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第八章 過去からの呼び声
68 星を縫う島
しおりを挟む「海だーーーっ!!!」
若い声が、真っ青な空へ突き抜けていく。
初夏の陽光が降り注ぎ、潮の香りが甘く鼻先をくすぐった。
波音が遠くから寄せては返し、目の前にはどこまでも続く、蒼の世界。
その壮大さに、言葉すら忘れてしまいそうになる。
神陽高校の修学旅行。
一行が降り立ったのは、南の離島——星縫島。
小さな空港には、初めて触れる空気に胸を高鳴らせた生徒たちの熱気と歓声が渦巻いていた。
「うわ~~! 本当に海がすぐそこだ……!」
「うちらの泊まるとこ、絶対この辺だよね!?」
「やっば、テンション上がるんだけど!」
キャリーケースを引きずりながら、レンとカナメもクラスメイトの波に混じって歩き出す。
空は、まるで嘘みたいに高く澄んでいた。風は頬を撫で、湿り気を帯びた熱がじわじわと肌を包んでくる。
バスの車窓から見た光景が、脳裏に鮮やかに蘇る。
白壁に赤瓦の家並み、鮮やかに咲く花々、透き通るようなコバルトブルーの海。
それらは確かにこの国の一部のはずなのに、まるで異国に紛れ込んだようだった。
そんな非日常の色彩が、心の奥をふわりと弾ませる。
本来ならば——レンも、その浮き立つ気持ちの中にいたはずだった。
けれど。
「えー、みなさん……点呼……します、よ」
目的地近くの広場でバスを降りたそのとき。
人波の最後に、ゆっくりと現れたのは担任教師——スメラギだった。
白の長袖シャツに、くすんだ色味のスラックス。
喉元まできっちりと締められたネクタイ。
そのいでたちは、南国の陽気とあまりにも不釣り合いで、ただでさえ浮いたその存在感を、さらに際立たせていた。
レンの視線が、自然とその姿を追っていた。
(……やっぱり、まだ治ってないんだ)
その歩き方には、ごくわずかにだが、重さがある。
庇うような仕草。周囲に気づかれぬよう、極力それを隠しているのが、余計に痛々しく映った。
きっと、シャツの下にはまだ包帯が巻かれている。
あの夜——自分の目の前で、あの人が負った傷。
癒えるには、まだ時間がかかる。いや、もしかすると一生——
(そんな体で……どうして)
教師としての責任感、あるいは使命感。
だがそれだけではない、とレンにはわかる。
きっと彼は、自分の意思で「外れるべきではない」と決めたのだ。
無理をしてでも、そこに立ち続けようとする意地。
その不器用なまでの真っ直ぐさが、レンの胸を締めつけた。
けれど、その点呼の声は、あっさりと波音にかき消された。
誰一人、耳を傾けようとしない。
そしてスメラギ自身も、声を張る様子すら見せない。
「どうせ聞こえない」と最初から悟っているような、そんな静けさがあった。
「ちょっとみんな、先生の話、聞いてよ!」
レンの声が、広場に響く。
気がつけば、大声になっていた。
だが——返ってきたのは、乾いた反応だけだった。
「この心躍るタイミングで何を水差すのかね、イシミネ氏」
幼馴染のカベが、悪びれもせず肩をすくめて笑った。
「スメガリ先生は……まぁ、大丈夫っしょ?」
“スメガリ”という不名誉なあだ名。
それが無神経に投げられるたび、レンの中で言葉にできない苛立ちが募っていく。何も知らないくせに、彼が何者かも、どんなものを背負っているかも、知らないくせに。
(……全然、大丈夫なんかじゃないのに)
スメラギが無理をしていることを、どれだけの人が察しているだろう。
……いや、誰も気づいてなどいない。
それなら、自分だけでも——
せめて、自分だけは、この人の痛みに気づいていたい。
——この人は、放っておけば本当に、ひとりで抱えて、ひとりで壊れてしまうから。
「全員整列! 点呼するよ!」
カナメの凛とした声が、騒がしかった空気を瞬時に引き締めた。
さすがは学級委員。彼女が動けば、クラスも自然と整う。
「……いつもご迷惑をおかけします」
スメラギが小さく頭を下げると、カナメは驚いたように手を振った。
「せ、先生、やめてください、こっちの仕事ですから……!」
そんなやり取りを、レンは少し離れた場所から見ていた。
一見すると穏やかに見えるその光景に、しかし、ふとした違和感が胸に残る。
(先生は……誰かに甘えることが、できない人なんだ)
まるでそれが当たり前であるかのように、誰にも頼らず、自分を律して、立っている。
それはあまりにも自然で、だからこそ——あまりにも孤独だった。
⸻
午前中は班行動の時間だ。
レンたちの班は、港町を巡るフィールドワークへ向かった。
白く輝く石畳、潮風に揺れる色とりどりの布飾り。
緩やかな坂道の先には、どこまでも蒼く煌めく海が広がっている。
地元の子どもたちの笑い声、軒先に咲き誇る花々。
南国らしい鮮やかな布を並べた土産屋。
クラスメイトたちはカメラ片手に賑やかに歩き、珍しい風景や品物を見つけては歓声を上げていた。
鮮やかな色彩の中で、時がゆったりと流れている。
「これ、なんていう花かな? 芍薬に似てるけど……ちょっと違う気がする」
カナメが目を細めて見上げたのは、朱を宿した大輪の花だった。
この島に降り立ったときから、そこかしこに咲き誇るその花。
太陽の光を跳ね返すように、強く美しく咲いている。
「この島の特産なんだろうな……」
レンも目を細めてその花を見つめた。
そのとき——
ふいに、足が止まった。
耳元で——誰かの声がした。
——来たぞ……花嫁だ……花嫁……
空耳、にしてはあまりに明瞭だった。
囁きのように近く、それでいて、凍るように冷たい。
(……え?)
レンは反射的に振り返った。
だが、そこには誰もいなかった。
仲間たちの笑い声が遠のいて聞こえ、風が石畳をなぞる音だけが耳に残る。
(今の……なんだ?)
胸の奥が、ひどく冷える。
汗ばむ陽気のはずなのに、首筋に氷の指を這わせたような感覚。
誰かに、見られていた気がした。
誰かに、呼ばれたような——
「イシミネー? どうしたの、はぐれるよ?」
カナメの声が、少し先から届く。
だがその声すら、どこか遠く感じられた。
レンは、空を仰ぐ。
まぶしいほどに青い空が——一瞬、翳ったように思えた。
胸の奥で、ひときわ強く、心臓が跳ねた。
(……“花嫁”って、今の……なに?)
言いようのないざわめきが、ゆっくりと、静かに忍び寄っていた。
⸻
「うわっ、これ見て! 戦前の島の地図だって!」
高く吹き抜けた天井の下、木造の静かな空間にレンの明るい声が響いた。
年月を経て艶が生まれた板張りの床は、長い時の流れを感じさせる。
壁一面には島の古地図や、出土した土器、そして儀式に使われたとされる古びた道具が丁寧に並べられていた。
その場には、どこか厳かで重々しい空気が漂いながらも、レンだけは子どものように目を輝かせ、はしゃいでいた。
「思ってたより面白そうだな。なんか……昔の神事とか、そういうの、めっちゃ資料あるじゃん」
隣にいたカナメは、呆れ半分、感心半分の複雑な表情で彼を見つめる。
彼女の視線は展示の一角に巡らされた“魔素感応結界”に自然と引き寄せられ、眉間に皺を寄せた。
「……ここ、ただの資料館じゃない。結界の強さが、ちょっと異常。古代の魔素が封じられているわ」
「魔素? 展示品から?」
「たぶん、こっち。巻物の展示コーナーのあたり」
二人は案内板に従い、奥へ進んだ。
中央のガラスケースにはひときわ目を引く古絵巻が収められていた。
墨の黒線で繊細に描かれた絵は、篝火が焚かれる神前の場面を映し出す。
仮面をつけた神職らしき人物たちが整然と並び、中央には白銀の装束をまとった“花嫁”が跪いていた。
その花嫁は長い黒髪を揺らしながら、深く神へ祈りを捧げている。
「……これ、“星喰み”の神事だ」
カナメの声がひそかに震え、低くなる。
「ホシハミ……星を喰らう神の怒りが炎で全てを焼き尽くす前に、その怒りを鎮めるために、星縫島では一定の周期で“花嫁”を神に捧げてきたという伝承があってね。
魂の質が高い人間が選ばれて……性別や血統ではなく、“神に選ばれた者”が花嫁になるんだって」
「え、マジで……男も?」
「そう。霊的な質がすべてだから。巫女でも巫でもない、ほとんど“生贄”に近い存在。
だけど島の言葉では“花嫁”って呼ぶ。……悲しいけど、神事としてはね」
(……花嫁?)
静かな館内にその言葉が静かに落ちた。
レンの中で何かが引っかかったが、それ以上に神秘的な絵巻物に目が離せない。
レンは無言のまま絵巻に見入ったが、やがてぽつりとつぶやいた。
「……なんかさ、夢に出てきそうな雰囲気があるな、これ」
「“現実の記憶”を辿らせる魔術がかけられているのかもしれない。感応しやすい人は気をつけて」
カナメの忠告にレンは苦笑しながら少し後ずさった。
その時だった。
展示室の奥、古書のセクションの方から、床板が小さく軋む音がした。
「……スメラギ先生」
振り返ったレンが目にしたのは、いつもの無機質な表情をたたえたスメラギだった。
彼は白のワイシャツの襟元をわずかに開け、黒縁の眼鏡越しにこちらをじっと見ている。
「イシミネ、ヒウラ……ここにいたか」
その声は淡々としているが、微かな疲労が滲んでいた。
どこか重い空気がその表情にまとわりついていた。
「先生もここへ? もしかしてまた研究に来たんですか?引率は大丈夫ですか?」
「どうせ誰も気づいてはいないさ」
カナメがいたずらっぽく微笑むと、スメラギは珍しく一言返した。
それでもその目の奥には、焦燥にも似た違和感が漂っていた。
レンはそれに気づいていた。
カナメもまた、彼の瞳を静かに見据えている。
「この島……ただの観光地じゃない。歴史の層が異常に深い。……違和感の質が違う」
そう呟き、スメラギはふと絵巻の前に立ち止まった。
その瞬間だった。
「……っ?!」
脳裏に鋭い閃光のような痛みが走った。
視界がぐらつき、世界は白く塗り潰されていく。
そこは、どこか神聖な場所だった。
焚かれた篝火の明かり。
海風に揺れる白い布。
島人たちは仮面をつけ、神前に跪いている。
その中央には——白銀の装束を纏った誰かが立っていた。
黒髪が風に揺れ、銀糸の衣が燃えるように翻る。
耳の奥に、意味をなさない古い歌の旋律が響いた。
ドロドロと腹の底に響き、こびりついて離れない古雅な楽器の音。
まるで耳鳴りのように体にまとわりつき、消えない。
⸻
チクル・カムイ──ルクス・デシェンダト
(星よ、神よ──光よ、降りたまえ)
ヒヌク・ヌ・ヌジ、イグニス・アルデアト
(怒りの炎よ、燃え上がれ)
シリ・エト・ジマ、テッラ・ジェルミネット
(大地と魂よ──命を芽吹かせよ)
トゥイチ・カピラ──ペルペトゥア・フォルトゥーナ
(我らが祈り──永遠なる祝福よ)
カナ・ハナムン・ドナビス
(願うなら、花嫁を与えん)
ナカイユン・コルダ──イラ・セデートゥル
(心を鎮めよ──怒りを鎮めよ)
チム・イグニス・クラウダートゥル
(魂の炎を──封じたまえ)
オロレネ・カムイ、パクス・アエテルヌム
(祈りの神よ──永遠の平安を)
⸻
「……っ……」
瞬間、スメラギは思わず顔をしかめた。
その姿を見て、レンが駆け寄る。
「先生……!?」
「……なんでもない。ただの目眩だ」
その声は、より疲れを感じさせるほど深く掠れている。
それに、スメラギの表情は明らかに変わっていた。
思い出せないはずの“光景”を、確かに知っているかのような、深い痛みを宿した目。
カナメは息を呑み、静かに彼を見つめた。
レンは胸の奥でざわつく感覚をどうしても抑えられなかった。
「……先生。大丈夫、ですか??」
レンの声には震えが混じっていた。
スメラギの顔色が、一段と青ざめていたからだ。
しかしスメラギは、首を横に振るだけだった。
何もないと視線を送った。
だが確かに、わずかに垣間見た神事に捧げられていた“花嫁”は、自分の姿だった。
なぜ、そんなものを見るのか。
スメラギにもわからなかった。
——記憶にないはずの景色が、胸の奥を灼くように深く刻まれていた。
⸻
深淵。常闇。仄暗い底なしの沼。一切の光ささぬ泥濘の澱。囚われし影が一つある。
星喰み。島の守神が、呪詛と憎悪で変異した姿。
長きにわたる封印に、綻びが生じていた。
解かれかけた結界から、星喰みは見ている。
燦然と煌めく、星の輝きを宿す魂。
それが今、届く場所まで来ていると。
――来たぞ、来たぞ、花嫁が。
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その白磁の肌は、夜の星影に映え、まるで氷の如く冷たくも美しい。
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繋がりし糸は、深く、遠く、遥かな時の彼方から。
刻みし我が印、神の抱きし花を持つもの
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我が誓いの証、永遠の婚姻のしるし。
ああ、麗しき花嫁よ、
闇と光を抱きしめて、我が腕で狂い咲け。
炎の中でそなたを見つけたその瞬間から、我はもうお前のもの。
戻れ、我が元へ。
我が胎へ。
我らの炎は交わり、尽きることなく燃え上がる。
――来たぞ…来たぞ……、我が花嫁……
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