不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる

六志麻あさ

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第3章 勇者の仲間

15 封印強化1

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「ん? ウチの流派に興味を持ってくれたのかな?」
「ふふ、これで先輩も月光流星拳の虜だねっ」

 同時に目をキラキラさせる星香さんと月子。
 こういうところは、やっぱり母娘だなぁ。

「月光流星拳の源流は戦国時代までさかのぼるんだ」

 星香さんが語りだした。

 月光流星拳。
 一対一においても、一対多数においても、無類の強さを誇る幻の古流武術。
 その神髄は、まさしく流星のごとく繰り出される精密かつ強烈なコンビネーション攻撃。

 ……聞けば聞くほど、ナダレの使っていた『流派・雷撃彗星拳らいげきすいせいけん』に似ている。
 そして、その創始者はどこの国とも分からない場所から流れ着いた異邦人だという。

 彼が伝えた武術を真星まなぼし家の先祖がアレンジし、完成したのが『流派・月光流星拳』ということだった。

 つまり、月光流星拳には元となるオリジナルの武術がある、ってことなんだろう。
 それが『流派・雷撃彗星拳』だとしたら……。

 でも、異世界の武術がなぜ日本の戦国時代に伝わったんだろう、という疑問が出てくる。

 そもそも、月光流星拳の元になったのが雷撃彗星拳だというのは、俺の想像にすぎない。
 たまたま似ているだけなのかもしれないし……。
 と、

「よかったら、ウチの門下生になる? 月子と一緒に道場を盛り立ててよ。あんた、すごく素質があるし」

 星香さんに言われて、俺は自分の考えを中断した。

「ボクも、先輩が道場に来てくれたら嬉しいな」

 と、月子もジッと俺を見ている。

 この間から剣道部に誘われたり、こうして月光流星拳に誘われたり、けっこうモテモテだな、俺……。

「俺、普段は別の部活をしているので……空いた時間でよければ」

 練習になるし、いいかな。

 月謝はどれくらいだろう。
 両親の仕送りでなんとかやり繰りできるだろうか。

「月水金の夕方四時からやってるし、あんたの都合のいい時間を言ってくれればいいよ」

 ──というわけで、俺は週一くらいで星香さんや月子に鍛えてもらうことにした。
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