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5月10日~16日 乱戦に至るまで
第19話 大乱戦
しおりを挟む【ろくでなしども】
「……どういうこった」
車が見えなくなった後、ルガールが呟いたのを皮切りに全員が話し始める。
「最初から『月の影』に入っていなかったのか?」
「いや、それはない。さっき僕らは影に会ったじゃないか」
「俺は数トンあるトラックをマンションのエントランスに投げ込んだんだ。『月の影』がなけりゃ今頃機動隊が出動してるだろうよ」
「少なくとも今の一瞬だけは影から抜け出していました。出なければ私たちを認識してクラクションなんて鳴らせません」
「影から抜け出す条件は幻力が規定値以下に下がることやぞ? 僕とそこの生意気な子犬が火花を散らしとったのに、規定値を下回ったなんてありえんわ」
「気の中心源から遠ざかると影から抜け出せるが、俺たちが中心だから遠ざかるも糞もねえんだよな」
「少なくとも、あの車が来るまでは周りのニンゲンは気がついてなかった。今はまた影が修復されているようだしね」
「あの車……ねえ」
「……後部座席の少年、確か……」
「……」
しばしの沈黙。
突然、誰からともなく地面を蹴り、臨戦態勢に入った。一人綴喜だけが取り残される形になった。
「え? え?」
「勘違いするんじゃあねえぞ! 俺はテメエらと慣れ合うつもりはねえ!」
「おどれらなんぞ知っとるな!? 吐け!」
「おいおい、さっきも言った通り俺は乱戦するつもりは――」
ヴィクトールの発言は銃声にかき消された。
メイファが青い炎とともにその場から消え、幾重にも重なった銃声が轟くと同時に、クローイの姿が後ろによろめいた。
メイファは住宅のブロック塀の影で息を潜める。白日の強襲、クローイはそのまま倒れこみ――。
――地面に背中が触れる寸前に、陽炎のように揺れ動いて消えた。
メイファは舌打ちをしてヘンゼルの弾倉を交換し、リロードする。
「『青魂影』については」
耳元で囁かれる。
背面に覆いかぶさるクローイに左肘を叩きこもうとするが空を切った。
塀の上に伏せる黒猫が語る。
「すでに『覚えている』。その対処法もね。その道の権威ある教授に握手してもらったことがあってね。すでに僕に対する認識をずらしているから、どうぞ『青魂影』の世界で僕の姿に銃弾を撃ち込んでくれて構わないよ。そこには僕の幻影があるだけだ」
メイファは引き金に指をかける。しかしカチッと詰まった音がするだけで弾が出なかった。
「それと今触れた時にセーフティをオンにさせてもらったよ。気付かなかったのかい?」
あざ笑うように黒猫が語る。メイファは「ジャック」と声を上げ、再び姿を消した。同時にクローイの影も空中に溶ける。
「よそ見してんじゃねえぞオイ!」
二人のやり合いに目を奪われていたヴィクトールの顔面にルガールの拳が叩きこまれる。ヴィクトールの巨体は吹っ飛び、ガードレールに激突した。その衝撃でガードレールが針金のように容易く曲る。
ルガールは天に吠えて、半獣化した。狼の耳が天に伸び、手足は銀色の毛に覆われ、犬歯が剥き出しになる。
「さっきはよくもやってくれたよなァ!」
ルガールが腕を交差させると、彼の前に白く光る円形の魔法陣が現れた。中心の図形とそれを囲む数字と文字列。魔法陣が三つ重なるように浮かんでいる。彼が腕を振り下ろすと、手前から順に数字と文字列がゆっくりと回転し始めた。その回転はタービンのように次第に速くなり、それに呼応するように光の輝きも増していく。
「『三閃に奔れ』」
ルガールが呪文を唱え、輝く魔法陣に突っ込む。魔法陣は風を巻き起こしながらガラスのように割れる。一枚、二枚、三枚とくぐるとルガールは姿を消した。と同時に立ち上がろうとしたヴィクトールが前後左右から殴られ、爪で切り裂かれた。ヴィクトールはガードレールに背を預けながら顔を腕で庇うが、ルガールの猛攻は止まらない。
「どうしたどうしたどうしたどうしたどうしたァ!?」
息をつく間もなく、加速法理は次々と展開されていく。
「さっきまでの威勢は、どうしたってんだッ!?」
目にも映らぬ打撃と斬撃は、次第に範囲を広めていく。周囲一体の物体すべてに深く抉れた爪痕が刻まれ、耐えきれなくなった石壁と家屋がついに崩壊していく。
「『壁』」
ヴィクトールの呟きに、銀色の液体がヴィクトールの目の前に立ち上がり、瞬時に硬化した。ルガールの猛攻に爪痕をつけられても、瞬きを挟む間に修復されていく。
「『棘』」
水銀法理は半球状に変形した後、無数の針を前面に突き出した。無名は法衣で防ぎ、ルガールは爪で弾いて、百メートルほど後方に退避する。
距離を再び詰めようとするルガールの視界を、御札の波が遮った。ルガールは百を超える紙吹雪をすべて避けて、三枚だけ引っ掴んで無名の元へと殴り込む。
「返すぜッ!」
無名は法衣で防ごうとするもコンマ数秒間に合わず、右頬に思い切り拳がめり込んだ。御札が舞い、無名は後方へ吹き飛ばされ――法衣はルガールの右足を捉えていた。無名がマンションの柱に激突すると同時に、ルガールは法衣に引っ張られて電柱に右半身を強く打ち付けた。電柱は折れ曲がり、ルガールの呼吸が数秒止まる。
無理やり息を吐いて立ち上がると、背後に無名が仁王立ちしていた。
「ッ!?」
退避しようとするルガールは、しかし法衣の縛りにより無名に引き寄せられた。
「返すぞッ!」
無名の拳がルガールの水落に入る。宙に浮かぶルガールを再び引き寄せようとするも、すでに重さはなかった。ルガールは屋根上に飛んでいく。
一度捉えた獲物が法衣が滑り落ちたことに、無名は驚愕する。
(なんや!? 法衣が解けるなんぞ――)
(――ひとつ貸しだぜ、ルガール)
クローイは『油帚』の法理で、ルガールの足首に結ばれていた部分を掃いていた。
(縛った相手の法理を制限できるようだけど、外からの法理を重ねれば脱出も可能か)
ルガールを助けると同時に、無名の法衣の効果を分析する。『戦火乱反射』で姿を隠しているクローイは、空にうつ伏せになっていた。悠々自適に足をぶらつかせながら、『ストレスシャボン』を吹いて、化け物たちの幻力をじわじわと削いでいた。
安寧の中でシャボンを吹こうと息を吸い込んだ瞬間、肺にガラス片が入り込んだような痛みが走り、強く咳き込んだ。ゴボゴボと音を立てて喉奥から血があふれ出す。すぐに回復法理を組み立てようとするも、脈動ごとに増していく体内からの刺突は思考を阻害した。クローイは宙に浮かぶことすら覚束なくなり、ぼろ雑巾のように地面にビシャリと落ちた。
「なんだ、近くにいたのか」
法理がすべて解除されたクローイの目の前に、ヴィクトールが拳を振り上げていた。猫の牙を食いしばりながら、即座に『視覚転移』でヴィクロールの背後に回り、その大振りの拳を躱した。怪物の殴打にコンクリートの道路が焼き菓子のごとく容易く砕け散った。
クローイは胸に手を当てて、『天使ウイルス』で解毒を開始する。
「ゲホッ……卑怯だろ――毒はっ!」
捨て台詞を吐いて、再び姿を消した。
「どの口が――」
音よりも先に風を切る気配に、ヴィクトールは右手をかざして水銀の盾を作り出す。しかし、盾は容易に貫かれ、ヴィクトールの右手を吹き飛ばし、弾丸が額を掠めた。額から溢れる鮮血に続けて、鈍い発砲音が鼓膜を揺さぶった。
「旧式の対戦車式ライフルかっ……!」
ヴィクトールが銃弾の放たれた先に視線を投げたときには、メイファはすでに七十メートル先のマンションの屋上から飛び降り、移動を開始していた。家屋の屋根から屋根へ飛び移っていく。
和風家屋の瓦葺きの上に立ったとき、無名の法衣を飛び避けたルガールと鉢合った。
反射的にサブマシンガンを放つ。瓦に弾かれ、あるいは瓦を砕いて銃弾が散らばる。
秒間十二発の銃弾をステップワークで交わしながら、ルガールは魔法陣を展開した。ひとつ、ふたつと魔法陣を通り抜けて、ピーカブースタイルでメイファの懐に一気に距離を詰める。爪撃のアッパーを繰り出した刹那、青い炎が揺らめいて拳が空を切った。
メイファがルガールの後頭部めがけてヘンゼルの銃弾を放つ。しかしその弾丸はルガールの髪の毛を揺らすことはなく、代わりにルガールの踵がメイファの右側頭部に触れようとしていた。
ッ速すぎるッ――!?
ノロすぎんだよッ!
ルガールの回し蹴りを、間一髪のところで右腕で受け止め、全身の力を抜く。
空葉拳ッ!
メイファの体は空中で激しく回転し、コンクリートに落下してからもゴム玉のように跳ね返った。
幼少期より培ってきた拳法はメイファの心臓の音を守り切り――。
「~ッ!」
――しかし代償に右腕の骨を差し出すしかなかった。激痛に汗が溢れ出し、血と唾液が混じった粘液が口元から漏れ出す。頬の擦り傷からも血が流れだした。
メイファは、ニンゲンとしての種族の壁に直面していた。
痛みを堪えて立ちあがろうとするメイファに向かって、無名が法衣を疾らせる。しかし、メイファに触れる直前で法衣は真上に受け流された。
疑問に思うよりも先に、もう一度法衣を操ろうと右手を振り下ろす。
「やはり『欲しい』な」
ひらりひらりと二枚の羽毛が無名の目の前を掠めた。
「その力」
チチチッという鳥の鳴き声とともに、視界が暗くなる。無名は周囲に法衣を回転させ、クローイを後退させる。
クローイが跳んだ先には、水銀の鮫が不揃いの歯を上向けて待ち構えていた。ガキンと金属音を立てて閉じられた顎は、しかし毒薬を飲み込んだがごとく空中でのたうち回った。やがて水銀は球体になったのち、八つの矢印に変形し、ヴィクトールに向けて襲いかかった。
法理の突然の反抗にもヴィクトールは眉ひとつ動かさない。槍の先がヴィクトールの目を突き刺す寸前で、水銀は動きを止め、その場に落下し地面に溶けていった。ヴィクトールは法理が自分を傷つけようとしたときは自壊するように事前に構築済みだった。
クローイは空中で足を組んで座っていた。右手側に三枚の大きな雀の羽を日の下に広げ、掲げられた左手の上には、矢印で形取られた四次元八面体が回転していた。その姿は、見るものに西欧で古より伝えられる悪魔の姿を連想させる。
無名とヴィクトールは同時に理解する。
『夜雀の羽』。
『ベクトル変換』。
この妖術は――。
この法理は――。
夕立署の岩倉刑事の力。
ロマノフ研究所指定の禁解法理。
「覚えやがったな!?」
「盗人めがっ……」
クローイは微かに頬笑みを浮かべ、その姿は音もなく消えていく。
ヴィクトールは水銀法理を再構築し、自動追尾の法理を加算しようとするも、ルガールの襲撃によって中断された。ルガールのジャブによる追撃はメイファの放ったミサイル弾によって阻まれ、周囲に砂塵が立ち込めた。
不明瞭な視界のなか、ありとあらゆる戦闘音が連なり続け、周辺一帯はすでに瓦礫すら砕かれて砂塵に変わってゆく。
無名は深く息を吸い込んで、吐いた。そして、ありったけの聖気を体に漲らせた。法衣が巻き上げられて旗めく。
理解したわ。
コイツらに出し惜しみしとったら、捕縛など夢のまた夢。
無名は地面に両膝をつく。両手を地面につきながら呟く。
「『主よ、どこへ行かれるのですか』」
無名の足を覆う法衣が目に映らぬほど細い糸にまで解かれていく。無名の本来の足が、細く萎れた――死した足が顕になる。
戦闘に興じていた四人に悪寒が走る。
生前幻後を思い返せど感じたことのない――魔の体が拒絶反応を起こす、みなぎる聖気。
勘考するよりも先に、その場にいた全員が退避行動に転じる。
「『愚者の糸よ』!」
無名が叫ぶと黄金色の糸が辺り一面に張り巡らされた。屋根から地面へ、電信柱から瓦礫へ。縦横無尽の糸が太陽の光を浴びて煌めいた。
物体の触れた振動が、糸を通して無名の足に伝わる。
無名は震えた糸を右手で掴んで素早く下に引いた。
「っ!?」
「くそッ!」
姿を消していたクローイとルガールが宙に放り出される。少し遅れてメイファ。彼らは空中で糸に巻きつかれて雁字搦めにされていた。ヴィクトールも防御体制のまま糸に巻きつかれる。生物のように動いていた水銀は、いまや糸に囲まれて銀色の立方体のまま静止していた。
なんて出鱈目な祖式――。クローイは自分に絡みつく糸から垣間見た法理の絶佳に圧倒される。持ちうる知識を総動員して法理を解読しようとするが、膨大かつ変則的な式の海に溺れそうになり、息継ぎをする。まいった、これを『覚える』のは不可能だ。
ルガールが唯一動かせる右腕を素早く振り下ろすが、振り下ろした状態で固められる。
「無駄や。暴れれば暴れるほど、巻きつくけん。観念せぇ」
無名は肩で息をしながらそう告げる。地面に膝をついたまま、ひび割れたコンクリートの上に突っ伏す。暴れ馬たちをまとめて捕縛した代償は大きく、今最も疲弊し、追い詰められているのは無名であった。
「法理も、制限されるけん――しばらく、そのまま反省しとけ。今、影縫に、連絡をとって――」
「それは困るな」
ヴィクトールが発言する。
「俺を引き留めたいなら延滞料を払ってもらわないとな」
無名は地面に付けた顔を少し上げ、気だるげにヴィクトールを流し見る。
「失念、しとったわ。凶悪犯には、猿轡やったな」
「金がないなら行かせてもらうぞ」
殺し合いの最中でも変わらなかった眠たげなヴィクトールの表情に、力みが芽生えた。ゆっくりと前に動く。前に一歩進む度に糸を束ねていく。
「無駄や言うとんのが、わからんか?」
無名が大きく息を吐きながら言う。
しかしそれでもヴィクトールは進むのを止めない。顔に血管を浮きだし、歯をむき出しながら前に進む。ギリギリと糸が軋む。ゆっくりと、しかし確実に一歩一歩確実に進む。
「……嘘やろ?」
プチリ。
ヴィクトールの前進に耐えきれず、ついに糸の切れる音がした。空中に張り巡らされた糸が下に落ち、合わせて宙に磔られていた三人も着地する。ヴィクトールはふうと息を吐いて、生気のない表情に戻って体にかかる糸を払う。
「上等やっ……」
地面に落とされた糸が無名の脚に集いて、高速で編まれていく。法衣を再び形成したところでゆらりと立ち上がる。
「部下を待つまでもない……全員ここで縛り首にしたるわッ!」
無名のみなぎらせた聖気を喜ぶように、法衣がひらひらと揺れ踊る。
「荒縄は自らの首を絞めるためにあるのよ。ミイラさん?」
かぼちゃ頭の指先から出た青い火が、メイファの咥えた煙草に火をつける。
「すばらしいショーだ。俺が観客席にいたのなら、銀貨三十枚出したっていい」
ヴィクトールが右腕に注射器を打つと、吹き飛んだ右手がボコボコと音を立てて再生していく。
「その金はしまっておけよ。あの世の船頭にその金で媚でも売っときゃあ、天国に行けるかもしれねえぜ?」
爪と犬歯を光らせながらルガールが吠える。
「死にたがりなのは結構なことだけどさ。地獄に行く前に置いていってくれよ? 君たち自慢の法理をさ」
クローイは四元素の球体を発生させ、衛星のごとく自分を中心に周回させる。
一帯が破壊しつくされた住宅街跡地にて、円形に並んだ五人が殺気を発する。空間が絵具を落とした水面のように混ざり合う。
歪みが頂点に達したときだった。
「――いい加減になさいっ!」
上空から怒声と、薙刀が降ってくる。ガキンと音を立てて五人が並んだ円の中心に突き刺さった。
薙刀の刃から起きた波が地面を伝わる。波が到達すると五人は地面に押さえつけられた。霊圧は重力をはるかに超える重みを付加し、範囲内の生物に地に伏すことを強要した。
地面に跪き、あるいは這いつくばる五人をよそに、網代笠を頭にかぶった霊は薙刀の柄にふわりと降り立つ。頬と目を赤らめながら、決意したかのように鼻からフンと息を吐く。
「ここからは、私が仕切らせていただきますっ!」
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