5 / 5
異世界に行ったら
しおりを挟む
さて俺達の方は全部、終わったけどまだ他の生徒は終わってない様だな、最後に1つ残った疑問を早太達に聞いておかないと。
「 なあ早太?早太の固有スキルってどんなのだ? 」
「 固有スキル?ああ、アレか、俺のは石兵召還って書いてるな、ゴーレムとか召還できるのかもな 」
「 なにそれ、カッコイイじゃん!ック、羨ましい! 」
ケソ!当たりか!早太は大当たり引いたのか!俺の磁力操作ってもしかして地味なんじゃ?あああああ、羨ましい!
「 か、香織ちゃんのは何? 」
「 香織はね~獅子王の化身って書いてある 」
「「 獅子王だと!? 」」
んだよそれ!メチャクチャカッコイイじゃねえか!その中二病心をくすぐるニックネーム!最高じゃないですか!
「 へ~、いいな~みんな、すごいね~、ふ~ん、ほ~、で?玲奈さんは? 」
「 私のは覇王の風格って書いてあるわね、どんな効果なのかな? 」
「 覇王・・・・・・だと?・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん、みんな嫌いだ 」
「 明君どうしちゃったの?イスの上で体育座りなんかして 」
「 玲奈さん、いまは九王の事はそっとしといてあげて、彼のは多分、ショボイから、ぷぷぷぷ 」
ショボくないもん!きっと俺のだって成長すれば、某映画の鉄を操るミュータントのオッサンみたいになるはずだもん!なれるもん!なれるよね?なってください!お願いします!
俺が少し拗ねていると、玲奈が優しく俺に語り掛ける。
「 大丈夫だよ明君、明君は凄いから固有スキルなんて関係ないよ 」
あ、抱きしめたい!この子はなんて優しい子なんだ~、世知辛い世界に咲く一輪の花ですよ、本当に癒されるな~、最高ですな~!
「 ありがとう玲奈さん、俺は君を見ているだけで心が 」
【 は~い、そろそろ時間切れだよ~終わったかな~?まあ、終わってなくても異世界に移動しちゃうけどね!あははは! 】
また邪魔された!クソ!コイツ狙ってるだろ!
【 じゃあカウントダウン開始しちゃうよ?10・9・8・・・・・・・ 】
クラスの何人かが慌ててマウスをクリックしている、慌てているのは皆、男子だな、確かに悩むよね~うんうん、その気持ちは痛い程良く分かるよ。
【 2・1・はい!終了~!パソコン回収するね~!それじゃあ異世界に行ってみようか~!レッツ・・・・・・・・・・GO! 】
スピーカー男がそう言った瞬間、周りの景色が変わり、気付けば俺達は沢山の木々に囲まれた場所に立っていた。
「 おお、これは森の中か?うお!制服が消えて布の服に変わってる!しかも皮のの盾ぽいのが背中に!盾ゲット!てか下着まで消えてるじゃん・・・・・セーフ!」
玲奈を見ると、凄い事になっていた、いや、ちゃんと布の服は着てるけど、この服のデザインって胸元がちょっと大きく開いてるんだよね、なかなかの眼の保養になるな・・・・・もしかしていま女生徒も全員ノーパン?・・・・・ヤベ、鼻血が・・・・・
少し離れた所では女子の悲鳴と男子の「おお~!」の声が聞こえて来た、どうやら違うクラスでは悲惨な・・・・・・・・・ちょっと様子を見て・・・・・あ、女子達の冷たい視線が、止めとこう。
その時、視線に気付いた誰かが俺を見ている?スキルの影響かは知らないが誰かが俺を見ているのが分かった。
「???、なんだ?この嫌な感じわ」
その視線はネットリと絡み付くような、嫌な感じで俺は周囲を見渡す、その瞬間には俺を見ていた視線は消えた。
「なんだったんだ今のは?」
俺が頭を傾げ、今の視線について考えていると不意に背中の方で声がした。
「お前に間宮さんは渡さない」
「はあ?」
俺が背後を後ろを振り返ると同時にそれは起こった、突如視界がボヤけて気付いたら辺り一面が砂の場所に立っていた、俺1人だけで・・・・そして頭の中で声が響く。
【プレイヤーから攻撃を受けました】
「・・・・・・・・・・おう!?なんだこれ!ちょ、チョイ待ち!・・・・・・・・なにこれ!」
地平線の向こうまで続く砂、砂、砂、少し混乱した後にさっき頭の中で流れた声を脳内で再生する。
「プレイヤーからの攻撃?え?え?ええええええええ!」
落ち着こう!そうだ、クールダウンだ明!冷静に、冷静に、まずは現状把握から行こう。
「えと、バスに乗って、訳の分からない事になって、スキルとって、異世界に飛んで、砂漠に飛ばされた・・・・・・・・あかん!現状把握ができない!状況が無茶苦茶すぎる!」
OK,ここ砂漠だ、それは把握した、えとプレイヤーからの攻撃って声が頭に響いたな、つまりは俺は誰かに攻撃されたのか?え~誰~?俺けっこうクラスの男子とかと仲良かったぜ?
そういや後ろから声が聞こえたな、なんて言ってた?え~と、思い出せ、あ、思い出した!「間宮さんを渡さない」的な事を言ってたな。
「・・・・・・・・なるほど、恋愛関係か、おいいいいいい!てか口で言えよ!わざわざ砂漠に飛ばす事ねえべ!普通に死ぬって!1人は普通に死ねるって!」
まさか玲奈と良い感じになったデメリットが砂漠に強制移動だったとは、玲奈は男子に結構人気あるし、こんな事になる場合も想定しておくべきだった。
「くそ!取り敢えず声の主を誰か思い出そう、ん~あの声は・・・・・奥野?いや、奥野はもうちょい声のキーが高いか、って事は・・・あ、吉村か!あの声は吉村だな」
吉村とはいわゆるアニヲタでクラスのヲタ仲間3人くらいで何時もアニメの話や人形とかの話をしている、俺ともそれなりに仲が良かった。
「吉村か~、あいつには面白いアニメとかよく教えて貰ったんだけどな~、まさかこんな事をするなんて・・・・・・殺すまでは行かなくても2~3発は殴ろう!」
まあ取り敢えず生きて皆と合流しなければ、というか死んだらどうなる?終わりかな?教会で神父が「おお、死んでしまうとは情けない」とか言って生き返らしてくれるのかな?
「極力死なない方向で頑張ろう、たぶん死んだらそこで終わる様な気がする」
と言ってもだ、どうするこれ?砂漠だぜ?砂しかないぜ?水はptを使えばあと3リットルは確保できる、でも言い換えれば3リットルしか水が無いんだよな。
「まあ、進むか、砂漠だけど暑くはないな、助かった、これで灼熱地獄だったら完全に詰んでたな」
敵出てきたらどうしよう、皮の盾しかねえし、攻撃は早太に任す予定だったから武器の事は考えて無かったわ、盾で敵を倒せるのか?
「はあ~初っ端からハードモードとか勘弁してくれよ~完全に死亡フラグ立ち捲くりじゃねえか、吉村は10発くらい殴っておこう」
それから1時間くらい歩き続けるが周囲の風景は砂、砂、砂で全く変化は無い、少し歩くのに疲れてきた時に遥か前方で砂が舞い上がる。
俺は嫌な予感がして前方を凝視していた、そして不意にその舞い上がった砂の中に大きなミミズが現れた。
もう洒落にならない位の大きなミミズだ、直径5mはありそうな太い胴体、そして全長は見えてる部分だけで10mはある。
「これはヤバイ・・・・・・・逃げる?どこに?・・・・・・・あ、あそこだ!」
左の方を見ると大きな岩山が見える、巨大な大岩が数個固まった場所の様だ、距離は今居る所から大体1キロ程の距離だ、もちろん目測なので誤差はあるだろうけど。
俺はその岩山に向かって走り始める、走って、走って、後ろを決して振り返らずに走り続けようやく岩山に到着した、幸い巨大ミミズは俺に気付いていない様だったので助かった。
「ハアハア、ハアハア、た、助かった、水を飲もう」
そしてここで俺は難題にブチ当たる、そうptを交換して水を飲もうと思ったが、その方法がサッパリ分からなかったのだ。
「どうすれば・・・・・・ステータス!、ダメか、ステータスオープン!、これも違うのか、ポイントを水に交換!無理か、チェンジ!交換!どうすれば良いのか誰か教えてくれませんかね!」
流石に砂漠だ灼熱では無いが暑い事は暑い、汗が尋常じゃねえな、早く水を飲まないと脱水症状で倒れ・・・・・・なんだこれ、腕になんか文字みたいなのが。
俺の指が腕にある謎の文字に触れた時、目にアイコンが映し出された。
【ステータス】
【アイテム】
【スキル】
【雑貨屋】
おお、なるほど、こうやって出すのか!でも文字に触れて出すとかだったら服が触ったりした時に発動は・・・・・・しないな、タッチパネルみたいに肌で触れないとダメなのか、地味に便利だな。
俺は残り3ptのうち1ptを使って水と交換する、するとペットボトルに入った水が空中から現れて地面に落ちた。
「なるほど、こうやって出てくるのか、しかし待ち構えてないと、パンとかだと地面に落ちて砂が着くんじゃ・・・・・」
まあ、細かい事は後にして今は水を飲まないと倒れてしまう。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷは~!美味い!おっと残しとかないとな、節約、節約っと」
はあ~しかしこれはどうしたものか、砂漠のど真ん中でどうしろと?この岩山だって四方せいぜい10mだ、ここだって安全とは言い難い。
水と食い物をなんとかしないとな・・・・・・・・・・いまなんか岩の隙間で光ったぞ?なんだろ。
俺が大岩と大岩の隙間を覗いて見る、そこにガイコツが2体横たわっていた、そして光を放っていたのはどうやら槍らしい。
「うわ~死体だよ、第一異世界人は死体かよ・・・・この人達もここに避難してそのまま死んだのか?、まあいい使えるのがないか探して・・・・触るの嫌だな」
しかし背に腹は変えられぬ、俺は恐る恐る近づくとまず槍を手に取った、歯の部分は所々サビが浮いているが使えそうだ。
あとは腰にあった剣が3本、その内の一番マシなやつを自分の腰に差す、流石に死体が着ていた鎧は着る気にはなれなかったが、手の部分と足の部分の鎧だけ拝借して自分に着けてみた。
「おお~なんか一気に冒険者ぽくなったな!盾は・・・・背中に背負ってるやつだろうか?おお!当たりだ鉄か?案外重いな」
俺は中に背負っていた皮の盾を放り投げ新しく手に入った鉄の盾を背負う、流石に一気に重量が増し、さすがにキツイ。
「槍は捨てちゃうか?でも杖としても使えそうだし・・・・まあキツかったら、その時に捨てればいっか!」
こうして俺は武器と防具と少しのお金を手に入れた、ハプニングはあったが、結構順調な出だしか?今日は休んで明日またどうするか考えよう。
「 なあ早太?早太の固有スキルってどんなのだ? 」
「 固有スキル?ああ、アレか、俺のは石兵召還って書いてるな、ゴーレムとか召還できるのかもな 」
「 なにそれ、カッコイイじゃん!ック、羨ましい! 」
ケソ!当たりか!早太は大当たり引いたのか!俺の磁力操作ってもしかして地味なんじゃ?あああああ、羨ましい!
「 か、香織ちゃんのは何? 」
「 香織はね~獅子王の化身って書いてある 」
「「 獅子王だと!? 」」
んだよそれ!メチャクチャカッコイイじゃねえか!その中二病心をくすぐるニックネーム!最高じゃないですか!
「 へ~、いいな~みんな、すごいね~、ふ~ん、ほ~、で?玲奈さんは? 」
「 私のは覇王の風格って書いてあるわね、どんな効果なのかな? 」
「 覇王・・・・・・だと?・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん、みんな嫌いだ 」
「 明君どうしちゃったの?イスの上で体育座りなんかして 」
「 玲奈さん、いまは九王の事はそっとしといてあげて、彼のは多分、ショボイから、ぷぷぷぷ 」
ショボくないもん!きっと俺のだって成長すれば、某映画の鉄を操るミュータントのオッサンみたいになるはずだもん!なれるもん!なれるよね?なってください!お願いします!
俺が少し拗ねていると、玲奈が優しく俺に語り掛ける。
「 大丈夫だよ明君、明君は凄いから固有スキルなんて関係ないよ 」
あ、抱きしめたい!この子はなんて優しい子なんだ~、世知辛い世界に咲く一輪の花ですよ、本当に癒されるな~、最高ですな~!
「 ありがとう玲奈さん、俺は君を見ているだけで心が 」
【 は~い、そろそろ時間切れだよ~終わったかな~?まあ、終わってなくても異世界に移動しちゃうけどね!あははは! 】
また邪魔された!クソ!コイツ狙ってるだろ!
【 じゃあカウントダウン開始しちゃうよ?10・9・8・・・・・・・ 】
クラスの何人かが慌ててマウスをクリックしている、慌てているのは皆、男子だな、確かに悩むよね~うんうん、その気持ちは痛い程良く分かるよ。
【 2・1・はい!終了~!パソコン回収するね~!それじゃあ異世界に行ってみようか~!レッツ・・・・・・・・・・GO! 】
スピーカー男がそう言った瞬間、周りの景色が変わり、気付けば俺達は沢山の木々に囲まれた場所に立っていた。
「 おお、これは森の中か?うお!制服が消えて布の服に変わってる!しかも皮のの盾ぽいのが背中に!盾ゲット!てか下着まで消えてるじゃん・・・・・セーフ!」
玲奈を見ると、凄い事になっていた、いや、ちゃんと布の服は着てるけど、この服のデザインって胸元がちょっと大きく開いてるんだよね、なかなかの眼の保養になるな・・・・・もしかしていま女生徒も全員ノーパン?・・・・・ヤベ、鼻血が・・・・・
少し離れた所では女子の悲鳴と男子の「おお~!」の声が聞こえて来た、どうやら違うクラスでは悲惨な・・・・・・・・・ちょっと様子を見て・・・・・あ、女子達の冷たい視線が、止めとこう。
その時、視線に気付いた誰かが俺を見ている?スキルの影響かは知らないが誰かが俺を見ているのが分かった。
「???、なんだ?この嫌な感じわ」
その視線はネットリと絡み付くような、嫌な感じで俺は周囲を見渡す、その瞬間には俺を見ていた視線は消えた。
「なんだったんだ今のは?」
俺が頭を傾げ、今の視線について考えていると不意に背中の方で声がした。
「お前に間宮さんは渡さない」
「はあ?」
俺が背後を後ろを振り返ると同時にそれは起こった、突如視界がボヤけて気付いたら辺り一面が砂の場所に立っていた、俺1人だけで・・・・そして頭の中で声が響く。
【プレイヤーから攻撃を受けました】
「・・・・・・・・・・おう!?なんだこれ!ちょ、チョイ待ち!・・・・・・・・なにこれ!」
地平線の向こうまで続く砂、砂、砂、少し混乱した後にさっき頭の中で流れた声を脳内で再生する。
「プレイヤーからの攻撃?え?え?ええええええええ!」
落ち着こう!そうだ、クールダウンだ明!冷静に、冷静に、まずは現状把握から行こう。
「えと、バスに乗って、訳の分からない事になって、スキルとって、異世界に飛んで、砂漠に飛ばされた・・・・・・・・あかん!現状把握ができない!状況が無茶苦茶すぎる!」
OK,ここ砂漠だ、それは把握した、えとプレイヤーからの攻撃って声が頭に響いたな、つまりは俺は誰かに攻撃されたのか?え~誰~?俺けっこうクラスの男子とかと仲良かったぜ?
そういや後ろから声が聞こえたな、なんて言ってた?え~と、思い出せ、あ、思い出した!「間宮さんを渡さない」的な事を言ってたな。
「・・・・・・・・なるほど、恋愛関係か、おいいいいいい!てか口で言えよ!わざわざ砂漠に飛ばす事ねえべ!普通に死ぬって!1人は普通に死ねるって!」
まさか玲奈と良い感じになったデメリットが砂漠に強制移動だったとは、玲奈は男子に結構人気あるし、こんな事になる場合も想定しておくべきだった。
「くそ!取り敢えず声の主を誰か思い出そう、ん~あの声は・・・・・奥野?いや、奥野はもうちょい声のキーが高いか、って事は・・・あ、吉村か!あの声は吉村だな」
吉村とはいわゆるアニヲタでクラスのヲタ仲間3人くらいで何時もアニメの話や人形とかの話をしている、俺ともそれなりに仲が良かった。
「吉村か~、あいつには面白いアニメとかよく教えて貰ったんだけどな~、まさかこんな事をするなんて・・・・・・殺すまでは行かなくても2~3発は殴ろう!」
まあ取り敢えず生きて皆と合流しなければ、というか死んだらどうなる?終わりかな?教会で神父が「おお、死んでしまうとは情けない」とか言って生き返らしてくれるのかな?
「極力死なない方向で頑張ろう、たぶん死んだらそこで終わる様な気がする」
と言ってもだ、どうするこれ?砂漠だぜ?砂しかないぜ?水はptを使えばあと3リットルは確保できる、でも言い換えれば3リットルしか水が無いんだよな。
「まあ、進むか、砂漠だけど暑くはないな、助かった、これで灼熱地獄だったら完全に詰んでたな」
敵出てきたらどうしよう、皮の盾しかねえし、攻撃は早太に任す予定だったから武器の事は考えて無かったわ、盾で敵を倒せるのか?
「はあ~初っ端からハードモードとか勘弁してくれよ~完全に死亡フラグ立ち捲くりじゃねえか、吉村は10発くらい殴っておこう」
それから1時間くらい歩き続けるが周囲の風景は砂、砂、砂で全く変化は無い、少し歩くのに疲れてきた時に遥か前方で砂が舞い上がる。
俺は嫌な予感がして前方を凝視していた、そして不意にその舞い上がった砂の中に大きなミミズが現れた。
もう洒落にならない位の大きなミミズだ、直径5mはありそうな太い胴体、そして全長は見えてる部分だけで10mはある。
「これはヤバイ・・・・・・・逃げる?どこに?・・・・・・・あ、あそこだ!」
左の方を見ると大きな岩山が見える、巨大な大岩が数個固まった場所の様だ、距離は今居る所から大体1キロ程の距離だ、もちろん目測なので誤差はあるだろうけど。
俺はその岩山に向かって走り始める、走って、走って、後ろを決して振り返らずに走り続けようやく岩山に到着した、幸い巨大ミミズは俺に気付いていない様だったので助かった。
「ハアハア、ハアハア、た、助かった、水を飲もう」
そしてここで俺は難題にブチ当たる、そうptを交換して水を飲もうと思ったが、その方法がサッパリ分からなかったのだ。
「どうすれば・・・・・・ステータス!、ダメか、ステータスオープン!、これも違うのか、ポイントを水に交換!無理か、チェンジ!交換!どうすれば良いのか誰か教えてくれませんかね!」
流石に砂漠だ灼熱では無いが暑い事は暑い、汗が尋常じゃねえな、早く水を飲まないと脱水症状で倒れ・・・・・・なんだこれ、腕になんか文字みたいなのが。
俺の指が腕にある謎の文字に触れた時、目にアイコンが映し出された。
【ステータス】
【アイテム】
【スキル】
【雑貨屋】
おお、なるほど、こうやって出すのか!でも文字に触れて出すとかだったら服が触ったりした時に発動は・・・・・・しないな、タッチパネルみたいに肌で触れないとダメなのか、地味に便利だな。
俺は残り3ptのうち1ptを使って水と交換する、するとペットボトルに入った水が空中から現れて地面に落ちた。
「なるほど、こうやって出てくるのか、しかし待ち構えてないと、パンとかだと地面に落ちて砂が着くんじゃ・・・・・」
まあ、細かい事は後にして今は水を飲まないと倒れてしまう。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷは~!美味い!おっと残しとかないとな、節約、節約っと」
はあ~しかしこれはどうしたものか、砂漠のど真ん中でどうしろと?この岩山だって四方せいぜい10mだ、ここだって安全とは言い難い。
水と食い物をなんとかしないとな・・・・・・・・・・いまなんか岩の隙間で光ったぞ?なんだろ。
俺が大岩と大岩の隙間を覗いて見る、そこにガイコツが2体横たわっていた、そして光を放っていたのはどうやら槍らしい。
「うわ~死体だよ、第一異世界人は死体かよ・・・・この人達もここに避難してそのまま死んだのか?、まあいい使えるのがないか探して・・・・触るの嫌だな」
しかし背に腹は変えられぬ、俺は恐る恐る近づくとまず槍を手に取った、歯の部分は所々サビが浮いているが使えそうだ。
あとは腰にあった剣が3本、その内の一番マシなやつを自分の腰に差す、流石に死体が着ていた鎧は着る気にはなれなかったが、手の部分と足の部分の鎧だけ拝借して自分に着けてみた。
「おお~なんか一気に冒険者ぽくなったな!盾は・・・・背中に背負ってるやつだろうか?おお!当たりだ鉄か?案外重いな」
俺は中に背負っていた皮の盾を放り投げ新しく手に入った鉄の盾を背負う、流石に一気に重量が増し、さすがにキツイ。
「槍は捨てちゃうか?でも杖としても使えそうだし・・・・まあキツかったら、その時に捨てればいっか!」
こうして俺は武器と防具と少しのお金を手に入れた、ハプニングはあったが、結構順調な出だしか?今日は休んで明日またどうするか考えよう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
19
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる