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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。
第46話 疑惑が確信に変わる時
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ひとまず突如現れた邪神との戦いは俺と勇者ちゃんの都合が良すぎるほどの覚醒で幕を閉じた。
俺たちはなぜか成り行きで俺の配下になってしまったケロちゃんとリヴァイアさん、それにお前といると毎日楽しそうだからついてくぞ!とか言い出した魔王さまに、魔族の国で生きるには無理なレベルの普通の女の子と化してしまったイフリーちゃんというなかなかの大所帯で中央皇国へと帰還した。
城に戻ると、ベヒーさんに皇国のギルマス、さらには魔女さんが待機していた。
「ご苦労様です大賢者さん…。と、言いたいところですが…。
貴方一体、どれだけとんでもない人たちを連れ帰ってきてるんですか…。
あと、勇者さん…ですよね?私好みの幼女になってますが…。
死んだはずですが一体何があったのです…?」
ベヒーさんが色々と頭を抱えている…。
そりゃそうだよな。
自分の配下にいた幹部級魔王3人がなぜか成り行きで俺の配下に降り、さらには自分の上司である大魔王様まで連れてきてるのだから…。
とりあえず俺は北の大地で起こったことを一通りベヒーさんに語った。
「なるほど…。かつて、安倍晴明が十二神将の力を持って倒した邪神があの地に現れイフリートさんに取り憑き、その後勇者さんの亡骸に取り付いたところを、貴方が怒りで完全覚醒を果たした事で手に入れた伊邪那美命の力で勇者さんの体から弾き飛ばした上、勇者さんも神の力で蘇生させた上に覚醒させ、その2人の合体技で邪神を易々と葬った…。
はぁ…。貴方らしいといえば貴方らしいですが、なかなか盛大に強くなったものですね。
その力を纏わなければただの人間でしか無い貴方なのに…。」
俺だって正直驚いてんだよな…。
たしかに怒りで打ち震えていたとはいえ、一気に俺のライトニングクォーツとファイアクォーツの力が覚醒したってのも本当に出来過ぎているというか…。
「貴方は力を使えば使うだけその体に馴染んでいき、そしてより強大な力を使えるようになるようです。
とは言え、成長速度が異常すぎます。
貴方のお仲間たちもですが…。
貴方の持つ異世界の石自体に何か秘密がありそうな気はしますが…。それにしたって強力です…。」
俺とベヒーさんがうーんっと首をひねっていると、魔王様が考察と言うか答え合わせをしてきた。
「何をいう。簡単な話だ。
おい、大賢者。ベヒーモス同様にワシもお前の記憶を読ませてもらったが、お前、そのアクセサリーに使ってる石達を身につけながら、お前の世界の神様がいる場所…ジンジャ?とかいう場所を巡るのが趣味だったろう?
お前の願いに呼応して、その石達にはかつてこの世界にいた安倍晴明が使役してた十二神将の如く、様々な神々が宿っている。
その点においてお前は、安倍晴明以上に神の力を使役してると言えるだろうのう。
そして、その神々たちはお前の願いを叶えるためにお前の周りに集まるものにも様々な力を恩恵を与えておるようだな。そして…、勇者の復活について…だが。」
魔王様は俺の左手につけたブレスウォッチを指差した。
「お前、その次元龍の力を勇者相手にかつて使ったことがあろう?
その時の時を巻き戻す力が勇者の体にはわずかに残っていたのだろう。
それがお前の雷の力を大量に浴び、更には伊邪那美命は黄泉津大神(よもつおおかみ)というお前の世界のあの世の神様であるのだろう?その力があれば勇者の魂を取り返せたのにも合点が行く。
理由はお前にだけは言うまでもなくわかっておろう?」
そうだな…。前々から言おう言おうと思って気になってた話だからな。
「おい、勇者ちゃん。君、日本人だろ。」
「な!いきなりなーにを言ってるのかな大賢者は!私は日本などと言う島国は知らないぞ!私はこの世界で生まれ育った人間だからな!」
「俺は日本が島国とは言ってないぞ勇者ちゃん…。
正確には、日本人が転生した…と言っところなのかな…?君は。
妙に俺の世界のかつ俺の知る年齢層の知識が深いと思ってたんだよ。それもサブカル中心で。
特撮ものにロボットアニメ…。
もしや生前は30代の男だったとか…?」
勇者ちゃんが俺の口を手で塞いできた。
「言っておくが、生前も私は女だ!
そうだ。私は君の言う通り日本人の転生者で、特撮好きのロボアニメ好きだよ。
と言っても思い出したのはこの身体になってからなのだがな!
それまではなんとなくいろんなセリフを言っていたのだが、うーん…生前の記憶を取り戻した今となるとなかなかこっぱずかしいものだな!」
「なるほど。生前の記憶そのものは今の今まで無かったのか…。
とりあえず、それで合点はいった。
要するに日本人の魂だからこそ、日本の黄泉の国の神様でもある伊邪那美命の力で魂を取り返せたわけだ。」
俺たち以外には話がよくわからないのかぽかんとしている。
が、盗賊ちゃんはさっきから頬をぷくーっと膨らませている。
「どうしたの盗賊ちゃん…?」
「どうもこうもねぇよ!
勇者はご主人様の世界の人間の記憶を持っていて話は合うみたいだし、挙句あんなにすごい合体技まで相性抜群で放ってるし…。
オレには無いものたくさん持ってるなと…。
唯一、オレと違って胸がでかいから大丈夫だと思ってたのに…。
オレと同じくらいの年齢の体になってるし!!」
そうなのだ。勇者ちゃんは13歳くらいの身体つきになってしまったのだ…。
これは次元龍の力の副作用というか、時間を巻き戻し過ぎてしまったのだろう…。
また4年もすれば元の姿には戻るのかもだが…。
「勇者ちゃん…なんかその…ごめんな。
助けるためとは言え人生を少し巻き戻してしまった…。」
「だがこれはこれで面白いぞ!それに大賢者は私のような幼女の方が好みだろう!その証拠に魔族の国から幼女を3人も連れ帰ってきてるしな!!」
盗賊ちゃんからどす黒いオーラが見える。
おかしいな…邪神はさっき倒したはずなのに…。
「そう!!おまけにこいつらだ!!ご主人様見損なったぞ!オレというものがありながらこんなに幼い女を連れ帰りやがって!
しかも、魔王にケルベロスに死に損なった元イフリートだとかどんな冗談だよ!」
「ふっ…!俺様とお前は少なくとも良きライバルになりそうだな!
俺様は今後は我が大賢者様の配下として文字通り犬としてつかえる!!この姿を見るがいい!」
というとケロちゃんは超かわいい小狐に変身した。
「こやぁぁぁぁんっ♪」
なにこの小動物…。かわいい…。もふもふ…。
「気をつけろぉぉおっ!!ご主人様!こいつ魅了スキル使ってやがるぞ!!お前!小動物に変身するとか卑怯だぞ!ていうかほんとかわいいなその見た目!オレにもモフらせろ!
うわぁたまんね…これは可愛いわぁ…。」
「こやんっ♪こやぁぁんっ♪」
俺と盗賊ちゃんはケロちゃんを撫でもふ撫でもふして可愛がる。
「ずるいですわよケルベロス!!
私なんかどうあがいても蛇にしかなれないのに!!ずるいですわずるいですわずるいですわ!
こうなったら私もロリっ子に!
なれませんわ…。胸を盛るのは簡単なのに胸を削るってのは案外難しいものですね…。」
リヴァイアさんは身体を水に変えながらあれでも無いこうでも無いと変身を繰り返すがどう頑張ってもロリっ子には変身できなかったようだ。
「ほう…ほうほうほう!大賢者はグラマラスな女よりも私たちのような幼い女の方が好みなのか!
それはちょうど良かった!
おい、朗報だぞ。ワシもお前の配下になる。」
「は…?なんで?
どう考えても魔王様なんだから俺より強いだろう?」
「アホ言え。あんな神の化身みたいなお前にワシが勝てるかい。デコピン一発で頭が消し飛ぶわ。
なので、ワシもお前の可愛い配下になるぞ♪
北の大地も欲しけりゃお前にくれてやろう♪
どうじゃ?嬉しいか?嬉しかろう!」
「いえ、規模がでか過ぎてちっとも嬉しく無いんでそのままお引き取りください…。
というか、貴方の部下3人連れてお引き取りください…。」
やりとりしてるとリヴァイアさんが俺のズボンにひざまづきながらひしっと抱きついてくる
「あんまりですわ!!まだまぐわってもいないのに!!」
「すみません、痴女枠の人も結構間に合ってますのでお引き取りください。」
「俺様は?可愛い愛玩動物ってのは必要だろう?」
「あ、あの…私はその…ご迷惑をおかけしたので…。役に立てればと…。」
と言うか気になっていたことが一つ。
「イフリートさん、貴方そんな性格してました?」
「ヒッ!あの…その…あの時の私はそれこそどうかしていたと言うか…調子に乗っていたと言うか…。」
「イフリートはもともとはとても大人しい子でしたのよ。
ただ、いつしか気性が荒くなり、急に体格もゴリゴリのマッチョになっていき、少女の面影は0に…。
これがむしろ本当の姿なんですのよ?
大賢者様好みのロリっ子なのが妬ましいくらいですわ私…。」
イフリートちゃんには本当にあのパッツンパッツンの短パンタンクトップゴリマッチョ女の面影は0になっていた。
服装的には盗賊ちゃんに近い。
ただ、見た目と喋り方があっていないのだ…。
あの俺様キャラは本当にどこへ行ったのか…。
いやまぁ俺が雷で消しとばしたんだが…。
「さてさて、そろそろ私も会話に参加させてもらっても良いかな賢者くん。
なんにせよだ。君は無事と言うか立派に北の大地と国交を結ぶ私たちの計画を成し遂げてくれた。
とてつもない勢いと予想外の展開でとはなったが、結果オーライさ。
魔族の国である北の大地は我々以上に弱肉強食の下克上の世界だ。
誰もが敵わない圧倒的な力を持つものこそ王にふさわしいと言うのがあの国だ。
君は、その国の最高権力者に力を示し認められ、更には魔王様に配下になりたいとまで言わしめた。
これはつまり、君は大賢者であり時期大魔王の資格まで得たわけだ。」
「とりあえずだな…。
俺はそう言う部下とか配下とかは持ちたくないんだよ。
魔王様ともケロちゃんともリヴァイアさんとも俺は対等な立場でありたいと思う。
それだけ呑んでくれるなら、俺はみんなを受け入れるよ。
要するにだ、俺はみんなと友達になりたいんだ。」
魔王様がキョトンとした顔になる。
リヴァイアさんは感動で打ち震えた顔で俺を見て、ケロちゃんはブンブンと尻尾を振っていた。
イフリーちゃんにも笑顔が戻る。
「俺と友達になるって言うなら俺は受け入れる。
そうじゃないなら俺は、これ以上の関わりは他の人に任せて自分の国に引きこもる。
ただでさえ、西の国を与えられて色々とアップアップなのに、魔王3人に大魔王1人を俺の配下にとか無理に決まってんだろう…。
そもそも俺は力を使わなければただの人間なんだから。
君たちには俺の事は人間として接して欲しいんだ。」
「ふんっ、変わったやつだなお前。
魔王を部下にした人間など、この世界には未だかつていないのだ。この世界の歴史その名を永遠に刻めるようなものだぞ?良いのか?」
「要らないよそんなもん。
逆に魔王と友達って方が俺はワクワクするぞ。」
俺は手を出して魔王様と握手する。
「であるか。
大賢者よ。我と我の配下の者たちは皆お前の仲間で、そして今日からマブダチという奴だ!私のことは親しみを込めてマオちゃんと呼ぶがいいぞ!
あとお姫様よ!お前も今日から私のマブダチだ!
共に面白い国を作っていこうではないか!」
そして、マオちゃんは皇女殿下とも握手を交わす。
「こほん…。では大賢者様。
私から貴方にいくつかの命を…。
まず、彼らがこちら側に滞在する時のお部屋は貴方のお城に用意して差し上げてください。
今後、北の大地に強大な敵が降り立った場合は魔王様、いえマオちゃんと共に討伐に向かって頂くこともあるかもしれません。その事をご了承ください。
最後に、此度の活躍…誠に大義でありました。
姫として、そして1人の女として貴方に敬意を評します。」
そういうと皇女殿下が俺の前にひざまづき頭を下げた。
「ちょっ、そんな簡単に頭を下げちゃダメでしょう…。」
「貴方はもはや神ですから。
神様に祈るようにひざまづくのは当然ではなくて?」
「俺は人だ。それ以上でもそれ以下でもないよ。
だから、頭をあげてくれ。」
「あれだけの力と神気を纏った貴方を人と言うには、それこそあまりにも不敬とも思うのですが…。」
俺は皇女殿下のほっぺをぷにぷにとつつく。
「じゃあ、今こうやってほっぺをぷにぷにしてる俺は不敬か?」
「い、意地悪ですよ大賢者様!今の私の立場としてはもう貴方を不敬だと言うことはできませんっ!」
皇女殿下が頬を膨らませ怒ってくる。
「さってと…。流石に疲れた。
晩飯の前に俺はそろそろ寝たいんだが…。」
「寝たい…か。誰と寝たいのだ?ワシか?」
そう言う寝たいじゃねぇよ。
と突っ込む元気も俺にはもう残っていなかったのでスルーして、俺は盗賊ちゃんの手を引き
「決まってんだろう?俺の最愛のこいつとだよ。」
と、わざと見せつけるようにその場を後にして転移門で俺の部屋へと向かうことにした。
そして手を引かれた少女は嬉しそうに俺の手を握り返し、またいつもの可愛らしい満面の笑みを俺に向けてくれいたのであった。
俺たちはなぜか成り行きで俺の配下になってしまったケロちゃんとリヴァイアさん、それにお前といると毎日楽しそうだからついてくぞ!とか言い出した魔王さまに、魔族の国で生きるには無理なレベルの普通の女の子と化してしまったイフリーちゃんというなかなかの大所帯で中央皇国へと帰還した。
城に戻ると、ベヒーさんに皇国のギルマス、さらには魔女さんが待機していた。
「ご苦労様です大賢者さん…。と、言いたいところですが…。
貴方一体、どれだけとんでもない人たちを連れ帰ってきてるんですか…。
あと、勇者さん…ですよね?私好みの幼女になってますが…。
死んだはずですが一体何があったのです…?」
ベヒーさんが色々と頭を抱えている…。
そりゃそうだよな。
自分の配下にいた幹部級魔王3人がなぜか成り行きで俺の配下に降り、さらには自分の上司である大魔王様まで連れてきてるのだから…。
とりあえず俺は北の大地で起こったことを一通りベヒーさんに語った。
「なるほど…。かつて、安倍晴明が十二神将の力を持って倒した邪神があの地に現れイフリートさんに取り憑き、その後勇者さんの亡骸に取り付いたところを、貴方が怒りで完全覚醒を果たした事で手に入れた伊邪那美命の力で勇者さんの体から弾き飛ばした上、勇者さんも神の力で蘇生させた上に覚醒させ、その2人の合体技で邪神を易々と葬った…。
はぁ…。貴方らしいといえば貴方らしいですが、なかなか盛大に強くなったものですね。
その力を纏わなければただの人間でしか無い貴方なのに…。」
俺だって正直驚いてんだよな…。
たしかに怒りで打ち震えていたとはいえ、一気に俺のライトニングクォーツとファイアクォーツの力が覚醒したってのも本当に出来過ぎているというか…。
「貴方は力を使えば使うだけその体に馴染んでいき、そしてより強大な力を使えるようになるようです。
とは言え、成長速度が異常すぎます。
貴方のお仲間たちもですが…。
貴方の持つ異世界の石自体に何か秘密がありそうな気はしますが…。それにしたって強力です…。」
俺とベヒーさんがうーんっと首をひねっていると、魔王様が考察と言うか答え合わせをしてきた。
「何をいう。簡単な話だ。
おい、大賢者。ベヒーモス同様にワシもお前の記憶を読ませてもらったが、お前、そのアクセサリーに使ってる石達を身につけながら、お前の世界の神様がいる場所…ジンジャ?とかいう場所を巡るのが趣味だったろう?
お前の願いに呼応して、その石達にはかつてこの世界にいた安倍晴明が使役してた十二神将の如く、様々な神々が宿っている。
その点においてお前は、安倍晴明以上に神の力を使役してると言えるだろうのう。
そして、その神々たちはお前の願いを叶えるためにお前の周りに集まるものにも様々な力を恩恵を与えておるようだな。そして…、勇者の復活について…だが。」
魔王様は俺の左手につけたブレスウォッチを指差した。
「お前、その次元龍の力を勇者相手にかつて使ったことがあろう?
その時の時を巻き戻す力が勇者の体にはわずかに残っていたのだろう。
それがお前の雷の力を大量に浴び、更には伊邪那美命は黄泉津大神(よもつおおかみ)というお前の世界のあの世の神様であるのだろう?その力があれば勇者の魂を取り返せたのにも合点が行く。
理由はお前にだけは言うまでもなくわかっておろう?」
そうだな…。前々から言おう言おうと思って気になってた話だからな。
「おい、勇者ちゃん。君、日本人だろ。」
「な!いきなりなーにを言ってるのかな大賢者は!私は日本などと言う島国は知らないぞ!私はこの世界で生まれ育った人間だからな!」
「俺は日本が島国とは言ってないぞ勇者ちゃん…。
正確には、日本人が転生した…と言っところなのかな…?君は。
妙に俺の世界のかつ俺の知る年齢層の知識が深いと思ってたんだよ。それもサブカル中心で。
特撮ものにロボットアニメ…。
もしや生前は30代の男だったとか…?」
勇者ちゃんが俺の口を手で塞いできた。
「言っておくが、生前も私は女だ!
そうだ。私は君の言う通り日本人の転生者で、特撮好きのロボアニメ好きだよ。
と言っても思い出したのはこの身体になってからなのだがな!
それまではなんとなくいろんなセリフを言っていたのだが、うーん…生前の記憶を取り戻した今となるとなかなかこっぱずかしいものだな!」
「なるほど。生前の記憶そのものは今の今まで無かったのか…。
とりあえず、それで合点はいった。
要するに日本人の魂だからこそ、日本の黄泉の国の神様でもある伊邪那美命の力で魂を取り返せたわけだ。」
俺たち以外には話がよくわからないのかぽかんとしている。
が、盗賊ちゃんはさっきから頬をぷくーっと膨らませている。
「どうしたの盗賊ちゃん…?」
「どうもこうもねぇよ!
勇者はご主人様の世界の人間の記憶を持っていて話は合うみたいだし、挙句あんなにすごい合体技まで相性抜群で放ってるし…。
オレには無いものたくさん持ってるなと…。
唯一、オレと違って胸がでかいから大丈夫だと思ってたのに…。
オレと同じくらいの年齢の体になってるし!!」
そうなのだ。勇者ちゃんは13歳くらいの身体つきになってしまったのだ…。
これは次元龍の力の副作用というか、時間を巻き戻し過ぎてしまったのだろう…。
また4年もすれば元の姿には戻るのかもだが…。
「勇者ちゃん…なんかその…ごめんな。
助けるためとは言え人生を少し巻き戻してしまった…。」
「だがこれはこれで面白いぞ!それに大賢者は私のような幼女の方が好みだろう!その証拠に魔族の国から幼女を3人も連れ帰ってきてるしな!!」
盗賊ちゃんからどす黒いオーラが見える。
おかしいな…邪神はさっき倒したはずなのに…。
「そう!!おまけにこいつらだ!!ご主人様見損なったぞ!オレというものがありながらこんなに幼い女を連れ帰りやがって!
しかも、魔王にケルベロスに死に損なった元イフリートだとかどんな冗談だよ!」
「ふっ…!俺様とお前は少なくとも良きライバルになりそうだな!
俺様は今後は我が大賢者様の配下として文字通り犬としてつかえる!!この姿を見るがいい!」
というとケロちゃんは超かわいい小狐に変身した。
「こやぁぁぁぁんっ♪」
なにこの小動物…。かわいい…。もふもふ…。
「気をつけろぉぉおっ!!ご主人様!こいつ魅了スキル使ってやがるぞ!!お前!小動物に変身するとか卑怯だぞ!ていうかほんとかわいいなその見た目!オレにもモフらせろ!
うわぁたまんね…これは可愛いわぁ…。」
「こやんっ♪こやぁぁんっ♪」
俺と盗賊ちゃんはケロちゃんを撫でもふ撫でもふして可愛がる。
「ずるいですわよケルベロス!!
私なんかどうあがいても蛇にしかなれないのに!!ずるいですわずるいですわずるいですわ!
こうなったら私もロリっ子に!
なれませんわ…。胸を盛るのは簡単なのに胸を削るってのは案外難しいものですね…。」
リヴァイアさんは身体を水に変えながらあれでも無いこうでも無いと変身を繰り返すがどう頑張ってもロリっ子には変身できなかったようだ。
「ほう…ほうほうほう!大賢者はグラマラスな女よりも私たちのような幼い女の方が好みなのか!
それはちょうど良かった!
おい、朗報だぞ。ワシもお前の配下になる。」
「は…?なんで?
どう考えても魔王様なんだから俺より強いだろう?」
「アホ言え。あんな神の化身みたいなお前にワシが勝てるかい。デコピン一発で頭が消し飛ぶわ。
なので、ワシもお前の可愛い配下になるぞ♪
北の大地も欲しけりゃお前にくれてやろう♪
どうじゃ?嬉しいか?嬉しかろう!」
「いえ、規模がでか過ぎてちっとも嬉しく無いんでそのままお引き取りください…。
というか、貴方の部下3人連れてお引き取りください…。」
やりとりしてるとリヴァイアさんが俺のズボンにひざまづきながらひしっと抱きついてくる
「あんまりですわ!!まだまぐわってもいないのに!!」
「すみません、痴女枠の人も結構間に合ってますのでお引き取りください。」
「俺様は?可愛い愛玩動物ってのは必要だろう?」
「あ、あの…私はその…ご迷惑をおかけしたので…。役に立てればと…。」
と言うか気になっていたことが一つ。
「イフリートさん、貴方そんな性格してました?」
「ヒッ!あの…その…あの時の私はそれこそどうかしていたと言うか…調子に乗っていたと言うか…。」
「イフリートはもともとはとても大人しい子でしたのよ。
ただ、いつしか気性が荒くなり、急に体格もゴリゴリのマッチョになっていき、少女の面影は0に…。
これがむしろ本当の姿なんですのよ?
大賢者様好みのロリっ子なのが妬ましいくらいですわ私…。」
イフリートちゃんには本当にあのパッツンパッツンの短パンタンクトップゴリマッチョ女の面影は0になっていた。
服装的には盗賊ちゃんに近い。
ただ、見た目と喋り方があっていないのだ…。
あの俺様キャラは本当にどこへ行ったのか…。
いやまぁ俺が雷で消しとばしたんだが…。
「さてさて、そろそろ私も会話に参加させてもらっても良いかな賢者くん。
なんにせよだ。君は無事と言うか立派に北の大地と国交を結ぶ私たちの計画を成し遂げてくれた。
とてつもない勢いと予想外の展開でとはなったが、結果オーライさ。
魔族の国である北の大地は我々以上に弱肉強食の下克上の世界だ。
誰もが敵わない圧倒的な力を持つものこそ王にふさわしいと言うのがあの国だ。
君は、その国の最高権力者に力を示し認められ、更には魔王様に配下になりたいとまで言わしめた。
これはつまり、君は大賢者であり時期大魔王の資格まで得たわけだ。」
「とりあえずだな…。
俺はそう言う部下とか配下とかは持ちたくないんだよ。
魔王様ともケロちゃんともリヴァイアさんとも俺は対等な立場でありたいと思う。
それだけ呑んでくれるなら、俺はみんなを受け入れるよ。
要するにだ、俺はみんなと友達になりたいんだ。」
魔王様がキョトンとした顔になる。
リヴァイアさんは感動で打ち震えた顔で俺を見て、ケロちゃんはブンブンと尻尾を振っていた。
イフリーちゃんにも笑顔が戻る。
「俺と友達になるって言うなら俺は受け入れる。
そうじゃないなら俺は、これ以上の関わりは他の人に任せて自分の国に引きこもる。
ただでさえ、西の国を与えられて色々とアップアップなのに、魔王3人に大魔王1人を俺の配下にとか無理に決まってんだろう…。
そもそも俺は力を使わなければただの人間なんだから。
君たちには俺の事は人間として接して欲しいんだ。」
「ふんっ、変わったやつだなお前。
魔王を部下にした人間など、この世界には未だかつていないのだ。この世界の歴史その名を永遠に刻めるようなものだぞ?良いのか?」
「要らないよそんなもん。
逆に魔王と友達って方が俺はワクワクするぞ。」
俺は手を出して魔王様と握手する。
「であるか。
大賢者よ。我と我の配下の者たちは皆お前の仲間で、そして今日からマブダチという奴だ!私のことは親しみを込めてマオちゃんと呼ぶがいいぞ!
あとお姫様よ!お前も今日から私のマブダチだ!
共に面白い国を作っていこうではないか!」
そして、マオちゃんは皇女殿下とも握手を交わす。
「こほん…。では大賢者様。
私から貴方にいくつかの命を…。
まず、彼らがこちら側に滞在する時のお部屋は貴方のお城に用意して差し上げてください。
今後、北の大地に強大な敵が降り立った場合は魔王様、いえマオちゃんと共に討伐に向かって頂くこともあるかもしれません。その事をご了承ください。
最後に、此度の活躍…誠に大義でありました。
姫として、そして1人の女として貴方に敬意を評します。」
そういうと皇女殿下が俺の前にひざまづき頭を下げた。
「ちょっ、そんな簡単に頭を下げちゃダメでしょう…。」
「貴方はもはや神ですから。
神様に祈るようにひざまづくのは当然ではなくて?」
「俺は人だ。それ以上でもそれ以下でもないよ。
だから、頭をあげてくれ。」
「あれだけの力と神気を纏った貴方を人と言うには、それこそあまりにも不敬とも思うのですが…。」
俺は皇女殿下のほっぺをぷにぷにとつつく。
「じゃあ、今こうやってほっぺをぷにぷにしてる俺は不敬か?」
「い、意地悪ですよ大賢者様!今の私の立場としてはもう貴方を不敬だと言うことはできませんっ!」
皇女殿下が頬を膨らませ怒ってくる。
「さってと…。流石に疲れた。
晩飯の前に俺はそろそろ寝たいんだが…。」
「寝たい…か。誰と寝たいのだ?ワシか?」
そう言う寝たいじゃねぇよ。
と突っ込む元気も俺にはもう残っていなかったのでスルーして、俺は盗賊ちゃんの手を引き
「決まってんだろう?俺の最愛のこいつとだよ。」
と、わざと見せつけるようにその場を後にして転移門で俺の部屋へと向かうことにした。
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そして。
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