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拓海視点
1『うるさい羽音』
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うるさい羽音だ。
あの羽音はイヤホンを通り越して鼓膜まで流れ込んでくる。歯医者で無理やり口を開かされて、器具を突っ込まれているみたいだ。ほぼ反射的に、それの方から顔を背けた。
黒光りのでっかい虫だった。
頭のおかしい人間が乗っている。前から歩いてくるおばさんも同じように顔を背けた。一目その虫を見て怪訝な顔をする。そしてまた前を見て歩く。あいつらは騒音でしか注目を集められない。無駄に注目を集めて優越感に浸りたいだけだ。
でもあの虫のことなんて三十秒もすれば記憶の片隅からいなくなる。可愛そうだと思う。無駄に黒光りさせて、うるさく羽音を鳴らして、自分たちは目立っていると思い込んでいる。このおばさんからしたら耳元に飛んできた蚊を見るくらいの、反射的なものでしかないのに。
***拓海***
「舞ねぇ、香水臭いよ。それにまた怒られるんじゃない?」
食パンに香水を振りかけて食べているみたいだ。鼻の奥が痛くて香水の匂いしかしない。
舞ねぇは中学生になってから、僕とはあまり遊んでくれなくなった。それに半年くらい前からは香水をしたり、お化粧したり、お洒落をするのに忙しいみたいだ。
変わっちゃった。湘にぃと海にぃは遊んでくれるけど、いつも帰りが遅い。起きてくるのも遅い。だから一人で本を読んでいるしかない。楽しいから別に、いいんだけど。
「しっ。誠先生には内緒にしておいてよね。先に行ってくるから。拓海も友達作りなさい」と舞ねぇは言った。そして僕の頭をクシャクシャと撫でてから学校に行った。舞ねぇは爪にもピンク色のお化粧をしている。
舞ねぇはお化粧なんかしなくても可愛いのに、二年生になってから長かった髪の毛も急に短くなった。それも似合っているけど、僕は長い方が好きだった。
毎日欠かさずにお化粧もして学校に行っている。しかも朝早くだ。海にぃは、あれは好きな人できたなって言っていた。僕も舞ねぇが好きだ。それを考えると悲しくなる。なんだか舞ねぇが知らない誰かに取られちゃったみたいだ。
パキン、と何かが割れる音がした。どこからだろう。
「あれ、交換したばかりなのに」と言って誠先生はトイレから出てきた。
「誠先生、どうしたの?」
「トイレの蛍光灯、交換したばかりなのにまた壊れちゃったのよ。LED電球なのになんでだろう。ちょっと電気屋さんに診てもらった方がいいかな」
「LEDって十年以上使えるんでしょ?豆知識の本に書いてあったよ」と僕は言った。
「そう、さすが拓ちゃん。物知りね」と誠先生は頭を撫でてくれた。今日はすでに二回も撫でられて気分がよかった。朝から褒められていい気分だ。もっと本を読んで賢くなろう。僕は部屋に戻って学校で読む本を探した。先月の誕生日に買ってもらったクイズの本にしようか。
だけど持っていくにはサイズが大きいからやめた。図鑑くらいある。バンパイアの冒険小説を選んだ。海にぃが小学生の頃好きだった本だ。早く読めよって言われるから、そろそろ読んであげないと。ランドセルにその本をいれて歯を磨いた。
「あらおはよ。早いわね今日は、何か予定あったかしら?」
「別に、あ、いや……そう。ちょっと予定が」
海にぃが珍しく早く起きてきた。早いって言っても僕は学校に行く時間だ。昨日二人が夜遅くまで話しているのを僕は聞いていた。何を話しているのか分からないけれど、海にぃ達は窓から抜け出して行った。ルール違反だ。喧嘩をしていたのかもしれない。隣の部屋にいるとなんとなく分かる。
海にぃは椅子に座ってコーヒー牛乳を飲み始めた。僕のコップだった。
「海にぃ、おはよ。今日も舞ねぇは早く行っちゃったよ」
「お、あ……。そう。毎日元気だな、あいつも」
海にぃも、少し前から変な感じだ。前だったら、「そろそろやったんじゃねえのか」とか、「そろそろ大人の階段登ったんじゃないか」とか意味の分からないことを言って誠先生に怒られるのに、なんだか元気がない。
「そういえば僕、次は海にぃ好きだった本読むことに決めたんだ。バンパイアの本、学校に持っていってもいいよね?」
「ん、ああ。大切にな。俺の大好きな本だから」
「うん。大切にする」と僕が返すと海にぃは食パンを咥えて学校へ行ってしまった。
「誠先生、海にぃ最近変じゃない?」
「そうかな?勉強とかで疲れているんじゃない?テスト期間とかで大変なのよ」と誠先生はテレビをつけた。前まで、ご飯中にテレビは禁止だった。だけど最近物騒な事件が多いからとニュースをつけるようになった。僕の住む町で変な事件が起きている。
「最近物騒だから、本当に気を付けてね。道草しないで帰ってくるのよ」
「大丈夫、先週から毎日集団下校だから」
寄り道する友達もいないし……、と自分で考えて悲しくなった。
「今、私たちの町でかつてない異変が相次いでいます」とテレビからも、そのことが伝えられている。新人アナウンサーって先週挨拶していた女の人だ。僕の住む神原市のKTVのニュース番組だ。
「異質な事件の発端は二カ月前だと言われています。こちらの交差点で信号待ちをしていた乗用車が停車中に押しつぶされ、乗車中だった、二十三歳男性が亡くなる事件がありました。
現場には他の重機も車両も無く、原因はいまだに明らかになっていません。その翌週、町の中心部である神原市の駅前でカラスの大量死が確認されています。周辺では異臭や原因不明の電波障害も発生しました。その事件と同時期に建設中だったマンションで建物の窓ガラスが一斉に破損する事故が起きました。工事は休工中の為、怪我人はいませんでしたがこの事件も原因は明らかになっていません」
アナウンサーから画面が変わってピンク色の工場が映った。
「さらに郊外の神原市の焼却工場では長年稼働していた巨大な煙突が倒壊、人的被害はありませんでしたが、市ではゴミの搬出先の調整に見通しがまだつかないとのことです」
テレビにはまたアナウンサーが映った。
「これらの出来事は偶然なのか、それとも何かの兆候なのか、地域の皆様は、日没後の不要不急の外出を避け不審な人物、異常な現象に遭遇した場合は、すぐに警察へご連絡ください。この街でいま、何が起きているのか事態の全体解明が待たれています」
「あ、行かないと」
テレビの時刻は七時四五分、少しゆっくりしすぎた。僕は慌ててランドセルを背負った。
「いってきます」
「お、いってらっしゃい。気を付けてな」と潮にぃが起きてきた。
「潮にぃ、おはよ。いってきます」
潮にぃだけは変わらない。僕は駆け足で学校に向かった。海にぃのおすすめの本は面白かった。三時間目の授業が臨時の会議のおかげで自習になった。僕はその時間で八割は読み進めてしまった。残りはお昼休みで読み切った。
友達を助けるために自分がバンパイアになってその世界で生きていく。自分を犠牲にしてまで誰かを助けられる。そんな相手が僕にもできたらいいな。海にぃと潮にぃはそんな感じなのかな。僕もそこに混ざりたい。僕はこの本の世界にどっぷりのめり込んだ。
早く続きが読みたい。そんなことを考えていたら、あっという間に帰りの会だった。担任の及川先生は大事な話がありますと、真剣な顔をしている。いつもはニコニコだけど大事な話の時はいつもこの顔になる。
「今日の職員会議で今月いっぱいは集団下校を行うことに決まりました。皆さん知っての通り物騒な事件が多いので、大事なことなので強調します。絶対、ぜったいに、寄り道しないで集団行動のルールを守って帰ってくださいね」と言って教室を右から左まで見回した。
「分かりましたか?」
「はーい」とみんなが返事をした。僕は心の中で返事をした。
同じ方向に帰る集団下校のグループは、一年生から六年生までで二十人くらいいる。僕は六年生だからみんなの面倒を見ないといけない。
列の一番前と一番後ろは六年生が入って列を見守るのが役目だ。学校になれてきた二年生は特に油断できない。
目を離すとすぐに、どこかへ行ってしまう。僕のグループには六年生が四人いるから前と後ろで二人ずつに分かれる。前と後ろどっちでもいいけど、あいつとは組みたくない。
山上君、いわゆるいじめっ子だけど本人は自覚なんてない。こっちが嫌がっているのなんて気にもしていない、嫌な奴だ。
あの羽音はイヤホンを通り越して鼓膜まで流れ込んでくる。歯医者で無理やり口を開かされて、器具を突っ込まれているみたいだ。ほぼ反射的に、それの方から顔を背けた。
黒光りのでっかい虫だった。
頭のおかしい人間が乗っている。前から歩いてくるおばさんも同じように顔を背けた。一目その虫を見て怪訝な顔をする。そしてまた前を見て歩く。あいつらは騒音でしか注目を集められない。無駄に注目を集めて優越感に浸りたいだけだ。
でもあの虫のことなんて三十秒もすれば記憶の片隅からいなくなる。可愛そうだと思う。無駄に黒光りさせて、うるさく羽音を鳴らして、自分たちは目立っていると思い込んでいる。このおばさんからしたら耳元に飛んできた蚊を見るくらいの、反射的なものでしかないのに。
***拓海***
「舞ねぇ、香水臭いよ。それにまた怒られるんじゃない?」
食パンに香水を振りかけて食べているみたいだ。鼻の奥が痛くて香水の匂いしかしない。
舞ねぇは中学生になってから、僕とはあまり遊んでくれなくなった。それに半年くらい前からは香水をしたり、お化粧したり、お洒落をするのに忙しいみたいだ。
変わっちゃった。湘にぃと海にぃは遊んでくれるけど、いつも帰りが遅い。起きてくるのも遅い。だから一人で本を読んでいるしかない。楽しいから別に、いいんだけど。
「しっ。誠先生には内緒にしておいてよね。先に行ってくるから。拓海も友達作りなさい」と舞ねぇは言った。そして僕の頭をクシャクシャと撫でてから学校に行った。舞ねぇは爪にもピンク色のお化粧をしている。
舞ねぇはお化粧なんかしなくても可愛いのに、二年生になってから長かった髪の毛も急に短くなった。それも似合っているけど、僕は長い方が好きだった。
毎日欠かさずにお化粧もして学校に行っている。しかも朝早くだ。海にぃは、あれは好きな人できたなって言っていた。僕も舞ねぇが好きだ。それを考えると悲しくなる。なんだか舞ねぇが知らない誰かに取られちゃったみたいだ。
パキン、と何かが割れる音がした。どこからだろう。
「あれ、交換したばかりなのに」と言って誠先生はトイレから出てきた。
「誠先生、どうしたの?」
「トイレの蛍光灯、交換したばかりなのにまた壊れちゃったのよ。LED電球なのになんでだろう。ちょっと電気屋さんに診てもらった方がいいかな」
「LEDって十年以上使えるんでしょ?豆知識の本に書いてあったよ」と僕は言った。
「そう、さすが拓ちゃん。物知りね」と誠先生は頭を撫でてくれた。今日はすでに二回も撫でられて気分がよかった。朝から褒められていい気分だ。もっと本を読んで賢くなろう。僕は部屋に戻って学校で読む本を探した。先月の誕生日に買ってもらったクイズの本にしようか。
だけど持っていくにはサイズが大きいからやめた。図鑑くらいある。バンパイアの冒険小説を選んだ。海にぃが小学生の頃好きだった本だ。早く読めよって言われるから、そろそろ読んであげないと。ランドセルにその本をいれて歯を磨いた。
「あらおはよ。早いわね今日は、何か予定あったかしら?」
「別に、あ、いや……そう。ちょっと予定が」
海にぃが珍しく早く起きてきた。早いって言っても僕は学校に行く時間だ。昨日二人が夜遅くまで話しているのを僕は聞いていた。何を話しているのか分からないけれど、海にぃ達は窓から抜け出して行った。ルール違反だ。喧嘩をしていたのかもしれない。隣の部屋にいるとなんとなく分かる。
海にぃは椅子に座ってコーヒー牛乳を飲み始めた。僕のコップだった。
「海にぃ、おはよ。今日も舞ねぇは早く行っちゃったよ」
「お、あ……。そう。毎日元気だな、あいつも」
海にぃも、少し前から変な感じだ。前だったら、「そろそろやったんじゃねえのか」とか、「そろそろ大人の階段登ったんじゃないか」とか意味の分からないことを言って誠先生に怒られるのに、なんだか元気がない。
「そういえば僕、次は海にぃ好きだった本読むことに決めたんだ。バンパイアの本、学校に持っていってもいいよね?」
「ん、ああ。大切にな。俺の大好きな本だから」
「うん。大切にする」と僕が返すと海にぃは食パンを咥えて学校へ行ってしまった。
「誠先生、海にぃ最近変じゃない?」
「そうかな?勉強とかで疲れているんじゃない?テスト期間とかで大変なのよ」と誠先生はテレビをつけた。前まで、ご飯中にテレビは禁止だった。だけど最近物騒な事件が多いからとニュースをつけるようになった。僕の住む町で変な事件が起きている。
「最近物騒だから、本当に気を付けてね。道草しないで帰ってくるのよ」
「大丈夫、先週から毎日集団下校だから」
寄り道する友達もいないし……、と自分で考えて悲しくなった。
「今、私たちの町でかつてない異変が相次いでいます」とテレビからも、そのことが伝えられている。新人アナウンサーって先週挨拶していた女の人だ。僕の住む神原市のKTVのニュース番組だ。
「異質な事件の発端は二カ月前だと言われています。こちらの交差点で信号待ちをしていた乗用車が停車中に押しつぶされ、乗車中だった、二十三歳男性が亡くなる事件がありました。
現場には他の重機も車両も無く、原因はいまだに明らかになっていません。その翌週、町の中心部である神原市の駅前でカラスの大量死が確認されています。周辺では異臭や原因不明の電波障害も発生しました。その事件と同時期に建設中だったマンションで建物の窓ガラスが一斉に破損する事故が起きました。工事は休工中の為、怪我人はいませんでしたがこの事件も原因は明らかになっていません」
アナウンサーから画面が変わってピンク色の工場が映った。
「さらに郊外の神原市の焼却工場では長年稼働していた巨大な煙突が倒壊、人的被害はありませんでしたが、市ではゴミの搬出先の調整に見通しがまだつかないとのことです」
テレビにはまたアナウンサーが映った。
「これらの出来事は偶然なのか、それとも何かの兆候なのか、地域の皆様は、日没後の不要不急の外出を避け不審な人物、異常な現象に遭遇した場合は、すぐに警察へご連絡ください。この街でいま、何が起きているのか事態の全体解明が待たれています」
「あ、行かないと」
テレビの時刻は七時四五分、少しゆっくりしすぎた。僕は慌ててランドセルを背負った。
「いってきます」
「お、いってらっしゃい。気を付けてな」と潮にぃが起きてきた。
「潮にぃ、おはよ。いってきます」
潮にぃだけは変わらない。僕は駆け足で学校に向かった。海にぃのおすすめの本は面白かった。三時間目の授業が臨時の会議のおかげで自習になった。僕はその時間で八割は読み進めてしまった。残りはお昼休みで読み切った。
友達を助けるために自分がバンパイアになってその世界で生きていく。自分を犠牲にしてまで誰かを助けられる。そんな相手が僕にもできたらいいな。海にぃと潮にぃはそんな感じなのかな。僕もそこに混ざりたい。僕はこの本の世界にどっぷりのめり込んだ。
早く続きが読みたい。そんなことを考えていたら、あっという間に帰りの会だった。担任の及川先生は大事な話がありますと、真剣な顔をしている。いつもはニコニコだけど大事な話の時はいつもこの顔になる。
「今日の職員会議で今月いっぱいは集団下校を行うことに決まりました。皆さん知っての通り物騒な事件が多いので、大事なことなので強調します。絶対、ぜったいに、寄り道しないで集団行動のルールを守って帰ってくださいね」と言って教室を右から左まで見回した。
「分かりましたか?」
「はーい」とみんなが返事をした。僕は心の中で返事をした。
同じ方向に帰る集団下校のグループは、一年生から六年生までで二十人くらいいる。僕は六年生だからみんなの面倒を見ないといけない。
列の一番前と一番後ろは六年生が入って列を見守るのが役目だ。学校になれてきた二年生は特に油断できない。
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