他人の修羅場にいきなり転送

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銀行強盗

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僕は45歳、実家くらしの独身のおっさん
ニートだ。

どこからみてもダサい、効き目で見ても
効き目じゃない方で見てもダサい。

ネット上では「ニートG」というハンドルネームがある。

Live配信中は相手からは僕の顔、体は見えないから自信を持って話すことができるので
ネット内には信者が沢山いる。


いわゆる見た目がダサいので対面がだめなんだ。

最近、僕に変な能力が芽生えた。ヘルプ信号を受信すると精神転送されてしまうことだ。

元に戻るには元の自分と対面する必要がある。

「カズキ、おばあちゃん送迎頼むわよ」

今日も婆ちゃんを送迎。

婆ちゃんを乗せてデイサービスに到着。

「フミさんおはようございます。今日はみんなでカルタ大会よ」

毎回毎回、イベントでデイサービスの職員も
大変だな。
さっ車で一眠りだ、僕は駐車場に車を止めて眠った。

「ざわざわざわ」またざわめきか?

「金が必要なんだ、やるしかねぇ、かぁちゃん待ってろ。」
———————————————————
ん?ここは?

「きゃーっ!!」

僕の周りから逃げ惑う人。。。

手には何故か包丁🔪、ここは?銀行?

まさかの銀行強盗?まずいどうする?

ひとまず出口に、扉が開き外を見渡すと警察の車両が銀行を取り囲んでいた。

🚓👮‍♂️👮‍♂️👮‍♂️👮‍♂️👮‍♂️👮‍♂️👮‍♂️👮‍♂️🚓🚓🚓🚓🚓

すぐさま銀行のなかへもどる。😱💨

銀行内には
客の女性2人
カウターに男性1
女性1

後はにげだした。4人が銀行内にいる。

包丁を捨てて、人質解放すれば、警察は何もしてこない。このまま降伏して外にでるか。

ちょっと待てよ、本当の僕に会わなければならない。

会わなければこのままの姿、このまま刑務所、それはまずい、まずい状況だ😩どうする?
どうしたらいい?頭を使え、頭を。

僕は人生でもっともやばい状況に立たされた。くそっ😵😵


皆さんお分かりのとおり僕は今
銀行強盗をしています。

とりあえず人質をまとめるか。😅
なりきるしかない!☝️

「おいそこの2人、カウンターから出て窓際に並べ」

「聞こえねぇーのか早く移動しろ!😡」

カウンターにいた、銀行員を窓際に並ばせた。
僕は男を指差してブラインドを下ろさせ
外から見えないようにした。

女性客も2人並ばせた。


取り敢えず配置はこんなもんでいいか。

「動いたらぶっ○すぞ」😡

対面でこんな汚い言葉はじめてだ😅

「きゃー!」結構このキャラ気持ちいかも。

「うりゃっ❗️」「きゃー!」

「うりゃっうりゃっ❗️」「きゃーっ!」

TVでもつけてみよう、中継してるかな?

「ただいま〇〇駅前の〇〇銀行から中継です。男が立てこもって30分が経ちますが未だなんらかの要求などない様です。」

犯人は何が望みだったんだ?金か?いくらくらいか?

銀行員の男性のネームプレートに真島と書いてある。

「おぃ真島、強盗の目的は聞いてるか?」

「はぁ?」

「もとい、俺がいくら要求したか?覚えてるよな?」

「あっはい。💦300万です。」
300万って中途半端だな。。。😅

この場所から、自分の車までの距離は500mくらいか。

走っても捕まるし、人質と同行するにもリスクがある。

頭を使え、頭を。

時刻12時 婆ちゃんの迎えまであと1時間

まずい婆ちゃんが心配する。

こんな姿で包丁持って迎えにはいけないし。

何気なくポケットを探るとなんだこれ?

通帳?〇〇銀行?

ここじゃねぇか、残高をみると500万⁉️

突然携帯がなる「プルプル」📱

こいつの携帯だ、「はいもしもし」

「おせーぞ300万用意できたか⁉️」

「すみません、どちら様ですか?」

「何がどちら様だ、このばばぁがどうなってもいいのか?」😡

話がわからない、どういうことだ。

「ちょっと保留にします!」

「おぃ真島、俺は何しにここに来た」

「預金通帳から、300万はおろしたいってました。」


誰かがひとじちになっていて、300万の要求。それをこの男はおろしに銀行にきた。

ここまでは理解できた、この包丁はなんだ?

包丁がつながらねぇなんでこの展開になってんだ。

そうだ財布を見てみよう。免許証が、、あった。山田リョウ?

「〇〇市〇〇町」

「女、この住所をググれ!」

「はぃ」💦

「駅前の魚市さんの住所です」

魚屋? まさか、慌てて包丁もったまま、銀行に来たから、強盗だと思われている。

なんとかストーリー作成終了!

「もしもし、お待たせしました。状況も理解して300万も用意できたんですがどちらにお持ちすればよいでしょうか?」💦


「何度も言わせるな、お前の実家にだよ、30分で戻って来なかったら、1分ごとに指切り落とすぞ。😡」

やばい、何をどう進めていけばいいのかわからない。コイツは犯罪者じゃないから無傷で
解放しないと。。。

ちょっとまて、魚屋で500万の貯金はおかしいだろ。⁉️


500万は魚屋ではありえない。。。

そうだ❗️

通帳の名義 吉田アキラ

免許証 山田リョウ

。。。。違うじゃねぇーか。🥺

名前が一致しねぇ、逆さに呼んでもどう足掻いても一致しない。。。

謎が、、また振り出しにもどった。

「ぷるる ぷるる」携帯がなる。📱

ポチっ

「もしもし、今考えてるからもう少しお待ちください」💦

「ちょっと切らないで、りょうちゃん、何があった、急に押し寄せてきて。」

「金貸してくれって来たからびっくりしたよ」

ん、別人か?

「すみません、どちら様ですか?」

「何言ってんだょ、アキラだよ」

「50万しかないけど足りたか?」

「えっ?」
通帳名義人だ、そして

500万じゃねぇ、50万だ、ゼロ1個増やしてどうすんだょ。老眼かこの野郎⁉️

もしかして。体力はこの魚市のボディアーマーが引き継がれるのか。。そんなことは今はいい。

魚屋も500万と50万間違えてるし。。。
老眼だな。。。

銀行で怪しまれて当然だ。

「アキラさん、俺の実家の住所わかる?」

「何言ってんだょ、頭でも打ったか?
俺がリョウちゃんの住所まで暗記してるわけないだろ」

「聞き方が悪かった、実家の付近になにがあるでしょうか?お応えください。」

「何いってんだょ。お前の実家は昔から〇〇病院の隣だろ」

〇〇病院わかる。あそこは確か

「うちの実家の柿の木覚えてるか?」

「あぁ良く登って猿かに合戦ごっこしたよな(笑)」

よし!よし!場所とストーリーは完璧に把握した。

金は足りねぇ、銀行から持っていったら、罪を重ねちまう。

考えろ、考えろ

「お前らこっち集まれ」

4人の人質を集めた。

「俺の話を聞いてくれ。信じれねぇかもしれないが家族が人質になって、犯人から300万要求されている」

「慌ててきたもんだから、この刺身包丁を持ってきちまった、銀行を襲う気も、あんたら傷つける気もさらさらねぇ」

「とにかくコイツの家族があぶねぇあと20分しかない。」


「警察に事情をいって家族を救い出してもらえばいいじゃないですか?」真島

「強盗犯の話なんざぁ聞きやしねぇ」

「そこでだ」僕は流れをひととうり説明し後はうりぎりものがいなければ病院までは行ける。


僕は外の警察にむかって
「怪我人がでた、事を荒立てたくないから救急車呼べ」僕

「わかった5分まて」警官

5分か。。。😰

「どうだ真島予想はできたか?」

「はい、これから投票します。」

そう、地方競馬で単勝6倍以上の馬に50万ぶっこむ。

今は競馬🐴もスマホでできる時代。
これしか300万ゲットできる方法はない。

「中継流せ、何番勝った、単勝30倍の8枠の10番です。」真島

「真島!根拠を言え」

「この競馬場の1400mレースはスタート、ラストの直線が短く先行馬が有利です、外枠なのでスタートさえミスらなければ優位に立てます。」

「説得力あるな、ちなみに何番人気だ」

「6番人気です。」

「10頭中6番て、人気あるかないか半分で割ったら人気ないだぞ🥺。」

でももう行くしかない。

「馬の名前はなんだ?」

「スケットマンです。🐴」

「縁起の良い名だ、頼むぞスケットマン🐴」


「本日も〇〇競馬お越しいただきありがとうございます。今回の3Rは冠協賛レース、(カズキ頑張れレース)となります。」

※一般人が有料でレースの名前とメッセージを付けれる!


「カズキいつもデイサービスの送迎ありがとう、婆ちゃん頑張って長生きします。
協賛ありがとうございます、〇〇市在住のフミさんからお孫さんへのメッセージでした。」

「婆ちゃん、ありがとう、勇気をもらった協賛レースって10万くらいかかるのに、まさかデイサービス中に競馬やってるとは、、、」


「あの大丈夫ですか?」真島

「なんでもねぇ」

「さぁファンファーレです!」


ファンファーレが終わり。

「スタートしました。おっと人気を集めてた馬ですが、スタートちょっとつまずき、3番手に控えました。先頭をいくのは10番スケットマンです。🐎💨」

「向正面にはいりました、以前先頭はスケットマン🐴💨💨💨💨」

いいじゃねぇーかまさか行けるか

「第3コーナーに差し掛かります、大外から一番人気が襲いかかりますが、内でスケットマンが粘る。」

「さぁ最後の直線です、ここで一番人気がぐんぐん伸びてきた、うちのスケットマンもムチをいれます。この二頭の競り合いだ!2頭ならんでゴール」

🐴💨🐴💨


「これは写真判定ですね、判定までしばらくおまちください。」

「1500万⁉️または0」

「皆さんお待たせしました、鼻差で一番人気の勝ちになります。」

がぁーーーん🥺

「当たった!」真島

「ハナ差で負けてんじゃねぇーか😡」

「複勝ですよ、単勝30倍の馬と言っただけで買ったのは複勝で8倍ついていたので400万です。」

※複勝とは1.2.3着いずれかにはいると当たり


「でかした、真島!早く下ろせ」
ここが銀行でよかったぜ。

300万だけ僕は手にし、残りは4人に分け与えた。

救急車到着、救急隊が入ってきた。🚑

「どなたが怪我人ですか?」

「真島ボディチェックしろ」

「はい」

「上着とヘルメットはずして縛り上げろ。」

救急隊2名を縛りあげた。

「女、こっちこい、俺たちがここから出たら、警察に真実を話せわかったな」

「はい」

もう1人の女をタンカに乗せて僕と真島は救急隊になりすました。

「中から怪我人と救急隊がでてきました。
以前犯人は3人の人質とたてこもってるもようです。」

「真島、病院まで運転しろ」🚑💨

サイレンを鳴らし、病院へと向かった。

「ちょっと待って!真島」

「兄貴、止まったら、怪しまれます」

今自分の車通り過ぎたけど、対面しなかった。。。

ここで元に戻って、はいさよならできたのに。
こいつに完全になりきっちまった。。。😰


「もういい、病院までつっぱしれ!」
🚑💨💨💨

救急車の特権であっという間に病院に着いた。🏥

「真島、ありがとうな、お前はここで女と降りろ」

「何言ってんですか兄貴、水臭いですよ」

「俺の人生なんて平凡で息子に胸張って言えることなんて何もなくて。。。父ちゃんはヒーローだって胸張っていいたいっす。」

「わかった、ありがとう、女お前はここで降りて、病院に真実を話せ、そして万が一のため救急で入れる様手配しろ」

「はぃ」

真島作戦がある耳かせ。

僕は犯人に電話した。

📱「もしもし、300万持ってきた、家族は無事だろうな?」

「遅かったな、一本めの指を切り落とすとこだったぜ」


「金を持って玄関までこい、電話は切るなよ」

「わかった、今いく」

「玄関開けろ!」
僕は玄関を開けて中に入った。

「リョウ!なんできたんだい、私のことなんてほっとけばいいのに」🥺

マスクにサングラス、いかにも怪しいやつが
老人女性1人を人質に。

「TVをつけてみろ!」

「TVだとふざけるな」

「俺は今、大勢の警官から追われている、この300万のせいでな」

「お前俺の貯金額もしらないで300万も要求したのか?俺は銀行強盗したんだょ」

サイレンが聞こえるだろ。🚔👮‍♀️👮👮‍♂️

「犯人、お前に提案だ。
無事に300万を持ち出し助かる方法だ」

「なんだ言ってみろ」

「お前が俺の人質になれ、みんなは俺を追ってるからお前は逃げれる。人質だと思わせればいい。」

「そのかわり、この人はここに残して2人で外に出るぞ」

外はあっという間にパトカーと警官に囲まれた。

「山本リョウ、降伏してでてきなさい!」

「ほらな、狙われてるのは俺だ」

警察に事実を伝えて、信用したら
山田リョウではなく
山本リョウといいよう女に伝えといた。
警察はこっちのものだ。

僕と犯人が玄関で準備をする。

「下手な真似したらぶっ〇〇ぞ」

「ほら金だ」

僕は100万の札束を犯人の左手にひとつ、もうひとつを右手に渡した。

「チュイーーーン」何かの電子音

「チャージ完了、お陀仏だ」

「ビリ⚡️ビリ⚡️ビリ⚡️ビリ⚡️⁉️」

札束に仕込んだ電気ショックで男は感電

「生きてる人間電気ショックこれをやったらお陀仏だ、スタンガンみたいな物だからな」

犯人は痙攣して、玄関に倒れ込む、僕は犯人を玄関の外に転がした。

「お母さん、もう大丈夫です。」

あとは真島お前にかかってる

「誰かわかりませんが、玄関の前で倒れこんでいます。犯人はまた建物中に入っていきました。」

サイレンが鳴り響き
建物の前に救急車が横付けされた。
🚑🏠

「リョウなのかい?」

「訳あってリョウさんと僕は入れ替わってます」

「お母さん一緒に外へ」

救急車から出てきたのは真島だ。

そして救急車の荷台には本当の僕。

眠っている僕と対面。

天井がみえる、この毛むくじゃらの手

僕の手だ。

僕は救急車から降り、魚屋のリョウは母親と共に警察へ。

犯人も拘束されて連行されていった。

「真島さん、さっきは偉そうな言葉使い
すみませんでした。」

「いゃ兄貴信じられなかったですょ」

「これで真島さんもヒーローですよ」


「やばい婆ちゃん迎えにいかないと、また今度ゆっくり話しましょう」


その後、真島と人質3人は警察から
表彰され、魚屋は軽い罪ですみそうだ。

300万は真島に頼んで魚屋の口座へ
弁護士費用にでも当ててくれれば。

長い一日が幕を閉じた。


ご愛読ありがとうございます。

お気に入りコメントも是非頂けたら励みになります。よろしくお願いします🌈






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