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第1章
7:裏の理由
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夜遅くまで続いた会議が終わり、ヴィオラは自室のベッドに寝転がる。
遅めの夕食も湯浴みも済ませ、侍女も退室し、あとは寝るだけの状態である。
ベッドの四隅の支柱から垂れ下がるレースのカーテンを少し開けて、夜空の星々を眺める。
あと数ヶ月後にはもう見る事の出来ない空だ。
(お姉様は、原因に対処出来たら戻るつもりでいなさいと言ったけど、無理よ。帰れない。)
今、ヴィオラは《精霊の神子》として生きている。その為、敬うべき精霊と同等に扱われ、人から外れた状態にある。
ヴィオラには疑問があった。何故、最初の《精霊の神子》は国を興すのに際して、わざわざ精霊と契約をしたのか。
精霊にとって、《精霊の神子》の命令は絶対だ。己が死んでも国を守って欲しいーー。そう願えばいいだけなのに、わざわざ契約する必要があったのだろうか。
ヴィオラは、最初の《精霊の神子》が起こした事象について、調べた。
その結果、子が生まれてから、明らかに威力が減り、範囲が狭まったと判明した。
仮定ではあるが、《精霊の神子》の力を保つには、清い体である必要があるのだろう。
しかし、この世界は、例え《精霊の神子》だろうと容赦はない。
生涯独身など、特に女性は許されず、子を産まないなど言語道断。そんな世界である。
ヴィオラは、口には出さなかったが、《精霊の神子》の力を失う事を異常に恐れた。
政務に優れた姉や、コミュニケーション能力の高い妹に比べたら己など、偶然得た《精霊の神子》の称号で大幅に底上げされただけの凡人だ。
それがなくなれば、何の能力も秀でたところもない、何のためにいるのか分からない人間になってしまう。それが恐ろしかった。
(でも、正妃ではなく側妃なのは、まだ良い方かもしれない。わたくしは側妃の中でも新参。何か理由をつけて、白い結婚に持ち込みたい。その代わりに、ちゃんと《精霊の神子》として頑張るから……。)
頬を伝う涙も拭わず、強い眠気に身を委ね、ヴィオラは眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
想定より頑固要素が減ってしまったので、その内に題名を変更する予定です。
遅めの夕食も湯浴みも済ませ、侍女も退室し、あとは寝るだけの状態である。
ベッドの四隅の支柱から垂れ下がるレースのカーテンを少し開けて、夜空の星々を眺める。
あと数ヶ月後にはもう見る事の出来ない空だ。
(お姉様は、原因に対処出来たら戻るつもりでいなさいと言ったけど、無理よ。帰れない。)
今、ヴィオラは《精霊の神子》として生きている。その為、敬うべき精霊と同等に扱われ、人から外れた状態にある。
ヴィオラには疑問があった。何故、最初の《精霊の神子》は国を興すのに際して、わざわざ精霊と契約をしたのか。
精霊にとって、《精霊の神子》の命令は絶対だ。己が死んでも国を守って欲しいーー。そう願えばいいだけなのに、わざわざ契約する必要があったのだろうか。
ヴィオラは、最初の《精霊の神子》が起こした事象について、調べた。
その結果、子が生まれてから、明らかに威力が減り、範囲が狭まったと判明した。
仮定ではあるが、《精霊の神子》の力を保つには、清い体である必要があるのだろう。
しかし、この世界は、例え《精霊の神子》だろうと容赦はない。
生涯独身など、特に女性は許されず、子を産まないなど言語道断。そんな世界である。
ヴィオラは、口には出さなかったが、《精霊の神子》の力を失う事を異常に恐れた。
政務に優れた姉や、コミュニケーション能力の高い妹に比べたら己など、偶然得た《精霊の神子》の称号で大幅に底上げされただけの凡人だ。
それがなくなれば、何の能力も秀でたところもない、何のためにいるのか分からない人間になってしまう。それが恐ろしかった。
(でも、正妃ではなく側妃なのは、まだ良い方かもしれない。わたくしは側妃の中でも新参。何か理由をつけて、白い結婚に持ち込みたい。その代わりに、ちゃんと《精霊の神子》として頑張るから……。)
頬を伝う涙も拭わず、強い眠気に身を委ね、ヴィオラは眠りについた。
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想定より頑固要素が減ってしまったので、その内に題名を変更する予定です。
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