リンの異世界満喫ライフ

水月

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162:新しい暮らし

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師匠の実家に挨拶をしたその日から、私もこの屋敷に住まわせて貰える事になった。理由はエルフの国に拠点と出来る家を師匠が個人で所有していないから。両親と別に住むにしてもまず家を探すところからしないといけないので、折角実家があり部屋が有り余ってるのだから態々宿を取るのも勿体無いからだとの理由に納得もしたし、衣食住が揃ってるなんて有難いと思った。


でも最初に私に侍女を付けようとした時には流石に吃驚したけど....。

「あら、だってリンちゃんはエルフの国で生活をするのは初めてでしょ?人の国とは色々文化も違う事もあるだろうから側で教えてくれる人は必要じゃないかしら?」

そう平然と理由を付けて言い出したのはやっぱりミルザムさんで。

「いえ、その....人の国でもエルフの国でも平民の暮らし方何かはそう変わらないのでは?」
「ん~確かにそうなんだけど!でもリンちゃんはこの屋敷に住む訳じゃない?エルフの国の貴族連中もたまに来るかもだし!」
「.....そ、その時には会わないよう注意すれば良いかと?」


最終的に師匠が間を取り持って、必要な時にだけ部屋に呼ぶと言う事に取り決めた。そんな私にだけ都合の良いような遣り取りに、私の侍女になる筈だったエルフの侍女のシェリアクさんは笑顔で挨拶をしてくれた。

「必要な際はご遠慮為さらずに直ぐに私に申し付け下さいませ」

そのキラキラとした満面の笑みにノックアウトされた私だった。

だってエルフって顔面偏差値が高すぎるんだから仕方ないでしょ....。日本人だった私なんて余計に見慣れてないんだから....エルフを見てしまうと、日本人のイケメンなんて呼ばれている人達なんて.....うん.....これ以上は言わないでおこう。同じ日本人として悲しくなる。

うーん....ギルドマスター....師匠で見慣れてると思ってたんだけど、まだまだだった訳ですね。


そしてこの屋敷に住み出して既に一週間経つが未だに師匠の弟妹には会えていない。聞けば2人は今、私達が住んでいた国とは違う別の人の国へ王族代理として行っているのだとか。予定では二週間ぐらいだったそうなので、そろそろ戻る頃だそう。外交担当をしてる弟妹なんて普通に考えても凄いよね。

その間の私と言えば、最初の1日でざっと簡単にエルフの街を案内して貰ってから冒険者ギルドへ向かい師匠と共にエルフの国の冒険者ギルドのギルドマスターに挨拶をした。

エルフの国の冒険者ギルドのギルドマスターのファイさん。何でもファイさんは師匠の師匠の息子さんで幼馴染みなんだとか。気心が知れている相手だから2人とも容赦なくその場が暴露大会になったのは言うまでもない。

「まさかシリウスが弟子を取ってエルフの国へと戻って来るとは思わなかったけどな」
「....まぁ、俺も想定外だったよ。だがリンは優秀な弟子だからな。いずれSランクにもなれるぐらいのな」

師匠が鼻高々と言うが、私は流石に恥ずかしい。自慢するような事かな!?

「マジか!?それは凄いな。じゃあこの国では本格的な修行をすんのか?」
「.....そのつもだな。後、リンは優秀過ぎて俺達が居た国の王族から目をつけられたんだ。だから暫くエルフの国で匿うつもりもあってな....この国なら人の国の王族でも手出しは出来ないからな」
「....そうか....じゃあカノープスらもお前に協力してんだな。なら冒険者ギルドからも情報操作しとくわ」
「頼む」

あれよあれよと言う間に師匠とファイさんとで話が決まっていくのを眺めているだけの私に急にファイさんが此方に顔を向けた。

「俺達に任せておけば悪いようにはならないから、リンちゃんはしっかり修行するんだぞ~!シリウスはスパルタだから気を付けてな」
「え?えええ?」

スパルタ?今まではそう感じた事はなかったけど....もしかして本格的に修行に入ると性格が変わるタイプなの??

「.....ファイ、お前なぁ....」
「ははははっ」


....私、修行終わるまで無事でいられるのかな?

師匠に限ってそんな訳はないだろうと思いつつ、若干の不安を抱えるのだった。






    
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