リンの異世界満喫ライフ

水月

文字の大きさ
2 / 219

2:ステータス

しおりを挟む
目を覚ませばそこは森の中。
木々の隙間からは木漏れ日が辺りを照らして、今現在夜でないことだけは瞬時に理解できる。

理解はできるが意味がわからない。

「えーっと......」

思い出せ、私。

「確かあの糞やろうを罵倒しながらお酒を飲んでスッキリしようとコンビニに行ったよね?」

そうそう、間違いない。某有名メーカーのチューハイ2本とカクテル2本を買った。

「で、コンビニから出て歩こうとした途端......」

......そうだ......前から眩しいくらいの光が当たって......

「もしかして私、車に跳ねられて死んだの?」

車に跳ねられた実感は全くない。身体を見回して見ても服や身体にも何の異常も......異常も?

「小さい」

両手を目の前に持ち上げてみれば、それは明らかに子供の手で。
よく見れば着ている服も当然さっきまで着ていた自分の服ではなかった。

「......ふむ」

考えろ、自分。

コンビニ行った帰りに事故で死亡
目が覚めたら見知らぬ森の中
明らかに子供になってる

「......痛い......」

頬をつねってみれば当然痛い。

「マジかー……」

まさか自分が愛読書でもあるラノベの世界に転生するとは、人生30数年生きてても予想しなかった現実だった。

異世界転生

きっとラノベを読むのと違い、実際にこの世界で生きて行くのは厳しいだろう。
ラノベのように「チート能力」がなければ。

「うーん」

やってみる?やってみちゃう?
当然やるよね!

きたれ!中二病!!

「ステータスオープン!」

ヴォンと目の前に透明のボードが浮き出てきた。

「おおおおおおっ!!」

これぞ異世界、思わず感動しちゃうよね!

「どれどれ」


名前:

年齢:10歳

レベル:1

魔法: 全属性( 火 水 風 地 光 闇 時 )

HP: 1000/1000

MP: ∞

無限収納(時間停止機能付き)
鑑定(レベルMAX)
言語理解

創造神メダの加護



「は?」

まさかの10歳。さっきまでアラサーだった女が10歳。
しかも中身はそのままなのに外見10歳って、ある意味詐欺では?

「じゃなくて、これ完全にチートだよね?何この創造神の加護って......私、会ってない筈だよねぇ......?いや、忘れてるだけで会ってるとか?」

考えること1分。

「ま、考えても仕方ないか。チート能力貰えるのは有り難いし有り難うございます!」

思わず手を合わして拝む。異世界の神様に通じるかはわからないけど。

「あとは......あれ?名前が空欄......これは自分でつけていいって事かなぁ」

そもそもこの世界の私の立ち位置ってどうなってるのか?親に捨てられたのか、創造神が転生させる為だけにいちから創ってくれたのか。

......多分後者だと思うけど、まぁ追々わかるだろう

「ん~、名前かぁ」

フワッと風に揺れて自分の髪の毛が視界に入る。日本人にはあり得ない銀色の髪。どうやら髪の長さは腰の辺りまであるようでふわふわと風に揺られている。

「よし、決めた!」

ステータスボードに指を伸ばせば、名前の空欄に記入出来るようになる。


名前: リン

「鈴を外国風にして、リン。覚えやすいし、異世界でも違和感なさそうでしょ!」

今まで自分が読んできた愛読書のラノベのキャラクター達は大抵外国風だったから、大丈夫な筈。

「今日から私はリンよ」

何故異世界に転生したのかはわからない。

まだ37歳しか生きてなかったんだし、秋津鈴としての人生に悔いはないと言えば嘘になる。

でもせっかく異世界に来たのだから、楽しまないはありえないよね!




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する

さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。 出来損ないと家族から追い出された。 唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。 これからはひとりで生きていかなくては。 そんな少女も実は、、、 1人の方が気楽に出来るしラッキー これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

処理中です...