2 / 23
第2話
しおりを挟む
朝方のラブホの駐車場
くそ、頭イテー
凛の奴ホテルいつ出ていったんだよ。
全く勝手なやつだ。
今度は酒抜きで合わないとこっちが先に潰れちまう。
俺は1人ラブホを後にし自宅に向かって走り出した。
ボロアパートの前の駐車場に車を停めて
ドアをあける。
「真ちゃん!約束おぼえてる?」
隣の家の紗栄子だ、コイツは幼馴染で地主の娘だ、紗栄子の親はこのアパートの大家でもある。
俺の両親は共に離散して俺は中学生の時にこのアパートに1人取り残された、本来なら施設っていう所に連れて行かされるはずだったが紗栄子の両親の好意で俺はここで暮らす事ができた。
18になるまで家賃も取らず生活費、食事、学費までも面倒をみてもらった。
そんな恩もあり今はバイトして毎月家賃も払うようになった。
本来なら就職してもっと返したいとこだが、所詮、底辺の部類の俺は底辺止まりだ。
「約束?」
「マイカー買ったらドライブに連れて行くって言ったじゃないの!忘れたの?」
そうそう、これが俺の愛車、セルシオだ。
事故歴ありだが普通に走れる。
コツコツ貯めて先週納車だった。
「そうだっけか」
俺は二日酔いで最悪な体調なだけにそっけなく返答した。
紗栄子は助手席のドアを開けて座り込んだ。
車外にいる俺を上目遣いで見つめる。
ずっと小さい頃から一緒にいたから気付かなかったが上から見下ろしてみるとみると
紗栄子の胸の谷間が出来ているのを確認する。推定Dカップくらい18歳にでもなれば
少し色気も出て来ていた。
紗栄子は俺の視線の先に気付きシャツを上げ胸元を隠した。
「真ちゃんどこみてるのよ!」
「んん~。。分かったセルシオに乗せてやるよ」
俺はドライバー席に座り、キー回しエンジンをかける。
2、3回アクセルを踏みフカす。
ブオォオォ ブオォオォ
「結構いい音するね。」
俺も紗栄子もテンションが上がり始めた。
「それじゃ行こうか」
そう言って紗栄子を乗せたセルシオは田舎道を走り出していくのであった。
俺たちの住むこの町は、小さな町だが
海もあり、山もあり、ひと通り商業施設もあり、暮らしに困ることはない。
俺の人生にはちょうどいいサイズだ。
「紗栄子、進学きまったのか?どこの大学いくんだ?」
「親は東京の大学に行けって言ってる、親戚もいるし、そこから通えばいいって」
紗栄子はうつむきながらそう言った。
「東京かぁ、東京に行った奴らは戻って来ないからなぁ、そんだけ楽しいところなんかな、行った事ないから分からんけど」
紗栄子が昔から俺に気がある事は知っていた、でも俺は世間様から見て対等の立場ではない事は理解していたからいつもはぐらかし回避していた。
「真ちゃんはいいの?会えなくなっても」
「いつでも会えるさぁ、今はスマホとかあるし顔も見れるし問題ねぇよ」
「。。。」
紗栄子は不貞腐れたのか無言になりパワーウインドのボタンを押し窓を全開まで開ける、潮のにおいと温かな風が車内に入り込み紗栄子はなびく髪を細く色白い指でかき分ける。
「あっ、なんだネイルなんてして色気づいてきたな(笑)」
「18歳なんだから、ネイルくらいするよ」
紗栄子は照れながらそう言った。
車内はまた、少し明るい雰囲気を取り戻し、俺はラジオのボリュームを少し上げた。
くそ、頭イテー
凛の奴ホテルいつ出ていったんだよ。
全く勝手なやつだ。
今度は酒抜きで合わないとこっちが先に潰れちまう。
俺は1人ラブホを後にし自宅に向かって走り出した。
ボロアパートの前の駐車場に車を停めて
ドアをあける。
「真ちゃん!約束おぼえてる?」
隣の家の紗栄子だ、コイツは幼馴染で地主の娘だ、紗栄子の親はこのアパートの大家でもある。
俺の両親は共に離散して俺は中学生の時にこのアパートに1人取り残された、本来なら施設っていう所に連れて行かされるはずだったが紗栄子の両親の好意で俺はここで暮らす事ができた。
18になるまで家賃も取らず生活費、食事、学費までも面倒をみてもらった。
そんな恩もあり今はバイトして毎月家賃も払うようになった。
本来なら就職してもっと返したいとこだが、所詮、底辺の部類の俺は底辺止まりだ。
「約束?」
「マイカー買ったらドライブに連れて行くって言ったじゃないの!忘れたの?」
そうそう、これが俺の愛車、セルシオだ。
事故歴ありだが普通に走れる。
コツコツ貯めて先週納車だった。
「そうだっけか」
俺は二日酔いで最悪な体調なだけにそっけなく返答した。
紗栄子は助手席のドアを開けて座り込んだ。
車外にいる俺を上目遣いで見つめる。
ずっと小さい頃から一緒にいたから気付かなかったが上から見下ろしてみるとみると
紗栄子の胸の谷間が出来ているのを確認する。推定Dカップくらい18歳にでもなれば
少し色気も出て来ていた。
紗栄子は俺の視線の先に気付きシャツを上げ胸元を隠した。
「真ちゃんどこみてるのよ!」
「んん~。。分かったセルシオに乗せてやるよ」
俺はドライバー席に座り、キー回しエンジンをかける。
2、3回アクセルを踏みフカす。
ブオォオォ ブオォオォ
「結構いい音するね。」
俺も紗栄子もテンションが上がり始めた。
「それじゃ行こうか」
そう言って紗栄子を乗せたセルシオは田舎道を走り出していくのであった。
俺たちの住むこの町は、小さな町だが
海もあり、山もあり、ひと通り商業施設もあり、暮らしに困ることはない。
俺の人生にはちょうどいいサイズだ。
「紗栄子、進学きまったのか?どこの大学いくんだ?」
「親は東京の大学に行けって言ってる、親戚もいるし、そこから通えばいいって」
紗栄子はうつむきながらそう言った。
「東京かぁ、東京に行った奴らは戻って来ないからなぁ、そんだけ楽しいところなんかな、行った事ないから分からんけど」
紗栄子が昔から俺に気がある事は知っていた、でも俺は世間様から見て対等の立場ではない事は理解していたからいつもはぐらかし回避していた。
「真ちゃんはいいの?会えなくなっても」
「いつでも会えるさぁ、今はスマホとかあるし顔も見れるし問題ねぇよ」
「。。。」
紗栄子は不貞腐れたのか無言になりパワーウインドのボタンを押し窓を全開まで開ける、潮のにおいと温かな風が車内に入り込み紗栄子はなびく髪を細く色白い指でかき分ける。
「あっ、なんだネイルなんてして色気づいてきたな(笑)」
「18歳なんだから、ネイルくらいするよ」
紗栄子は照れながらそう言った。
車内はまた、少し明るい雰囲気を取り戻し、俺はラジオのボリュームを少し上げた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる