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アニャン、約束される
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昼間はもう眠くならなくなった。それでも、何日も寝てばかりいた体は、すぐに疲れて、ぼんやりしてしまう。
『うまをみにいく』のは、抱っこではなく、手を引かれて歩いて行くようになったけれど、それ以外はだいたい天幕の中で、パタラが縫い物をしたり、白い食べ物を作るのを、ちょっとだけ手伝わせてもらったりしていた。
『パタラ様、牛の乳を持ってまいりました』
ミミルが桶を持ってやってきた。目が合うと、にこっと笑いかけてくれる。炉まで運んで、布を中に敷いた鍋に、家畜の乳を注ぎ入れた。
パタラがミミルと一緒に布の端を持ち上げて乳を漉しながら、入り口を開けたままの外を見やる。
『今日はだいぶ暖かくなってきたみたいだね。ここでこうしていると、涼しいものだけど』
『夏がそこまで来てますね。今年は公主も来られて、思い出に残るような良い夏になりましょう。待ち遠しいです』
会話の中で名を呼ばれ、パタラもミミルも楽しげにしている。何を言っているのかわからなくても、居心地は悪くない。二人の間にいる時は、安心して同席していられた。
『ミミル、水はどうだい? 馬乳酒も飲んでお行き』
『いただいていきます』
乳を搾り終わった二人も、椅子に座った。ミミルが、ふう、と息を吐いて、手の甲で額をぬぐう。
炉の側にあるテーブルの上には、朝、ミミルとニーナが用意してくれた白い物や馬乳酒がたくさん残っていて、どうやらこちらの国では、これを好きな時に好きなだけ、誰でもこの天幕を訪れた人は、食べていいらしかった。
夜には、これらの残りと、何かのお肉や、お肉の入ったスープが出されることもある。
どれも、旦那様のお屋敷でいただいていた物より滋味豊かで、口にする度に体の隅々まで力が行き渡っていくようだった。
『ごちそうさまでした』
ミミルはしばらく談笑して、出て行った。
パタラは温まってきた家畜の乳を、柄杓ですくっては高い位置から注ぎ落としはじめた。そうやって泡立てるのだ。何度も何度もやっているうちに、泡がかたまってくる。それを取り出し、板に載せて伸して、天幕の屋根に乗せて乾かす。
『パタラ。わたし、ちちをあわだてる』
『そうかい? じゃあ、頼むよ』
私に柄杓を渡すと、パタラは壁際に置いてある瓶の所に行って、蓋を開けて、今度は布を敷いた桶に上澄みを取り出していた。それをぎゅっと絞って、別の瓶に入れている。それが済むと、他の瓶の中身を、ゆっくりかき混ぜはじめた。
昨日はどの瓶の中身を、どうしていたっけ。やっぱりあれはかき混ぜていた気がするし、その横のは、やってなかった。かき混ぜていいものと、いけないものがあるみたいだ。間違えないように、しっかり覚えていかないと。
ちらちらパタラのやっていることを見ているうちに、だいぶ泡がいっぱいになってきた。
『パタラ。パタラ。ちちをあわだてる。みる』
『はい、はい。たくさん泡立ったかい? ああ、いいねえ』
パタラは板を持ってやって来て、鍋とくっついているところをこそげ落とし、間に箸を入れて、泡のかたまった物を器用に持ち上げて、板に載せた。それを棒で綺麗に伸す。
『わたし、やねにのせる』
『うん、頼んだよ。公主、手伝いをありがとうね。あとはエニやマニと遊んでおいで』
言ってることのほとんどはわからないけれど、エニ、マニ、と言っていたから、餌をやってしばらく一緒に居なさいと言われたのだろう。
板を持って外に出ると、エニとマニが、どこからか走って寄ってきた。彼らとは、もうすっかり仲良しだ。
「ちょっと待ってね、『やねにのせる』をしてからね」
エウルがいつも、でかける前に、小さな干し肉の欠片を二つくれる。腰に着ける物入れもくれたから、そこに入れて持ち歩いている。
左右の手に一つずつ持って差し出せば、二匹はぺろりと舌で舐め取って、数度噛んだかと思うと、ごくんと飲み込んだ。ほとんど丸呑みだ。少しも味わうということをしない。その後は、匂いの残る私の手を舐めるのに忙しくなる。
掌と指の間を舐めてしまうと、しまいには調子に乗って、肩に手を着き、顔も舐めだす。私はその前に、二匹の首の毛皮に指を埋めた。少し強めに掻き撫でてやれば、そのうち寝転がって、もっともっととねだるのだ。
肉のしっかりついたあたたかい体も、もふもふした毛も、さわり心地がすごくいい。犬達と遊ぶのはとても楽しかった。
風がそよいだ。気持ちよくて、顔を上げる。この天幕を中心に、大小二十ほどの天幕が、大きな円を描いて立っていた。所々に馬が繋がれ、家畜の仔が集められた囲いがいくつかあり、遠くに草を食む牛が見える。
外で何か作業をしている人も居る。誰も彼も、何もかもが、ゆったりと動いていた。
旦那様のお屋敷で、次から次に息をつく暇もなく働いていたのが、夢みたいな光景だった。
ここでは、何一つ急がなくていいのだ。
空を見れば、あの日に見たのと同じ、深い深い青さに、心がシンとする。
いつの間にか手が止まってしまっていたようで、犬達に手を舐められ、催促された。
私はパタラに呼ばれるまで、寄り添ってきた犬達の肩に両腕をまわして、やわらかい胸毛を撫でまわしながら、空を飽かずに眺めた。
その日は、朝から慌ただしかった。家畜たちの声が騒がしい気がするし、ミミルやニーナもやってこなかった。パタラと私で、朝に食べる分だけ用意して、食べ終わると、椅子を持ったエウルに、外に連れ出された。
『座って待っててくれ。……エニ! マニ! 耀華公主を頼むぞ』
男の人達が何人も中に入っていって、荷物を運び出しはじめた。天幕の前に持って来た二つの馬車に、次々積み込む。
そこからが驚いた。天幕に掛かっている布を剥いで骨組みだけにしたと思ったら、あっという間にそれも分解してしまったのだ。そう、ごはんを釜で炊くほどもかからなかった。
『待たせたな、耀華公主。出発するぞ』
エウルに抱き上げられ、馬車の荷台に運ばれる。パタラも一緒に乗ってくる。
『おいで、公主、ここで横になっていくといい』
真ん中あたりに布団が敷いてあって、パタラはそこを、ぽんぽんと叩いていた。『おいで』は「来い」ということだ。楽に過ごせるようにしてくれたのだろう。
そちらに気を取られていたら、エウルが離れていく気配がした。思わず振り返れば、遠ざかっていく背中が目に入り、とっさに身を乗り出して上着を掴んでいた。
驚いたように、エウルが振り向く。それでようやく自分がしでかしたことに気付き、ぱっと手を離した。
「申し訳ございません!」
うわあ、なんで私、引き留めたんだろう!?
恥ずかしさのあまり、しどろもどろになって身を引いてうつむく。エウルが、くすっと笑うのが聞こえた。
『どこにも行ったりしない。馬を連れて来るだけだ。馬車の後ろをついていくから』
エウルに軽く腕を叩かれ、おずおず顔を上げると、左の唇の端を上げて、楽しそうに笑っている。
『と言っても、まだわからないか。……そうだ』
彼は首元から巻いている布を引き抜いた。それを、身を寄せて私の首に掛けて、前で蝶結びにしてくれる。
『あとでまた会う約束だ』
目を合わせて、しっかり何かを言い聞かせられた。大事なことなのだろう。彼はもう一度繰り返して言った。
『あとでまた会う約束』
『あちょでまた……?』
『そうだ。あとで、また会う約束、な』
『そうだ、あちょでまた、……な?』
『約束』
『やくちょく』
『約束』
『やくそく』
彼は笑顔になって、奥へ行けと腕を押した。初めは長かったのに、ずいぶん短い一言になってしまった。
私が立ち上がると、ひらひらと手を振り、立ち去って行く。
『やくそく?』
……て、どういう意味?
ふわりと彼の匂いが立ち上り、胸のどこかが、ふっとあたたかくなった。
……これのことだろうか。これは何なのだろうか。
恥ずかしいような、嬉しいような、なんだかわからない気持ちに襲われて、私は巻いてくれた布をいじりながら、ぐるぐると考えた。
『うまをみにいく』のは、抱っこではなく、手を引かれて歩いて行くようになったけれど、それ以外はだいたい天幕の中で、パタラが縫い物をしたり、白い食べ物を作るのを、ちょっとだけ手伝わせてもらったりしていた。
『パタラ様、牛の乳を持ってまいりました』
ミミルが桶を持ってやってきた。目が合うと、にこっと笑いかけてくれる。炉まで運んで、布を中に敷いた鍋に、家畜の乳を注ぎ入れた。
パタラがミミルと一緒に布の端を持ち上げて乳を漉しながら、入り口を開けたままの外を見やる。
『今日はだいぶ暖かくなってきたみたいだね。ここでこうしていると、涼しいものだけど』
『夏がそこまで来てますね。今年は公主も来られて、思い出に残るような良い夏になりましょう。待ち遠しいです』
会話の中で名を呼ばれ、パタラもミミルも楽しげにしている。何を言っているのかわからなくても、居心地は悪くない。二人の間にいる時は、安心して同席していられた。
『ミミル、水はどうだい? 馬乳酒も飲んでお行き』
『いただいていきます』
乳を搾り終わった二人も、椅子に座った。ミミルが、ふう、と息を吐いて、手の甲で額をぬぐう。
炉の側にあるテーブルの上には、朝、ミミルとニーナが用意してくれた白い物や馬乳酒がたくさん残っていて、どうやらこちらの国では、これを好きな時に好きなだけ、誰でもこの天幕を訪れた人は、食べていいらしかった。
夜には、これらの残りと、何かのお肉や、お肉の入ったスープが出されることもある。
どれも、旦那様のお屋敷でいただいていた物より滋味豊かで、口にする度に体の隅々まで力が行き渡っていくようだった。
『ごちそうさまでした』
ミミルはしばらく談笑して、出て行った。
パタラは温まってきた家畜の乳を、柄杓ですくっては高い位置から注ぎ落としはじめた。そうやって泡立てるのだ。何度も何度もやっているうちに、泡がかたまってくる。それを取り出し、板に載せて伸して、天幕の屋根に乗せて乾かす。
『パタラ。わたし、ちちをあわだてる』
『そうかい? じゃあ、頼むよ』
私に柄杓を渡すと、パタラは壁際に置いてある瓶の所に行って、蓋を開けて、今度は布を敷いた桶に上澄みを取り出していた。それをぎゅっと絞って、別の瓶に入れている。それが済むと、他の瓶の中身を、ゆっくりかき混ぜはじめた。
昨日はどの瓶の中身を、どうしていたっけ。やっぱりあれはかき混ぜていた気がするし、その横のは、やってなかった。かき混ぜていいものと、いけないものがあるみたいだ。間違えないように、しっかり覚えていかないと。
ちらちらパタラのやっていることを見ているうちに、だいぶ泡がいっぱいになってきた。
『パタラ。パタラ。ちちをあわだてる。みる』
『はい、はい。たくさん泡立ったかい? ああ、いいねえ』
パタラは板を持ってやって来て、鍋とくっついているところをこそげ落とし、間に箸を入れて、泡のかたまった物を器用に持ち上げて、板に載せた。それを棒で綺麗に伸す。
『わたし、やねにのせる』
『うん、頼んだよ。公主、手伝いをありがとうね。あとはエニやマニと遊んでおいで』
言ってることのほとんどはわからないけれど、エニ、マニ、と言っていたから、餌をやってしばらく一緒に居なさいと言われたのだろう。
板を持って外に出ると、エニとマニが、どこからか走って寄ってきた。彼らとは、もうすっかり仲良しだ。
「ちょっと待ってね、『やねにのせる』をしてからね」
エウルがいつも、でかける前に、小さな干し肉の欠片を二つくれる。腰に着ける物入れもくれたから、そこに入れて持ち歩いている。
左右の手に一つずつ持って差し出せば、二匹はぺろりと舌で舐め取って、数度噛んだかと思うと、ごくんと飲み込んだ。ほとんど丸呑みだ。少しも味わうということをしない。その後は、匂いの残る私の手を舐めるのに忙しくなる。
掌と指の間を舐めてしまうと、しまいには調子に乗って、肩に手を着き、顔も舐めだす。私はその前に、二匹の首の毛皮に指を埋めた。少し強めに掻き撫でてやれば、そのうち寝転がって、もっともっととねだるのだ。
肉のしっかりついたあたたかい体も、もふもふした毛も、さわり心地がすごくいい。犬達と遊ぶのはとても楽しかった。
風がそよいだ。気持ちよくて、顔を上げる。この天幕を中心に、大小二十ほどの天幕が、大きな円を描いて立っていた。所々に馬が繋がれ、家畜の仔が集められた囲いがいくつかあり、遠くに草を食む牛が見える。
外で何か作業をしている人も居る。誰も彼も、何もかもが、ゆったりと動いていた。
旦那様のお屋敷で、次から次に息をつく暇もなく働いていたのが、夢みたいな光景だった。
ここでは、何一つ急がなくていいのだ。
空を見れば、あの日に見たのと同じ、深い深い青さに、心がシンとする。
いつの間にか手が止まってしまっていたようで、犬達に手を舐められ、催促された。
私はパタラに呼ばれるまで、寄り添ってきた犬達の肩に両腕をまわして、やわらかい胸毛を撫でまわしながら、空を飽かずに眺めた。
その日は、朝から慌ただしかった。家畜たちの声が騒がしい気がするし、ミミルやニーナもやってこなかった。パタラと私で、朝に食べる分だけ用意して、食べ終わると、椅子を持ったエウルに、外に連れ出された。
『座って待っててくれ。……エニ! マニ! 耀華公主を頼むぞ』
男の人達が何人も中に入っていって、荷物を運び出しはじめた。天幕の前に持って来た二つの馬車に、次々積み込む。
そこからが驚いた。天幕に掛かっている布を剥いで骨組みだけにしたと思ったら、あっという間にそれも分解してしまったのだ。そう、ごはんを釜で炊くほどもかからなかった。
『待たせたな、耀華公主。出発するぞ』
エウルに抱き上げられ、馬車の荷台に運ばれる。パタラも一緒に乗ってくる。
『おいで、公主、ここで横になっていくといい』
真ん中あたりに布団が敷いてあって、パタラはそこを、ぽんぽんと叩いていた。『おいで』は「来い」ということだ。楽に過ごせるようにしてくれたのだろう。
そちらに気を取られていたら、エウルが離れていく気配がした。思わず振り返れば、遠ざかっていく背中が目に入り、とっさに身を乗り出して上着を掴んでいた。
驚いたように、エウルが振り向く。それでようやく自分がしでかしたことに気付き、ぱっと手を離した。
「申し訳ございません!」
うわあ、なんで私、引き留めたんだろう!?
恥ずかしさのあまり、しどろもどろになって身を引いてうつむく。エウルが、くすっと笑うのが聞こえた。
『どこにも行ったりしない。馬を連れて来るだけだ。馬車の後ろをついていくから』
エウルに軽く腕を叩かれ、おずおず顔を上げると、左の唇の端を上げて、楽しそうに笑っている。
『と言っても、まだわからないか。……そうだ』
彼は首元から巻いている布を引き抜いた。それを、身を寄せて私の首に掛けて、前で蝶結びにしてくれる。
『あとでまた会う約束だ』
目を合わせて、しっかり何かを言い聞かせられた。大事なことなのだろう。彼はもう一度繰り返して言った。
『あとでまた会う約束』
『あちょでまた……?』
『そうだ。あとで、また会う約束、な』
『そうだ、あちょでまた、……な?』
『約束』
『やくちょく』
『約束』
『やくそく』
彼は笑顔になって、奥へ行けと腕を押した。初めは長かったのに、ずいぶん短い一言になってしまった。
私が立ち上がると、ひらひらと手を振り、立ち去って行く。
『やくそく?』
……て、どういう意味?
ふわりと彼の匂いが立ち上り、胸のどこかが、ふっとあたたかくなった。
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