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廃村の鬼人編 シーズン1
3話 禁足地
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神主の娘A子 BとCは玉砂利の一本道を進む。10分くらい歩くと森を抜け、ひらけた場所にでた。
そこには野球場くらいの池があり、水面を月明かりが照らし少しモヤがかり幻想的な景色を描いていた。
見たことのない彩の花が咲き乱れ、まるで天国のような景色。
池の中心部分に何か人工物のような物が見える。
「こっちからいけそうだ」
Cが中心部まで行けそうな橋を見つけた。
昼間なら底まで見えるくらい透き通った池の水、3人は人一人分くらいの幅の橋をわたりだした。
「何この池」
A子が指差す池は中央部の社に近づくつれ水は赤く濁っていく。
池の中央小さな社には、何かの屍が山積みなっていて、そのてっぺん部には鬼のような面が立てかけられていた。
「この骨は人骨じゃないよな💦」
Cが二人に問いかける。
太いのもあれば、細いのもあるしなんの骨かわからない。ただただ気色わるいものだった。
「この社を代々神主様がまもっていたものか?」
気色は悪いものであるが、周囲に変化はなく、立ち入ったからといえ何か変わった様子はない。
「あーぁ、せっかく来たのにこんだけかよ」
Bはもうこの場所に興味をなくしてしまった。
「なんかこの面が斜めになってるのが気になるなぁ(笑)」
とCは面を手に取り面を垂直に置き直した。
「村長たちにバレる前に帰るべ」
BはそういってA子とCを先導し橋を渡り出した。
3人の期待とは裏腹に、禁足地とは想像以下の場所であった。
祭りの最中に何事もなかったように戻る3人
納涼祭は無事に終わり翌日。
A子とBは神社の境内にいた。
「Cの奴、昨日あんな元気だったのになぁ」
「様子見にいかない?」
Cは体調不良で翌日学校を休んでいた。
A子とBはCの家にいった。玄関先でCの母親が二人を迎えた。
「昨晩から熱があってね、部屋で休んでいるのよ」
「ちょっとだけ顔出したら帰るんでいいですか?」
母親は快く受け入れCの部屋に向かった。
「俺だ、入るぞ」
A子とBはCの部屋に静かにはいった。
「ゴホッゴホッ」
Cは咳き込みながら布団にくるまっていた。
「C大丈夫か?」
「あぁ、熱があるのとちょっと体が痒くて」
重たそうに体を起こしCが体中を掻きながらそういった。相当掻いたのあろう、皮膚が布団中に散乱していた。
「Cくん、なんで鬼の面がここに?」
A子机の上に面がある事に気がついた。
「なんの事だ?」
「お前持ち帰ったのか?」
Bが焦った口調で問いただす。
「俺は持ち帰ってない」
3人にしばし沈黙が訪れ、A子が切り出した。
「お父さんよんでくる」
事の重大さを感じたA子は二人の返事も待たずに部屋を飛び出した。
禁足地から戻った3人 Cに迫り来る危険。
村をひっくるめた前代未聞の展開が待ち受ける。
そこには野球場くらいの池があり、水面を月明かりが照らし少しモヤがかり幻想的な景色を描いていた。
見たことのない彩の花が咲き乱れ、まるで天国のような景色。
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「何この池」
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池の中央小さな社には、何かの屍が山積みなっていて、そのてっぺん部には鬼のような面が立てかけられていた。
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太いのもあれば、細いのもあるしなんの骨かわからない。ただただ気色わるいものだった。
「この社を代々神主様がまもっていたものか?」
気色は悪いものであるが、周囲に変化はなく、立ち入ったからといえ何か変わった様子はない。
「あーぁ、せっかく来たのにこんだけかよ」
Bはもうこの場所に興味をなくしてしまった。
「なんかこの面が斜めになってるのが気になるなぁ(笑)」
とCは面を手に取り面を垂直に置き直した。
「村長たちにバレる前に帰るべ」
BはそういってA子とCを先導し橋を渡り出した。
3人の期待とは裏腹に、禁足地とは想像以下の場所であった。
祭りの最中に何事もなかったように戻る3人
納涼祭は無事に終わり翌日。
A子とBは神社の境内にいた。
「Cの奴、昨日あんな元気だったのになぁ」
「様子見にいかない?」
Cは体調不良で翌日学校を休んでいた。
A子とBはCの家にいった。玄関先でCの母親が二人を迎えた。
「昨晩から熱があってね、部屋で休んでいるのよ」
「ちょっとだけ顔出したら帰るんでいいですか?」
母親は快く受け入れCの部屋に向かった。
「俺だ、入るぞ」
A子とBはCの部屋に静かにはいった。
「ゴホッゴホッ」
Cは咳き込みながら布団にくるまっていた。
「C大丈夫か?」
「あぁ、熱があるのとちょっと体が痒くて」
重たそうに体を起こしCが体中を掻きながらそういった。相当掻いたのあろう、皮膚が布団中に散乱していた。
「Cくん、なんで鬼の面がここに?」
A子机の上に面がある事に気がついた。
「なんの事だ?」
「お前持ち帰ったのか?」
Bが焦った口調で問いただす。
「俺は持ち帰ってない」
3人にしばし沈黙が訪れ、A子が切り出した。
「お父さんよんでくる」
事の重大さを感じたA子は二人の返事も待たずに部屋を飛び出した。
禁足地から戻った3人 Cに迫り来る危険。
村をひっくるめた前代未聞の展開が待ち受ける。
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