王女なのに虐げられて育った私が、隣国の俺様皇帝の番ですか?-または龍神皇帝の溺愛日記-

下菊みこと

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メランコーリッシュ、ありのままの自分を愛する

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なんだかんだで結局、何故かニタとの婚期が早まったから数日。結婚の準備で忙しくなっています。しかしその間も、ニタは私の側で一緒にいてくれています。

「シュシュ。膝枕してくれ」

「はい、ニタ」

ニタは結婚が決まってからというもの、スキンシップが激しくなりました。

「ニタ」

「どうした?シュシュ」

「ニタは私と一緒にいて、幸せですか?」

「もちろん。シュシュじゃなきゃダメだ」

「人族の私なのに?」

「ああ。シュシュを心から愛してる」

ニタの言葉は不思議です。あれほど亜人族ではない私はダメなのだと思っていたのに、ニタがそう言ってくれるなら側にいさせて貰いたいと、そう思わせてくれます。ありのままの私でも、いいのだと。

「ニタ」

「どうした?」

「大好きです。愛しています」

「俺も愛してる。心の底から大好きだ」

私の膝枕でくつろぐニタの頭を軽く撫でます。そうするとニタは私に手を伸ばし、私の頬を撫でました。

「もう、誰にも傷つけさせない。俺だけの愛おしい運命の番」

「ふふ。はい、信じています」

この穏やかな時間が、いつまでも続いて欲しいと思うのは…ニタも同じだと、自惚れてもいいでしょうか?
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