癒しの力が優遇されるこの世界で.〜エリート騎士に溺愛されてます。

み空色

文字の大きさ
18 / 21

再会後〜師団長シグルド視点

しおりを挟む
ユーリとララに会えた舞踏会は早く2人でゆっくり話したくてユーリ達を連れて退出できる時間を今か今かと待っていた。
俺の気持ちが届いたのか姉の王妃がアレックス王子とシャーロット王女を退出させるときに声をかけてくれた。

「隣国からの客人もお疲れでしょう。私も久々に弟に会ったので、ゆっくりと語らいたいです。王子達と先に退出致します。皆様はお楽しみくださいね。」
周りの者もそれもそうだと同調してくれたので、すんなりと退出できた。王妃に声をかけたら、「本当にありがとう。あなたのおかげだわ。ユーリとララは後で貴方達の部屋に行かせるわね。宣誓の話しはして誤解も解けてる。しっかりモノにしなさいよ」
そうだった、姉はこういう人だ。苦労すると反対した父を押し切って愛してしまったからと隣国に嫁ぐ人だ。苦笑しながら部屋に戻った。

湯浴みをして、お茶を飲みながら待っていると、ノック音とユーリですと声が聞こえた。
急いで扉を開けて、中に誘う。

久々のユーリはますます綺麗になっていて、もう二度と会えないと思っていた自分に信じられないくらいの歓喜を与える。

我慢できなくて、すぐに抱きしめた。
「元気だった?」
他に言いたいことあるのに、出てきた言葉はありふれたものだった。
ユーリは俺の胸に顔を埋めて「はい」と言った。

本当にユーリがいるのだと実感していたら、ユーリが
「宣誓のこともエリザベス様のことも聞きました。ドラゴンとの戦いで瀕死のケガをされたことも。頑張られたのですね」と言って、俺の頬に手を当てた。
それまでの辛さなどがゆるゆると溶け出して、俺は静かに泣いた。

「もし許してくださるなら、これからはお側にいたいです。後、頑張ったご褒美に何かして差し上げたいです。ほしいものとかありますか?」

ユーリ、俺は君のこの無防備さを喜んでいいのか悲しんでいいのか分からないよ。


やってほしいことは昔のように一緒に寝たいと伝えた。

ユーリは赤くなって
「いいですよ」
と答えたので、
「今、俺は宣誓してないよ、そういう意味の一緒に寝てだよ」
と伝えたら、

赤い顔でこっくりと頷いた。

長年の拗らせまくった想いだ。朝まで貪ってしまったのは仕方ない。

朝食の席で、明らかに俺とユーリ、セシルとララの雰囲気が変わっていることに皆驚いた顔をしていた。

ユーリとララが午後にしたいことで午睡と答えて、王弟達が顔を強張らせていた。
やっぱりな、やけにユーリとララを見る目が甘いと思ったよ。これだから安心できない。すぐに自国に連れて帰らなくては。

ただここで思ってみなかった伏兵がいた。
「叔父様、ユーリとララを連れて行かないで」「行かないで~」
今回、初めて会った可愛い甥と姪だ。
ユーリもララも私達はここに残って、師団長達に通ってもらいましょうなんて言ってる

「許されるはずないよね?」少し圧をかけてユーリ達に伝えたが、王子と王女にかなり情が移っているらしく、中々帰ると言わない。仕方ないから、王にワイバーンでユーリとララを連れてきて、王子の剣は自分が教えると提案した。これはアレックス王子にドラゴンスレイヤーが2人も後ろ盾になることを示していた。
王は快諾してくれて、2週間に一度はユーリとララを連れてくることを条件に納得してくれたが、剣はユーリに習うので、俺とセシルは騎士達を訓練してくれと注文をつけられた。甥ながら末恐ろしい駆け引き上手だ。

何回かに一度は俺達が剣を教えるという条件で落ち着いた。

自国に戻って、俺とセシルは第7師団から外されフリーとなった。新しい師団長はマイク、副師団長はイザベルだ。
ユーリとララにはシグルド、セシルと呼ぶように伝えた。

ユーリとララは第7師団に復帰した。ユーリ達が行く遠征には俺とセシルが絶対に参加するとマイクに伝えたらとても嫌そうにされた。ドラゴンスレイヤーとなって格段に力が上がっていた為、そこら辺の魔獣では明らかなオーバーキル状態で他の騎士が育たないそうだ。

知るか
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように

柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」 笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。 夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。 幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。 王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

行き遅れ令嬢の再婚相手は、ダンディな騎士団長 ~息子イケメンの禁断の守護愛~

柴田はつみ
恋愛
貧乏貴族の行き遅れ令嬢リアナは、28歳で社交を苦手とする大人しい性格ゆえに、結婚を諦めかけていた。 そんな彼女に王宮から政略結婚の命令が下る。再婚相手は、妻を亡くしたダンディな騎士団長ギルバート。 クールで頼れる40代のイケメンだが、リアナは「便利な道具として選ばれただけ」と誤解し、切ない想いを抱く。 さらに、ギルバートの息子で爽やかイケメンのエリオット(21歳)が義理の息子となる。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

慈悲深い天使のテーゼ~侯爵令嬢は我が道を征くつもりだ

あとさん♪
恋愛
王太子の婚約者候補に名を連ねながら、政権争いに敗れ、正式任命されなかった侯爵令嬢パトリシア。 彼女には辺境伯家との縁組が命じられた。辺境伯は毛むくじゃらの天をつくような大男で、粗野で野蛮人だと王都では噂されている。さらに独立して敵国に寝返るかもしれないと噂される辺境伯家に嫁いだら、いったいどうなるの? いいえ、今まで被り慣れた巨大な猫を、この際、盛大に開放させましょう。 わたくしは過去の自分を捨て、本来のわたくしに戻り、思うまま生きてやります! 設定はゆるんゆるん。なんちゃって異世界。 令嬢視点と辺境伯視点の2話構成。 『小話』は、2人のその後。主に新婚さんの甘々な日常。 小説家になろうにも掲載しております。

虚弱姫はコワモテ将軍の筋肉に触りたい

隙間ちほ
恋愛
◼︎無骨な英雄×病弱な筋肉フェチ姫 ◼︎辺境伯の末娘エルナは、領軍の英雄マテウスとの結婚が決まった。政略結婚――のはずが、実は姫は将軍の熱烈なファン。姫がノリノリで嫁ぐ一方、当のマテウスは「か弱い姫君に嫌われている」と思い込み、距離を取ってしまう……。 ◼︎筋肉と鼻血とすれ違いラブコメ。 ◼︎超高速展開、サクッと読めます。

処理中です...