その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

文字の大きさ
130 / 137
ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第101話 いつか来る未来

しおりを挟む
「行ってきます!お父さん!」
「お父さんいてきまー。」

俺と嫁に似てどっちも実に美少女だ。

綺麗でしなやかな黒髪。
姉は背まで届く黒髪。
妹は肩まで届く黒髪。

それをそれぞれ可愛く編み込んでいる。

子どもの頃から二人の髪を結ったり編んだりするのは俺の役目だ。

二人の髪留めを作るのも俺の役目。

毎月一つ作るのを日課にして、子どもが大きくなると古いやつはブレスレットにリメイクしていたりしていた。

「行ってらっしゃい。二人とも。車には気をつけるんだぞ。」

俺は可愛らしい二人の娘を見送る。

「あなた、コーヒー入れ終わったぞ。トーストとゆで卵とソーセージも出来てるぞー?食べちゃいなよ。」
「あぁ、今いくよ。----。」

嫁の声に呼ばれ、台所へ朝食を食べに向かう。
元々朝食なんて食べるような生活は送っていなかったが、嫁と結婚する前くらいから食べるようになった。

休みの日は昼まで寝てたような生活もいつのまにか変わっていた。

嫁とニュースを見ながら他愛もない話をして朝食を楽しむ。

今日もまた、悲しい事件や事故が起きているなとか、今の日本の将来に救いはあるのかとかそんな事を話して過ごす。

「今日も美味いな。」
「そりゃそうだろう…。機械が入れるコーヒー…。ただ、火を通すだけの朝ごはん…。味が変わったり不味かったりしたら流石に嫁の立場がないぞ…。」
「お前が作ってくれて、お前の顔を見ながら食えるから、今日も美味いんだよ。」
「へへっ…。ばーかっ。」

にゃんにゃんと嫁に甘えられる。
立派なおっさんになった俺に甘えるナイスバディの若奥様。
この毎朝毎晩のイチャイチャはとても子どもには見せられない。

そう、これがこの先の俺に待ってる未来だ。
とっくに気付いてる。
これは本当の夢って奴だ。
まぁ、俺が見る夢は大半は正夢になったりするんだがな。
って事は…俺はいつかこの世界を嫁と共に去る日が来るって事か…。
そんで、こんなに可愛らしい美少女2人…嫁も入れたら3人に囲まれて過ごすわけか。

……。夢で見た嫁の年齢から察するに、子どもが生まれるのは今から…。
んむ、あまり考えすぎずに置こう。

と言うかそもそもまだ俺は一回しか嫁を抱いてない。
流石に一発で仕込めるとは思えん。
うん…。流石に一回で仕込めるわけないよな。
もう、いろいろ吹っ切れた。
今晩から毎日抱こう。嫁かわいい。

「おい。ダンナ。そろそろ起きろよ。変な寝言言ってないでよ…。いや、まぁ…抱き足りないなら…抱いてもいいけど…。その…だな…。まだヒリヒリするから本音を言うと数日置いて欲しい。」

寝ぼけ眼に届く嫁の声に目を覚ます。
朝チュンならぬ朝アイヨーをお互いに裸で迎える。

うん、もう考えるのはやめたのだ。
結婚までして抱かないのも失礼だと思って、抱いた。
そりゃもうムギュスリしながら。

「おう…。えっと…。大丈夫?」
「大丈夫だと思うか…?あんな馬鹿でかいものでガンガンズンズンと…。」
「すまん…。」

嫁の頭をなでなでポフポフしながら抱き寄せる。

「んで、ダンナ。なんかまた変わった夢でも見てたのか?」
「ん…。あぁ、娘の夢をな。」

と言うと凄い勢いの腹パンをされた。

「誰だ!誰の子だ!!聞いてないぞ!娘がいたなんて!!魔女か!やっぱりあの女か!ちくしょう!ぶっ殺す!」
「待て待て落ち着け。心配しなくても娘は居ないよ。
それにあくまでも夢の中の話だ。俺とお前の子と思われる娘が2人、夢の中に出てきたんだ。
んで、俺は自分の元の世界でお前と暮らしていて、お前と一緒に娘2人を学校に見送って…みたいなそんな夢だよ。」
「なんだ。そう言うことか。それにしても、オレとダンナの娘…か。可愛かったか?」
「そりゃあもう、俺ら2人に見てべらぼうに。
なかなかの美少女だったよ。んで、お前も母親似のナイスバディに成長してたよ。」

ふにふにと嫁のほっぺをつんつくつんつんしながらそんな話をする。

「しかし…娘…か。赤ちゃん作ろうとしたけどいざ産まれたらとか考えるとなんかこう…へんな気分だな。
と言うか、つまりその夢はダンナとオレの未来って事か?」
「そう言うことになるのだろうかな。
もしかしたら、すでに起きてる別の世界の俺の未来かも知れないけど。まぁそこは俺にはわからないけどさ。
そもそも未来なんて如何様にも変わり得るしな。」

夢で見た2人の娘。
俺たち2人の未来に居る俺たちの子ども。
ただ、いま俺たちの目の前にあるのは…まだ終わりを見せない戦いの日々だ。

「ま、とりあえずだ。結婚式は無事に終わったが敵がいつまた襲いに来るかの油断はできない状態だ。
俺たちは、襲いに来るならそれなりの覚悟を見せてみろってのを見せつけてやったに過ぎない。
いつか産まれてくる俺たちの子ども達の為にも…、平和な世界ってやつを作らないとな。」
「なぁ、ダンナ。力の差を見せつけて手に入れる平和な世界ってのは本当に平和なのかな。
それは、力による支配に他ならないと言うか…それこそ恐怖で国を支配していたかつての魔王みたいにならないか?」

まぁすでに魔王みたいなもんだが、たしかにもっともな意見だ。

「そう…だな。何をどうすればいいのか。正直結構わからなくなってきてるよ。
正義ってのは必ずしも誰にでも公平に正義とは限らない。相手にとっては悪そのものだからな。
さて…どう終わらせるのが正解なのか。」
「ま、1人で考えてわかんねぇならみんなで考えりゃ良いんだよ。その為のロイヤルナイツだろう?」
「だな。もう、俺ばかりが背負う必要も…ないよな。」

んーっと、背伸びをして布団から出る。

「さてと、シャワー浴びたら朝飯でも食うか。おいで。
髪洗ってやるよ。」
「んっ♪」

しかし…、ほんと敵の動きと言うか考えがまるでわからないな…。
大人しすぎるというか、こうも何もないと逆に不気味というか…。

など色々考えながら嫁の頭をわしゃわしゃしてると、

「ダンナぁ~?また考え事か?未来のオレの姿を思い出して興奮……はしてないかちくしょう。殴るぞ。」
「殴るな殴るな。いやな、敵の考えが読めないなと思ってな…。あまりにも何もして来なさすぎるというか…。」
「オレたちの戦力におそれをなした!とかじゃないのか?知らないけど。」

なるほど。もし本当にそうなのだとしたら、この後に起こり得る事は容易に想像できる。
多分一番最悪のケースだ。

「ヴェルデ。君だったら、絶対敵わない相手と分かった瞬間どうする?」
「そりゃあ、相手を上回る強さを手に入れるか、策を練るか、騙し手を考えるか…っておい、まさか…。」
「まだ、可能性の域だ。
だけど、否定できるものじゃないのは確かだ。
奴らの狙いが俺個人ならまだしも、この国全体なら後手に回るわけにはいかない。
今やれる最善の策と回避策を考えなきゃいけない。
それをやるのは、俺の役目だ。」

異世界転生して国を作るやつとかも居るけど、よくこんな事を常に考えられるもんだ。
俺なら恐怖とめんどくささで誰かに丸投げしたくなる。
だけど、そんなわけにはいかない。
俺はもう、十分にこの国の人達と関わってしまった。
関わった人達の事を、ましてや命に関わる一大事を気づかぬふりして見過ごす訳には行かない。

だったら、今の俺がやる事はひとつだ。

「おいダンナ。まさか、嫁を1人家に置いて敵の本陣に乗り込もうとか考えてn」
俺はヴェルデの口を唇で塞いだ。
「…。ずるいぞ…。こう言うのは…。」
「ごめんなヴェルデ。だけど、これは俺が背負うべき案件だ。ロイヤルナイツ含む戦力にはこの国の最大限の防衛を行なってもらう必要もある。
そうなると、最大戦力である俺が敵陣に突っ込む方が手っ取り早i」

言い終わるか否かでめちゃくちゃ強烈なビンタをされた。
まぁ、当然だよな。
ついさっき、頼る頼らないの話をしたばっかりなのにこんな事を言うんだから。

「お前は嫁と国と仲間と自分の命をなんだと思ってんだ!
分かってんのか?お前はもうオレのダンナで、もしかしたら…ほら…二児のお父さんになったかも知れないんだぞ…?
それなのに…それ…なのにぃ…うわぁぁあっ…!」

二児の父の話はさておき、他は言う通りだ。
こうなるとわかっていたのに好きな子を泣かせてしまった。

「ごめん、ごめんな…。
だけど、俺はたとえ愛する人を泣かせてしまうことになってしまっても、みんなから罵られたり怒られたりしたとしても、自分が起こしたことのケジメをつけに行きたいんだ。
許してくれとは言えないし、見逃してくれとも言えない…。
それでも俺は、行かなきゃいけないんだ。」
「1人で背負うなって言ってんだ!ついさっきその話したばっかだろう!?ほんと何考えてんだよオマエは!
リコンだリコーーーンッ!」
「すみません、それは勘弁してください心が折れます。」

離婚のワードにすかさず土下座する俺。
情けないことこの上ない。

「わかれば良いんだよわかれば。
それともアレか?まさかこの短期間に隣国に浮気相手でも作ったのか?どこのどいつだ?殺せば良いか?」

ヤバイヤバイヤバイヤバイ。怒りの矛先が俺から見ず知らずの架空の浮気相手にシフトし始めた。
こう言う時は‥こう言えば良いんだよな、多分!

「浮気!?何を言うんだヴェルデ!俺のことが信じられないって言うのか!?」
「え?うん。
だって…だんなは…そのぉ…カッコいいし、強いし…博識でモテモテだし…こんなちんちくりんの私の事も好きだけどぉ…もしかしたら…ほら、おっぱいのおっきい女も好きかもだし…。」

赤面して惚気ながら怒るの勘弁してほしい。
そして俺は今完全に詰んだ気がする。
なぜなら、大丈夫!俺は小さい女の子が好きだから!と言ったらさっきの夢で巨乳になった嫁の話をしてる以上、大人になったらオレのこと捨てるんだ!とか言われそうだし…。

くそ…!!どうすれば良いんだ!!

「大丈夫だ、俺が好きなのはヴェルデ1人だし小さいヴェルデも夢で見た大人の色気爆発してるヴェルデも好きだぞ!!」
「あ、つまり、誰でもいいんだうちのダンナは…ふぅん…。」

あああああああああああっ!!選択肢ミスったぁぁぁあっ!!

「もういい!どこでもいっちまえばーーーーーかっ!!!!」

俺の全荷物入りのバッグを投げつけられてそのまま部屋を勢いよく追い出された。

「ゔぇ、ゔえるでぇ…?お、落ち着いてもっかい話そ?
な?な??良いのか?俺本当に隣国行っちゃっても大丈夫なのか?寂しくないかぁ?な?な?」

さっきまで自分1人で行く気満々だったのに、いざ嫁を泣かせたらこの有様の俺、ほんとカッコ悪い。

だが、呼びかけてみても扉の向こうからは何の返事もない。

啜り泣く声は聞こえるが…。

「……。ごめんなヴェルデ。
とりあえず、ちょっと外出て頭冷やしてくるよ…。」

そうして俺は自分の城を後にして、とりあえずアテもなくフラフラと小旅行気分で一人旅に出かけることにしたのだった。

この後、自分の身に起こることもヴェルデに起こることも、この国に起こる事も何もかも知らぬままに…。


ーーそして、西の国から大賢者が姿を消して実に15年の月日が流れた。ーー
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

裁判を無効にせよ! 被告は平民ではなく公爵令嬢である!

サイコちゃん
恋愛
十二歳の少女が男を殴って犯した……その裁判が、平民用の裁判所で始まった。被告はハリオット伯爵家の女中クララ。幼い彼女は、自分がハリオット伯爵に陥れられたことを知らない。裁判は被告に証言が許されないまま進み、クララは絞首刑を言い渡される。彼女が恐怖のあまり泣き出したその時、裁判所に美しき紳士と美少年が飛び込んできた。 「裁判を無効にせよ! 被告クララは八年前に失踪した私の娘だ! 真の名前はクラリッサ・エーメナー・ユクル! クラリッサは紛れもないユクル公爵家の嫡女であり、王家の血を引く者である! 被告は平民ではなく公爵令嬢である!」 飛び込んできたのは、クラリッサの父であるユクル公爵と婚約者である第二王子サイラスであった。王家と公爵家を敵に回したハリオット伯爵家は、やがて破滅へ向かう―― ※作中の裁判・法律・刑罰などは、歴史を参考にした架空のもの及び完全に架空のものです。

物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜

丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。 与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。 専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、 失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。 そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、 セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。 「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」 彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、 彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。 嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、 広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、 独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。 栄養と愛情を取り戻したセレナは、 誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、 社交界で注目される存在となる。 一方、セレナを失った伯爵家は、 彼女の能力なしでは立ち行かず、 ゆっくりと没落していくのだった――。 虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します

スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」 眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。 隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。 エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。 しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。 彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。 「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」 裏切りへのカウントダウンが今、始まる。 スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!

スキル買います

モモん
ファンタジー
「お前との婚約を破棄する!」 ローズ聖国の国立学園第139期卒業記念パーティーの日、第3王子シュナル=ローズレアは婚約者であるレイミ・ベルナール子爵家息女に宣言した。 見習い聖女であるレイミは、実は対価と引き換えにスキルを買い取ることのできる特殊な能力を有していた。 婚約破棄を受け入れる事を対価に、王子と聖女から特殊なスキルを受け取ったレイミは、そのまま姿を消した。 レイミと王妃の一族には、数年前から続く確執があり、いずれ王子と聖女のスキル消失が判明すれば、原因がレイミとの婚約破棄にあると疑われるのは明白だ。 そして、レイミを鑑定すれば消えたスキルをレイミがもっている事は明確になってしまうからだ。 かくして、子爵令嬢の逃走劇が幕を開ける。

記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?

ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」 バシッ!! わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。 目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの? 最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故? ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない…… 前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた…… 前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。 転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?

婚約破棄された宰相です。 正直、婚約者も宰相も辞めたかったので丁度よかったです

鍛高譚
恋愛
内容紹介 「婚約破棄だ! そして宰相もクビだ!」 王宮の舞踏会で突然そう宣言したのは、女性問題を繰り返す問題王太子ユリウス。 婚約者であり王国宰相でもあるレティシアは、静かに答えた。 「かしこまりました」 ――正直、本当に辞めたかったので。 これまで王太子の女性問題の後始末、慰謝料交渉、教会対応、社交界の火消し…… すべて押し付けられていたレティシアは、婚約も宰相職もあっさり辞任。 そしてその瞬間―― 王宮が止まった。 料理人が動かない。 書類が処理されない。 伝令がいない。 ついにはトイレの汚物回収まで止まり、王宮は大混乱。 さらに王太子の新たな女性問題が発覚し、教会は激怒。 噂は王都中に広がり、王宮は完全に統治不能に。 そしてついに―― 教会・貴族・王家が下した決断は、 「王太子廃嫡」 そして。 「レティシア、女王即位」 婚約破棄して宰相をクビにした結果、 王宮を止めてしまった元王太子の末路とは――? これは、婚約破棄された宰相が女王になるまでの 完全自業自得ざまぁ物語。

ソロキャンする武装系女子ですが婚約破棄されたので傷心の旅に出たら——?

ルーシャオ
恋愛
ソロキャンする武装系女子ですが婚約破棄されたので傷心の旅に出たら——? モーリン子爵家令嬢イグレーヌは、双子の姉アヴリーヌにおねだりされて婚約者を譲り渡す羽目に。すっかり姉と婚約者、それに父親に呆れてイグレーヌは別荘で静養中の母のもとへ一人旅をすることにした。ところが途中、武器を受け取りに立ち寄った騎士領で騎士ブルックナーから騎士見習い二人を同行させて欲しいと頼まれる。 そのころ、イグレーヌの従姉妹であり友人のド・ベレト公女マリアンはイグレーヌの扱いに憤慨し、アヴリーヌと婚約者へとある謀略を仕掛ける。そして、宮廷舞踏会でしっかりと謀略の種は花開くことに——。

処理中です...