リンの異世界満喫ライフ

水月

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72:六花の霊峰・3

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ギルドマスターに習った通りにテントを張ることも回数をこなせばそれなりに慣れてくる。日本でキャンプの時に使ってたのはポンとほおり投げれば開くタイプだったので、組み立てるのに時間が掛かっていたが護衛依頼で何度かやればコツも掴んでくると言う物だろう。今では立派に1人で難なく張れるようになった。

次は夕食の準備に取り掛かる。と言っても実は今回初めて1人で遠征するので周囲に気を使う事がないので部屋で先に調理をした物を無限収納に入れて来たのだ。なので食事は無限収納から出すだけだったりする。流石に1週間分を作るには鍋も大変な事になるので週の後半は現地で作らないと駄目だけどね。

魔道具屋で購入した魔道コンロを出して鍋を置いて火を付ける。中身は特製野菜スープだ。野菜好きなんだよね~!コーンスープとかも作れたら良いんだけど肝心のコーンが見つからないんだよね....。後はホワイトバードのお肉を使ったハンバーグにご飯。うん、美味しい!

本当は焚き木にした方がキャンプ的なムードが出るんだろうけど森の中でうっかり火事になったら嫌なので代わりにランプを着けて周囲を明るく照らしている。結界を張ってるから襲われる心配もないしね.....。流石に寝る時は結界石の方を使うけど。

空を見上げれば既に夜空が広がっている。

「.....凄い星.....」

日本ではこうして夜空をゆっくり見上げる事もなかったし仮に見上げていてもネオンの光で星など数える程しか見えなかっただろう。

「.....私が死んだあと、皆どうしたかな....」

少しでも悲しんでくれたんだろうか?両親は絶対悲しんでくれただろうけど怒ってもいそう。何故親よりも早く死んだんだって....。オタク友達や学生時代の友人達は?

「あ、思い出したら腹立ってくるからナシナシ!彼奴らの事だけは心底どうでも良いわ!私が死んだって清々したって思ってるに違いないわ!!」

どうせ2度と会うこともない。もう今の私には関係のない人達よ。

「この世界で絶対に奴等より幸せになってやるわ!この依頼もその為の1歩よ!!」

心機一転、私は地図を取り出しじっと眺める。

「現在地がここよね.....?滝のある湖がこの位置だから....まだ5分の1も登れてないのか....このペースで1週間は少な過ぎたかなぁ....歩いていたら確実に行って戻るには無理がある」

そう考えてふと気がつく。

「あ、そういや私1度行ったとこなら転移出来たんだわ」

なら行きに1週間以内に到達すれば帰りは一瞬で帰れるのだから全然問題はなかった。

「じゃあ明日はせめて地図にある洞窟辺りには行きたいわね」

辺境伯家がこの山を調査し地図を作成する際に作った休憩場所らしき洞窟。ここなら野営の拠点にするのも良いだろう。

「よし!明日も頑張って歩くわよ!!」

翌日早く起きる為に食事の後のお茶を済まし、結界石でテント周辺に結界を張りその日は早目に就寝したのだった。








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