引きこもりのチート魔術師

アマトリ

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異世界で人生コンティニュー!?

マジで異世界来ちゃったよ

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「ん…」
眠たい目を擦りながらいつものように時計を見ると…見る…ん?時計がないぞ。というか日差しが強いのだが俺の部屋に日差しなんて入らないぞ。そう思い飛び起きた俺は言葉を失った。
俺の回りにはあの積み上げられたゲームはなく、パソコンもなく代わりに火が燃える暖炉がありその前に一人の女の子がいた。どうやら俺は自分の部屋ではないところで目覚めるという訳の分からない状態らしい。まあそんな状態なら誰もがこう思うだろう。
夢か
そう考えると心が楽になった。感覚もあるし
眠気も感じるので、現実逃避もいいところだが…

「ここはどこだぁぁぁあ!」
と我に帰ったおれは思わず叫んでしまった。
少なくともワタシハダレ?にならなかったのが救いだろう。
俺の叫び声を聞いた女の子はビクッとしてこちらな振り向いた。
彼女は一言で言うなら美少女だった。
肩まである白っぽい綺麗な銀髪にでるとこはでて引っ込むところは引っ込んでいるモデル体型
顔は可愛いと言うよりは美しい部類だろう。
身長は165センチほどだ。
彼女は安心したような顔で
「よかったー。山で倒れてるからビックリしましたよ!
不思議な服来てるし息してないしで
私が治癒魔法使えなかったら死んでましたよ!」と、とても心配してくれた。
この感じ久しぶりだなぁ誰かに心配してもらえるなんて…
「聞いてます?」
と彼女が顔を覗きこんでくる。
近い近い!と顔を真っ赤にしながら後ずさりする。
彼女も気づいたようで顔を赤くしてうつむいてしまった。

…どうしよう。無駄に気まずいぞ
おれは空気を変えるために彼女に気になったことを質問することにした
「な、なあとりあえず名前を教えてくれないか?」俺は自分でもひくような上ずった声で彼女に質問した。
「私はハクア 白百合ハクアよ。堅苦しいのは嫌いなのでハクアって呼んでくださいね。」
と彼女は綺麗な声で教えてくれた。
女の子を下の名前で呼び捨てにしたことのない俺としては高難易度クエストより難しいのだが…しかしその後白百合さんと呼んでも反応してくれなかったので、仕方なく
「ハクアさん?」
と呼ぶと
「なぁに?」
とやっとへんじをしてくれた。
彼女に色々聞きたいことがある俺は早速一番聞きたいことを聞いてみた。
「ここは日本か?それとも別の国か?」
彼女は凄く不思議そうな顔で
「ニホン?そんな国は聞いたこと無いけどなぁ
ここはニホンじゃなくてシルフィード魔術王国の近くの山だよ。」
俺はそれを聞いたときに衝撃が走った。
ニホンじゃないようなきはしてたのたが
シルフィードという部分に一番おどろいた。
シルフィードは「THE ラグナロク」の主要都市の名前で、魔術をメインとしたプレイヤーが拠点にしている町の名前だ。俺は疑惑を確かめるべく、彼女に次の質問をする。
「もうひとつ、この世界のなまえは?」
と聞くと
「この世界ですか?この世界はガルアースという世界ですよ?もしかしてこんなことが分からないなんてニホンはよほど田舎なんですね」
となんか哀れみの目を向けられたのだが…
しかしガルアースというのは本当に聞いたことがなかった。ゲームの設定では別の名前だったからだ。
その他にも色々質問をしたが彼女は快く答えてくれた。その話から推測するに


この世界はゲームのなかではないがどこか似ている

ゲームのようにメニューなんてものはない。

ネットやテレビなんてものはなく、移動は馬や召還した魔物らしい。
とまあこんな感じだ。俺が思考にふけっていると

ボーン  ボーン
と日本でも正月に聞きなれた鐘の音が響き渡った。
ハクアはハッという顔をして、  
「あ!もうこんな時間!?えーとあなたも一緒に来て!校長先生にあなたのこと何とかしてもらえないか頼んであげるから!」
学校。おれは正直気は進まなかったが、いまは少しでも多くの情報がひつようと判断した俺はハクアにつれられてシルフィード魔術王国へと向かったのだった。






著者より
プロローグでのお気に入りありがとうございます。読んでくれた人たちも同様に感謝を。
今回から異世界に飛んで物語の本編が始まりました。次は日をまたいで12時過ぎにできればいいかなぁとおもってます。
とりあえず前回のアカウントで書いていたところまでは構想は決まってるのでそれが無くなるまでは一気に更新していくのでよろしくお願い致します。では続きが気になったら次も読んでみてください
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感想 1

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