12 / 60
第一章
12:お茶会・2
お茶会では他の貴族家の子息令嬢とも初めて会った。僕は家族や使用人以外の貴族の人と王都で会うのは初めてだったのでお茶会に参加するまでは少しだけ緊張していた。何故なら僕の行動が我が家の評価に繋がると理解していたからだ。子供同士ならそこまではいかないかもしれないけど、今日はその親達も参加している。
家の評価を下げるような行為は慎まないと!
そう意気込んでいたんだけど最初から迷子になると言う失態を見せてしまった....。
でもそのお陰(?)で王弟殿下のカーディナル様に出逢えたのだから結果的には良かったのかも?
お母様の腕から下ろして貰い、僕はお茶会の為に用意されたお菓子や飲み物のテーブルへと向かう。
ドキドキしすぎて喉乾いちゃった....。
「お飲み物は何になさいますか?」
「えっと....紅茶を。お砂糖はいらないのでミルクだけおねがいします」
「わかりました」
テーブルに着くと直ぐ様給仕の人が飲み物を聞いてくれる。甘いお菓子を食べるなら紅茶はお砂糖いらないよね。でも前世でもミルクティーは好きだったからミルクはいれて貰うけど。
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
カチャと小さな音を立ててソーサーからカップを持ち上げ口元に近づけると紅茶の良い香りが鼻腔を擽る。
「....おいしい...ふふ」
「紅茶がお好きなんですか?」
「え?」
突然声を掛けられて慌てて顔を上げれば、そこには顔がそっくりな男女の子供が2人立っていた。
「えっと.....はい、あの?」
「私、リコリス公爵家次女のオーレアです」
「僕はリコリス公爵家次男のトラウビーだ」
まさかの公爵家!!
「あの、僕はルピナス伯爵家次男のルテウスです。よろしくお願いします」
僕は慌てて椅子から降りて挨拶をするとオーレア様が笑みを浮かべて話し掛けてくる。
「ふふふ。さっきまでお母様と王妃様と王弟殿下とで仲良くお話されてましたよね」
「はい....その、僕が迷子になったのを王弟殿下がここまで送ってくれました」
「へ~....でも王弟殿下って怖くなかったか?いつも無表情だろ?」
無表情.....?
「いえ?無表情ではなかったですよ?」
「そうなのか?」
「あら.....?」
何やら考え込んだ2人に椅子を薦めてお茶の続きをする。せっかくのお茶会だし、美味しいお菓子もあるのに食べなきゃ勿体無いよね。
「じゃあルテウスはお茶会自体初めてなんだな」
「はい。お母様から王妃様のお茶会があるから一緒に行ってみないかと言われて」
「そうなのね。我が家でもお母様がお茶会をたまに開催してるから都合がついたら来て欲しいわ!ルテウス様とお話してると楽しいもの」
オーレア様とはトラウビー様は公爵家の子息令嬢なのに傲慢なところもなく凄く気さくな人柄で爵位が下の家の僕にも凄く丁寧に相手をしてくれて僕と友達にもなってくれた。因みに2人は僕より1歳年上で双子なのだそう。2人ともオレンジがかった金髪に翡翠色の綺麗な瞳だ。男女の双子だからわかりやすいけど、同姓の双子だったら見分けがつかない程そっくりだった。
結局お茶会は2人とゆっくり話していたのと僕が迷子になってたので他の人とは全く話す時間がなくて少しだけ残念だった。オーレア様とトラウビー様が言うには他の家の子供達は第二王子殿下にピッタリとくっついて離れなかったから話す必要はなかったよ、と言ってたから時間があったとしても話せたかどうかわからなかっただろう。
こうして僕の初めてのお茶会は無事に何とか終わったのだった。
家の評価を下げるような行為は慎まないと!
そう意気込んでいたんだけど最初から迷子になると言う失態を見せてしまった....。
でもそのお陰(?)で王弟殿下のカーディナル様に出逢えたのだから結果的には良かったのかも?
お母様の腕から下ろして貰い、僕はお茶会の為に用意されたお菓子や飲み物のテーブルへと向かう。
ドキドキしすぎて喉乾いちゃった....。
「お飲み物は何になさいますか?」
「えっと....紅茶を。お砂糖はいらないのでミルクだけおねがいします」
「わかりました」
テーブルに着くと直ぐ様給仕の人が飲み物を聞いてくれる。甘いお菓子を食べるなら紅茶はお砂糖いらないよね。でも前世でもミルクティーは好きだったからミルクはいれて貰うけど。
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
カチャと小さな音を立ててソーサーからカップを持ち上げ口元に近づけると紅茶の良い香りが鼻腔を擽る。
「....おいしい...ふふ」
「紅茶がお好きなんですか?」
「え?」
突然声を掛けられて慌てて顔を上げれば、そこには顔がそっくりな男女の子供が2人立っていた。
「えっと.....はい、あの?」
「私、リコリス公爵家次女のオーレアです」
「僕はリコリス公爵家次男のトラウビーだ」
まさかの公爵家!!
「あの、僕はルピナス伯爵家次男のルテウスです。よろしくお願いします」
僕は慌てて椅子から降りて挨拶をするとオーレア様が笑みを浮かべて話し掛けてくる。
「ふふふ。さっきまでお母様と王妃様と王弟殿下とで仲良くお話されてましたよね」
「はい....その、僕が迷子になったのを王弟殿下がここまで送ってくれました」
「へ~....でも王弟殿下って怖くなかったか?いつも無表情だろ?」
無表情.....?
「いえ?無表情ではなかったですよ?」
「そうなのか?」
「あら.....?」
何やら考え込んだ2人に椅子を薦めてお茶の続きをする。せっかくのお茶会だし、美味しいお菓子もあるのに食べなきゃ勿体無いよね。
「じゃあルテウスはお茶会自体初めてなんだな」
「はい。お母様から王妃様のお茶会があるから一緒に行ってみないかと言われて」
「そうなのね。我が家でもお母様がお茶会をたまに開催してるから都合がついたら来て欲しいわ!ルテウス様とお話してると楽しいもの」
オーレア様とはトラウビー様は公爵家の子息令嬢なのに傲慢なところもなく凄く気さくな人柄で爵位が下の家の僕にも凄く丁寧に相手をしてくれて僕と友達にもなってくれた。因みに2人は僕より1歳年上で双子なのだそう。2人ともオレンジがかった金髪に翡翠色の綺麗な瞳だ。男女の双子だからわかりやすいけど、同姓の双子だったら見分けがつかない程そっくりだった。
結局お茶会は2人とゆっくり話していたのと僕が迷子になってたので他の人とは全く話す時間がなくて少しだけ残念だった。オーレア様とトラウビー様が言うには他の家の子供達は第二王子殿下にピッタリとくっついて離れなかったから話す必要はなかったよ、と言ってたから時間があったとしても話せたかどうかわからなかっただろう。
こうして僕の初めてのお茶会は無事に何とか終わったのだった。
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたから能力隠すのやめまーすw
ミクリ21
BL
婚約破棄されたエドワードは、実は秘密をもっていた。それを知らない転生ヒロインは見事に王太子をゲットした。しかし、のちにこれが王太子とヒロインのざまぁに繋がる。
軽く説明
★シンシア…乙女ゲームに転生したヒロイン。自分が主人公だと思っている。
★エドワード…転生者だけど乙女ゲームの世界だとは知らない。本当の主人公です。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です
新川はじめ
BL
国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。
フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。
生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
【完結】悪妻オメガの俺、離縁されたいんだけど旦那様が溺愛してくる
古井重箱
BL
【あらすじ】劣等感が強いオメガ、レムートは父から南域に嫁ぐよう命じられる。結婚相手はヴァイゼンなる偉丈夫。見知らぬ土地で、見知らぬ男と結婚するなんて嫌だ。悪妻になろう。そして離縁されて、修道士として生きていこう。そう決意したレムートは、悪妻になるべくワガママを口にするのだが、ヴァイゼンにかえって可愛らがれる事態に。「どうすれば悪妻になれるんだ!?」レムートの試練が始まる。【注記】海のように心が広い攻(25)×気難しい美人受(18)。ラブシーンありの回には*をつけます。オメガバースの一般的な解釈から外れたところがあったらごめんなさい。更新は気まぐれです。アルファポリスとムーンライトノベルズ、pixivに投稿。
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。