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第2章 勇者の選択
15 再調査2
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翌日の放課後。
俺は雫と一緒に部室に行った。
壁画について凪沙さんに聞こうと思ったら、今日は来ていないみたいだ。
「『魔女の集い』というサークル活動があるそうです。凪沙さんは、今日はそっちの活動だとか」
と、雫。
「魔女の集い……?」
何者なんだ、凪沙さん。
「魔女の血を引く眷属が世界中から集まって、魔法談義に花を咲かせる……と凪沙さんが言ってましたよ」
「魔法談義……」
「ニコニコでした。満面の笑みです」
普段は無表情気味の凪沙さんが、それだけの笑顔になるなら、きっと楽しいイベントなんだろう。
「じゃあ、今日は二人だな」
「は、はいっ」
なぜか雫が赤くなった。
「またトランプでもするか? あ、それともオカルト研究部らしく、それっぽい雑誌であーだーこーだ議論してみるとか?」
「私は、彼方くんといられるならなんでも……」
「えっ?」
「はわわわっ、な、なんでもないですっ」
雫がますます赤くなった。
──結局、またトランプをした。
雫はあいかわらずポーカーが激弱だけど、今回は俺も適度に加減して、彼女も勝てるようにする。
楽しくワイワイとすごし、その日の部活は終了。
そして──。
もう一回、行ってみるか。
夜、俺はこの間の遺跡に行くことにした。
俺は雫と一緒に部室に行った。
壁画について凪沙さんに聞こうと思ったら、今日は来ていないみたいだ。
「『魔女の集い』というサークル活動があるそうです。凪沙さんは、今日はそっちの活動だとか」
と、雫。
「魔女の集い……?」
何者なんだ、凪沙さん。
「魔女の血を引く眷属が世界中から集まって、魔法談義に花を咲かせる……と凪沙さんが言ってましたよ」
「魔法談義……」
「ニコニコでした。満面の笑みです」
普段は無表情気味の凪沙さんが、それだけの笑顔になるなら、きっと楽しいイベントなんだろう。
「じゃあ、今日は二人だな」
「は、はいっ」
なぜか雫が赤くなった。
「またトランプでもするか? あ、それともオカルト研究部らしく、それっぽい雑誌であーだーこーだ議論してみるとか?」
「私は、彼方くんといられるならなんでも……」
「えっ?」
「はわわわっ、な、なんでもないですっ」
雫がますます赤くなった。
──結局、またトランプをした。
雫はあいかわらずポーカーが激弱だけど、今回は俺も適度に加減して、彼女も勝てるようにする。
楽しくワイワイとすごし、その日の部活は終了。
そして──。
もう一回、行ってみるか。
夜、俺はこの間の遺跡に行くことにした。
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