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呪連鎖編 Newシーズン
8話 口減し
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ロケハンの第1ポイントのトンネルの取材を終え出口に出た時だった。
鳴海と田中さんは何か石碑のようなものを眺めていた。
お供え物や花など管理されているものであった。
この異様な空気間のこともあったが方針状態の二人の方が気になり声をかけた。
「なにをじっと眺めてるんだ?」
「これって口減らしの鎮魂碑じゃないですか?」
周囲に生暖かい空気が漂い、何かが腐ったような匂いが鼻を刺激する。
うっそうと茂る森からの気配、何かに見張られているような感覚に落ちいる。
「おぃ、鳴海のペットボトル!」
田中さんが少し震えた声でいった。
鳴海の手にしていたペットボトルを見ると中身が麦茶のように茶色く濁っていた。
鳴海もペットボトルを見て言葉を失う。
「どういうことだ、なんかトンネルでてから様子おかしいぞ、さっきから変な匂いするしよ」
俺は人生で初めて自分の理解できない出来事が起きて少し取り乱していた。
「エイトくん、さっきのオヤジがいってたように早く仕事終わらせて帰ろうぜ」
楽観的な田中さんも僅かながら異変のようなものを感じてるようで巻きで仕事を終わらせたいようだ。
俺は車のエンジンをかけ二人を乗せてダムの方に走らせた。
「そういえば口減らしってなんだ?」
俺は先ほど口にしていたその言葉が気になった。
「土地によって言い方はかわるですが、むかし飢饉や貧しい村は命の存続のために子供を殺害して食べる口を減らすという意味で口減らしという残酷な行為をしていた村があったそうです」
そうした行為を大名や領主に知られないように墓を作らなかったり、神隠しがあるという偽りの曰くを近隣の山につけたりして子供がいなくなるのは、山神のやったことして事実を隠していたようだ。
村によっはその子供を食し飢えをしのいだとも言われている。
「そんな残酷な風習が日本にあったのか。。」
現在の日本ではありえない行為が昔は行われていた、そうこうしている間に田中さんが先陣をきって車のエンジンをかけトンネルの入口に止めていたバンを走らせ、早くのれと言わんばかりのゼスチャーをする。
ダムの撮影はあっさりと終わらせ本丸である村へと向かった。
「うぁ、クセぇ」
田中さんが鼻を押さえてカバンからマスクを取り出す。
「うっ、本当だ、生臭い」
「なんの異臭ですかね?村はそうとう昔に無人になってるはずなので、ゴミとか生活臭じゃないと思います。」
アスファルトの道が終わると車一台通れるくらいの畦道となった。
道のを逸れたところどころ、木造の建物があり、中には大きく傾いて今にも倒壊しそうであった。
「でどこに撮影予定の建物があるんだ?」
「村の最北に学校があるそうなんです、その学校と安全に使えそうな民家を探します」
道は単純一本道しかなさそうだ、建物とかは古い人1人いないが、木陰や物陰から覗かれているような感覚を覚える。
この空気感とさっきより少しマシになったが異臭のせいで、感覚がおかしくなっているだけだ。
時間は15時を少し回ったところ、日暮までには道の駅付近に戻りたいとこだ。
鳴海と田中さんは何か石碑のようなものを眺めていた。
お供え物や花など管理されているものであった。
この異様な空気間のこともあったが方針状態の二人の方が気になり声をかけた。
「なにをじっと眺めてるんだ?」
「これって口減らしの鎮魂碑じゃないですか?」
周囲に生暖かい空気が漂い、何かが腐ったような匂いが鼻を刺激する。
うっそうと茂る森からの気配、何かに見張られているような感覚に落ちいる。
「おぃ、鳴海のペットボトル!」
田中さんが少し震えた声でいった。
鳴海の手にしていたペットボトルを見ると中身が麦茶のように茶色く濁っていた。
鳴海もペットボトルを見て言葉を失う。
「どういうことだ、なんかトンネルでてから様子おかしいぞ、さっきから変な匂いするしよ」
俺は人生で初めて自分の理解できない出来事が起きて少し取り乱していた。
「エイトくん、さっきのオヤジがいってたように早く仕事終わらせて帰ろうぜ」
楽観的な田中さんも僅かながら異変のようなものを感じてるようで巻きで仕事を終わらせたいようだ。
俺は車のエンジンをかけ二人を乗せてダムの方に走らせた。
「そういえば口減らしってなんだ?」
俺は先ほど口にしていたその言葉が気になった。
「土地によって言い方はかわるですが、むかし飢饉や貧しい村は命の存続のために子供を殺害して食べる口を減らすという意味で口減らしという残酷な行為をしていた村があったそうです」
そうした行為を大名や領主に知られないように墓を作らなかったり、神隠しがあるという偽りの曰くを近隣の山につけたりして子供がいなくなるのは、山神のやったことして事実を隠していたようだ。
村によっはその子供を食し飢えをしのいだとも言われている。
「そんな残酷な風習が日本にあったのか。。」
現在の日本ではありえない行為が昔は行われていた、そうこうしている間に田中さんが先陣をきって車のエンジンをかけトンネルの入口に止めていたバンを走らせ、早くのれと言わんばかりのゼスチャーをする。
ダムの撮影はあっさりと終わらせ本丸である村へと向かった。
「うぁ、クセぇ」
田中さんが鼻を押さえてカバンからマスクを取り出す。
「うっ、本当だ、生臭い」
「なんの異臭ですかね?村はそうとう昔に無人になってるはずなので、ゴミとか生活臭じゃないと思います。」
アスファルトの道が終わると車一台通れるくらいの畦道となった。
道のを逸れたところどころ、木造の建物があり、中には大きく傾いて今にも倒壊しそうであった。
「でどこに撮影予定の建物があるんだ?」
「村の最北に学校があるそうなんです、その学校と安全に使えそうな民家を探します」
道は単純一本道しかなさそうだ、建物とかは古い人1人いないが、木陰や物陰から覗かれているような感覚を覚える。
この空気感とさっきより少しマシになったが異臭のせいで、感覚がおかしくなっているだけだ。
時間は15時を少し回ったところ、日暮までには道の駅付近に戻りたいとこだ。
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