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第6章 コンクール
第11話 スイートルーム2 ユウキ(受け)視点
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久しぶりっていったって、1週間やそこらだけどな…
一緒にシャワーを浴びようというシゲルの提案をやんわり断って
シャワーの水を浴びて、少しばかり冷静を取り戻す
イタリアに入ってからは、今思えば余裕がなく綱渡り状態だった
コンクール予選のエントリー、予選順の抽選、指定されたホテルのチェックイン、練習室の予約
これまで国内で受けてきたコンクールでは負担に感じなかったことや、やってこなかったことのオンパレード
もちろん言葉の問題もある
英語がある程度通じるとは言っても、イタリア語が飛び交う環境で意思疎通も上手くいかないことばかり
その中でベストなパフォーマンスをするのは、フィジカル面はもちろん、強靭なメンタルも求められる
────わりと、メンタル強いと思ってたんだけど…
大きなため息が、意識せずに自然と漏れる
正直、アサヒくんがいなければもっと不安定になっていただろう
自分のカラダのことなんて振り返る余裕もなくて、性欲なんかも全く感じなかったことを考えると
いつもこんな極限状態が続けば、俺の性欲も枯れるかもしれない
と思いながら、元カレに感謝しつつ別のオトコと繋がるための場所をほぐしてる自分の滑稽さに笑いがこみ上げる
笑いと一緒に漏れる吐息
何度も数えきれないくらい、オトコに犯された場所をローションを纏わせた自分の指でほぐしていくと
すぐにあの感覚が蘇り、息は荒くなり、腰が揺れて…
あぁ…早く埋められたい────
太くて熱くて、ドクドクと脈立つモノに…
日本のいわゆるユニットバスとは異なる、高級そうなシャワールームの壁に指を這わせていると
バスルームの扉が開き、すでにシャワーを浴びバスローブを羽織ったシゲル
自らの指をアナルに突っ込みほぐす姿を、透明のガラスごしに笑顔で確認して
「はやくおいで」とバスタオルを広げる
指を引き抜き全身にもう一度お湯を浴び、シゲルによって開かれたシャワールームのガラスの扉をすり抜け
ふわふわの真っ白なバスタオルに包まれる
「待ちきれなかったよ、ユウキ」
海外仕様だからなのか、それともスイートルームだからなのか
俺の体の8割くらいを覆うくらい大きなバスタオルで、水滴を吸い取り
髪の水滴も軽くバスタオルで拭い、横に置かれていたドライヤーで丁寧に乾かされていく
「王様になった気分だな」
シャワーから出て、シゲルのされるがままに体を預け、何もしていない
シゲルの宿泊しているホテルに居候してるはずなのに
「王様なのかな…」
ドライヤーの音が途切れると、洗面台横に置かれているバスローブの腰ひもが抜かれ
スッと俺の前に膝まづいたシゲルが、すっかり落ち着いている俺のペニスを持ち腰ひもで結んでいく
「ねぇユウキ、王様だと思う?」
ペニスの根元を腰ひもで括られ、バスローブを羽織らされる
腰ひもがないから、前は丸見えの状態だ
「トウマとビデオ通話繋がってるよ
ユウキのペニスを縛ってから連れてくるように言われてね」
洗面所一面に貼られている大きな鏡に映る俺の姿はひどく滑稽だろう
ペニスを結んだ腰ひもは、長すぎて床まで垂れ下がっているのに
結ばれたペニスは、まるでそれをあざ笑うかのように、少しずつ力を持ち上へと向かおうとしている
トウマの名前を耳にすると同時に、日本を出発する前日の朝まで俺のペニスを刺していたプラグの感覚を思い出し、体中が心臓になったかのようにドクドクして…
「……リビングに行こう」
シゲルの言葉をどこか遠くで聞きながら、歩き出した
一緒にシャワーを浴びようというシゲルの提案をやんわり断って
シャワーの水を浴びて、少しばかり冷静を取り戻す
イタリアに入ってからは、今思えば余裕がなく綱渡り状態だった
コンクール予選のエントリー、予選順の抽選、指定されたホテルのチェックイン、練習室の予約
これまで国内で受けてきたコンクールでは負担に感じなかったことや、やってこなかったことのオンパレード
もちろん言葉の問題もある
英語がある程度通じるとは言っても、イタリア語が飛び交う環境で意思疎通も上手くいかないことばかり
その中でベストなパフォーマンスをするのは、フィジカル面はもちろん、強靭なメンタルも求められる
────わりと、メンタル強いと思ってたんだけど…
大きなため息が、意識せずに自然と漏れる
正直、アサヒくんがいなければもっと不安定になっていただろう
自分のカラダのことなんて振り返る余裕もなくて、性欲なんかも全く感じなかったことを考えると
いつもこんな極限状態が続けば、俺の性欲も枯れるかもしれない
と思いながら、元カレに感謝しつつ別のオトコと繋がるための場所をほぐしてる自分の滑稽さに笑いがこみ上げる
笑いと一緒に漏れる吐息
何度も数えきれないくらい、オトコに犯された場所をローションを纏わせた自分の指でほぐしていくと
すぐにあの感覚が蘇り、息は荒くなり、腰が揺れて…
あぁ…早く埋められたい────
太くて熱くて、ドクドクと脈立つモノに…
日本のいわゆるユニットバスとは異なる、高級そうなシャワールームの壁に指を這わせていると
バスルームの扉が開き、すでにシャワーを浴びバスローブを羽織ったシゲル
自らの指をアナルに突っ込みほぐす姿を、透明のガラスごしに笑顔で確認して
「はやくおいで」とバスタオルを広げる
指を引き抜き全身にもう一度お湯を浴び、シゲルによって開かれたシャワールームのガラスの扉をすり抜け
ふわふわの真っ白なバスタオルに包まれる
「待ちきれなかったよ、ユウキ」
海外仕様だからなのか、それともスイートルームだからなのか
俺の体の8割くらいを覆うくらい大きなバスタオルで、水滴を吸い取り
髪の水滴も軽くバスタオルで拭い、横に置かれていたドライヤーで丁寧に乾かされていく
「王様になった気分だな」
シャワーから出て、シゲルのされるがままに体を預け、何もしていない
シゲルの宿泊しているホテルに居候してるはずなのに
「王様なのかな…」
ドライヤーの音が途切れると、洗面台横に置かれているバスローブの腰ひもが抜かれ
スッと俺の前に膝まづいたシゲルが、すっかり落ち着いている俺のペニスを持ち腰ひもで結んでいく
「ねぇユウキ、王様だと思う?」
ペニスの根元を腰ひもで括られ、バスローブを羽織らされる
腰ひもがないから、前は丸見えの状態だ
「トウマとビデオ通話繋がってるよ
ユウキのペニスを縛ってから連れてくるように言われてね」
洗面所一面に貼られている大きな鏡に映る俺の姿はひどく滑稽だろう
ペニスを結んだ腰ひもは、長すぎて床まで垂れ下がっているのに
結ばれたペニスは、まるでそれをあざ笑うかのように、少しずつ力を持ち上へと向かおうとしている
トウマの名前を耳にすると同時に、日本を出発する前日の朝まで俺のペニスを刺していたプラグの感覚を思い出し、体中が心臓になったかのようにドクドクして…
「……リビングに行こう」
シゲルの言葉をどこか遠くで聞きながら、歩き出した
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