リンの異世界満喫ライフ

水月

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219:出立

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何だかんだとグレイス王国へと向かう準備は進んで、いよいよ出発の日になった。本来の冒険者ならついでだからと護衛の依頼なんかを受けつつ国と国を行き来したりするのが普通なんだそうだけど私達は特段お金には困っていないし、護衛をしながらの移動は疲れるよね!って事になったので今回は依頼は受けずに移動しようと言う事で師匠との話し合いは済んだ。


....まぁ、主に依頼を受けながら進むのに難色を示したのは私なんどけどね.....


だってさぁ、どうしても必要な依頼なら受けるけど、今回のはそう言った類いの物じゃないしそれなら自分達のペースで進みたいじゃない?護衛対象が居るとそう言う訳にはいかないし。実際に師匠に言うと少しだけ考えてはいたみたいだけど、今回は私の意見を聞いてくれた。

「本来ならお前の冒険者としての経験にもなるから護衛依頼を受けてグレイス王国に行くのが正しいんだろうけどなぁ」

そう言いながらも無理強いはしないから有り難いよねぇ。


そして見送りには師匠の御両親を筆頭に屋敷の人達が勢揃いで出て来てくれた。4年余り一緒に同じ屋敷で生活をしていたら流石に情も沸くって言うのかな?少しだけ皆もしんみりした表情をしてたけど今生の別れでもないし、もしかしたら直ぐにまた帰ってくるかもしれないし。

元々私自身が余りそう言った別れ方をしない性格なのかもしれないけど、今回は特にそんなに寂しさとかは感じなかった。多分また師匠と一緒だからかもしれないけど。


私達の姿が見えなくなるまできっと手を振っていてくれただろう皆の暖かい心が嬉しかった。


そして元気に手を振って屋敷を出た私達はグレイス王国へと向かって馬に乗って街道を歩き出した。エルフの国に来た後にも冒険者活動を師匠と共に再開した際には何度も通ったけれど、グレイス王国へと続く方角へと向かうのはもしかしたらこの国に来て以来かもしれない。まぁ用事がなければエルフの国から出る事さえなかったしねぇ。


「馬車でも問題なかったんだが、馬の方が何かあった場合に小回りが利くからな」
「そうですね。それき馬車だと相乗りしてる人達に気をつかっちゃいそうですしね」
「.....主に食事方面でな」
「あはははは。確かに!」


その師匠の提案に異論は無かったし、私も完璧に乗馬をマスターしたし愛馬も出来た事だし満場一致で馬になった。急ぎ旅でもないのでゆっくりとのんびりと横に並んで世間話をしながら進んで行く道は天気も良く気候も程よい季節なのでいい気分で旅を続けられた。

平和だなぁ……

そんな風に旅を楽しんでいた。でもそんな風に思っているのがフラグになるんだとその時私は全く想像していなかった。




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