【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-

ジェルミ

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第10部 これからの目標

第90話 便利な生活

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 翌朝、朝食を食べて屋敷に戻ってきた頃にアーネさんがやって来た。
 リヤカーに寝具を積み、手荷物1つの寂しいで立ちだった。

「おはようございます。本日からよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
 オルガさん達みんなで迎え、改めて紹介をした。
 今日から家族だ。

「1階に空いている部屋があるので、そこを使ってください」
「分かりました」
「それから足りないものがあれば言ってください。揃えますから」
「それでは後で確認させて頂きます」

 アーネさんは以前、働いていたから屋敷の中は知っているようだ。

「食器類は無いのでしょうか?」
「はい、ありません。全て外食でしたから。水を飲むためのカップくらいしかありません」
「はあ、そこからですか」

 ど、どこからでしょう?と、言ってみたい。

「しかし家の中はとても綺麗ですね。昨日、伺った時にも思いましたが、奥様方が綺麗好きなのですね」

『奥様だって』
『そうね~』
 クネクネ、クネクネ。
 3人して何をやっているんだ?

「それにお庭もとても綺麗に手入れをされています。これはどなたが、されているのでしょうか?」
「我が家はみんなでしています」
「そうですか、仲がよろしいのですね」
「えぇ、新婚ですから」
「新婚さんですか」

 冒険者として功績を残し男爵になり、それを機会に3人と結婚したことを話した。
「そうですか。とてもお幸せそうで、見ているこちらもほのぼのとします」

 それから必要な物を書き出し、みんなで雑貨屋に行った。



「こんにちは!」
 まずアーネさんがドアを開け中に入る。
 俺達は後だそうだ。

「まあアーネ、どうしたんだい?おやエリアス様じゃないか」
「今日からエリアス様のところで、住み込みで働かせてもらう事になったんだよ」
「そうかい、良かったね」

 雑貨屋マティさんとそんな話で盛り上がった。
 狭い村の中だ、知っている人ばかりで知らない人はいないらしい。

 そして必要な物を買って行く。
 食器類、鍋、ヤカンなどの台所用品、包丁などだ。
 料理をしないから、調理品がなかった。

 この機会に清掃具も買うとしよう。

 マティさんにも、エリアス様はいつも奥様3人と一緒で仲がいいね、と冷やかされた。

 一通りの物を買い揃えストレージに仕舞った。
 初めて見たアーネさんはとても驚き、それだけで一財産ですね、と言っていた。
 そして屋敷に戻った。


 台所の収納棚に買ってきた食器類を仕舞う。
「どの陶器に水を溜めておくのでしょうか?」
「水を溜めるですか??」
「水を溜めて洗い物に使ったり、飲み水にしたりしていなかったのでしょうか?」
「実は俺達4人は生活魔法を使えるので、水を溜めて使っていなかったんですよ」
 そう言って流しに指先から水を出して見せた。

「まあ、それでは火もそうでしょうか?」
「えぇ、そうです。俺達は火打石はいりませんから。ほらね」
 今度は指先からオルガさんが、ろうそくの炎くらいの火を出している。
「言ってもらえれば、いつでも出しますから」
 火打石で火を点けるのは時間が掛かり、大変だからね。

 最近、嫁達がいつの間にか生活魔法を覚え、暮らしが便利になってきている。

「でもアーネさんは水が無いと不便でしょうから、出しておきますね」
 そう言うと俺はいくつかある使っていなかった陶器にストレージを使い、汚れやホコリを収納し綺麗にした。
 清潔クリーンと呼んでいる便利な魔法だ。
 
「水は洗い物用と飲み水用で陶器に、3つくらいあれば足りますか?」
「……」
「アーネさん?」
「え、えぇ、そうですね…」

「では溜めますね」
 俺は指先から水を出した。
 オルガさん、ルイディナさん、パメラさんも手伝ってすぐに陶器は満たされた。


 それから1階のお風呂の事も話しておいた。
 火と水の生活魔法でお湯が出来るから、毎日お風呂に入ることを話した。
 得意なのは俺とパメラさんだ。
 オルガさんとルイディナさんは、元々魔術師ではなかったので出来ない訳ではないが、制御がいまいちだと言う事を話しておいた。


 季節は秋。
 そろそろ寒くなる頃だ。
 森に入った際に居間の暖炉用に、たくさんの薪になる木を切って裏庭に積み上げている。
 その事も話しておいた。

 それから食事を作るための、食材を買うお金を預けておいた。
 2万円を細かいお金で渡し、無くなったら言う様に話した。
 我が家の大蔵大臣オルガさんに確認し決めた額だ。
 俺では食材の金額も分からないから。
 オルガさん曰く1人1食500円くらいだから、5人で1食分が2,500円。
 2万円あれば8回分の食事ができるはずだと。

 そしてストレージから、アレン領に居た時に買っておいた調味料を出した。
 塩、胡椒、マヨネーズ、味元あじげん、醤油、ソース。
 そして最近、販売された醤油と味噌もだ。
 

 アーネさんはさっきから、呆然としているようだが。
 いったい、どうしたんだろう?
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