『あなたの隣に存在するゲイ、20代最後のエッセイ』

しゅんすけ

文字の大きさ
33 / 50

クリスマスツリーと謹賀新年が混同する世界で。

しおりを挟む
 クリスマスツリーと謹賀新年の旗が共鳴するスーパーを見て忙しいと思った。だけどお店の気持ちもわかる。クリスマスの25日が終わったらクリスマスの飾りつけを片付けてお正月にしないといけない。


 とても忙しい25日の仕事を終えてからそんなことをするのは僕もやりたくない。だからクリスマスとお正月が25日の夜には混同する。オムライスにお刺身をトッピングするみたいに決して合わない。

 26日の朝に駅に行くと、駅に建てられたクリスマスツリーを急いで片付けていた。

そんなに朝一から片付けなくてもいいのではないかと思うけれど、みんな26日にはクリスマスツリーを見たくなくなるみたいだ。そんな感じでクリスマスが終わるとあっという間に大晦日を迎える。

 また別なスーパーに行くと一週間前まではクリスマスケーキやらチキンで出来ていた行列は日本酒やお刺身、和食を求めた行列になっていた。キリスト教のイベントから一週間で仏教のイベントで盛り上がる。
 
 よく考えてみると、とてもおかしなことだ。無宗教なうえでその宗教の楽しい部分だけを味わう。まあ僕も、変だと思いながらクリスマスにはケーキを食べてお正月にはいい刺身でも買おうかと企んでいる1人なのだけれど。

 お寺の息子はクリスマスを祝ったことがないという。それはそうかと思った。完全仏教のお家にサンタクロースが来たらお経を唱えられて払われてしまいそうだ。アメリカ人はクリスマスを祝った後にお正月に何を食べるのだろうか。新年を迎えたというだけで特に祝わないのかもしれない。そしてきっとハンバーガーかピザを食べるに違いない。

 だけどどうして年を越す前に、掃除やらなんやらをやりたくなるのだろうか。めったに洗車をしない僕も急に洗いたくなって朝一に洗車場に走らせた。洗濯物を回して、洗濯機に洗浄剤を入れて、大きなラグを漂白剤で洗浄して……。

 急にやってしまいたいことが出てきて一気に片付けた。毎日これくらいの気持ちでいろんな事が出来たらいいのにな、そんなことを思った大晦日の前日でした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...