冒険者パーティから追放された俺、万物創生スキルをもらい、楽園でスローライフを送る

六志麻あさ

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第1章 呪われた村

8 ジュデッカ村、防衛強化1

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「この村の防衛を強化したい。何か役立つものを作れるか?」

 空中に呼びかける俺。

「カイル様って独り言の癖があるんですね」
「んー、独り言ってわけじゃないが」
「なんだか素敵です」
「そうか?」
「戦いでは強く、他人に優しく、そして謎めいた独り言から漂うミステリアスな雰囲気。ギャップ萌えです!」

 目を輝かせるノエル。

「お前の萌えポイントはよく分からんな」
「えへへ、乙女心ってやつです」

 なぜか照れるノエル。

 と、そのとき、空中にいつもの文字が浮かんだ。



『創生物候補リスト』
 現在のポイント:13400

・イージスガード  :ランク5 消費ポイント78000
・マナバリアシステム:ランク4 消費ポイント42000
・魔導砲塔Ⅲ    :ランク3 消費ポイント3000
・魔導砲塔Ⅱ    :ランク2 消費ポイント600
・魔導砲塔Ⅰ    :ランク1 消費ポイント90



 うーん、手持ちのポイントだと『イージスガード』と『マナバリアシステム』は作れないな。
『魔導砲塔』っていうのは三種類あるみたいだけど、どんな違いがあるんだろう?



『創生物説明』

 魔導砲塔Ⅲ:Aランクの魔物までを高確率で撃破可能。Sランクには突破される危険あり。SSランク以上の撃破は困難。

 魔導砲塔Ⅱ:Cランクの魔物までを高確率で撃破可能。Bランクには突破される危険あり。Aランク以上の撃破は困難。

 魔導砲塔Ⅰ:Eランクの魔物を高確率で撃破可能。Dランクには突破される危険あり。Cランク以上の撃破は困難。



 お、詳しい説明も出るんだな。
 しかも言葉に出さずに念じるだけでいいらしい。

 俺はあらためて表を見た。

 この村は邪神の手下によく襲われる。
 で、その強さはモンスターに換算するとAランク以上だ。
 少なくとも砲塔ⅠやⅡを設置しても無意味だろう。

 手持ちのポイントだと砲塔Ⅲを四つ作れるから、これを村の東西南北に配置するのはどうだろう?

 俺はその考えをノエルに話してみた。

「魔導砲塔……ですか。そういえば宮殿で聞いたことがあります」
「宮殿?」
「えっと、その、あたしは……とある国の、割と身分が高い家で生まれたので……」
「もしかして、貴族の娘とか?」

 驚いてたずねる。

「……ま、まあ、遠からずというか。でも末娘ですし、正妻の子ではありませんので、身分はそんなに……」

 ノエルが口を濁した。
 色々と複雑な家庭事情があるんだろうか。

「悪い。詮索するつもりはなかったんだ」
「いえ、いいんです。さっきの話に戻りますけど、魔導砲塔というのは、魔法王国で開発中の兵器だと思います。噂レベルですけど」

 と、ノエル。

「以前、宮殿で大臣たちが話していたのを偶然耳にしたことがあるんです」
「魔法王国の兵器……か」

 村の警備に、なかなか頼もしそうだ。
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