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番外編 結婚するぞ!③
昴の好評に自信を得て、僕は更にこの仮面料理に磨きをかけることにした。提供する野菜は持ち込みで、産地は問わないのである。
ここ数日、日本各地の有名産地から、有名食材を取り寄せた。匂いや、味を吟味しながら整えようと奮闘していたわけだけど……でも、僕は高級料理を作りたいのかしら? とふと心に疑問がわく。
有名で高価なもなは、それだけの価値がある。確かにキノコ一つとっても、味や匂いの深みが違う。それは量産型とは違い、産地の方が時間と個人の労力を込めて作っているからだろうか。一つの食材の味がしっかりと際立っている。
鷺沼シェフだって、一流の食材を吟味して一品一品魂を入れこむように作ってる。僕だってそうすべきだし、他の参加者もそうするだろう。
でも、僕はこの高級食材の味に振り回されずに使いこなすことが難しかった。この濃い味を食べなれてないから、イメージがうまくまとまらないのだ。食べる人によってはもしかしたら気づかないかもしれないけど、この微弱で些細な違いは、鷺沼シェフが僕に教え込んできたことだった。パズルのピースがどうにも合わない感覚とでも言おうか。
冷や汗がたらりと流れた。
(どうしよう、味がまとまらない)
創作料理コンテストのレジュメをもう一度読み直す。ポリシー欄に、【多くの人に喜んでもらえる新人らしい勢いのある作品を求める。】と書いてある。
多くの人……僕の頭の中に、昴、母さん父さん、友達、バイト先の先輩、学校の先生、店に来るお客さん、その家族、どこまでも広がっていく繋がりが頭の中に木構造みたいに枝分かれして、その一人一人はきっと毎日高級食材なんか食べないよなって、普段食へ比重が傾く。
だけれど、レストランで食べる料理はある意味、非日常、ファンタジーであり、冒険であり、ワクワクさせるものじゃなきゃならない。
ピンと、閃いた。そうだ、仮面だけ高級食材にして、お肉はスーパーで買ってきたごく一般的なお肉を使うのはどうだろう。
皆、無理して少し身の丈に合わないものを誰しも身に付けようとする、それは自分に付加価値をつけるためでもあるし、単純に見目が良くなるとか、人が選んだ価値観の中で認められたものだから。
でも、僕たちはバーゲンの服や、スーパーのタイムセールの半額のお肉に喜びもするのだ。
喜びの種類が違うのか、と頭を傾げる。どちらも獲得欲のような気もするし、達成感も得られるような気もする。
でも、王子が安っぽい肉なのは変だろうか?。しばし、考えて、でもと思う。昴は僕が作ったキュウリカニカマが好きだし、そうめんも好んで食べる、それは彼にとってそれが非日常だからなのかも。王子は庶民と逆なんだ。ならば、このままメインの鶏肉はスーパーの肉を使おう。
憧れの仮面と、王子が心踊らせる熱々の鶏肉でいこう。
◆◇◆
新人創作料理コンぺは、鷺沼ホテルの宴会場が会場だ。主催が鷺沼コンチェルンだから、審査員にずらりと鷺沼コンチェルンの重役が並ぶ。その重圧的な重りのような空気に、少し緊張を覚え、完璧に練習してきたはずのレシピが若干飛びそうになる。
まぁ、ホテルのレストランメニューの公募的な役割も果たしているらしくて、優勝者は期間限定でその一品をここ、鷺沼コンチェルン系列のレストランで提供できる権利を得るのだ。参加者は、みな、その権利を欲してる。僕はそれに関しては必要ないと考えているけれど。
ずらりと並ぶ重役の顔を見ていたら、その末席に見知った顔を見つけて、声を出しそうになった。
「んんんっ!」
なんと、昴がちゃっかりとお行儀良く座っているのだ。
(は? あいつ、今日は都内で催事があるって……まさか、これのことだった?)
バチッと、昴と目があって、にっこりと微笑む僕のツガイ。
全くもう、過保護にも程がある。僕が緊張しないようにきっと、伝を使って、審査員に自分をねじ込んだんだ。
「ぷぷっ、ははっ、あいつめ、よし、みてろよ」
僕は堪えきれず、笑ってしまった、一気に抜けた緊張。そして、やる気だけが僕の心に残った。
開始の合図と共に、練習通りの行程で僕はさっと、食材を掴み下ごしらえをしていく。その傍ら、他の参加者の進行具合や、使ってる食材なんかもチラチラみて、勉強も兼ねていく。
僕は五年も鷺沼シェフの下で働いているから、他を知らないし、僕が普通だと思っていることがもしかしたら普通でない可能性もあると思ってる。なんせ、鷺沼シェフは何もかも丁寧なのに、めちゃくちゃに速いんだ。ジャガイモの皮だって、手に持った瞬間に剥けてるんじゃない? ってくらいシャシャシャシャって。それが、普通と思い始めてるんだよ最近。慣れってこわいね。
なるほど、調理器具も人それぞれなんだなと、この人達全員が何処かのシェフの影響を受けてて、それを受け継いでいる卵なのだ。あの人の包丁の形おもしろーい。あっちの人のザルなにあれ? あの人めちゃ丁寧だけど時間大丈夫? 僕はワクワクと料理を作りながらこの空間にいられることを楽しんだ。アドレナリン出まくりで楽しくて仕方なかった。
開始から1時間三十分が経ち、ピーーーと終了のブザーが会場に響き渡った。
僕の目の前には、十皿の仮面舞踏会料理が並ぶ。僕の順番はラッキーなことに2番目なんだ。熱々の鶏肉が冷めないでいてくれることを願う。
審査員の重役達が、一皿目を吟味して点数をつけたあと、僕の番となり、係の人に手伝ってもらって、皿を並べたが僕はわざと末席の僕のツガイの前に、皿を置いた。
昴が嬉しそうな顔しててほんと、可愛いから怒れないなぁ。いたずらっ子め。
「僕のコンセプトを説明します。題名は、塔に囚われし王子の仮面舞踏会の夜です。長野県産の高級キノコを仮面に見立て、その偽りの仮面を割った先に、王子に模した鶏肉があります、食べていただければ解るとおもいますが、鶏肉は近所のスーパーに売られている一般的な食材です。味や食感は確かにブランド肉に劣りますが、独自の製法で柔らかく召し上がっていただけます」
「王子が安い肉なのですか?」
審査員の一人が僕を煽るような質問をしてくるが、残念、そこが狙いなんです。
「王子にとっては、それが非日常だからこそ、心が踊るのです」
「なるほど、なかなか捻った考え方だ」
「この柿のソースが良いね、鶏の臭みをうまく逃がしてる」
「キノコは松茸なのかな、風味が良いね、秋を感じるな」
「夜の景色を彩るイカスミに、星と月の飾りがロマンチックね」
「塔は森の中のイメージなのかな、取り囲むように添えられたクレソンに、枝豆やラディッシュが木の実みたいに差添えられてて、しかも剣が刺さってる、ファンタジーだな」
まずまずの好評だ。僕がにんまりしてると、昴が小さく指でオーケーマーク作ってる。でしょ、でしょ、完璧だったよね。
ここ数日、日本各地の有名産地から、有名食材を取り寄せた。匂いや、味を吟味しながら整えようと奮闘していたわけだけど……でも、僕は高級料理を作りたいのかしら? とふと心に疑問がわく。
有名で高価なもなは、それだけの価値がある。確かにキノコ一つとっても、味や匂いの深みが違う。それは量産型とは違い、産地の方が時間と個人の労力を込めて作っているからだろうか。一つの食材の味がしっかりと際立っている。
鷺沼シェフだって、一流の食材を吟味して一品一品魂を入れこむように作ってる。僕だってそうすべきだし、他の参加者もそうするだろう。
でも、僕はこの高級食材の味に振り回されずに使いこなすことが難しかった。この濃い味を食べなれてないから、イメージがうまくまとまらないのだ。食べる人によってはもしかしたら気づかないかもしれないけど、この微弱で些細な違いは、鷺沼シェフが僕に教え込んできたことだった。パズルのピースがどうにも合わない感覚とでも言おうか。
冷や汗がたらりと流れた。
(どうしよう、味がまとまらない)
創作料理コンテストのレジュメをもう一度読み直す。ポリシー欄に、【多くの人に喜んでもらえる新人らしい勢いのある作品を求める。】と書いてある。
多くの人……僕の頭の中に、昴、母さん父さん、友達、バイト先の先輩、学校の先生、店に来るお客さん、その家族、どこまでも広がっていく繋がりが頭の中に木構造みたいに枝分かれして、その一人一人はきっと毎日高級食材なんか食べないよなって、普段食へ比重が傾く。
だけれど、レストランで食べる料理はある意味、非日常、ファンタジーであり、冒険であり、ワクワクさせるものじゃなきゃならない。
ピンと、閃いた。そうだ、仮面だけ高級食材にして、お肉はスーパーで買ってきたごく一般的なお肉を使うのはどうだろう。
皆、無理して少し身の丈に合わないものを誰しも身に付けようとする、それは自分に付加価値をつけるためでもあるし、単純に見目が良くなるとか、人が選んだ価値観の中で認められたものだから。
でも、僕たちはバーゲンの服や、スーパーのタイムセールの半額のお肉に喜びもするのだ。
喜びの種類が違うのか、と頭を傾げる。どちらも獲得欲のような気もするし、達成感も得られるような気もする。
でも、王子が安っぽい肉なのは変だろうか?。しばし、考えて、でもと思う。昴は僕が作ったキュウリカニカマが好きだし、そうめんも好んで食べる、それは彼にとってそれが非日常だからなのかも。王子は庶民と逆なんだ。ならば、このままメインの鶏肉はスーパーの肉を使おう。
憧れの仮面と、王子が心踊らせる熱々の鶏肉でいこう。
◆◇◆
新人創作料理コンぺは、鷺沼ホテルの宴会場が会場だ。主催が鷺沼コンチェルンだから、審査員にずらりと鷺沼コンチェルンの重役が並ぶ。その重圧的な重りのような空気に、少し緊張を覚え、完璧に練習してきたはずのレシピが若干飛びそうになる。
まぁ、ホテルのレストランメニューの公募的な役割も果たしているらしくて、優勝者は期間限定でその一品をここ、鷺沼コンチェルン系列のレストランで提供できる権利を得るのだ。参加者は、みな、その権利を欲してる。僕はそれに関しては必要ないと考えているけれど。
ずらりと並ぶ重役の顔を見ていたら、その末席に見知った顔を見つけて、声を出しそうになった。
「んんんっ!」
なんと、昴がちゃっかりとお行儀良く座っているのだ。
(は? あいつ、今日は都内で催事があるって……まさか、これのことだった?)
バチッと、昴と目があって、にっこりと微笑む僕のツガイ。
全くもう、過保護にも程がある。僕が緊張しないようにきっと、伝を使って、審査員に自分をねじ込んだんだ。
「ぷぷっ、ははっ、あいつめ、よし、みてろよ」
僕は堪えきれず、笑ってしまった、一気に抜けた緊張。そして、やる気だけが僕の心に残った。
開始の合図と共に、練習通りの行程で僕はさっと、食材を掴み下ごしらえをしていく。その傍ら、他の参加者の進行具合や、使ってる食材なんかもチラチラみて、勉強も兼ねていく。
僕は五年も鷺沼シェフの下で働いているから、他を知らないし、僕が普通だと思っていることがもしかしたら普通でない可能性もあると思ってる。なんせ、鷺沼シェフは何もかも丁寧なのに、めちゃくちゃに速いんだ。ジャガイモの皮だって、手に持った瞬間に剥けてるんじゃない? ってくらいシャシャシャシャって。それが、普通と思い始めてるんだよ最近。慣れってこわいね。
なるほど、調理器具も人それぞれなんだなと、この人達全員が何処かのシェフの影響を受けてて、それを受け継いでいる卵なのだ。あの人の包丁の形おもしろーい。あっちの人のザルなにあれ? あの人めちゃ丁寧だけど時間大丈夫? 僕はワクワクと料理を作りながらこの空間にいられることを楽しんだ。アドレナリン出まくりで楽しくて仕方なかった。
開始から1時間三十分が経ち、ピーーーと終了のブザーが会場に響き渡った。
僕の目の前には、十皿の仮面舞踏会料理が並ぶ。僕の順番はラッキーなことに2番目なんだ。熱々の鶏肉が冷めないでいてくれることを願う。
審査員の重役達が、一皿目を吟味して点数をつけたあと、僕の番となり、係の人に手伝ってもらって、皿を並べたが僕はわざと末席の僕のツガイの前に、皿を置いた。
昴が嬉しそうな顔しててほんと、可愛いから怒れないなぁ。いたずらっ子め。
「僕のコンセプトを説明します。題名は、塔に囚われし王子の仮面舞踏会の夜です。長野県産の高級キノコを仮面に見立て、その偽りの仮面を割った先に、王子に模した鶏肉があります、食べていただければ解るとおもいますが、鶏肉は近所のスーパーに売られている一般的な食材です。味や食感は確かにブランド肉に劣りますが、独自の製法で柔らかく召し上がっていただけます」
「王子が安い肉なのですか?」
審査員の一人が僕を煽るような質問をしてくるが、残念、そこが狙いなんです。
「王子にとっては、それが非日常だからこそ、心が踊るのです」
「なるほど、なかなか捻った考え方だ」
「この柿のソースが良いね、鶏の臭みをうまく逃がしてる」
「キノコは松茸なのかな、風味が良いね、秋を感じるな」
「夜の景色を彩るイカスミに、星と月の飾りがロマンチックね」
「塔は森の中のイメージなのかな、取り囲むように添えられたクレソンに、枝豆やラディッシュが木の実みたいに差添えられてて、しかも剣が刺さってる、ファンタジーだな」
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