6 / 66
6
さて、鉱山都市ガロンを過ぎると、急に砂漠地帯に入る。ゴツゴツとした岩石が減り、一面の砂の世界へ飲み込まれて行く。砂漠では、目印がない時は方向感覚を失いがちなので夜、星を読みながら進む。だから、ガロンを出て夜通しラクダに乗るのだ。
「とうとうこの時がきてしまいました、リュカさんお願いします」
「へいへい」
ラクダの横に立ったリズは、真横にいるリュカを見上げた。リズよりも頭2つ分くらい背の高いリュカは、ラクダの背中に荷物をテキパキとくくりつけ、そのついでに、ひょいっとリズを抱き上げコブの隙間に座らせた。
「ひゃわっ!!ちょ、掛け声くらいください!!」
「ノセマス」
「遅いっ!!ああああ……た、高い」
コブに情けなくしがみついていると、ラクダがくるっと首を曲げてリズをつぶらな瞳で見つめた。長い睫がうるうるとした瞳の上でパシパシと瞬く。
「あ……ラクダさん、お背中お邪魔してます、よろしく」
「クワァ」
「あああ、鳴いた、リュカさんっ、聞きました!?くわって、鳴くんですね、可愛い」
「はぁ、そうっすね」
どうでもよさそうに、頷いて、リュカはひらりと、リズの後ろに慣れた調子で乗った。
「んじゃ、行きますけど……あんた大丈夫すか?」
「だ、大丈夫っ、デス、イッテクダサイ」
「あのさ、そんなにしがみついてると逆に危ないんすよ、もっと背筋のばして」
「こ、こうですか」
腰はぐにゃぐにゃに引けてるが、なんとか背筋を伸ばしてみる、身体がぐらぐらする、これでラクダが歩きだしたら、容易に落ちてしまう。もうどうにもならない。
「リ、リュカさん、あの、落ちたら死にますか」
「まぁ、場合によっては」
「うううっ、こわい」
「はぁ、もっとこっち」
「え、あっ、ひゃわっ」
ぐいっと、強引に肩を後ろに引っ張られて、落ちる!!と思った瞬間、ボフッとリュカの胸と腕にささえられた。
「落としたりしないっすから、そのままもたれて大人しくしといてください」
「あ………はぃ」
後ろから支えられてるだけで、なんという安心感。お陰で、カポカポと歩くラクダの揺れに、身体を合わせる余裕も生まれた。
「リュカさん、ラクダって馬より乗りやすいかもしれません」
「そうすか」
「ええ、これなら……って、なんかスピード上がってません?」
「ラクダ早いすから」
「え、ハシルノ!?ひっ、あっ、ひゃぁ」
一団が群れをなして、急にスピードが上がった。前の方で、団長の旗が揺れる。
「砂嵐が来る前に、この先の大岩まで走るぞ!!」
伝令が飛び交い、騎士達に緊張が走る。砂が舞い上がり、視界がぼやけ、砂嵐という言葉に、空を見上げると、黒い雲が立ち込めていた。気流が乱れ始めている。
「ちょっとこれかぶって」
「ふんぐっ」
上からリュカのマントにバサッとくるまれた。揺れる、視界が無くなる、早いの恐怖で、手汗が止まらない意識が朦朧としてきて、リズがフラりとした時、ぐいっと腰を捕まれ抱き込まれた。
耳元にリュカの少し乱れた息がかかる。
足手まといのリズを抱え、マントで砂から守ってくれるリュカの力強い腕に抱き寄せられて、リズは、いつの間にか恐怖が自分のなかから消え、それよりも心地よさのようなものを感じていた。
《リュカさんはいつも助けてくれる……でもそれはねぇ様が頼んでくれたから、お金を払ってくれたから》
大金の対価として、自分は安全に守られている。知っていた事なのに何故か、リズは、さびしい気持ちになった。
お金の有効期限が切れたら、リュカは居なくなってしまう。その事が無性にさびしかった。
(せっかく仲良くなれたのにな)
しがみついて、リュカの吐息を感じながら、胸がドキドキと騒いだ。砂嵐の恐怖なのか、走る駱駝の不安定さなのか、それとも。
無事に皆が大きな岩影に到達した頃に、風が強くなり、砂が巻き上がった。
リュカの力強い腕に抱き込まれ、砂から守られる。リズは、ぎゅっとまだリュカにしがみついていた。
(リュカさんて……良い匂いなんだ、南国のフルーツの匂いする、甘いのに清涼感がある)
リズは、すんすんとリュカの首筋に無意識に顔を近づけた。
「リュカさん良い匂い」
「?」
「甘くてフルーツの香りします」
「え?あんたの匂いだろ、こんな甘ったるい香り」
「え?ぼく?」
「あぁ、上質な酒みたいに……おまえ」
急にリュカが、バッと身を離した。とろんとした目で抱きついていたリズは、離れるのを嫌がる。
「リュカさんもうちょっと」
「ちっ」
リズは、潤んだ瞳でリュカを見つめている。リュカはリズのいつもと違う様子を察して、距離を置こうとしたが、リズの体温が急に上がり、目を閉じて苦しげに気を失ってしまった。
リュカはやもえず、マントでぐるぐる巻きにしたリズをひょいっと抱き抱えると、そのまま団長と、副団長の方へズンズンと歩いた。
団長達は、騎士に指令を出しながら砂と格闘し、ラクダをなだめていた。
リュカは、リズを担いだまま団長へ、良く通る声で告げた。
「おい、俺達は少し別行動をとるオアシスには先に行っててくれ」
「な、何を言ってるんだ、そんな勝手駄目に」
「いい、ホフマン」
ホフマン副団長が、いきり立ったが、すぐに団長は、リュカが抱えるぐるぐる巻きのリズに視線を移した。
「水や食べ物を分ける、きてくれ」
「あぁ」
手早く二人分の水と食料を分けながら、モーガン団長は声を落とした。
「オアシスで君たちを待つ方が良いか?」
「いや、先に行ってくれ、こいつがいつ動けるかわからん」
「その……お前は大丈夫なのか?」
「まぁ」
「その子は公爵家のご子息だ、完全に守りきれないなら」
「守る、場合によっては俺のものにする」
「っ……それは、許されない」
「何故?俺はこいつの許嫁だ、構わない」
「縁談は無いといっていたぞ」
「アホなんすか、公爵家のオメガに縁談が無いなんて信じて、バースが確定すると同時にそんなもんすぐですよ、そもそもこんなに魅力的な人に縁談こないとか有り得ない」
「いつから」
「さぁ?十年くらい前からですかね」
「そうか……君は、身分を聞いても?」
「同じっすよ」
「こいつと同じ、公爵三男、砂漠都市ササラ領のサリザーラ公爵三男、リュカ·サリザーラ」
なるほど、聞いてしまえば、納得である、サリザーラは砂漠の国特有の武人の国だ。その三男は、若く武勇に優れた将軍であると聞いていた。リュカはつまり、その砂漠の国の生粋の軍人、名を馳せたサリザーラ将軍その人なのだろう。
身分が違いすぎる。団長はごくりと、生唾を飲み込み、その場に直ぐ様、片膝をついた。
「数々の無礼お許しいただきたい」
「構わない、言っていなかった俺に非がある」
「騎士は残していかなくても宜しいのですか?私かホフマンが護衛に残っても」
「いや、いらない、いざとなったらコイツがいるし」
リュカがピュイっと口笛を吹くと、空から大鷹が舞い降りてきて、リュカの肩にふわりと着地した。
「コイツがいれば連絡は宮と取り合える」
「解りました」
「リズは、無事に我がサリザーラへ迎えると約束する」
「はっ」
団長が、敬礼をする。リュカはリズを肩に担いだまままま、安全な岩影へと移り、リズを抱きしめた。
「とうとうこの時がきてしまいました、リュカさんお願いします」
「へいへい」
ラクダの横に立ったリズは、真横にいるリュカを見上げた。リズよりも頭2つ分くらい背の高いリュカは、ラクダの背中に荷物をテキパキとくくりつけ、そのついでに、ひょいっとリズを抱き上げコブの隙間に座らせた。
「ひゃわっ!!ちょ、掛け声くらいください!!」
「ノセマス」
「遅いっ!!ああああ……た、高い」
コブに情けなくしがみついていると、ラクダがくるっと首を曲げてリズをつぶらな瞳で見つめた。長い睫がうるうるとした瞳の上でパシパシと瞬く。
「あ……ラクダさん、お背中お邪魔してます、よろしく」
「クワァ」
「あああ、鳴いた、リュカさんっ、聞きました!?くわって、鳴くんですね、可愛い」
「はぁ、そうっすね」
どうでもよさそうに、頷いて、リュカはひらりと、リズの後ろに慣れた調子で乗った。
「んじゃ、行きますけど……あんた大丈夫すか?」
「だ、大丈夫っ、デス、イッテクダサイ」
「あのさ、そんなにしがみついてると逆に危ないんすよ、もっと背筋のばして」
「こ、こうですか」
腰はぐにゃぐにゃに引けてるが、なんとか背筋を伸ばしてみる、身体がぐらぐらする、これでラクダが歩きだしたら、容易に落ちてしまう。もうどうにもならない。
「リ、リュカさん、あの、落ちたら死にますか」
「まぁ、場合によっては」
「うううっ、こわい」
「はぁ、もっとこっち」
「え、あっ、ひゃわっ」
ぐいっと、強引に肩を後ろに引っ張られて、落ちる!!と思った瞬間、ボフッとリュカの胸と腕にささえられた。
「落としたりしないっすから、そのままもたれて大人しくしといてください」
「あ………はぃ」
後ろから支えられてるだけで、なんという安心感。お陰で、カポカポと歩くラクダの揺れに、身体を合わせる余裕も生まれた。
「リュカさん、ラクダって馬より乗りやすいかもしれません」
「そうすか」
「ええ、これなら……って、なんかスピード上がってません?」
「ラクダ早いすから」
「え、ハシルノ!?ひっ、あっ、ひゃぁ」
一団が群れをなして、急にスピードが上がった。前の方で、団長の旗が揺れる。
「砂嵐が来る前に、この先の大岩まで走るぞ!!」
伝令が飛び交い、騎士達に緊張が走る。砂が舞い上がり、視界がぼやけ、砂嵐という言葉に、空を見上げると、黒い雲が立ち込めていた。気流が乱れ始めている。
「ちょっとこれかぶって」
「ふんぐっ」
上からリュカのマントにバサッとくるまれた。揺れる、視界が無くなる、早いの恐怖で、手汗が止まらない意識が朦朧としてきて、リズがフラりとした時、ぐいっと腰を捕まれ抱き込まれた。
耳元にリュカの少し乱れた息がかかる。
足手まといのリズを抱え、マントで砂から守ってくれるリュカの力強い腕に抱き寄せられて、リズは、いつの間にか恐怖が自分のなかから消え、それよりも心地よさのようなものを感じていた。
《リュカさんはいつも助けてくれる……でもそれはねぇ様が頼んでくれたから、お金を払ってくれたから》
大金の対価として、自分は安全に守られている。知っていた事なのに何故か、リズは、さびしい気持ちになった。
お金の有効期限が切れたら、リュカは居なくなってしまう。その事が無性にさびしかった。
(せっかく仲良くなれたのにな)
しがみついて、リュカの吐息を感じながら、胸がドキドキと騒いだ。砂嵐の恐怖なのか、走る駱駝の不安定さなのか、それとも。
無事に皆が大きな岩影に到達した頃に、風が強くなり、砂が巻き上がった。
リュカの力強い腕に抱き込まれ、砂から守られる。リズは、ぎゅっとまだリュカにしがみついていた。
(リュカさんて……良い匂いなんだ、南国のフルーツの匂いする、甘いのに清涼感がある)
リズは、すんすんとリュカの首筋に無意識に顔を近づけた。
「リュカさん良い匂い」
「?」
「甘くてフルーツの香りします」
「え?あんたの匂いだろ、こんな甘ったるい香り」
「え?ぼく?」
「あぁ、上質な酒みたいに……おまえ」
急にリュカが、バッと身を離した。とろんとした目で抱きついていたリズは、離れるのを嫌がる。
「リュカさんもうちょっと」
「ちっ」
リズは、潤んだ瞳でリュカを見つめている。リュカはリズのいつもと違う様子を察して、距離を置こうとしたが、リズの体温が急に上がり、目を閉じて苦しげに気を失ってしまった。
リュカはやもえず、マントでぐるぐる巻きにしたリズをひょいっと抱き抱えると、そのまま団長と、副団長の方へズンズンと歩いた。
団長達は、騎士に指令を出しながら砂と格闘し、ラクダをなだめていた。
リュカは、リズを担いだまま団長へ、良く通る声で告げた。
「おい、俺達は少し別行動をとるオアシスには先に行っててくれ」
「な、何を言ってるんだ、そんな勝手駄目に」
「いい、ホフマン」
ホフマン副団長が、いきり立ったが、すぐに団長は、リュカが抱えるぐるぐる巻きのリズに視線を移した。
「水や食べ物を分ける、きてくれ」
「あぁ」
手早く二人分の水と食料を分けながら、モーガン団長は声を落とした。
「オアシスで君たちを待つ方が良いか?」
「いや、先に行ってくれ、こいつがいつ動けるかわからん」
「その……お前は大丈夫なのか?」
「まぁ」
「その子は公爵家のご子息だ、完全に守りきれないなら」
「守る、場合によっては俺のものにする」
「っ……それは、許されない」
「何故?俺はこいつの許嫁だ、構わない」
「縁談は無いといっていたぞ」
「アホなんすか、公爵家のオメガに縁談が無いなんて信じて、バースが確定すると同時にそんなもんすぐですよ、そもそもこんなに魅力的な人に縁談こないとか有り得ない」
「いつから」
「さぁ?十年くらい前からですかね」
「そうか……君は、身分を聞いても?」
「同じっすよ」
「こいつと同じ、公爵三男、砂漠都市ササラ領のサリザーラ公爵三男、リュカ·サリザーラ」
なるほど、聞いてしまえば、納得である、サリザーラは砂漠の国特有の武人の国だ。その三男は、若く武勇に優れた将軍であると聞いていた。リュカはつまり、その砂漠の国の生粋の軍人、名を馳せたサリザーラ将軍その人なのだろう。
身分が違いすぎる。団長はごくりと、生唾を飲み込み、その場に直ぐ様、片膝をついた。
「数々の無礼お許しいただきたい」
「構わない、言っていなかった俺に非がある」
「騎士は残していかなくても宜しいのですか?私かホフマンが護衛に残っても」
「いや、いらない、いざとなったらコイツがいるし」
リュカがピュイっと口笛を吹くと、空から大鷹が舞い降りてきて、リュカの肩にふわりと着地した。
「コイツがいれば連絡は宮と取り合える」
「解りました」
「リズは、無事に我がサリザーラへ迎えると約束する」
「はっ」
団長が、敬礼をする。リュカはリズを肩に担いだまままま、安全な岩影へと移り、リズを抱きしめた。
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
エリートαとして追放されましたが、実は抑制剤で隠されたΩでした。辺境で出会った無骨な農夫は訳あり最強αで、私の運命の番らしいです。
水凪しおん
BL
エリートαとして完璧な人生を歩むはずだった公爵令息アレクシス。しかし、身に覚えのない罪で婚約者である王子から婚約破棄と国外追放を宣告される。すべてを奪われ、魔獣が跋扈する辺境の地に捨てられた彼を待っていたのは、絶望と死の淵だった。
雨に打たれ、泥にまみれたプライドも砕け散ったその時、彼を救ったのは一人の無骨な男、カイ。ぶっきらぼうだが温かいスープを差し出す彼との出会いが、アレクシスの運命を根底から覆していく。
畑を耕し、土に触れる日々の中で、アレクシスは自らの体に隠された大きな秘密と、抗いがたい魂の引力に気づき始める。
――これは、偽りのαとして生きてきた青年が、運命の番と出会い、本当の自分を取り戻す物語。追放から始まる、愛と再生の成り上がりファンタジー。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
完結しました!ありがとうございました。
【本編完結済】巣作り出来ないΩくん
こうらい ゆあ
BL
発情期事故で初恋の人とは番になれた。番になったはずなのに、彼は僕を愛してはくれない。
悲しくて寂しい日々もある日終わりを告げる。
心も体も壊れた僕を助けてくれたのは、『運命の番』だと言う彼で…
処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます
ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。
しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。
——このままじゃ、王太子に処刑される。
前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。
中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。
囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。
ところが動くほど状況は悪化していく。
レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、
カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、
隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。
しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。
周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり——
自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。
誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う——
ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。
回帰したシリルの見る夢は
riiko
BL
公爵令息シリルは幼い頃より王太子の婚約者として、彼と番になる未来を夢見てきた。
しかし王太子は婚約者の自分には冷たい。どうやら彼には恋人がいるのだと知った日、物語は動き出した。
嫉妬に狂い断罪されたシリルは、何故だかきっかけの日に回帰した。そして回帰前には見えなかったことが少しずつ見えてきて、本当に望む夢が何かを徐々に思い出す。
執着をやめた途端、執着される側になったオメガが、次こそ間違えないようにと、可愛くも真面目に奮闘する物語!
執着アルファ×回帰オメガ
本編では明かされなかった、回帰前の出来事は外伝に掲載しております。
性描写が入るシーンは
※マークをタイトルにつけます。
物語お楽しみいただけたら幸いです。
***
2022.12.26「第10回BL小説大賞」で奨励賞をいただきました!
応援してくれた皆様のお陰です。
ご投票いただけた方、お読みくださった方、本当にありがとうございました!!
☆☆☆
2024.3.13 書籍発売&レンタル開始いたしました!!!!
応援してくださった読者さまのお陰でございます。本当にありがとうございます。書籍化にあたり連載時よりも読みやすく書き直しました。お楽しみいただけたら幸いです。