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リズの助言が役立ったか、 道中無事に落石に合うこともなく、鉱山都市ガロンへ到達できた。リズ達一向は、巨大な岩でできたガロンの門へと入った。かなり重厚な造りで要塞のような都市だ。
ここは、鉱夫達が集まって作った街なので、飲み屋が多い、街の露店には、珍しい鉱石や宝石が並び、飲み屋、鍛冶屋、武器屋、肉屋と冒険者の御用達の店が並ぶ。
街の大きな宿屋を貸し切り状態で借り上げ、それぞれ部屋へ割り振られた。リズは、団長、副団長の隣の部屋でリズ、リュカ、マルス、トーマスの四人1部屋だった。
「あーーつっかれたぁ!!」
トーマスがどさりと目の前のベットへ沈み混むと、マルスが太い眉毛を下げた。
「ちょっとトーマス、ごめんリズさん、どのベットがいいですか?」
「あ、僕はどこでも」
「あんたは、ここです、んで俺はここ」
ぐいっとリュカに引っ張られドアから一番離れた窓際のベッドへボフッと投げられた。
「うわっ、ちょ、リュカさんっ」
「なんすか」
「急に引っ張んないでくださいよ」
「へいへい」
有無を言わさないリュカの態度に、若干引きつつ、マルスは苦笑いをした。
「アーーじゃ、じゃぁ、僕はトーマスの隣のベッドを使うよ」
マルスがやや、強張った表情で恐ろしく気を遣ってくれるのを察してリズは、頭を下げた。
「マルスさんすみません」
「いえいえ」
荷物を整理しながら、ちらりとマルスはリュカをみた。リズ付きの新人騎士だと聞いているがどうにも動きが俊敏すぎる、服を脱いだ後ろ姿はほっそりとしているものの若い柔軟そうな筋肉がバランス良くついていて、良く焼けた肌は鋼のようだった。
(なんかめちゃくちゃ強そうだ、怒らせないようにしよう)
リズへの対応をみる限り、きれやすそうというわけではないが、短気そうではある。あまりチラチラみてたので、リュカが「誘ってんすか」と聞いてきて青ざめる。マルスは無言で首をぶんぶんと振った。違う恐怖心がマルスのなかで生まれた。
宿の一階は広い食堂になっていて、宴会場のごとく、各テーブルにはどんどんと食事が運ばれていた。
団長の挨拶の後、飲み食いが始まり、酒によった騎士達は腕相撲や、腕立て伏せの回数を競ったりしていた。
なかでも副団長のホフマンは、そのガチガチ、ムチムチの筋肉を見せびらかす様に上半身裸で腕立て伏せをしている。
お腹いっぱい食べた後、リズは騒ぐ騎士達を羨ましそうに眺めながら飲み物を飲んでいた。初めての賑やかな食卓に少し興奮しているのか、その色白の頬は薔薇色に色づいていた。
「ホフマン副団長ってかっこいいですね」
「は?」
「あんなに沢山腕立て伏せができるなんて」
「あんた、ガチムチ系が好きなのか」
「好きって、ちが、あの、羨ましいって思うんです、僕は運動音痴なので、あんな筋肉があったらと」
「あんたにあんな筋肉あったら、護衛もいりませんしね」
リュカが肉にかじりつきながらそう言うと、リズはえ?という顔をした。
「なんすか」
「リュカさんて、僕の護衛なんですか?」
「は?」
「ねぇ様の言い方だとてっきり、お手伝いとラクダに乗せてくれる人だと思ってました」
「アホなんすか」
「じゃぁ、腕立て伏せ沢山できるんですか」
「あんた、それ、何飲んでんすか……ちっ、酒か」
「腕立て伏せ、リュカさん」
「まってろ、部屋に連れてくから」
リュカに俵のように担がれて、リズは部屋へと戻ってきた。ドサッとベットにリズを下ろし離れようとしたリュカの首にリズがしがみつく。
「腕立て伏せしてくれるって言いましたよね」
「言ってねぇ」
「嫌ですしてください」
「離せって」
「やだ、してくれるまで離さない」
「あんたさぁ……」
「いやですぅ、りゅかしゃ~ん」
酒のせいで呂律が回らなくなってきたリズだが、ぎゅうっとしがみついて、なかなか離れない。
ベットに両腕をついて、首にはリズがぶら下がっている状態は普通に腕立て伏せをするよりも筋力が要る。
「離せって」
「やですぅ~して」
「だからさ、おまえさ、そう言う発言」
ガチャっとドアが開いた。トーマスとマルスがベットの上で絡み合う二人をみて無言で固まる。
「おいっ」
「してってばぁ、リュカしゃ~ん、して」
「お、お取り込み中……すまん」
バッンと、勢い良くドアが閉められた。壮大な勘違いをされた気がしたが、リュカはまぁいいかと、気にしない。
その晩は何故かトーマスと、マルスは部屋に帰ってかなかった。
翌朝、出立の荷造りをするためにようやく二人が部屋へ戻ってきた。でも何故か、ノックしたあとなかなか部屋に入らないので、リズがどうぞというと、恐る恐るといった体で、ドアがゆっくり開いた。リズが不思議そうにこてりと首を傾げる。
「おはようございます、昨晩はどこでお休みになったんですか?」
「あ、っお、おう、友達の騎士の部屋へ」
「そうなんですね、楽しそう」
「そっちも楽しんだだろ?」
トーマスがにニヤニヤしながらリズを揶揄ると、マルスがスゴイ勢いでトーマスの横腹をズドドドとつつく。何してるのかな。だが、トーマスの好奇心は止まらなかった。
「で、リュカしゃんに何回してもらったんだ?ん?言ってみ」
「あ!はい、100回以上してくれました」
「………。まじか……ただもんじゃねぇな」
「ひゃ!!ひゃく」
トーマスとマルスは、青ざめたまま、もう何も言わなかった。
ここは、鉱夫達が集まって作った街なので、飲み屋が多い、街の露店には、珍しい鉱石や宝石が並び、飲み屋、鍛冶屋、武器屋、肉屋と冒険者の御用達の店が並ぶ。
街の大きな宿屋を貸し切り状態で借り上げ、それぞれ部屋へ割り振られた。リズは、団長、副団長の隣の部屋でリズ、リュカ、マルス、トーマスの四人1部屋だった。
「あーーつっかれたぁ!!」
トーマスがどさりと目の前のベットへ沈み混むと、マルスが太い眉毛を下げた。
「ちょっとトーマス、ごめんリズさん、どのベットがいいですか?」
「あ、僕はどこでも」
「あんたは、ここです、んで俺はここ」
ぐいっとリュカに引っ張られドアから一番離れた窓際のベッドへボフッと投げられた。
「うわっ、ちょ、リュカさんっ」
「なんすか」
「急に引っ張んないでくださいよ」
「へいへい」
有無を言わさないリュカの態度に、若干引きつつ、マルスは苦笑いをした。
「アーーじゃ、じゃぁ、僕はトーマスの隣のベッドを使うよ」
マルスがやや、強張った表情で恐ろしく気を遣ってくれるのを察してリズは、頭を下げた。
「マルスさんすみません」
「いえいえ」
荷物を整理しながら、ちらりとマルスはリュカをみた。リズ付きの新人騎士だと聞いているがどうにも動きが俊敏すぎる、服を脱いだ後ろ姿はほっそりとしているものの若い柔軟そうな筋肉がバランス良くついていて、良く焼けた肌は鋼のようだった。
(なんかめちゃくちゃ強そうだ、怒らせないようにしよう)
リズへの対応をみる限り、きれやすそうというわけではないが、短気そうではある。あまりチラチラみてたので、リュカが「誘ってんすか」と聞いてきて青ざめる。マルスは無言で首をぶんぶんと振った。違う恐怖心がマルスのなかで生まれた。
宿の一階は広い食堂になっていて、宴会場のごとく、各テーブルにはどんどんと食事が運ばれていた。
団長の挨拶の後、飲み食いが始まり、酒によった騎士達は腕相撲や、腕立て伏せの回数を競ったりしていた。
なかでも副団長のホフマンは、そのガチガチ、ムチムチの筋肉を見せびらかす様に上半身裸で腕立て伏せをしている。
お腹いっぱい食べた後、リズは騒ぐ騎士達を羨ましそうに眺めながら飲み物を飲んでいた。初めての賑やかな食卓に少し興奮しているのか、その色白の頬は薔薇色に色づいていた。
「ホフマン副団長ってかっこいいですね」
「は?」
「あんなに沢山腕立て伏せができるなんて」
「あんた、ガチムチ系が好きなのか」
「好きって、ちが、あの、羨ましいって思うんです、僕は運動音痴なので、あんな筋肉があったらと」
「あんたにあんな筋肉あったら、護衛もいりませんしね」
リュカが肉にかじりつきながらそう言うと、リズはえ?という顔をした。
「なんすか」
「リュカさんて、僕の護衛なんですか?」
「は?」
「ねぇ様の言い方だとてっきり、お手伝いとラクダに乗せてくれる人だと思ってました」
「アホなんすか」
「じゃぁ、腕立て伏せ沢山できるんですか」
「あんた、それ、何飲んでんすか……ちっ、酒か」
「腕立て伏せ、リュカさん」
「まってろ、部屋に連れてくから」
リュカに俵のように担がれて、リズは部屋へと戻ってきた。ドサッとベットにリズを下ろし離れようとしたリュカの首にリズがしがみつく。
「腕立て伏せしてくれるって言いましたよね」
「言ってねぇ」
「嫌ですしてください」
「離せって」
「やだ、してくれるまで離さない」
「あんたさぁ……」
「いやですぅ、りゅかしゃ~ん」
酒のせいで呂律が回らなくなってきたリズだが、ぎゅうっとしがみついて、なかなか離れない。
ベットに両腕をついて、首にはリズがぶら下がっている状態は普通に腕立て伏せをするよりも筋力が要る。
「離せって」
「やですぅ~して」
「だからさ、おまえさ、そう言う発言」
ガチャっとドアが開いた。トーマスとマルスがベットの上で絡み合う二人をみて無言で固まる。
「おいっ」
「してってばぁ、リュカしゃ~ん、して」
「お、お取り込み中……すまん」
バッンと、勢い良くドアが閉められた。壮大な勘違いをされた気がしたが、リュカはまぁいいかと、気にしない。
その晩は何故かトーマスと、マルスは部屋に帰ってかなかった。
翌朝、出立の荷造りをするためにようやく二人が部屋へ戻ってきた。でも何故か、ノックしたあとなかなか部屋に入らないので、リズがどうぞというと、恐る恐るといった体で、ドアがゆっくり開いた。リズが不思議そうにこてりと首を傾げる。
「おはようございます、昨晩はどこでお休みになったんですか?」
「あ、っお、おう、友達の騎士の部屋へ」
「そうなんですね、楽しそう」
「そっちも楽しんだだろ?」
トーマスがにニヤニヤしながらリズを揶揄ると、マルスがスゴイ勢いでトーマスの横腹をズドドドとつつく。何してるのかな。だが、トーマスの好奇心は止まらなかった。
「で、リュカしゃんに何回してもらったんだ?ん?言ってみ」
「あ!はい、100回以上してくれました」
「………。まじか……ただもんじゃねぇな」
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☆☆☆
2024.3.13 書籍発売&レンタル開始いたしました!!!!
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