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54:護衛依頼・1
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それは私がこの世界に転生し、冒険者になってから3ヶ月程経った頃。
「リンさん、もうすぐDランクにランクアップ出来そうなんだけど、Dランクに上がる為には護衛依頼を1回受けて貰わないと駄目なのよ」
マリッサさんから唐突にそんな事を告げられた。
「.....護衛依頼ですか?でも私ソロで活動してるのでひとりでも大丈夫なんですか?」
私が見た限り、商人や個人で冒険者ギルドに依頼している護衛依頼は複数人単位、つまりパーティでの依頼が殆どのように思う。それなのに私ひとりでやるのだろうか?
「基本的に護衛依頼を受けるのはパーティ単位が殆どだけど、護衛の人数を指定してくる依頼主も多いのよ。そんな場合パーティ人数が足りない時にはパーティを組んでない冒険者が臨時メンバーとして加わるようにギルドで斡旋しているのよ。リンちゃんみたいにランクアップには必須の依頼だから」
「そんな制度があるんですね。でも臨時で仲間になって喧嘩したりとかないんですか?」
「......勿論あるわね。でも依頼人に不利益が出れば二度と護衛に指名される事はないから結果的に損をするのは自分達だから護衛中は極力表立って問題を起こすことは控えてるみたいね」
それはそれでなんだかなぁ......
「それを聞いちゃうとやりたく無くなるんですけど......」
問題ありなのが最初からわかってる依頼を進んで受けたいと思う人はあまり居ないだろう。
「大丈夫よ~そんなのは滅多にはないし、ちゃんとしたパーティを選ぶから!せっかくのランクアップなんだしやってみましょうよ~」
これでもかと言う程、護衛依頼を薦めてくるマリッサさんにチラリと視線を移せばニコニコと満面の笑みを浮かべてくる。
うーん......。確かにランクを上げずに今までのままだと高いランクの魔獣討伐等の依頼を受けることが出来ないんだよね......。勝手に討伐してきて素材を売る事は出来るけど、結局冒険者としてのステータスとは認められない。それは常々思っていた事った。
「そうですねぇ.....わかりました」
ランクを上げたければいずれやらなきゃいけないない事なんだし、まぁいいか。最悪此方が相手に合わせて動けば良いんだし......でも出来ればせめてマトモな冒険者パーティだと良いなー。
「本当!?ちょうど明後日の商人の護衛依頼で1人足りなかったのよ~!依頼内容もリンちゃんに良さげだったしね」
明後日....もしかして私が受けるの前提でマリッサさん最初から話してたんじゃ......?
「依頼をしてきた商人の人も護衛依頼を受けてる冒険者パーティも真面目な人達だからリンちゃんも安心して護衛依頼に参加出来ると思うわ。」
「....何て言うパーティの方々なんですか?」
「ああ、そうね。パーティ名は" 蒼天の牙 "って言うのよ。いつも朝イチでギルドに来てるからリンちゃんも早目にくれば会えるわよ?」
「.....そうですね、出来れば依頼前に会っては起きたいので明日頑張って朝イチ来てみます」
せめて事前に会ってどんな人達かは把握しておかないとねぇ....
「リンさん、もうすぐDランクにランクアップ出来そうなんだけど、Dランクに上がる為には護衛依頼を1回受けて貰わないと駄目なのよ」
マリッサさんから唐突にそんな事を告げられた。
「.....護衛依頼ですか?でも私ソロで活動してるのでひとりでも大丈夫なんですか?」
私が見た限り、商人や個人で冒険者ギルドに依頼している護衛依頼は複数人単位、つまりパーティでの依頼が殆どのように思う。それなのに私ひとりでやるのだろうか?
「基本的に護衛依頼を受けるのはパーティ単位が殆どだけど、護衛の人数を指定してくる依頼主も多いのよ。そんな場合パーティ人数が足りない時にはパーティを組んでない冒険者が臨時メンバーとして加わるようにギルドで斡旋しているのよ。リンちゃんみたいにランクアップには必須の依頼だから」
「そんな制度があるんですね。でも臨時で仲間になって喧嘩したりとかないんですか?」
「......勿論あるわね。でも依頼人に不利益が出れば二度と護衛に指名される事はないから結果的に損をするのは自分達だから護衛中は極力表立って問題を起こすことは控えてるみたいね」
それはそれでなんだかなぁ......
「それを聞いちゃうとやりたく無くなるんですけど......」
問題ありなのが最初からわかってる依頼を進んで受けたいと思う人はあまり居ないだろう。
「大丈夫よ~そんなのは滅多にはないし、ちゃんとしたパーティを選ぶから!せっかくのランクアップなんだしやってみましょうよ~」
これでもかと言う程、護衛依頼を薦めてくるマリッサさんにチラリと視線を移せばニコニコと満面の笑みを浮かべてくる。
うーん......。確かにランクを上げずに今までのままだと高いランクの魔獣討伐等の依頼を受けることが出来ないんだよね......。勝手に討伐してきて素材を売る事は出来るけど、結局冒険者としてのステータスとは認められない。それは常々思っていた事った。
「そうですねぇ.....わかりました」
ランクを上げたければいずれやらなきゃいけないない事なんだし、まぁいいか。最悪此方が相手に合わせて動けば良いんだし......でも出来ればせめてマトモな冒険者パーティだと良いなー。
「本当!?ちょうど明後日の商人の護衛依頼で1人足りなかったのよ~!依頼内容もリンちゃんに良さげだったしね」
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