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第20話
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「真ちゃんを乗せてあげてください、熊に襲われちゃいます」
紗栄子は観光客達に訴えた
「乗せたいけどもう乗れないよ、熊もあの人の存在に気付いてないから、やり過ごすしかない」
紗栄子から目を逸らし観光客の一人がそう言った、他のものも恐怖のせいか何も口にしない。
頭が、、、スマホを開くにはあの頭があれば
顔認証で解除される。。
何を馬鹿な事を考えているだ、生命かけるところじゃないだろ。
ニュースで熊の被害を聞くのは大抵老人だ、
人類として最高潮に達している今の肉体なら、熊はおよそ150cm、俺は180cm
俺に分が有るはず。
いやいや、相手は日本で確認されている唯一の猛獣だ。
「あの人、ちょっとずつ熊の方に向かっていってない?」
「何を考えているだ。。。」
観光客には、真一の行動が気狂いのように見えていた。
パキっ!
真一は足元の木の枝をふみ、その音に気が付き熊が真一の方を向く。
「やばい。。。」
真一は思い出した、熊は逃げるものを追う、
死んだふりは無意味。
「わぁー!」
大声を上げながら熊の方に走り出す。
熊は立ち上がり両手を広げて威嚇し出した。
「グァー」
熊も負けじと唸り声をあげ、前足を地面に着くとそのまま真一めがけて走り出す。
「あの人、熊に食われるぞ」
「真ちゃん、逃げて」
その時であった、周囲の騒めきをかき消すように警察車両と救急車両のサイレンが響きわたる、熊はサイレンに反応して方向転換し、トンネルの向こう側に走りだした。
「熊が逃げた!」
「あの人、そのまま熊を追いかけてトンネルに入って行ったぞ、何考えてるだ」
真一は恐怖よりも熊が置いて行った、黒い塊を確認しにいったのだ。
「何やってんだ俺は。。」
熊はトンネルの出口の茂みの奥へと消えて行った。
「はぁ、はぁ、はぁ」
息が上がるように全力疾走
暗いトンネルのなか、マネキンのカツラのように転がっている頭部の前まできた。
明らかに髪の毛だ、乱れて顔ははっきり見えないが、人の頭だ。
真一は恐る恐る手を伸ばし、毛先を指でつまむ。
ゆっくりとちょっとずつ毛をかき分ける。
「君!大丈夫か?」
トンネルの入り口付近から警察官と思われる人が、真一に向かって話かける。
まずい時間がない、勇気を振り絞り、髪をかき分け、顔があらわになった。
「彼方。。。お前なのか」
頭部は行方が分からなかった大輝の彼女の彼方であった。
「おーぃ、大丈夫なのか?」
警察官達がこちらに迫ってくる。
「彼方、ごめん」
真一は、正気のない彼方の頭を掴み、スマホのロックを解除する。
時間がない、着信履歴を確認する。
大輝や知らない女友達らしき履歴しかない。
警察官がすぐ背後まで駆け寄ってくる。
紗栄子は観光客達に訴えた
「乗せたいけどもう乗れないよ、熊もあの人の存在に気付いてないから、やり過ごすしかない」
紗栄子から目を逸らし観光客の一人がそう言った、他のものも恐怖のせいか何も口にしない。
頭が、、、スマホを開くにはあの頭があれば
顔認証で解除される。。
何を馬鹿な事を考えているだ、生命かけるところじゃないだろ。
ニュースで熊の被害を聞くのは大抵老人だ、
人類として最高潮に達している今の肉体なら、熊はおよそ150cm、俺は180cm
俺に分が有るはず。
いやいや、相手は日本で確認されている唯一の猛獣だ。
「あの人、ちょっとずつ熊の方に向かっていってない?」
「何を考えているだ。。。」
観光客には、真一の行動が気狂いのように見えていた。
パキっ!
真一は足元の木の枝をふみ、その音に気が付き熊が真一の方を向く。
「やばい。。。」
真一は思い出した、熊は逃げるものを追う、
死んだふりは無意味。
「わぁー!」
大声を上げながら熊の方に走り出す。
熊は立ち上がり両手を広げて威嚇し出した。
「グァー」
熊も負けじと唸り声をあげ、前足を地面に着くとそのまま真一めがけて走り出す。
「あの人、熊に食われるぞ」
「真ちゃん、逃げて」
その時であった、周囲の騒めきをかき消すように警察車両と救急車両のサイレンが響きわたる、熊はサイレンに反応して方向転換し、トンネルの向こう側に走りだした。
「熊が逃げた!」
「あの人、そのまま熊を追いかけてトンネルに入って行ったぞ、何考えてるだ」
真一は恐怖よりも熊が置いて行った、黒い塊を確認しにいったのだ。
「何やってんだ俺は。。」
熊はトンネルの出口の茂みの奥へと消えて行った。
「はぁ、はぁ、はぁ」
息が上がるように全力疾走
暗いトンネルのなか、マネキンのカツラのように転がっている頭部の前まできた。
明らかに髪の毛だ、乱れて顔ははっきり見えないが、人の頭だ。
真一は恐る恐る手を伸ばし、毛先を指でつまむ。
ゆっくりとちょっとずつ毛をかき分ける。
「君!大丈夫か?」
トンネルの入り口付近から警察官と思われる人が、真一に向かって話かける。
まずい時間がない、勇気を振り絞り、髪をかき分け、顔があらわになった。
「彼方。。。お前なのか」
頭部は行方が分からなかった大輝の彼女の彼方であった。
「おーぃ、大丈夫なのか?」
警察官達がこちらに迫ってくる。
「彼方、ごめん」
真一は、正気のない彼方の頭を掴み、スマホのロックを解除する。
時間がない、着信履歴を確認する。
大輝や知らない女友達らしき履歴しかない。
警察官がすぐ背後まで駆け寄ってくる。
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