13 / 128
第3部 美味しいもの
第13話 ダシの取り方
しおりを挟む
朝食を食べているが相変わらず味気無い。
小さい肉と野菜が入った味の薄いスープとやや硬いパン。
ダシを取るという考えが無いのか?
食を楽しむというより、『食べられれば良い』という食事だ。
調味料の『さしすせそ』といえば、「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」酢、
「せ」醤油、「そ」は味噌。
砂糖、塩、胡椒・香辛料は高いが手に入る。
味噌や酢のことを宿屋のビルさんに聞いてみたが知らないとのこと。
もしかしたら他の国に行けば、あるのかもしれないか。
あと欲しいのはソースかな。
調味料がないと食の革命は起きないからな。
う~ん。何かないかな?
そうだ【スキル・予備知識】発動。
調味料について知らべてみる……?!
ほほぅ~。これは良いかも?
ただ材料があるかだよね。
探してみるか。
そう言えば塩を仕切っているアバンス商会が、大手みたいだから行ってみるか。
宿屋のビルさんにアバンス商会の場所を聞き、しばらく歩くと店が見えてきた。
アバンス商会はここらで最大手の商会だけあって大きな店だっだ。
従業員らしい人が忙しそうに、荷運びをしており活気を感じる。
店内に入り声をかけた。
「すみませ~ん」
「は~い」と返事がして奥から40代くらいの女性が出てきた。
「小麦粉はありますか?」
「えぇ、ございます。何キロくらいお求めでしょうか?10kg単位で2,000円となります。」
「とりあえず10kgでお願いします」
「他に何かございますか?」
「鰹節はありますか?」と聞き、具体的な詳細を説明した。
「鰹という魚は存じませんが、魚の肉を煮熟し乾燥させた物なら保存食としてございます。小麦粉と同じ金額です」
(異世界言語が翻訳してくれて助かるよ)
「魚の保存食(鰹節もどき)を5本ください。他にはありません」
「では、すぐにご用意いたしますので」
女性の店員さんはそう言うと奥にいる人に声をかけ、用意をお願いしていた。
その間、店員さんと色々話をした。
俺が欲しい調味料(醤油、味噌)や、米があるか聞いたがやはり無いそうだ。
がっかり、そろそろ米が食べたい。
昆布も聞いてみた。
海の中に生える草のようなもので、海岸に打ち上げられることもあると言ったが、そんな草の様なものを食べる習慣は聞いたことが無いと言われた。
小麦粉10kg、鰹節もどき5本を購入し、合計7,000円を支払い店を後にした。
できれば椎茸も欲しいので、その足で市場に行き干し椎茸を6本購入し600円。
合計7,600円。
これで食材が揃った。
宿に帰えるとアンナちゃんが店番をしていた。
「エリアスお兄ちゃん、お帰り~!」
その時、ふと俺は思うことがあった。
「お父さんを呼んでもらえるかな?」
「ちょっと待ってて。呼んでくる」
しばらくしてビルさんが顔を出した。
「なにかな、エリアス君。呼んでるて聞いたけど」
俺は少しの間、料理が美味しくなる方法があるので厨房を貸してほしいとお願いした。
丁度、午前のお客が出払った時間だから構わないと言ってくれた。
ここからは俺の【スキル】の活躍する場だ。
ビルさんに鍋を用意してもらい生活魔法で水を入れ、沸騰したらナイフを借り鰹節もどきを削り入れる。
ビルさんは『魚の保存食を削って何をしているんだ?』という顔をして見ている。
30秒くらい煮出したら火から下ろし、ザルでダシをこす。
まず俺が味見をしたが美味しい!
鰹の豊かな風味と上品な香りが食をそそる。
ビルさんにも味見をしてもらったが、見を見開き驚いていた。
鰹節にこんな使い方があるなんて思わなかったのだろう。
口に合ってよかった。『今までに無い味だ』とか絶賛していた。
住む世界が違えば味覚も変わるかもしれないと思っていたからだ。
その後、鰹節もどき(もう鰹節でいいや!)の他に、干し椎茸のダシの取り方も説明した。
このダシを取る作業=素材に含まれる『うま味』を引き出し、ダシのうま味が料理のおいしさを左右する事も説明した。
鰹節や干し椎茸のダシは煮物やスープに合うことを悦明。
ダシは使う素材ごとに変えるとか、合わせて使うと美味しいことを伝えた。
『煮込む』という観念が無いようなので、食品を水の中に入れ水を熱し、中の食品を加熱する調理方法が『煮物』という言い方をする事を説明した。
参考になればと思い【スキル】世界の予備知識で調べ、人参と大根と肉を使ったレシピを教えておいた。
『レパートリーが増えた!これで今日から料理が更に旨くなる』と意気込んでいた。
「いいのかい、こんなに貴重な情報を教えてくれて。いくら払えばいいんだい?」
「別にいいですよ、お金なんて入りません。ビルさん達の頑張りを見てたら応援したくなって」
ビルさんは感動し、抱きしめられそうになった。(かわしたけど)
赤の他人に儲かるかもしれないレシピを、教えるなんて考えられないそうだ。
まあ、その代わり鰹節と椎茸のダシをたくさん取ってストレージに仕舞ったけど。
その晩のスープはダシが出て量もあり、とても美味しかった。(サービスらしい)
ただスープはもう飽きた。
だって毎日、スープとパンだからね。
それにここまでは練習みたいなものだ。本番はこれから!!
小さい肉と野菜が入った味の薄いスープとやや硬いパン。
ダシを取るという考えが無いのか?
食を楽しむというより、『食べられれば良い』という食事だ。
調味料の『さしすせそ』といえば、「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」酢、
「せ」醤油、「そ」は味噌。
砂糖、塩、胡椒・香辛料は高いが手に入る。
味噌や酢のことを宿屋のビルさんに聞いてみたが知らないとのこと。
もしかしたら他の国に行けば、あるのかもしれないか。
あと欲しいのはソースかな。
調味料がないと食の革命は起きないからな。
う~ん。何かないかな?
そうだ【スキル・予備知識】発動。
調味料について知らべてみる……?!
ほほぅ~。これは良いかも?
ただ材料があるかだよね。
探してみるか。
そう言えば塩を仕切っているアバンス商会が、大手みたいだから行ってみるか。
宿屋のビルさんにアバンス商会の場所を聞き、しばらく歩くと店が見えてきた。
アバンス商会はここらで最大手の商会だけあって大きな店だっだ。
従業員らしい人が忙しそうに、荷運びをしており活気を感じる。
店内に入り声をかけた。
「すみませ~ん」
「は~い」と返事がして奥から40代くらいの女性が出てきた。
「小麦粉はありますか?」
「えぇ、ございます。何キロくらいお求めでしょうか?10kg単位で2,000円となります。」
「とりあえず10kgでお願いします」
「他に何かございますか?」
「鰹節はありますか?」と聞き、具体的な詳細を説明した。
「鰹という魚は存じませんが、魚の肉を煮熟し乾燥させた物なら保存食としてございます。小麦粉と同じ金額です」
(異世界言語が翻訳してくれて助かるよ)
「魚の保存食(鰹節もどき)を5本ください。他にはありません」
「では、すぐにご用意いたしますので」
女性の店員さんはそう言うと奥にいる人に声をかけ、用意をお願いしていた。
その間、店員さんと色々話をした。
俺が欲しい調味料(醤油、味噌)や、米があるか聞いたがやはり無いそうだ。
がっかり、そろそろ米が食べたい。
昆布も聞いてみた。
海の中に生える草のようなもので、海岸に打ち上げられることもあると言ったが、そんな草の様なものを食べる習慣は聞いたことが無いと言われた。
小麦粉10kg、鰹節もどき5本を購入し、合計7,000円を支払い店を後にした。
できれば椎茸も欲しいので、その足で市場に行き干し椎茸を6本購入し600円。
合計7,600円。
これで食材が揃った。
宿に帰えるとアンナちゃんが店番をしていた。
「エリアスお兄ちゃん、お帰り~!」
その時、ふと俺は思うことがあった。
「お父さんを呼んでもらえるかな?」
「ちょっと待ってて。呼んでくる」
しばらくしてビルさんが顔を出した。
「なにかな、エリアス君。呼んでるて聞いたけど」
俺は少しの間、料理が美味しくなる方法があるので厨房を貸してほしいとお願いした。
丁度、午前のお客が出払った時間だから構わないと言ってくれた。
ここからは俺の【スキル】の活躍する場だ。
ビルさんに鍋を用意してもらい生活魔法で水を入れ、沸騰したらナイフを借り鰹節もどきを削り入れる。
ビルさんは『魚の保存食を削って何をしているんだ?』という顔をして見ている。
30秒くらい煮出したら火から下ろし、ザルでダシをこす。
まず俺が味見をしたが美味しい!
鰹の豊かな風味と上品な香りが食をそそる。
ビルさんにも味見をしてもらったが、見を見開き驚いていた。
鰹節にこんな使い方があるなんて思わなかったのだろう。
口に合ってよかった。『今までに無い味だ』とか絶賛していた。
住む世界が違えば味覚も変わるかもしれないと思っていたからだ。
その後、鰹節もどき(もう鰹節でいいや!)の他に、干し椎茸のダシの取り方も説明した。
このダシを取る作業=素材に含まれる『うま味』を引き出し、ダシのうま味が料理のおいしさを左右する事も説明した。
鰹節や干し椎茸のダシは煮物やスープに合うことを悦明。
ダシは使う素材ごとに変えるとか、合わせて使うと美味しいことを伝えた。
『煮込む』という観念が無いようなので、食品を水の中に入れ水を熱し、中の食品を加熱する調理方法が『煮物』という言い方をする事を説明した。
参考になればと思い【スキル】世界の予備知識で調べ、人参と大根と肉を使ったレシピを教えておいた。
『レパートリーが増えた!これで今日から料理が更に旨くなる』と意気込んでいた。
「いいのかい、こんなに貴重な情報を教えてくれて。いくら払えばいいんだい?」
「別にいいですよ、お金なんて入りません。ビルさん達の頑張りを見てたら応援したくなって」
ビルさんは感動し、抱きしめられそうになった。(かわしたけど)
赤の他人に儲かるかもしれないレシピを、教えるなんて考えられないそうだ。
まあ、その代わり鰹節と椎茸のダシをたくさん取ってストレージに仕舞ったけど。
その晩のスープはダシが出て量もあり、とても美味しかった。(サービスらしい)
ただスープはもう飽きた。
だって毎日、スープとパンだからね。
それにここまでは練習みたいなものだ。本番はこれから!!
17
あなたにおすすめの小説
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる