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呪界団地編 シーズン2

16話

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クラブルージュを後にした風間と羽鳥
そのころジレンマと琴美は。。。

「マスター疲れました。。。」

「もう一人聞き込みしたらちょっと休憩しようか」

ジレンマと琴美は片っ端から広場にいる若者に聞き込みをしていた。
5人くらいの若者が噴水の前にたまっていたのでそこに目を付けた。

「こんにちは!マヤカって子知らないかな?」


「おっさんたち警察かなにか?」
若者の男性が返事してきた、若者たちはジレンマと琴美をジロジロとみながら
こういった。

「うちら最近ここにきたから、名前だけじゃわかんないよ、写真とかないの?」

「困ったことにないんだなぁ、ちなみに古株さんとか知り合いいない?」
ジレンマはタバコと酒とゴミまみれの若者に優しい口調で尋ねた。

「私たちここにきて1か月くらいたつけど、広場にいるみんな私たちと同じくらいか、最近きた子だけだよ」

「じゃあ君たちが古株的な存在なんだ。。。」

琴美がスマホを操作しだした、写真をスクロールしていく。

「マスター。。。SNSで紅広場の画像検索してみましたが、彼らのいうとおり、さっき聞き込みした子たちは1か月以内の子で過去の画像の若者たちはここにはいないです。。。」

「てことは、新入りばかりが集う広場ってことか。以前いた子全員がいなくなるってあり得るのか?」

「君たちはどうやって生活しているの?」
琴美が若者たちに尋ねた。

このグループの話によると、繁華街で客をとり身を売る子もいれば、犯罪を犯す子がほとんどのようだ。
なぜこのような若者が増えこの場所に集まるのか、琴美は言葉を失った。

「俺たちは、そんなことしてないよ、ピエロって人が仕事をくれるからなぁ」

「ピエロ?」

「名前を教えてくれないから、俺たちがそう言ってるだけ、ピエロみたいなメイクしてるし、ビジュアル系なのかなあの人(笑)」

「ちなみにどんな仕事している?」

「簡単な荷物運んだり、写真撮ったり、結構報酬もいいから俺たちはピエロを頼っている、けど不定期なのが
難点かな、ただ今日あたりくるんじゃないかな、しばらく来てないし」

ジレンマと琴美はクループから少し離れた。

「なんか臭いよね。。」

「においますね。。。」

「もし今日きたら私潜入してきます!」

「え!それは危険だよ」

「彼らもこうしているので大丈夫ですよ、マスターは年齢が。。。」

そしてジレンマと琴美はグループのもとに戻り、さらに聞き込み調査をするのであった。

古株が消えた、紅広場、そして若者たちにピエロと呼ばれているものとは。。。











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