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36 こっち
そういえば、何故いつも王様とあう時、王様のお父様と会ったことがなかったんだろう?
僕の中にふと疑問が浮かぶ。普通、つがいは一緒にいるはずなのに。
『恋をしていないのに一緒に要るのは変だ』と言った王様の言葉が頭のなかぐるぐる回る。
もしかして、エクリーヌ様とオルレラの第三王子だった、王のお父様は恋をしていないとか?
地下通路にオルレラの兵が来ていて、いま、城にはこの国の重要人物が集まってる、しかも非武装で。外は護りは固いけど、さっき城の中は近衛兵がでばらってて……警備に穴があった。
ヒューリはエクリーヌ様の側をいまは離れられないと言った。一番狙われるからと。狙われるっていうのは誰に?
ちょっとまって、キャパオーバーだよ、こんなの恐いよ。何かを間違えたら、国際問題になるやつじゃない。一介の猫には荷が重すぎる。
僕は頭が痛くなってきたけど、目の前ではまた事態が動き出す。
男達が王をかついで運びはじめた。どうしよう、邪魔をした方がいい?地下に入ってしまって、オルレラの兵に王様を渡されたら大変なことになる気がする。
僕は、震える手をギュッと握りしめた。
「ごめん、猫さん達、あの人を止めなきゃなの、手伝って欲しい」
「おやおや、大人に子供がかなうものか」
「殺されるよ」
「この国が……戦地になったら皆も困るでしょ?いま、そういう状況なんだよ、僕たちはあの袋に入った子供を守らないと町が、国が滅ぶかもしれない」
「そりゃぁ大変だ」
「大事だ」
「マリエッタの店が焼けたら困る」
「安心して住めなくなる」
「だから、お願い、皆で戦おう」
皆を巻き込むべきじゃない、猫はそんなに強くない、でも今は頼まなきゃ勝てる術がない。勝てるなんて思ってない、かなうわけない、死ぬかもしれない、でも時間稼ぎしなきゃ。王様を助けなきゃ。ラクロア様の家族だもの。
僕は、小窓から大声で叫んだ。
「わーー凄いこと聞いちゃった!!近衛兵さんたちに教えなきゃ!!オルレラの兵が地下道にいるんだって!!大変だ!!皆に言わなきゃ!!」
男達が顔色を変えた。小窓に1人近づいてくる、でも大人は窓からは出てこれない、もう1人が扉へかけていく、まずはあっちの人が相手だ。
「来るよ、皆はこの通路の上から何か物を落として」
「了解」
猫が一斉に壁を登っていく。僕は狭い古びた建物の隙間を逃げた、男の走る音、ガシャーンと上から何かが落ちる音。
「こっちだよ、おばかさん!!」
「待てコノヤロウ、殺してやる、うわっ」
ガシャーン、ガシャーンと立て続けに男の上に物が落ちる。ナイスアシストだよ。皆!!
「おーい、近衛兵さーん」
なるべく大きな声をだして、男を引き付ける、ついでに近衛兵に気づいてもらいたい。大通りを目指す。
そして、はやくラクロア様に知らせなきゃ。
僕の中にふと疑問が浮かぶ。普通、つがいは一緒にいるはずなのに。
『恋をしていないのに一緒に要るのは変だ』と言った王様の言葉が頭のなかぐるぐる回る。
もしかして、エクリーヌ様とオルレラの第三王子だった、王のお父様は恋をしていないとか?
地下通路にオルレラの兵が来ていて、いま、城にはこの国の重要人物が集まってる、しかも非武装で。外は護りは固いけど、さっき城の中は近衛兵がでばらってて……警備に穴があった。
ヒューリはエクリーヌ様の側をいまは離れられないと言った。一番狙われるからと。狙われるっていうのは誰に?
ちょっとまって、キャパオーバーだよ、こんなの恐いよ。何かを間違えたら、国際問題になるやつじゃない。一介の猫には荷が重すぎる。
僕は頭が痛くなってきたけど、目の前ではまた事態が動き出す。
男達が王をかついで運びはじめた。どうしよう、邪魔をした方がいい?地下に入ってしまって、オルレラの兵に王様を渡されたら大変なことになる気がする。
僕は、震える手をギュッと握りしめた。
「ごめん、猫さん達、あの人を止めなきゃなの、手伝って欲しい」
「おやおや、大人に子供がかなうものか」
「殺されるよ」
「この国が……戦地になったら皆も困るでしょ?いま、そういう状況なんだよ、僕たちはあの袋に入った子供を守らないと町が、国が滅ぶかもしれない」
「そりゃぁ大変だ」
「大事だ」
「マリエッタの店が焼けたら困る」
「安心して住めなくなる」
「だから、お願い、皆で戦おう」
皆を巻き込むべきじゃない、猫はそんなに強くない、でも今は頼まなきゃ勝てる術がない。勝てるなんて思ってない、かなうわけない、死ぬかもしれない、でも時間稼ぎしなきゃ。王様を助けなきゃ。ラクロア様の家族だもの。
僕は、小窓から大声で叫んだ。
「わーー凄いこと聞いちゃった!!近衛兵さんたちに教えなきゃ!!オルレラの兵が地下道にいるんだって!!大変だ!!皆に言わなきゃ!!」
男達が顔色を変えた。小窓に1人近づいてくる、でも大人は窓からは出てこれない、もう1人が扉へかけていく、まずはあっちの人が相手だ。
「来るよ、皆はこの通路の上から何か物を落として」
「了解」
猫が一斉に壁を登っていく。僕は狭い古びた建物の隙間を逃げた、男の走る音、ガシャーンと上から何かが落ちる音。
「こっちだよ、おばかさん!!」
「待てコノヤロウ、殺してやる、うわっ」
ガシャーン、ガシャーンと立て続けに男の上に物が落ちる。ナイスアシストだよ。皆!!
「おーい、近衛兵さーん」
なるべく大きな声をだして、男を引き付ける、ついでに近衛兵に気づいてもらいたい。大通りを目指す。
そして、はやくラクロア様に知らせなきゃ。
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