履帯が外れないように改良型のギアも装着されている。
砲塔はティーガーⅡを参考に全方位で傾斜を増し、ロイヤルオードナンスL7 105mmライフル砲を搭載している。重量を考えればチーフテン戦車に搭載されているロイヤルオードナンスL11 120mmライフル砲搭載でも良いのだが、現在最新型であることから価格も高く英国の生産配備計画から搭載は出来なかった。
完成と共にスペックが公開されたティーガーⅢ、重装甲という設計思想はチーフテンに近いものがあり、英国連邦の設計思想は古いと各国から笑われることになる。
「大戦中戦車の後継機とは、いまさらそんな骨董品を扱うとはねぇ」
「なんでしたら、高額でM48を売却いたしましょうか。 なにあんな骨董品より役に立つだろう」
米国では走・攻・守のバランスが取れているM60A1戦車が存在し、その余裕からの米国軍の発言とも言えた。しかしその米国も次世代戦車の開発は遅延に遅延を重ね、兵器の運用思想の違いからも共同開発さえストップしてしまっていた。その為60年代前半に運用が開始されたM60A1型をさらに近代化し、のちにM60A2やA3など延命を続けることになる。
そういった言葉など気にもせず、英国の試験場でティーガーⅢは評定射撃・登坂性能など英国連邦所属国家として、必要な時は連邦陸軍と連携をとる為に兵器登録を受けるための査定を受けていた。
「標的設定完了」
「了解した。 評定射撃を開始せよ」
ミグラント国の兵士ではなく、マニュアルと基礎レクチャーを受けた英国陸軍戦車兵によって公正な試験を受けている。エンジンの出力は重量比から考えると若干低めであるのだが、トルクや登坂を優先しているために問題とはされず、射撃試験へと移っていた。
2km先の標的に光学照準及びレーザー照準によって標的を合わせ、英国製105mmライフル砲から撃ち出されたAPDS弾は標的に着弾。
「初弾命中よし。 続けて第二標的への射撃を続行せよ」
英国軍関係者としても、連邦国が導入する戦車のスペック情報を得ているに越したことはない。チーフテンよりもさらに重い為に動きは極めて鈍重であり、運用では攻勢にほとんど向かず、移動にはかならず戦車トランスポーターが必要であると評価が下された。そんな戦車であるために試験官や英国陸軍の士官は評価試験の結果をみていた。
「骨董品のような戦車を導入するとは、ミグラント国は何を考えているのだ」
「チーフテンが届くまで待てばいいものを」
「それは無理だろう。 チーフテンはまだ生産配備が追い付いていない。 カナダと異なり導入決定しているミグラント国は紳士的だろう。 いや、淑女的というべきか」
ミグラント国のチーフテン戦車の納入はまだされていない。西ドイツの防衛にあたるライン軍団が最優先であり、その後にも英国本土など優先度は明確に規定されそれに従って配備されている。
そしてセンチュリオン戦車を連邦各国に回しながらであるために、製造能力との兼ね合いでミグラント国は遅れている。周辺に国家が存在しない孤島状態の海洋国家がある為に後回しという事であった。その為に独自の購入することを英国連邦として認めており、連邦軍でもカナダは独自に購入計画を立てているなど独自の配備は保証されている。
1970年末には、正式登録がされた事で英国連邦軍での共同参加も可能となる。さすがに当時の独逸式である〇号戦車と名付けるわけにはいかず、ロイヤルティーガーが正式名称であり愛称としてティーガーⅢとなった。
そしてこの戦車は生産された第一生産と共にミグラント国に装備され、海外派遣隊へと複数回納入され常に海外での非常時対応を行えるよう備えられるのだが、ミグラント国以外で採用する国家は出なかった。
一方でチーフテン戦車納入が遅れていることから、独自戦車導入へとミグラント国が舵を切ったのではないかと英国の政治部は少々焦り、ミグラント国へのチーフテンの配備や条件について若干の修正を余儀なくされた。
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