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第一章
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早朝の教室、成瀬にあうのは憂鬱だった。しかしクラスメートを避け続ける訳にもいかない葉月は、意を決して教室へはいった。戸口付近にいる見知った顔に挨拶をする。
「はょ」
「うぃーす、戸村おは」
「おはよ」
「おはよう、葉月」
「あれ?成瀬、戸村のこと名前呼びにかえたのか、エーー俺も葉月って呼ぶ~」
「好きにしてくれ、なぁ、斎藤は?」
田沼、村上、成瀬はいつも通り窓際の机のそばでだべってたが、斎藤がいない。そういや、最近朝、ギリギリなんだよな、あいつ。
「寝坊じゃね?バイト、キツいっていつもぼやいてるし」
「キツいのか、やっぱり」
「なに、葉月もバイトする気なの?」
「うん、まぁ、できたら」
成瀬にあまり手の内は晒したくないけど、話の流れで邪険にするわけにもいかず、しぶしぶ答える。成瀬は、窓枠に座って、長い足を洗練された仕草で組んだ。危ないからそんなとこ座るなよ。
「ふーん、葉月がバイトねぇ」
「なんだよ」
「いんや、楽しみだなと思って」
何が楽しみなんだと、葉月は成瀬を睨み付けた。
絶対に良からぬ事を考えてるに決まってる。ゆらゆらと身体を揺らして窓の外と教室を行き来してるのが、ヒヤヒヤする。
「おい、成瀬、危ないからそういうとこ座るなよ」
思わず手を伸ばすと、あっと、傾いだ身体が倒れてきて体重が葉月にかかる。
「重いっ!!」
「ごめんごめん、突然引っ張るから、ふふ」
「いや、絶対にわざとだろ」
心配なんかしなきゃ良かった。こいつは本当に人をからかうのが好きなんだ。ヤナやつ!
「なんかさぁ、そんなにベッタリとアイツの匂いついてると意地悪したくなるよね」
「は?」
「なんでもないよ」
成瀬は、ニコッと笑って、腕に抱き込んでいた葉月を離した。まったく、油断も隙もありゃしない。
「はよーっす」
元気のない声が、聞こえて振り向くと、斎藤がぐだぁと、葉月の背中に倒れ込んできた、どいつもこいつも!だ。俺に抱きつくな。
「重いって!」
「はーーん、葉月ぃ、バイトが忙しくて死にそう」
「あ……それさ、俺もちょっとそこで働けない?」
「マジ!? うっわ、めっちゃ助かる、いつ? 今日?」
「いや、父さんと相談してから、できれば月水金」
「おお、俺とばっちりシフト被りじゃん、ぜひやれ、明日からでも、俺の下僕としてみっちり教えてやるから」
「え……なんか、やだ」
まぁ、そうは言いつつ、先輩が友達なのは有難い。新しい環境で何が困るって、質問がしずらい人が上の立場だと気まずいってこと。その点、斎藤なら話しやすいし。
「ふーん、俺もやろうかなぁ」
成瀬がちらりと、葉月をみた。葉月は露骨にゲと呻く。斎藤は、一瞬喜んだが、ダメダメと首を振った。
「だめだ、成瀬、お前が店員になったら、お前目当ての女子で余計に混むだろが、却下、これ以上忙しくなったら俺は死ぬ」
「エーー」
「裏方なら良いけどな、ひたすら皿洗いとかお前に出来るのかよ」
「んーーできない」
「だろうな!! けっ、葉月ぃ、お前はできるもんな、な、待ってるからな」
「まぁ……うん」
そんなに忙しくて、果たしてやっていけるだろうか? 一抹の不安を抱えつつ、葉月はまるで救世主だと嬉しがる斎藤を、ぐいっと押し退けた。
「まぁ、宜しく」
◆◇◆
葉月はその晩、仕事から帰った父に、バイトの件を相談することにした。夕食を食べながら、頃合いをみて、口を開く。
「ねぇ、父さん、バイトがしたいんだけど良いかな」
「バイト? 欲しいものでも有るのか?」
なんなら買うけどみたいな目をしてる甘い父に、ふるふると首を振った。
「自分で……買いたくて」
「ほぅ、自分で、なるほど、葉月も大人になったなぁ、ついこないだまで小さかったのに、本当に可愛い赤ちゃんで父さんはびっくりしたんだ、こんな可愛い子見たことないって」
うん、父さんはちょっと子煩悩なところがあるんだよな。てか、俺はもう高校生なんだから、そんな赤ちゃんの頃の話しなんて解らないよ。
「友達が駅前のロイで働いてて、そこで週3で」
「ふむ、週3か、大変じゃないか?」
「やってみないことには、解らないけど頑張るよ」
「そうか、解っただが、帰り道は危ないから、夜の10時には終わるように帰らせてもらいなさい、迎えに行くから」
「迎えは大丈夫だよ、走るし」
「そうか、鉄堅君は何て?」
「へ!?」
な、何で鉄堅の話が出てきたんだろう。挙動不審なくらいに、オロオロしてると、父さんは何でもないみたいに、首を傾げた。
「なんだ? 葉月は鉄堅君と付き合うことになったんだろう?」
「ふぁっ!? な、何で知って」
「何でって、律儀に鉄堅君が電話をくれて今度挨拶にくるって」
「て、てっけーーん」
ふるふると、葉月は拳を握りしめた。あいつ、本当になんと言うか……塞翁が馬なのか! まぁ、昔から知ってるし、そういうヤツだし、仕方ないけど恥ずかし過ぎる。挨拶って、どの程度の挨拶だよ、息子さんを下さいとか言い出さないだろな、不安しかない。
「バイト……鉄堅には、内緒でやるから」
「内緒で?あ、そう言えばもうすぐ……そうかそうか、頑張りなさい」
あぁ、もう、鉄堅の誕生日がすぐそこだって父さんは知ってるよなぁ。気まずいが過ぎる。赤面しつつ、ご飯を駆け込むように食べた。
そんなこんなで、とうとうバイトの初日、葉月は緊張しながら、店の茶色のエプロンをしめた。
斎藤が、バシッと葉月の背中を叩いた。
「大丈夫だって、レジはおいおい覚えるとして、とりあえず席に案内して、そこら辺の空いてる皿は下げて持ってくるを繰り返すだけだから」
「うん」
「なるべく奥から、1つ飛びの席を順番に埋めて、混んできたら空いてる所へサクサク連れてく。メニューと注文は勝手にお客がやるから」
「解った」
「混んでくると、俺はレジから動けなくなるからフロアは頼んだぞ、あと、上林先輩の行動見てると勉強になるぞ、一切の無駄がないから、まさにこの店の為に産まれてきた男だと俺は思ってる。マジで接客が神」
「へ、へぇー」
奥でてきぱきと、机を拭いているメガネの小太りのおじさんを見つめる。
「あと、キッチンの国光さんと、佐竹さんは、キッチンの神だから」
「神が多いな……」
「とにかく、皆ベテランだから、困ったこと有ればすぐ言えよ」
「うん、さんきゅ」
早速来たお客様は、四人子連れの家族、葉月は笑顔で、席へと案内をした。
「こちらのメニューからご注文して下さい」
アイパットを渡すと、慣れてる感じで子供たちが、ピコピコと注文をしていく。はけようとするタイミングで、あ、水。
「お水はセルフとなります、あちらに有りますのでご自由にお取り下さい」
早口で言ってしまって、ちょっと動揺する。解りやすく言わなきゃだったのに。しかしながら、言い直すのも変で、ひきつりながらその場を離れると、上林さんが、さっと近づいてきて、凄くいい声で、ナイス接客と呟いていった。癖強いけど、褒めて伸ばすタイプの人だ! 良かった。
お陰で、緊張がとけた葉月は、せっせと、お客を誘導し、その傍ら、テーブルを片付け、消毒し、を繰り返し、初日にしては中々の仕事振りだった。
「はーー疲れた」
「ダロー~19時辺りからの怒涛の来客、よくさばけてたよ、頑張ったな葉月」
「斎藤パイセンのお陰っすよぉ」
「はは、まぁな、じゃ、また明日な」
葉月はここからまた電車にのって帰る。夜の十時ともなると、学生街はすっかり様変わりして、大人の世界になる。背後で酔っぱらいの声が聞こえ少しだけヒヤリとした。
繁華街だし、警察もすぐそこにある。大丈夫。早足で駅まで走る。
差し迫った危険が有る訳でもないが、夜の闇が深い時、否応無く感じるのは、オメガという性別。どうしょうもなく、狩られる立場だと感じてしまう悔しさと虚しさは……歳を重ねて大きくなっても変わらない。
夕方乗る電車とは違い、サラリーマンが溢れてる。そう遠くない未来、自分もこの人たちみたいに、仕事に行き疲れた顔で家に帰るのだろう。
スマホを見つめる、鉄堅は夜の11時くらいまで塾に缶詰めだ。元々勉強ができるのに、何をそんなに勉強するのだろうと思うけど、鉄堅曰く、やることは尽きないらしい。
内緒で働いてるから、一緒に帰ろうと言えないもどかしさ。
しかしこれは、今まで鉄堅をぞんざいに扱ってきた報いとして、何としても1人でやり遂げるのだ。
自分で働いたお金で買ったプレゼントを渡したら、きっと鉄堅は、大喜びするに違いない。その笑顔を想像すると、少しくらい怖くても、疲れても構わないと葉月は思った。
「はょ」
「うぃーす、戸村おは」
「おはよ」
「おはよう、葉月」
「あれ?成瀬、戸村のこと名前呼びにかえたのか、エーー俺も葉月って呼ぶ~」
「好きにしてくれ、なぁ、斎藤は?」
田沼、村上、成瀬はいつも通り窓際の机のそばでだべってたが、斎藤がいない。そういや、最近朝、ギリギリなんだよな、あいつ。
「寝坊じゃね?バイト、キツいっていつもぼやいてるし」
「キツいのか、やっぱり」
「なに、葉月もバイトする気なの?」
「うん、まぁ、できたら」
成瀬にあまり手の内は晒したくないけど、話の流れで邪険にするわけにもいかず、しぶしぶ答える。成瀬は、窓枠に座って、長い足を洗練された仕草で組んだ。危ないからそんなとこ座るなよ。
「ふーん、葉月がバイトねぇ」
「なんだよ」
「いんや、楽しみだなと思って」
何が楽しみなんだと、葉月は成瀬を睨み付けた。
絶対に良からぬ事を考えてるに決まってる。ゆらゆらと身体を揺らして窓の外と教室を行き来してるのが、ヒヤヒヤする。
「おい、成瀬、危ないからそういうとこ座るなよ」
思わず手を伸ばすと、あっと、傾いだ身体が倒れてきて体重が葉月にかかる。
「重いっ!!」
「ごめんごめん、突然引っ張るから、ふふ」
「いや、絶対にわざとだろ」
心配なんかしなきゃ良かった。こいつは本当に人をからかうのが好きなんだ。ヤナやつ!
「なんかさぁ、そんなにベッタリとアイツの匂いついてると意地悪したくなるよね」
「は?」
「なんでもないよ」
成瀬は、ニコッと笑って、腕に抱き込んでいた葉月を離した。まったく、油断も隙もありゃしない。
「はよーっす」
元気のない声が、聞こえて振り向くと、斎藤がぐだぁと、葉月の背中に倒れ込んできた、どいつもこいつも!だ。俺に抱きつくな。
「重いって!」
「はーーん、葉月ぃ、バイトが忙しくて死にそう」
「あ……それさ、俺もちょっとそこで働けない?」
「マジ!? うっわ、めっちゃ助かる、いつ? 今日?」
「いや、父さんと相談してから、できれば月水金」
「おお、俺とばっちりシフト被りじゃん、ぜひやれ、明日からでも、俺の下僕としてみっちり教えてやるから」
「え……なんか、やだ」
まぁ、そうは言いつつ、先輩が友達なのは有難い。新しい環境で何が困るって、質問がしずらい人が上の立場だと気まずいってこと。その点、斎藤なら話しやすいし。
「ふーん、俺もやろうかなぁ」
成瀬がちらりと、葉月をみた。葉月は露骨にゲと呻く。斎藤は、一瞬喜んだが、ダメダメと首を振った。
「だめだ、成瀬、お前が店員になったら、お前目当ての女子で余計に混むだろが、却下、これ以上忙しくなったら俺は死ぬ」
「エーー」
「裏方なら良いけどな、ひたすら皿洗いとかお前に出来るのかよ」
「んーーできない」
「だろうな!! けっ、葉月ぃ、お前はできるもんな、な、待ってるからな」
「まぁ……うん」
そんなに忙しくて、果たしてやっていけるだろうか? 一抹の不安を抱えつつ、葉月はまるで救世主だと嬉しがる斎藤を、ぐいっと押し退けた。
「まぁ、宜しく」
◆◇◆
葉月はその晩、仕事から帰った父に、バイトの件を相談することにした。夕食を食べながら、頃合いをみて、口を開く。
「ねぇ、父さん、バイトがしたいんだけど良いかな」
「バイト? 欲しいものでも有るのか?」
なんなら買うけどみたいな目をしてる甘い父に、ふるふると首を振った。
「自分で……買いたくて」
「ほぅ、自分で、なるほど、葉月も大人になったなぁ、ついこないだまで小さかったのに、本当に可愛い赤ちゃんで父さんはびっくりしたんだ、こんな可愛い子見たことないって」
うん、父さんはちょっと子煩悩なところがあるんだよな。てか、俺はもう高校生なんだから、そんな赤ちゃんの頃の話しなんて解らないよ。
「友達が駅前のロイで働いてて、そこで週3で」
「ふむ、週3か、大変じゃないか?」
「やってみないことには、解らないけど頑張るよ」
「そうか、解っただが、帰り道は危ないから、夜の10時には終わるように帰らせてもらいなさい、迎えに行くから」
「迎えは大丈夫だよ、走るし」
「そうか、鉄堅君は何て?」
「へ!?」
な、何で鉄堅の話が出てきたんだろう。挙動不審なくらいに、オロオロしてると、父さんは何でもないみたいに、首を傾げた。
「なんだ? 葉月は鉄堅君と付き合うことになったんだろう?」
「ふぁっ!? な、何で知って」
「何でって、律儀に鉄堅君が電話をくれて今度挨拶にくるって」
「て、てっけーーん」
ふるふると、葉月は拳を握りしめた。あいつ、本当になんと言うか……塞翁が馬なのか! まぁ、昔から知ってるし、そういうヤツだし、仕方ないけど恥ずかし過ぎる。挨拶って、どの程度の挨拶だよ、息子さんを下さいとか言い出さないだろな、不安しかない。
「バイト……鉄堅には、内緒でやるから」
「内緒で?あ、そう言えばもうすぐ……そうかそうか、頑張りなさい」
あぁ、もう、鉄堅の誕生日がすぐそこだって父さんは知ってるよなぁ。気まずいが過ぎる。赤面しつつ、ご飯を駆け込むように食べた。
そんなこんなで、とうとうバイトの初日、葉月は緊張しながら、店の茶色のエプロンをしめた。
斎藤が、バシッと葉月の背中を叩いた。
「大丈夫だって、レジはおいおい覚えるとして、とりあえず席に案内して、そこら辺の空いてる皿は下げて持ってくるを繰り返すだけだから」
「うん」
「なるべく奥から、1つ飛びの席を順番に埋めて、混んできたら空いてる所へサクサク連れてく。メニューと注文は勝手にお客がやるから」
「解った」
「混んでくると、俺はレジから動けなくなるからフロアは頼んだぞ、あと、上林先輩の行動見てると勉強になるぞ、一切の無駄がないから、まさにこの店の為に産まれてきた男だと俺は思ってる。マジで接客が神」
「へ、へぇー」
奥でてきぱきと、机を拭いているメガネの小太りのおじさんを見つめる。
「あと、キッチンの国光さんと、佐竹さんは、キッチンの神だから」
「神が多いな……」
「とにかく、皆ベテランだから、困ったこと有ればすぐ言えよ」
「うん、さんきゅ」
早速来たお客様は、四人子連れの家族、葉月は笑顔で、席へと案内をした。
「こちらのメニューからご注文して下さい」
アイパットを渡すと、慣れてる感じで子供たちが、ピコピコと注文をしていく。はけようとするタイミングで、あ、水。
「お水はセルフとなります、あちらに有りますのでご自由にお取り下さい」
早口で言ってしまって、ちょっと動揺する。解りやすく言わなきゃだったのに。しかしながら、言い直すのも変で、ひきつりながらその場を離れると、上林さんが、さっと近づいてきて、凄くいい声で、ナイス接客と呟いていった。癖強いけど、褒めて伸ばすタイプの人だ! 良かった。
お陰で、緊張がとけた葉月は、せっせと、お客を誘導し、その傍ら、テーブルを片付け、消毒し、を繰り返し、初日にしては中々の仕事振りだった。
「はーー疲れた」
「ダロー~19時辺りからの怒涛の来客、よくさばけてたよ、頑張ったな葉月」
「斎藤パイセンのお陰っすよぉ」
「はは、まぁな、じゃ、また明日な」
葉月はここからまた電車にのって帰る。夜の十時ともなると、学生街はすっかり様変わりして、大人の世界になる。背後で酔っぱらいの声が聞こえ少しだけヒヤリとした。
繁華街だし、警察もすぐそこにある。大丈夫。早足で駅まで走る。
差し迫った危険が有る訳でもないが、夜の闇が深い時、否応無く感じるのは、オメガという性別。どうしょうもなく、狩られる立場だと感じてしまう悔しさと虚しさは……歳を重ねて大きくなっても変わらない。
夕方乗る電車とは違い、サラリーマンが溢れてる。そう遠くない未来、自分もこの人たちみたいに、仕事に行き疲れた顔で家に帰るのだろう。
スマホを見つめる、鉄堅は夜の11時くらいまで塾に缶詰めだ。元々勉強ができるのに、何をそんなに勉強するのだろうと思うけど、鉄堅曰く、やることは尽きないらしい。
内緒で働いてるから、一緒に帰ろうと言えないもどかしさ。
しかしこれは、今まで鉄堅をぞんざいに扱ってきた報いとして、何としても1人でやり遂げるのだ。
自分で働いたお金で買ったプレゼントを渡したら、きっと鉄堅は、大喜びするに違いない。その笑顔を想像すると、少しくらい怖くても、疲れても構わないと葉月は思った。
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