その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第35話 大好きな人

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風呂から上がり、温泉浴衣的なものに着替えて寝室に移動する。

みんなはみんな用に用意された寝室へと移動していった。

ちなみに言うまでもなく俺の寝室は盗賊ちゃんと同室になっていた。
というよりも盗賊ちゃんは俺以外にはそれほど心を許していない。
触られるのも肌を見られるのも本当は嫌なのもよく知っている。

年頃の女の子といえばそこまでだが、最近は俺にも肌を見せたくないのか最初と比べて明らかに肌を露出させないようにしてるのもよくわかっていた。

それ程までにこの子は俺の事を好いてくれてて、そして、俺以外には心を開いていない。

この子は、孤独を恐れているんだろうなってのもなんとなくわかってきた。
昼間は悪い事をしたな…。
盗賊ちゃんだけでも一緒に連れて出かけるべきだったか…。
明るく振る舞っちゃ居たが、1人でお留守番はきっと心細かった事だろう…。

そんな事を考えていたのだが、盗賊ちゃんはベッドに座る俺の隣でニコニコっと可愛らしい笑顔で俺をじーっと見ている。

「どうしたんだ?そんなにじーっと俺の方を見て…?」
「んーんっ、改めて帰ってきてくれたんだなぁって…。いなかった間は忘れていっちまってたけど…、思い出したら自分がまた一人ぼっちになった気がして…怖くて…不安になった…。
ご主人様はオレたちのこと忘れてたし…。」

俺は彼女を優しく抱き寄せて頭を撫でてやる。

「ふやぁあっ…んんっ…ばかっ、いろんな意味で気持ちよくなっちまうんだから…そのっ…撫でる時は心の準備もさせてくれ…っ」
「ごめんごめん。ただ、今日もそうだけど寂しい思いをさせたなって…。
明日はデート楽しもうね。
どこへいって何をしようか…。
ひとまず、可愛い服は買ってあげたいな…。」

今度は盗賊ちゃんからスリスリっと甘えてくる。

「そうだな…。美味しいご飯を食べて、服を見て、いろんなお店を回りながら他愛もない会話ってのもしてみたい…。
そう言うの、オレはロクに経験した事ないからな…。」
「そか…。それならば、これからたくさん経験させてあげるよ。
俺に出来る限りで…。」

また優しくなでなでしてあげる。

「ふやぁんっ…もぅ…。
なぁ、ご主人様…。ご主人様にとってのオレは、実際どんな関係なんだ…?
その…少し気になってさ…。
妹とかみたいな感覚が、娘みたいな感覚か…、それとも本当に心の底から恋人のように思ってくれてるのか…、もしくは愛玩動物か何かみたいな感じなのか…。」

うぐっ…。これはまた結構痛いところを突いてくるな…。

実際、俺自身も正直この感情がどう言うものかよくわからないんだよな…。

すっごく可愛いし、癒されるし、最近はなんかこう1人にして起きたくないし、むしろ側にいたい…。

普通に考えたら恋なのかもしれない。

だがそれは歳の近い男女ならばと言う話だ。
15歳近くも歳が離れていれば、娘とまではいかなくとも無意識に妹か何かみたいに見ているかも知れない。

正直、俺は本気でこの幼い少女に恋をしてるのか、それとも彼女が言うように猫でも愛でるような感覚なのか…よくわからないしわかっていない。

それくらいに俺には恋愛経験がないのだから…。

俺はこの子に嘘はつきたくないと思った。
正直に今の気持ちを伝えることにした。

「俺はね、正直に言うとまだよくわからないんだ…。
恋愛経験も乏しいし、そもそも盗賊ちゃんだけじゃなくてみんなとも結構な歳の差がある…。
この、君のことが好きって気持ちや、癒されるなぁとか、側にいたいな、1人にしたくないなって気持ちが恋なのか、それともただの父性のようなものなのか、俺にもまだよくわからないんだ。」
「ふぅん…、なるほどな。
んじゃ、魔女さんから言われた意地悪な質問をもう一つしてみて良いか?」
「少しだけ嫌な予感がするけど…どうぞ…。」

ずいっと盗賊ちゃんが顔を近づけてくる。

「オレと…キス…したくなる時はあるか…?」
「それは…!うぐっ…確かに意地悪な質問だな…。
というか事故で2回くらいしてるよね…?」
「そう言えば…そうだな…。よかった…。まだ赤ちゃんが出来ない体で…。
赤ちゃんができる体になってたら2人も生まれてたかもしれないのか…。」

ん………??
今なんと…?

「盗賊ちゃんがまだ…その、来てないのは知ってたけど…あの、盗賊ちゃん?
そもそも子どもってのはだな…。」
「そっか!ベッドの上でキスしないと赤ちゃんって出来ないんだな!なんかおかしいと思ってたんだよ!」

ちがう…そうじゃない…!
違うとも言い切れないけどそうじゃない…!

「と、とりあえずだ…。その意地悪な質問の答えを言うとしたらだな。
俺には年齢差もあるし悪いことのようには感じちゃってる…かな?2回も事故で唇奪っておいてあれだけど…。」
「じゃぁ、オレがもしご主人様と歳の近い女だったら…?」

思わずグラマラスに成長した彼女を想像してしまう。

「あっ!今絶対にエロい妄想したろ!
隠そうとしてもわかるんだからな!
まったくもう!うちのご主人様はロリコンでエロいんだから!」
「も、申し訳ない…。じゃあ、逆に聞くが盗賊ちゃんはこんなおじさんと」

言い切るや否や思いっきりキスで言葉を遮られた。

「したいに決まってんだろ?ばーかっ♪
好き…なんだからさ…。」

ギューっと抱きつきまたスリスリしてくる彼女。
こんなんされたら俺じゃなくてもロリコンになるぞ…。
可愛すぎるだろお前…。
そしてこの世界で誰よりもヒロインし過ぎだろうお前…。

「よく、そこまで好きになれたもんだな…。
自分で言うのもアレだがちょっと可愛いとか言って優しく甘やかしたらこんなにベタ惚れして…。
おじさん心配だぞ…。」
「ん…。当たり前だろ…。
オレのことかわいいって言ってくれて、優しくしてくれて、愛してくれて、年相応のひとりの女の子として接してくれて…。
こんな可愛らしいプレゼントまでくれてさ。
惚れない理由がないだろ?」

あの時の俺には、多分それ以上の感情はない。
ただ、目の前に可愛らしい女の子が居たから俺の作品でもっと可愛くしたいとか、俺の作品が似合いそうだとか、最初はそんな気持ちなだけだったと思う。

流石にそれは口には出せないけど…。

ただ、こうやって懐かれて甘えられてるうちに本当に心の底からかわいいって思えるようになって来てたんだよな…。

「なぁ、ご主人様…。
そう言えば、なんでキスしたのに子どもが出来ないんだ?
やっぱりオレの体は栄養が足りてなくて成長あんまりしてないからか?
魔法使いよりも1つ年上なのに背も胸も劣ってるし…。」
「そういう知識のお勉強は俺よりも魔女さんに聞きなさい…。」
「でも、魔女さん赤ちゃん作ったことないんだろ?
あれ?でもご主人様とキスしたことあるんだよな…。んん?どういう事だ…?」

そう言えばこの子の母親って娼婦だったよな…?
お母さん…ご心配してかは存じ上げませんが、おたくの娘さんは清らかな娘さんに育てられてますよ…。

「なんか知ってんだろご主人様!教えてくれよ!
魔法使いと戦士は知ってる風だし…。
オレだけ知らないのは嫌だ!
人を学校もろくに行ってない無知な子どもだからって馬鹿にしやがって…。
きっとアイツらは心のどこかでオレの事を愚かな底辺だって思ってやがんだよ…。」
「そんなことはないよ。
むしろ、君とどうやって友達になれば良いか考えてる。
今はお互いに距離感がわからないだけだ。
だから、そんな風に考えちゃダメだし、考えなくても良いんだよ。」

俺はベッドの上にゴロンッと横になる。
それにつられて盗賊ちゃんも一緒に横になって来たので、そのまま掛け布団の中にお互いもぞもぞと潜り込む。

「話をそらされたがいい加減教えてくれ。
不思議でしたかないんだ。
どうしたらオレはご主人様の可愛い赤ちゃんを産めるんだ?嘘は無しだぞ!」
「はいはい。俺の世界基準ならあと5年くらい経ったらね~。」

実際、魔女さんとギルマスちゃんを除けば、俺の世界じゃみんなJKとJCくらいの年齢なのだ。
色々と犯罪レベルである。

いや、ギルマスちゃんもおっぱい以外はJC並みの見た目の若々しさはあるんだけども…。

それに魔女さんだって見た目は20代なりたてか、行っても20代半ばまでの見た目…、すなわち歳下にしか見えないんだよな…。

なのでぶっちゃけ、キスに限らず彼女たちに恋をすること自体がどことなくいけない事をしているかのような罪悪感を感じてしまうんだよな…。
いやまぁ考えすぎなんだろうけどさ…。

「な、なあ…。違ったら違うって言って欲しいんだが…。
男と女ってその…明らかに体の構造が違う部分があるよな…?
もしかして…その…ここをつかわないと赤ちゃんは作れないのか?」
「それ以上、生々しい事をその可愛い口から言っちゃダメだ。」
「じゃあ…ちゃんと教えてくれよ。」

まったく…。

俺は観念して耳打ちで簡単に教えてやった。

すっごい罪悪感に苛まれたが、本来性教育って小3~5くらいの間にたしかやったような気がするし…まぁ…罪悪感は感じなくても良いんだ…きっと…。うん…。

だが、目の前でこんなに顔真っ赤にして胸元に顔埋められると俺も反応に困るぞ…!

「う、うそだろ…。アレがここにあぁなってなんて…。そんな…。」
「びっくりしただろう?だがそれが真実だぞ盗賊ちゃん!私もまだ未経験だけどな!
だから是非とも経験させてくれ大賢者!!」

……………。

俺はベッドから出て明かりをつける。

「おい、勇者。お前今どっから湧いて来た。」
「愚問だな!ベッドの中からだ。」
「もう一つ質問いいかな…?
俺たちの会話…どこから聞いてた…?」
「君のような勘のいい大人は嫌いだよ…。
ふやぁんっ、んっばかっ…あたりからだな!」

ちくしょう!!俺が盗賊ちゃんなでなでしてた時からじゃねぇか!

「勇者ちゃん?俺もいい加減怒るぞ…?」
「そうか!それは困ったな!私のおっぱいでも揉みしだいて気を沈めてくれ!」

盗賊ちゃんが勇者ちゃんの乳をバッシィィィインッと叩く。

「盗賊ちゃん。痛いじゃないか。」
「クソが。この駄乳が…。ここはオレとご主人様の愛の巣なんだよ…。でてけ。この、妖怪乳揉んでけ…。」

盗賊ちゃんが流石に羞恥とその他もろもろな感情でキレている。

「そうか!そうだな!私がいては子どもを作りづらいものな!だが私も後学のために是非とも見学させて欲しい!」
「ふへっ!?ば、ばか!!何言ってんだ!
子どもの作り方聞いたら…その、今のオレみたいなちんちくりんな体じゃますます無理だってわかったし…。
うぅ…。どうしたら成長できんのかなぁ…。」
「案ずるな盗賊ちゃん!私は15歳を目処にこのおっぱいになったぞ!だからあと2年の間に盗賊ちゃんも急成長するかもしれないな!
私は揉むと大きくなると言う言葉を信じて毎日欠かさず揉んでいたらこうなったぞ!
だが、最近自分で揉むよりも他人に揉ませた方が大きくなると聞いてな!気になるから是非とも大賢者に揉んでもらおうと思い立ってスタンばっていたのだ!」

ほんとこのアホの子は!!
どこから突っ込めば良いんだ!!

「どこから突っ込めば良いのか悩んでいるのか大賢者!ではまず、私の胸の谷間に突っ込んでこい!優しく受け止めてやるぞ!」
「お前の胸に突っ込むくらいなら俺は盗賊ちゃんの胸に飛び込む方が落ち着くようなど変態のロリコンなんだよ残念だったな。わかったらさっさと部屋を出て行け。」
「そうか!それは済まない事をした!だが、私も意中の男に胸を揉んでもらったら大きくなるのかどうかを毎日揉んでもらって確かめたいのだ!今日こそ諦めないぞ!さぁ、揉むがいい!」

俺は盗賊ちゃんにアイコンタクトをする。

「「でてけぇぇえっ!!」」

俺達は2人共同作業でアホの子を部屋の外に蹴り飛ばすのであった。

「クソ…さっきまでの甘々ムードがぶち壊しだぞ…。どうしてくれるんだ全く…。」

俺は明かりを消してふたたびベッドの中に盗賊ちゃんと入る。

「くそ…。全くあのアホの子は…。」
「な、なぁ!ご主人様!
さっき勇者が言ってたやつ…試したい!」

おっと…??

「オレのおっぱいを毎日揉んでくれ!オレもおっきくなりたい!」
「だから…、俺は今のそのままの盗賊ちゃんが好きなの。そんなに急がなくてもいいんだよ。
今でも十分に可愛いし魅力的な女の子なんだから。」

そういうと、俺はまた盗賊ちゃんをぎゅっと抱きしめて頭をなでなでしてあげた。
盗賊ちゃんもぎゅっと抱き返して来て胸元にスリスリしてくる。

これが本当に可愛い。

さて、明日はどんなデートをしようか…。
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