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婚約発表
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ご機嫌よう。メランコーリッシュです。今日はいよいよアトランティデでの婚約発表とお披露目式の日です。緊張します。
「大丈夫です。今日の王女殿下は最高に美しいです。自信を持ってください」
「ありがとうございます」
侍女に励まされなんとか自分を奮い立たせる私を、ニタが迎えに来てくれました。
「さあ、行くぞ。シュシュ」
「はい、ニタ」
ニタに手を引かれて会場に入ります。わわわわわ、すごい人…!き、緊張が…!
「シュシュ、大丈夫。胸を張れ。シュシュはこの俺の運命の番なのだから」
「は、はい!」
ニタに言われてなんとか背筋をピンとさせ、さも緊張していない風を装います。
「お前達、よく集まってくれた。今日というよき日に、お前達に俺の運命の番を紹介できることを嬉しく思う」
わああああ!と歓声が上がります。
「パラディースの王女、メランコーリッシュ・パラディースです。ニタ…皇帝陛下の婚約者として、頑張って参りますので、どうぞこれからよろしくお願いします」
私が挨拶をするとさらにわああああ!と歓声が上がります。正直立っているのもやっとです。怖い…!
「さあ、今日というよき日を祝って、好きなように飲んで騒げ!以上!」
ニタの言葉に会場はさらに熱を上げます。私達は壇上から降りると、早速ダンスを披露します。
「シュシュ、よくやった。上出来だったぞ」
「そ、そうですか。よかったです…」
「ところで、シュシュ」
「はい、ニタ」
「ダンス、得意なんだな」
「あ、はい。塔にいた頃はやることがなかったので…ダンスで気を紛らわせていました」
「塔?」
「私、望まれない王女だったので王家直轄領の塔に幽閉されていて…」
「…なるほどな」
「あ、でも、両親や王妃様、異母兄弟達を恨んだりはしていないんです。だから、そんな顔しないでください」
「…俺は今、どんな顔をしている?」
「ええっと…怖い顔…?」
「…それはいけないな。可愛い運命の番と踊っているのに怖い顔などしていたら、臣民達に誤解を招く」
そう言うと、ニタはいきなり私の頬に口付けを落としました。
「!?に、ににににニタ!?」
「ふ、慌ててもちゃんとダンスは続けられるんだな」
「身体に染み付いてるんです!それよりニタ!」
「ふふ。今は、どんな顔をしている?」
「し、幸せそうです…」
真っ赤になってしまう私を愛おしそうな目で見つめるニタ。もう!振り回されっぱなしです!
「そうか。それは良かった」
「もう、ニタ!」
そんな私達の様子を見て、更に会場は湧くのでした。
「大丈夫です。今日の王女殿下は最高に美しいです。自信を持ってください」
「ありがとうございます」
侍女に励まされなんとか自分を奮い立たせる私を、ニタが迎えに来てくれました。
「さあ、行くぞ。シュシュ」
「はい、ニタ」
ニタに手を引かれて会場に入ります。わわわわわ、すごい人…!き、緊張が…!
「シュシュ、大丈夫。胸を張れ。シュシュはこの俺の運命の番なのだから」
「は、はい!」
ニタに言われてなんとか背筋をピンとさせ、さも緊張していない風を装います。
「お前達、よく集まってくれた。今日というよき日に、お前達に俺の運命の番を紹介できることを嬉しく思う」
わああああ!と歓声が上がります。
「パラディースの王女、メランコーリッシュ・パラディースです。ニタ…皇帝陛下の婚約者として、頑張って参りますので、どうぞこれからよろしくお願いします」
私が挨拶をするとさらにわああああ!と歓声が上がります。正直立っているのもやっとです。怖い…!
「さあ、今日というよき日を祝って、好きなように飲んで騒げ!以上!」
ニタの言葉に会場はさらに熱を上げます。私達は壇上から降りると、早速ダンスを披露します。
「シュシュ、よくやった。上出来だったぞ」
「そ、そうですか。よかったです…」
「ところで、シュシュ」
「はい、ニタ」
「ダンス、得意なんだな」
「あ、はい。塔にいた頃はやることがなかったので…ダンスで気を紛らわせていました」
「塔?」
「私、望まれない王女だったので王家直轄領の塔に幽閉されていて…」
「…なるほどな」
「あ、でも、両親や王妃様、異母兄弟達を恨んだりはしていないんです。だから、そんな顔しないでください」
「…俺は今、どんな顔をしている?」
「ええっと…怖い顔…?」
「…それはいけないな。可愛い運命の番と踊っているのに怖い顔などしていたら、臣民達に誤解を招く」
そう言うと、ニタはいきなり私の頬に口付けを落としました。
「!?に、ににににニタ!?」
「ふ、慌ててもちゃんとダンスは続けられるんだな」
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「ふふ。今は、どんな顔をしている?」
「し、幸せそうです…」
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