プレゼント・タイム

床田とこ

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「僕さ、アイちゃんのこと気になるんだよね、すごく。勉強ができないのも、友達ができないのも、アイちゃんのせいじゃないんだよ。かわいそうに」

「……」

「僕はね、アイちゃんを守ってあげたいんだ。和田蓮太じゃアイちゃんの力になれない。学校一の人気者は、今まで救ってもくれなかったんでしょ?」
 
「別に救ってほしいなんて」
 
「僕が勉強教えれば、アイちゃんの学力は上がるよ。ひとりでやっても和田に頼っても点数は上がらないけど、僕なら、かわいそうなアイちゃんを幸せにできる。学年上位になって、君を笑顔にしてあげられる」
 
 よく喋る人。
 なんだっけ。真中なんちゃらくん。
 もう忘れた。笑える。おかしいね私。
 心の中で、大笑いしてるのに。
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