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呪界団地編 シーズン2
7話
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ジレンマと風間は羽鳥に先導され海岸の方に向かっていった。
松林を抜けるとそれは異様な光景であった50m間隔で10mくらいの結界が4つはられており
結界ひとつひとつの中に50cmくらいの正方形の箱のようなものが置かれていた。
周囲は禍々しい空気感が漂っており、生きているという感覚すら薄れていく状況であった。
「羽鳥さんもう少し近くで見てもいい?」
風間は目を凝らし箱を見つめながらそう言った。
羽鳥は額に汗をにじませながら、ここからは自己責任になるが良いと返事を返した。
ジレンマは結界の縄をくぐりこういった。
「コトリバコに似ているものだね、風間くんも近くで見てみなよ」
「おい おい 呪いへの抵抗値が高いからってそんなさっさと行くなよ💦」
寄木細工のような木箱、複雑に蓋や鍵穴はなくおそらくパズルのようになっているのであろう
ちよっとやそっとじゃ開けられそうにない、開けられたとしてもどのような悪影響が
くるかも予測できない。
「風間くんは2chの都市伝説のコトリバコは聞いたことあるかい?」
「部落の村が飢饉のときに省かれた子供の体の一部を箱にいれて、年貢収めもとに送った呪物だろ?」
「簡単にいうとそういうイメージだけど、コトリバコは時間の流れによって浄化されていくから
現存しているものは無いに等しいんだよ」
「じゃあ、これは?」
「これはきっと、最近作られたものだ、木箱も綺麗だし元祖は1860年くらいのものだからもっと古びているはず」
「羽鳥さん、木箱を回収した調査員に男性はいましたか?」
「はい、女性が3人で残りの7人は男性です」
「そうか。。。コトリバコは子を取る箱という意味で男性には効果がないといわれてるんだけど
亡くなった調査員は男性も含まれているから、やはり類似の呪物のようだね」
「そんなやばいものなら、早く回収にいこうぜ」
風間は呪物を背にして、松林の方に向かって歩いていく。
そんな風間に自然に引き付けられるようにジレンマと羽鳥も付いていった。
空は夏日で晴天の日差し、砂防団地の入口に戻った頃にはシャツには汗が滲んでいた。
「羽鳥さん、傘とかある?」
「え? はい、ビニール傘で良ければあります」
風間の問いかけに驚いたように反応し羽鳥は空を見上げる。
羽鳥はジレンマと風間に傘を渡した、風間は傘を手に取ると、パーキングにいる琴美のもとへ歩き出す。
「風間さん傘なんてもってどうしたの?」
助手席に座っていた琴美がパワーウィンドウを下げてそういった。
「琴美、パラドックスに戻ってこの子の情報を調べてくれ」
風間は名前の書いたメモ用紙を琴美に渡した。琴美も何時にない風間の真剣な表情を悟り、運転席に移り
ハイエースのエンジンをかけ、パーキングを後にした。
「あらぁ 琴美ちゃんどっかいっちゃったなぁ。。。」
「琴美は調べもので秋葉原に戻らせた、これで守るものなく思う存分できるな(笑)」
晴天のした、ジレンマと風間はビニール傘を広げ、敷地の入口に向かうのであった。
松林を抜けるとそれは異様な光景であった50m間隔で10mくらいの結界が4つはられており
結界ひとつひとつの中に50cmくらいの正方形の箱のようなものが置かれていた。
周囲は禍々しい空気感が漂っており、生きているという感覚すら薄れていく状況であった。
「羽鳥さんもう少し近くで見てもいい?」
風間は目を凝らし箱を見つめながらそう言った。
羽鳥は額に汗をにじませながら、ここからは自己責任になるが良いと返事を返した。
ジレンマは結界の縄をくぐりこういった。
「コトリバコに似ているものだね、風間くんも近くで見てみなよ」
「おい おい 呪いへの抵抗値が高いからってそんなさっさと行くなよ💦」
寄木細工のような木箱、複雑に蓋や鍵穴はなくおそらくパズルのようになっているのであろう
ちよっとやそっとじゃ開けられそうにない、開けられたとしてもどのような悪影響が
くるかも予測できない。
「風間くんは2chの都市伝説のコトリバコは聞いたことあるかい?」
「部落の村が飢饉のときに省かれた子供の体の一部を箱にいれて、年貢収めもとに送った呪物だろ?」
「簡単にいうとそういうイメージだけど、コトリバコは時間の流れによって浄化されていくから
現存しているものは無いに等しいんだよ」
「じゃあ、これは?」
「これはきっと、最近作られたものだ、木箱も綺麗だし元祖は1860年くらいのものだからもっと古びているはず」
「羽鳥さん、木箱を回収した調査員に男性はいましたか?」
「はい、女性が3人で残りの7人は男性です」
「そうか。。。コトリバコは子を取る箱という意味で男性には効果がないといわれてるんだけど
亡くなった調査員は男性も含まれているから、やはり類似の呪物のようだね」
「そんなやばいものなら、早く回収にいこうぜ」
風間は呪物を背にして、松林の方に向かって歩いていく。
そんな風間に自然に引き付けられるようにジレンマと羽鳥も付いていった。
空は夏日で晴天の日差し、砂防団地の入口に戻った頃にはシャツには汗が滲んでいた。
「羽鳥さん、傘とかある?」
「え? はい、ビニール傘で良ければあります」
風間の問いかけに驚いたように反応し羽鳥は空を見上げる。
羽鳥はジレンマと風間に傘を渡した、風間は傘を手に取ると、パーキングにいる琴美のもとへ歩き出す。
「風間さん傘なんてもってどうしたの?」
助手席に座っていた琴美がパワーウィンドウを下げてそういった。
「琴美、パラドックスに戻ってこの子の情報を調べてくれ」
風間は名前の書いたメモ用紙を琴美に渡した。琴美も何時にない風間の真剣な表情を悟り、運転席に移り
ハイエースのエンジンをかけ、パーキングを後にした。
「あらぁ 琴美ちゃんどっかいっちゃったなぁ。。。」
「琴美は調べもので秋葉原に戻らせた、これで守るものなく思う存分できるな(笑)」
晴天のした、ジレンマと風間はビニール傘を広げ、敷地の入口に向かうのであった。
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