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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。
第74話 お祝いの晩餐会
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記念日のお食事という事で今回の食事は肉に加えて、桜色のフォッカチオみたいな奴が出ていた。
果汁で色付けしたフォッカチオで、フルーティでありながらもちもちの食感が実にたまらない。
これを半分に割り、用意された具材を間に挟んで食べるのが文化らしい。
生ハムみたいなやつや、野菜や果物、カレー風味のスパイシーなひき肉や、ワイルドボアのステーキ肉など、色々な物が並んでいる。
そいつを挟んで食べるわけだ。
んむ、これは美味い。
異世界文化も悪くないな。
世の中には異世界に居酒屋文化や名古屋めしを持ち込むような創作作品もあったが、この世界のこの食事はどうやって生まれたものなのだろうか?
俺の世界に色々と似通ったものはあるが、それは気候や文化が似てるからだろうか?
どことなく明治や大正時代の日本のような発展具合なんだよな。
鉄道や航空機械、大型の飛行船もある。
ただ、そうかと思えば小型の自動車や二輪車は見当たらない。
地上は大鳥が引く車が主流だ。
これは、エンジンの小型化と燃料が課題なのだろうか…。
俺が持つ異世界の知識で簡単に世の中は変わり得るだろうな…。
工業高校卒の俺故にそこそこの知識はあるし…。
「ご主人様ご主人様。またなにか考え事してるのか?手と口が止まってるぞ?」
「あ、あぁ、ごめん。いやね、この世界のいろんな文化や技術について色々と考えてしまって。
不思議といろんな技術や文化に、わりと俺の世界に近いものがあるんだよ。
その起源はどういった所からなのかなーとか、逆にこの世界に無いものを俺の世界の技術を持ち込んで生み出してしまったら…とか考えてしまってね。そう言うのあんまりしないほうが良いんだろうけど…。」
実際、俺のバイクはこの世界にとってはかなりのオーパーツになるだろう…。
速いわ変形するわで結構この世界に存在する乗り物としては特異な方だろうし。
とは言えど、今は長距離移動はケロちゃんか龍ちゃんの手を借りちゃうけど…。
「あ、そうだ。それで思い出した。君の世界のスピーカーとか携帯電話の技術的な知識を応用して、試験的に通信機械を作ってみたんだ。
声を伝える技術と電気信号を文字に変えて水晶板に表示する技術を使ってみた。
今は賢者くんに関わっている位の高い者にのみ渡す事にした。
これで、今回みたいなことがあっても居場所も分かるし連絡も取れる。
生存確認機能なども付与してあるよ。」
「おぉ…。さっすが魔女さん。こりゃほぼ携帯電話だな。
ただ、こう言う技術革新がすぐに起こると世界が変動したり、職を失う人も出て来かねないからあまり手を出して欲しくなかったんだよな…俺は…。」
「皇国と北の大地にトンネル開けた人がなにを言うか~?
まぁひとまず、ここにいる皆には渡しておくよ。
皇女殿下もいて丁度よかった。
ちなみに通信は秘匿通信だ。
ほかの子達には聞かれないから、安心して意中の彼に愛を囁きたまえ♪」
きゃーきゃーっとそりゃもう初めて携帯をもらった学生さんのような歓喜の声を上げて皆が興奮している。
この世界においてはお偉いさんしか使えない水手紙がこのような形で手軽に使えるようになったのだ。
そりゃ、一般庶民には特に素晴らしい機械であろう。
\アイヨー!アイヨー!/
「あ、着信音は大鳥の声なんだ。かわゆい。」
内容を見る。
『ダンナサマ。アシタノユウハンナニガイイ?:ママ』
ポケベルかよ…!!
おじさんみたいな、ギリギリ世代しかわからないよ!!
一応返信しておこう…。うーん何がいいかな…。
『サッパリシタツメタイモノ:ケンジャ』
\アイヨー!アイヨー!/
「わかったよダンナ様!うまい飯つくってやるからね!」
「ママさん?はじめから口でいえばよくないかな!?」
「あぁぁああ!!ずるい!ずるいぞ母さん!最初はオレに譲れよ!」
「へっへーん。早いもん勝ちだよこう言うのは!
そもそもアンタはベッドの上で散々愛の言葉を囁いてもらってるだろうしいいじゃないか!これくらいお母さんに譲りな!」
盗賊ちゃんがママさんを赤面しながらぽかぽかしている。微笑ましい…。
「貴方のおかげ…ですね。2人がこうやって仲を戻したのも…。義姉としても貴方に感謝致します。」
「そんな大層なことをしたつもりはないよ。結果的にこうなっただけだ。」
まぁ、ほんと仲良し親子って感じにはなったか。
しかし…、俺と同い年でその娘…って考えると今度は何かいろいろと別の感情と思考で悶々としてくるのはなんだろう…。
「賢者くん?別の意味で賢者くんになりそうになってないかい?」
「やめて…。記憶なくしてた時の事を思い出すからやめて…。」
「少し疑問だったんだが、処理はちゃんとしているのかい?溜まると大変とは聞くけど…。」
「それについては黙秘権を行使させて貰う。」
俺は真顔でそう言った。
「ふふふふ…。まぁ、君の心の声から性癖まで魔女のお姉さんにはお見通しなのだよ?
黙秘権など意味をなさないのさ!わざと聞いたんだよ~。」
「ちくしょう!この人でなしぃっ!
そう言う時に心の声聞くのやめなさい!賢者くん怒るよ!」
「いやぁ…しかし、そう言う時は言ってくれれば夢を叶えてあげるのに…。君があぁいう、お姉さん系のネタも意外といけるタイプだったのは嬉しかったなぁ…。」
「待て。それ以上はいけない。」
いやまぁ、たしかにこれだけ様々な属性の女の子に囲まれてると色々と考えてしまうし妄想しちゃう時はあるが…。
それを心の声で聞かれていたとは…!!不覚!!
「夜のオカズの話か!?私はどうなんだ!幼馴染のお姉さん枠で使われたりしてるのか!?詳しく聞かせてくれ!」
「嫌だよ!聞かせないよ!男のそう言うアレにどストレートに踏み込まないで!?」
そう言う話をしてるとママさんが目を光らせてこっちにやってくる。
「面白そうな会話始まってんじゃーんっ?アタシも知っておきたいなぁ~?なんて言うか娘のためにも?」
「何言っとんねん!?それひゃっぱーアンタの欲望ちゃうんかい!」
思わず関西弁になってもうたがな!
「ひとまずだけど…、そう言うアレの話に乗るのはやめてくれ…。俺だっていくらおっさんとはいえ結構恥ずいんだぞ…。」
「なぁに言ってんだいダンナぁ!うちのボスとxxxとかxxxxしても今更誰も気にしやしやせんて!
男なら目の前にいるいい女で妄想の中でxxxすることもあらぁよ!」
「伏せ字にしないと色々とまずいことをどストレートに俺の世界における未成年の前で言わないの!
万が一お前みたいなおっさんで俺は妄想してんだよ!とか言ったらどう思うよお前は!?」
「え?ばっちこいっすけど。デカかったっすし。」
「え、あんた…そういう…。ごめん、もう近寄らないでくれる?」
「冗談ですよダンナ…。待って本気でみんなも引かないで。オッサン泣いちゃう。」
しかしアレだ。この世界に来て何か足りないなぁと思ってたことが一つある。
同年代の気軽になんでも話せる同性。
この世界における同性を振り返ってみよう。
まず、オッサンズ。
んむ。こいつらはそもそも同年代では無い。
いろんな意味でおっさんすぎる。
皇国のギルマス。
こいつは論外だ。ショタコンホモだし。
まぁ…、大人の男ポジとしては…まぁまだマシか…。
ベヒーさん。
あの人はなんかこう、サブカル話では無駄に盛り上がれそうだが…なんかこう…違う!!
石屋のおっさん。
アレはあくまでも仕事上の仲だ。
「バカな…。同性のなんでも気軽に話せる男が今の今までこの世界における俺の出会いに居ないだと…。これはなんと言うか…色々と問題のような…。」
「え、賢者くんもそっちに目覚めたのかい…?
男の娘と言うやつには興味あるのは知ってたけど…。」
「やーめーてーー!!!いや、まぁ、興味はあるけどそれはイラストだけの話だから!
いや、しかしよくよく考えなくても本当におかしいよな…。
この世界で今の今まで同性の知り合いが大して居なかったとか…。」
「まぁ、冒険のパーティがほぼこの身内だしね…。そりゃあそうなるよねぇ。
たまにはギルドで仲間募って冒険とかも楽しいんじゃ無いのかい?」
それは同伴する人たちがいろんな意味で楽しく無いと思うんだよな…。
いや…、俺が雷帝とかのチートを使わなきゃいいのか。
「でも、俺たちの実力って現状はS級相当なんだろう?実践経験はさておき。」
「その通りさ。だが、前回の堕天使との戦いにより魂に刻まれた4万年分の経験が一気に解放されたからね…。身体よりも魂が戦い方を覚えてる状態になっている。
下手なS級よりも今は強いかもだね…。
そうなるとまぁ、君が危惧するように同伴する冒険者はたしかに面白くないだろうね…。下に見ていた奴らが自分より上って言うのは、誰でも気が良いものではないしね。」
「うーん…。実際そうだよなぁ…。
その上、妹ちゃんは魔女さんに仕込んでもらってもはや2代目を名乗っても良いような領域に至りつつあるし…。」
俺の周りのみんなは実際、とんでもない力を身につけていた。
メインパーティならば、戦士ちゃんは神を纏い、妹ちゃんは魔女さんを継ぐレベルの甚大な魔力と魔法技術を、そして盗賊ちゃんはその両手に悪魔の右腕と究極レベルのユニークスキル【王泥棒】を所有。
力量に見合えばどんな物でも【奪える】
勇者ちゃんは言うまでもなく【勇気が潰えぬ限りは負けない】と言う最強の剣士。
そこに加えて、大魔王とリヴァイアサンにケルベロス。
さらには神まで居る…。
「パーティとしての強さなら、周りの国が戦わずして降伏するレベルだよ…。
正直な所、君たちはもはや国防の要とも言える存在だよ…。
もともとこの島国は、私や魔王様が居るからこそ余程の戦争バカしか喧嘩をふっかけてくることはなかったけどね。
今のこの戦力に戦争をふっかけてくるようなものがいれば、それこそ本物のバカさ。」
「私はあなた方を戦争の道具にする気はありません。そちらはご安心ください。
それに…せっかく魔王ちゃんと友達になれたんだもんっ!戦争なんて私がさせないわ!」
「うむ!よく言うたぞ皇女よ!その幼さで国の頂点に立つその覚悟!しかとワシが最後まで見届け支えると誓おうぞ!」
そういや、ついつい忘れてたけど、この2人物凄く偉いんだったわ…。
俺の世界なら、皇太子様とアメリカの大統領が目の前にいるようなレベルなんだろうな多分。
なんと言うか…そう思えばすごいんだけど、そう思わなければ本当にただただ可愛らしい女の子でしかないと言うか…。
「そうだ。皇女殿下に空の上のお父さんお母さんから伝言。
空の上からしっかり見守ってるから頑張れって。
この国をよろしく頼むだってさ。」
「そう言えば…天上界に行かれていたんでしたね…。」
「あぁ、まぁ素敵な所だったよ。
戦いの最中で結構ぶっ壊しちゃったけど……。」
「罰当たりな大賢者様ですね…。
そして、あの流行病で亡くなった方々の大半を、この地上にエルフ族として転生させると言う約束を取り付けた事も聞き及んでいます。
邪神討伐のお礼と同時に天上界を破壊してしまった罪滅ぼしもかねてと…。」
「これからまぁ忙しくなりそうで頭がいたいよ…。俺は面倒なことは嫌いなんだよ…。」
住むところの確保はできてるから、あとは大規模な移民の準備だな。それと仕事の用意か…。
ただ、ここで好きに暮らせってわけには行かないし、そうなると生前通りの仕事をしてもらうのが一番なのかな?
「仕事の割り振りは無理に考えなくても良いさ。
彼らからやりたい事を申し出てくるよ。
昔もそうだったしね。君と言う異世界人のためなら喜んで働いてくれるような人達ばかりさ。
しかしエルフ族で転生か…。純粋なエルフ族は美男美女が多いからなぁ…。
また我々にライバルが増えそうな予感もするねぇ…。」
「さてと、色々とひと段落はしたし明日からは何して過ごすかな。久々にアクセも作りたいけど、色々と気がかりな点の調査もしたい気もする。」
「調査はそれこそ異世界人研究チームに任せても良いだろう。願わくば、龍皇様には手を貸していただきたく思うけどね。」
「うん、いいよー?神社巡りは付き合うよ。
色々と私も気になる事あるしね。」
んじゃ、そうするか…。何も俺1人でなんでも解決することはないもんな。
「ご主人様…。オレもご主人様とゆっくりまったりしたいな…?ダメか…?」
「ダメな訳ないよ。俺も君ともっといろんな事をゆったりまったり楽しみたい。」
美味しい食事に、この城から見えるこのオーシャンビューの綺麗な夜景、美しい月に海の上に浮かぶドラゴン…。
ん?ドラゴン…?
「マスター!私、この海気に入りましたわ~!」
さっきから姿が見えないと思っていたら、人の領地の海をリヴァイアさんが住処にしていた。
うん、これからあの子には海洋警備担当になってもらおう!!
そして夜は更けていくのであった。
果汁で色付けしたフォッカチオで、フルーティでありながらもちもちの食感が実にたまらない。
これを半分に割り、用意された具材を間に挟んで食べるのが文化らしい。
生ハムみたいなやつや、野菜や果物、カレー風味のスパイシーなひき肉や、ワイルドボアのステーキ肉など、色々な物が並んでいる。
そいつを挟んで食べるわけだ。
んむ、これは美味い。
異世界文化も悪くないな。
世の中には異世界に居酒屋文化や名古屋めしを持ち込むような創作作品もあったが、この世界のこの食事はどうやって生まれたものなのだろうか?
俺の世界に色々と似通ったものはあるが、それは気候や文化が似てるからだろうか?
どことなく明治や大正時代の日本のような発展具合なんだよな。
鉄道や航空機械、大型の飛行船もある。
ただ、そうかと思えば小型の自動車や二輪車は見当たらない。
地上は大鳥が引く車が主流だ。
これは、エンジンの小型化と燃料が課題なのだろうか…。
俺が持つ異世界の知識で簡単に世の中は変わり得るだろうな…。
工業高校卒の俺故にそこそこの知識はあるし…。
「ご主人様ご主人様。またなにか考え事してるのか?手と口が止まってるぞ?」
「あ、あぁ、ごめん。いやね、この世界のいろんな文化や技術について色々と考えてしまって。
不思議といろんな技術や文化に、わりと俺の世界に近いものがあるんだよ。
その起源はどういった所からなのかなーとか、逆にこの世界に無いものを俺の世界の技術を持ち込んで生み出してしまったら…とか考えてしまってね。そう言うのあんまりしないほうが良いんだろうけど…。」
実際、俺のバイクはこの世界にとってはかなりのオーパーツになるだろう…。
速いわ変形するわで結構この世界に存在する乗り物としては特異な方だろうし。
とは言えど、今は長距離移動はケロちゃんか龍ちゃんの手を借りちゃうけど…。
「あ、そうだ。それで思い出した。君の世界のスピーカーとか携帯電話の技術的な知識を応用して、試験的に通信機械を作ってみたんだ。
声を伝える技術と電気信号を文字に変えて水晶板に表示する技術を使ってみた。
今は賢者くんに関わっている位の高い者にのみ渡す事にした。
これで、今回みたいなことがあっても居場所も分かるし連絡も取れる。
生存確認機能なども付与してあるよ。」
「おぉ…。さっすが魔女さん。こりゃほぼ携帯電話だな。
ただ、こう言う技術革新がすぐに起こると世界が変動したり、職を失う人も出て来かねないからあまり手を出して欲しくなかったんだよな…俺は…。」
「皇国と北の大地にトンネル開けた人がなにを言うか~?
まぁひとまず、ここにいる皆には渡しておくよ。
皇女殿下もいて丁度よかった。
ちなみに通信は秘匿通信だ。
ほかの子達には聞かれないから、安心して意中の彼に愛を囁きたまえ♪」
きゃーきゃーっとそりゃもう初めて携帯をもらった学生さんのような歓喜の声を上げて皆が興奮している。
この世界においてはお偉いさんしか使えない水手紙がこのような形で手軽に使えるようになったのだ。
そりゃ、一般庶民には特に素晴らしい機械であろう。
\アイヨー!アイヨー!/
「あ、着信音は大鳥の声なんだ。かわゆい。」
内容を見る。
『ダンナサマ。アシタノユウハンナニガイイ?:ママ』
ポケベルかよ…!!
おじさんみたいな、ギリギリ世代しかわからないよ!!
一応返信しておこう…。うーん何がいいかな…。
『サッパリシタツメタイモノ:ケンジャ』
\アイヨー!アイヨー!/
「わかったよダンナ様!うまい飯つくってやるからね!」
「ママさん?はじめから口でいえばよくないかな!?」
「あぁぁああ!!ずるい!ずるいぞ母さん!最初はオレに譲れよ!」
「へっへーん。早いもん勝ちだよこう言うのは!
そもそもアンタはベッドの上で散々愛の言葉を囁いてもらってるだろうしいいじゃないか!これくらいお母さんに譲りな!」
盗賊ちゃんがママさんを赤面しながらぽかぽかしている。微笑ましい…。
「貴方のおかげ…ですね。2人がこうやって仲を戻したのも…。義姉としても貴方に感謝致します。」
「そんな大層なことをしたつもりはないよ。結果的にこうなっただけだ。」
まぁ、ほんと仲良し親子って感じにはなったか。
しかし…、俺と同い年でその娘…って考えると今度は何かいろいろと別の感情と思考で悶々としてくるのはなんだろう…。
「賢者くん?別の意味で賢者くんになりそうになってないかい?」
「やめて…。記憶なくしてた時の事を思い出すからやめて…。」
「少し疑問だったんだが、処理はちゃんとしているのかい?溜まると大変とは聞くけど…。」
「それについては黙秘権を行使させて貰う。」
俺は真顔でそう言った。
「ふふふふ…。まぁ、君の心の声から性癖まで魔女のお姉さんにはお見通しなのだよ?
黙秘権など意味をなさないのさ!わざと聞いたんだよ~。」
「ちくしょう!この人でなしぃっ!
そう言う時に心の声聞くのやめなさい!賢者くん怒るよ!」
「いやぁ…しかし、そう言う時は言ってくれれば夢を叶えてあげるのに…。君があぁいう、お姉さん系のネタも意外といけるタイプだったのは嬉しかったなぁ…。」
「待て。それ以上はいけない。」
いやまぁ、たしかにこれだけ様々な属性の女の子に囲まれてると色々と考えてしまうし妄想しちゃう時はあるが…。
それを心の声で聞かれていたとは…!!不覚!!
「夜のオカズの話か!?私はどうなんだ!幼馴染のお姉さん枠で使われたりしてるのか!?詳しく聞かせてくれ!」
「嫌だよ!聞かせないよ!男のそう言うアレにどストレートに踏み込まないで!?」
そう言う話をしてるとママさんが目を光らせてこっちにやってくる。
「面白そうな会話始まってんじゃーんっ?アタシも知っておきたいなぁ~?なんて言うか娘のためにも?」
「何言っとんねん!?それひゃっぱーアンタの欲望ちゃうんかい!」
思わず関西弁になってもうたがな!
「ひとまずだけど…、そう言うアレの話に乗るのはやめてくれ…。俺だっていくらおっさんとはいえ結構恥ずいんだぞ…。」
「なぁに言ってんだいダンナぁ!うちのボスとxxxとかxxxxしても今更誰も気にしやしやせんて!
男なら目の前にいるいい女で妄想の中でxxxすることもあらぁよ!」
「伏せ字にしないと色々とまずいことをどストレートに俺の世界における未成年の前で言わないの!
万が一お前みたいなおっさんで俺は妄想してんだよ!とか言ったらどう思うよお前は!?」
「え?ばっちこいっすけど。デカかったっすし。」
「え、あんた…そういう…。ごめん、もう近寄らないでくれる?」
「冗談ですよダンナ…。待って本気でみんなも引かないで。オッサン泣いちゃう。」
しかしアレだ。この世界に来て何か足りないなぁと思ってたことが一つある。
同年代の気軽になんでも話せる同性。
この世界における同性を振り返ってみよう。
まず、オッサンズ。
んむ。こいつらはそもそも同年代では無い。
いろんな意味でおっさんすぎる。
皇国のギルマス。
こいつは論外だ。ショタコンホモだし。
まぁ…、大人の男ポジとしては…まぁまだマシか…。
ベヒーさん。
あの人はなんかこう、サブカル話では無駄に盛り上がれそうだが…なんかこう…違う!!
石屋のおっさん。
アレはあくまでも仕事上の仲だ。
「バカな…。同性のなんでも気軽に話せる男が今の今までこの世界における俺の出会いに居ないだと…。これはなんと言うか…色々と問題のような…。」
「え、賢者くんもそっちに目覚めたのかい…?
男の娘と言うやつには興味あるのは知ってたけど…。」
「やーめーてーー!!!いや、まぁ、興味はあるけどそれはイラストだけの話だから!
いや、しかしよくよく考えなくても本当におかしいよな…。
この世界で今の今まで同性の知り合いが大して居なかったとか…。」
「まぁ、冒険のパーティがほぼこの身内だしね…。そりゃあそうなるよねぇ。
たまにはギルドで仲間募って冒険とかも楽しいんじゃ無いのかい?」
それは同伴する人たちがいろんな意味で楽しく無いと思うんだよな…。
いや…、俺が雷帝とかのチートを使わなきゃいいのか。
「でも、俺たちの実力って現状はS級相当なんだろう?実践経験はさておき。」
「その通りさ。だが、前回の堕天使との戦いにより魂に刻まれた4万年分の経験が一気に解放されたからね…。身体よりも魂が戦い方を覚えてる状態になっている。
下手なS級よりも今は強いかもだね…。
そうなるとまぁ、君が危惧するように同伴する冒険者はたしかに面白くないだろうね…。下に見ていた奴らが自分より上って言うのは、誰でも気が良いものではないしね。」
「うーん…。実際そうだよなぁ…。
その上、妹ちゃんは魔女さんに仕込んでもらってもはや2代目を名乗っても良いような領域に至りつつあるし…。」
俺の周りのみんなは実際、とんでもない力を身につけていた。
メインパーティならば、戦士ちゃんは神を纏い、妹ちゃんは魔女さんを継ぐレベルの甚大な魔力と魔法技術を、そして盗賊ちゃんはその両手に悪魔の右腕と究極レベルのユニークスキル【王泥棒】を所有。
力量に見合えばどんな物でも【奪える】
勇者ちゃんは言うまでもなく【勇気が潰えぬ限りは負けない】と言う最強の剣士。
そこに加えて、大魔王とリヴァイアサンにケルベロス。
さらには神まで居る…。
「パーティとしての強さなら、周りの国が戦わずして降伏するレベルだよ…。
正直な所、君たちはもはや国防の要とも言える存在だよ…。
もともとこの島国は、私や魔王様が居るからこそ余程の戦争バカしか喧嘩をふっかけてくることはなかったけどね。
今のこの戦力に戦争をふっかけてくるようなものがいれば、それこそ本物のバカさ。」
「私はあなた方を戦争の道具にする気はありません。そちらはご安心ください。
それに…せっかく魔王ちゃんと友達になれたんだもんっ!戦争なんて私がさせないわ!」
「うむ!よく言うたぞ皇女よ!その幼さで国の頂点に立つその覚悟!しかとワシが最後まで見届け支えると誓おうぞ!」
そういや、ついつい忘れてたけど、この2人物凄く偉いんだったわ…。
俺の世界なら、皇太子様とアメリカの大統領が目の前にいるようなレベルなんだろうな多分。
なんと言うか…そう思えばすごいんだけど、そう思わなければ本当にただただ可愛らしい女の子でしかないと言うか…。
「そうだ。皇女殿下に空の上のお父さんお母さんから伝言。
空の上からしっかり見守ってるから頑張れって。
この国をよろしく頼むだってさ。」
「そう言えば…天上界に行かれていたんでしたね…。」
「あぁ、まぁ素敵な所だったよ。
戦いの最中で結構ぶっ壊しちゃったけど……。」
「罰当たりな大賢者様ですね…。
そして、あの流行病で亡くなった方々の大半を、この地上にエルフ族として転生させると言う約束を取り付けた事も聞き及んでいます。
邪神討伐のお礼と同時に天上界を破壊してしまった罪滅ぼしもかねてと…。」
「これからまぁ忙しくなりそうで頭がいたいよ…。俺は面倒なことは嫌いなんだよ…。」
住むところの確保はできてるから、あとは大規模な移民の準備だな。それと仕事の用意か…。
ただ、ここで好きに暮らせってわけには行かないし、そうなると生前通りの仕事をしてもらうのが一番なのかな?
「仕事の割り振りは無理に考えなくても良いさ。
彼らからやりたい事を申し出てくるよ。
昔もそうだったしね。君と言う異世界人のためなら喜んで働いてくれるような人達ばかりさ。
しかしエルフ族で転生か…。純粋なエルフ族は美男美女が多いからなぁ…。
また我々にライバルが増えそうな予感もするねぇ…。」
「さてと、色々とひと段落はしたし明日からは何して過ごすかな。久々にアクセも作りたいけど、色々と気がかりな点の調査もしたい気もする。」
「調査はそれこそ異世界人研究チームに任せても良いだろう。願わくば、龍皇様には手を貸していただきたく思うけどね。」
「うん、いいよー?神社巡りは付き合うよ。
色々と私も気になる事あるしね。」
んじゃ、そうするか…。何も俺1人でなんでも解決することはないもんな。
「ご主人様…。オレもご主人様とゆっくりまったりしたいな…?ダメか…?」
「ダメな訳ないよ。俺も君ともっといろんな事をゆったりまったり楽しみたい。」
美味しい食事に、この城から見えるこのオーシャンビューの綺麗な夜景、美しい月に海の上に浮かぶドラゴン…。
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「マスター!私、この海気に入りましたわ~!」
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書類が処理されない。
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