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第3話「子どもたちについて」
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依頼人へクーポンを届けて仕事を上がって、予定していたアニーと二等公書士ニーナとの会食を済ませると、時刻は午後の二時を回った所だった。家に帰ったら兄妹を散歩にでも連れ歩く方が良かろうかと、アンリエッタは考える。何か菓子とか、贅沢な食事をさせてやるのも良い。
――だって育ち盛りじゃん。いくら朝でも、豆と油だけじゃさあ。
肉を付けろ肉を、と会食中にアニーから寄せられた批判を思い出す。
確かに、決まって朝昼同じで夜はスープとハムが付くかどうか、という冷製気味の献立が自身の食生活に倣い過ぎたものであったことは否めない。レームとルウィヒが特段の不満を見せなかったので、つい深く考えないままでいたのだ。
とはいえ。
――どんな子どもだって、大人の顔色を窺ってるものよ。
その後聞かされたニーナの発言が、耳に痛かった。
ルウィヒのおかげでアンリエッタに悪感情がないことは伝わって、だから二人とも気を許してくれているが、心の底ではきっと遠慮がある。一時的な保護者だとしても、事実上彼らが路頭に迷うかどうかはアンリエッタの心一つなのだから、気を遣うのも無理はない。特に、兄という立場がそうさせるのだろう、レームの方は傾向が顕著だ。
「ルウィヒはあなたのこと、信頼してるみたいだ。僕もそれで良いって思う」
レームがそんなふうに言ったのは、彼が目覚めてから数日が経った頃のことだった。
対面した最初こそ、庇うように妹をそばに引き寄せて不審がられたアンリエッタだったが、ルウィヒの口添えもあってか向けられた警戒はすでに解けていた。少年の回復は早く、肩の怪我も癒えようかという時である。追手と思しき者たちが、病院や孤児院といった子どもを保護しそうな施設を捜索していたとかいう話も聞こえていて、兄妹はそろそろ、次の行動を決めなければいけなかった。彼にとっては右も左もわからない現状、行き掛かりで事情を知った後も協力的だったアンリエッタは、たぶん頼りやすかったのだと思う。
二人の、事情。
聞いた話から類推するに、兄妹はとある研究機関の被験者、即ち実験体であるらしかった。その実態や目的は与り知れないが、恐らくは魔法について研究する。幾つの年の頃からかは記憶が朧げだと言うが、レームとルウィヒはそこで飼われて、他にいた子どもと同様に投薬や実験をされた。ある時、別の子どもがどこかに行って、戻らなかった。じきにルウィヒもどこか別の場所へ移されることがわかって、それで連れて逃げた。逃亡の最中に肩に怪我を負って、アンリエッタと出会ったのは、数日潜伏した末のことだったという。
少年と少女に、お互いを除いた家族についての記憶はない。そもそも兄妹だというのも何かれっきとした根拠があるわけではない。ただ、見た目は似通う。ルウィヒは特に教わるでもなくレームのことを「お兄ちゃん」と呼んでいたというし、研究機関には子どもの世話役らしき人(兄妹は彼女をカミッラおばさんと呼んだ)がいて、彼女もそのように言っていたらしいので、血縁関係にあるというのはおそらくそうなのだろう。
逃げ出してきたくらいだ、二人は元の場所に戻ることを望んではいないし、子どもを実験に使って障害をもたらすような施設へ送り出すことは、アンリエッタとしても了解しかねた。だから目下、慈善事業にコネクションのあるニーナを頼って、身許の引受先を探しつつ三人で暮らしている。
と言って、特殊な境遇の二人だからどこでも軽はずみに声を掛けるというわけにもいかず、進捗は足踏み気味だ。
『素敵な便りは、書く者と読む者の人生を豊かに変えます』
通り沿い、謳い文句に目に留めて、文具屋のショーケースの前に立ち止まる。出来具合の上等さを誇る便箋とインクのサンプルを、じっと見つめた。
(……手紙、書くべきだよね)
そう、思う。
きっとたぶん、自分は実家を頼るべきだった。イスタ南部、都市郊外の牧羊農家であれば匿い養うにはうってつけだ。家族だって苦情くらいは寄越すにしても、それでも拒否まではしないだろう。兄妹の生活の準備もあって先延ばしにしていたが、そろそろ、重いペンを手に執るべき頃合いだった。
「あ」
と声を漏らしたのは、間借りするアパルトマンの玄関が見えた時だ。
普段はいない誰かがそこに立つ。短く刈り込んだ茶髪の若い男、シャツに羽織ったカーキのベストは、以前警察署で目にした時と変わらない。
こちらに気が付いたらしいフランツが手を上げる。いきなりの登場にアンリエッタは会釈もできずに、その場を一歩後ずさった。たじろぐ間に、フランツはずんずんと距離を詰めてくる。
「よう、お嬢さん」
「……フランツさん。この間はどうも」
ぎゅっと鞄の肩紐を握って挨拶を返したアンリエッタを見下ろし、フランツはひょうきんに唇を歪めた。
「なんだ元気がないな。てっきり、捜査の続報を心待ちにしているもんかと」
アンリエッタは下唇を一度噛むと、硬い声音で答える。
「また、お聞きになられていないんですか。鞄は見つかったので被害届は取り下げました」
不信感たっぷりで応じてみせたのに、彼には気にした様子もない。
「ああ。聞いたとも。しかしあんたは鞄よりも子どもの行方にこだわってたはずだ」
「……」
「だからその子たちのことをお聞きしたくてね。御存じなんだろ、アンリエッタお嬢さん?」
その子、『たち』。
唄うように自分の名前を呼んだ彼のことを、いっそう警戒を込めて見上げる。それにしてもと、フランツは冗談めかして笑ってみせた。
「薄情なもんだ。こちとら仮にも協力者だぜ、何も知らせてくれないなんて」
「あなただって私に嘘をっ」
勢い声を荒げる。一方的な物言いだと思った。それを言うならアンリエッタにも言いたいことがある。
「本当は警官ではないんでしょう? 巡査さんは、フランツなんて人は知らないと」
レームとルウィヒに出会って間もなくのこと、アンリエッタは警察署まで出向いていた。どうフランツと接触すべきかと付近でまごついている内に、声が掛かる。それで彼の所在を問えば、そもそも警察に所属がないことを知らされたのだった。
抱いた失望をぶつける心地で非難したアンリエッタに、フランツはふうむと白々しく息をついた。
「困るな末端のお巡りは。事情を知らずに余計なことを言う」
「詐称に忖度するよりもましです」
「なるほど、有益な議論になりそうだ」
諸手を掲げて皮肉ってみせた彼のことを、アンリエッタは厳めしく細めた目で見つめる。軽蔑する視線を前にフランツは唇を曲げ、今度はまともに取り合った様子で鼻を鳴らした。
真上に向けていた手の平をアンリエッタの方へ見せつけ、降参のポーズに変える。
「わかった。……悪かったよ。俺が不誠実だったのは確かに言う通りだ。すまなかった」
ふいに謝罪を繰り出したフランツは顔を伏せがちに、覗き込むようにこちらを見る。見つめ返すアンリエッタの眼差しから、じっと目を逸らさない。
「でもな、本意じゃない。職務上、仕方がなく、ってやつだ。それに別に、あんたや子どもの不利益になるよう動いたわけでもない。気持ちを鎮めちゃもらえんかね?」
平謝り、というほどでもないが。ついさっきまでのらりくらりと批判をかわしていた男が、またずいぶんとまっすぐに非を認めたものだと、アンリエッタは戸惑う。
「……あなたはやっぱり、警察官ではないんですか?」
今一度問い掛けて、頷きが返る。
「なら一体――」
「そいつは言えん。職務上、な。だが少なくとも犯罪者じゃあない。安心できんかもしれんが、危害を加えるつもりもない」
信用に足る宣言、とは言えなかった。何せ目の前の彼についてわかったことがほとんどない。せいぜい推測できるのは、警官ではないがそれに類する身分だろうという程度のことだ。とはいえ、力ずくで済ませるつもりならとっくにやっていそうというのもまた、否定しきれないことではあった。
アンリエッタは深く息をつくと、再び目の前の瞳を見据えた。
「あの子たちのためになること、なんですよね?」
そうであると祈るしかない。どのみち今のアンリエッタには、彼の用事に応じる以外できることがないのだ。
フランツが、片方の唇を持ち上げて肩を竦める。肯定とも否定とも取れる仕草に、アンリエッタは詰め寄りたくなる衝動をぐっと堪えた。
――だって育ち盛りじゃん。いくら朝でも、豆と油だけじゃさあ。
肉を付けろ肉を、と会食中にアニーから寄せられた批判を思い出す。
確かに、決まって朝昼同じで夜はスープとハムが付くかどうか、という冷製気味の献立が自身の食生活に倣い過ぎたものであったことは否めない。レームとルウィヒが特段の不満を見せなかったので、つい深く考えないままでいたのだ。
とはいえ。
――どんな子どもだって、大人の顔色を窺ってるものよ。
その後聞かされたニーナの発言が、耳に痛かった。
ルウィヒのおかげでアンリエッタに悪感情がないことは伝わって、だから二人とも気を許してくれているが、心の底ではきっと遠慮がある。一時的な保護者だとしても、事実上彼らが路頭に迷うかどうかはアンリエッタの心一つなのだから、気を遣うのも無理はない。特に、兄という立場がそうさせるのだろう、レームの方は傾向が顕著だ。
「ルウィヒはあなたのこと、信頼してるみたいだ。僕もそれで良いって思う」
レームがそんなふうに言ったのは、彼が目覚めてから数日が経った頃のことだった。
対面した最初こそ、庇うように妹をそばに引き寄せて不審がられたアンリエッタだったが、ルウィヒの口添えもあってか向けられた警戒はすでに解けていた。少年の回復は早く、肩の怪我も癒えようかという時である。追手と思しき者たちが、病院や孤児院といった子どもを保護しそうな施設を捜索していたとかいう話も聞こえていて、兄妹はそろそろ、次の行動を決めなければいけなかった。彼にとっては右も左もわからない現状、行き掛かりで事情を知った後も協力的だったアンリエッタは、たぶん頼りやすかったのだと思う。
二人の、事情。
聞いた話から類推するに、兄妹はとある研究機関の被験者、即ち実験体であるらしかった。その実態や目的は与り知れないが、恐らくは魔法について研究する。幾つの年の頃からかは記憶が朧げだと言うが、レームとルウィヒはそこで飼われて、他にいた子どもと同様に投薬や実験をされた。ある時、別の子どもがどこかに行って、戻らなかった。じきにルウィヒもどこか別の場所へ移されることがわかって、それで連れて逃げた。逃亡の最中に肩に怪我を負って、アンリエッタと出会ったのは、数日潜伏した末のことだったという。
少年と少女に、お互いを除いた家族についての記憶はない。そもそも兄妹だというのも何かれっきとした根拠があるわけではない。ただ、見た目は似通う。ルウィヒは特に教わるでもなくレームのことを「お兄ちゃん」と呼んでいたというし、研究機関には子どもの世話役らしき人(兄妹は彼女をカミッラおばさんと呼んだ)がいて、彼女もそのように言っていたらしいので、血縁関係にあるというのはおそらくそうなのだろう。
逃げ出してきたくらいだ、二人は元の場所に戻ることを望んではいないし、子どもを実験に使って障害をもたらすような施設へ送り出すことは、アンリエッタとしても了解しかねた。だから目下、慈善事業にコネクションのあるニーナを頼って、身許の引受先を探しつつ三人で暮らしている。
と言って、特殊な境遇の二人だからどこでも軽はずみに声を掛けるというわけにもいかず、進捗は足踏み気味だ。
『素敵な便りは、書く者と読む者の人生を豊かに変えます』
通り沿い、謳い文句に目に留めて、文具屋のショーケースの前に立ち止まる。出来具合の上等さを誇る便箋とインクのサンプルを、じっと見つめた。
(……手紙、書くべきだよね)
そう、思う。
きっとたぶん、自分は実家を頼るべきだった。イスタ南部、都市郊外の牧羊農家であれば匿い養うにはうってつけだ。家族だって苦情くらいは寄越すにしても、それでも拒否まではしないだろう。兄妹の生活の準備もあって先延ばしにしていたが、そろそろ、重いペンを手に執るべき頃合いだった。
「あ」
と声を漏らしたのは、間借りするアパルトマンの玄関が見えた時だ。
普段はいない誰かがそこに立つ。短く刈り込んだ茶髪の若い男、シャツに羽織ったカーキのベストは、以前警察署で目にした時と変わらない。
こちらに気が付いたらしいフランツが手を上げる。いきなりの登場にアンリエッタは会釈もできずに、その場を一歩後ずさった。たじろぐ間に、フランツはずんずんと距離を詰めてくる。
「よう、お嬢さん」
「……フランツさん。この間はどうも」
ぎゅっと鞄の肩紐を握って挨拶を返したアンリエッタを見下ろし、フランツはひょうきんに唇を歪めた。
「なんだ元気がないな。てっきり、捜査の続報を心待ちにしているもんかと」
アンリエッタは下唇を一度噛むと、硬い声音で答える。
「また、お聞きになられていないんですか。鞄は見つかったので被害届は取り下げました」
不信感たっぷりで応じてみせたのに、彼には気にした様子もない。
「ああ。聞いたとも。しかしあんたは鞄よりも子どもの行方にこだわってたはずだ」
「……」
「だからその子たちのことをお聞きしたくてね。御存じなんだろ、アンリエッタお嬢さん?」
その子、『たち』。
唄うように自分の名前を呼んだ彼のことを、いっそう警戒を込めて見上げる。それにしてもと、フランツは冗談めかして笑ってみせた。
「薄情なもんだ。こちとら仮にも協力者だぜ、何も知らせてくれないなんて」
「あなただって私に嘘をっ」
勢い声を荒げる。一方的な物言いだと思った。それを言うならアンリエッタにも言いたいことがある。
「本当は警官ではないんでしょう? 巡査さんは、フランツなんて人は知らないと」
レームとルウィヒに出会って間もなくのこと、アンリエッタは警察署まで出向いていた。どうフランツと接触すべきかと付近でまごついている内に、声が掛かる。それで彼の所在を問えば、そもそも警察に所属がないことを知らされたのだった。
抱いた失望をぶつける心地で非難したアンリエッタに、フランツはふうむと白々しく息をついた。
「困るな末端のお巡りは。事情を知らずに余計なことを言う」
「詐称に忖度するよりもましです」
「なるほど、有益な議論になりそうだ」
諸手を掲げて皮肉ってみせた彼のことを、アンリエッタは厳めしく細めた目で見つめる。軽蔑する視線を前にフランツは唇を曲げ、今度はまともに取り合った様子で鼻を鳴らした。
真上に向けていた手の平をアンリエッタの方へ見せつけ、降参のポーズに変える。
「わかった。……悪かったよ。俺が不誠実だったのは確かに言う通りだ。すまなかった」
ふいに謝罪を繰り出したフランツは顔を伏せがちに、覗き込むようにこちらを見る。見つめ返すアンリエッタの眼差しから、じっと目を逸らさない。
「でもな、本意じゃない。職務上、仕方がなく、ってやつだ。それに別に、あんたや子どもの不利益になるよう動いたわけでもない。気持ちを鎮めちゃもらえんかね?」
平謝り、というほどでもないが。ついさっきまでのらりくらりと批判をかわしていた男が、またずいぶんとまっすぐに非を認めたものだと、アンリエッタは戸惑う。
「……あなたはやっぱり、警察官ではないんですか?」
今一度問い掛けて、頷きが返る。
「なら一体――」
「そいつは言えん。職務上、な。だが少なくとも犯罪者じゃあない。安心できんかもしれんが、危害を加えるつもりもない」
信用に足る宣言、とは言えなかった。何せ目の前の彼についてわかったことがほとんどない。せいぜい推測できるのは、警官ではないがそれに類する身分だろうという程度のことだ。とはいえ、力ずくで済ませるつもりならとっくにやっていそうというのもまた、否定しきれないことではあった。
アンリエッタは深く息をつくと、再び目の前の瞳を見据えた。
「あの子たちのためになること、なんですよね?」
そうであると祈るしかない。どのみち今のアンリエッタには、彼の用事に応じる以外できることがないのだ。
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