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メランコーリッシュ、ついに結婚する

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マルティーナ様との最後の会話から数日。ついに私とニタは結婚式を迎えます。中央教会でたくさんの貴族達に見守られる中、私とニタは誓いの儀式を行います。

「ディニタ・ドラーゴ・アトランティデ。汝は如何なる時もメランコーリッシュ・パラディースを愛し、守り、慈しむことを誓いますか?」

「はい。我が名にかけて、必ず」

「メランコーリッシュ・パラディース。汝は如何なる時もディニタ・ドラーゴ・アトランティデを愛し、支え、慈しむことを誓いますか?」

「はい。祝福の名を持たぬ私ですが、必ず」

私とニタは、始祖神の前で祝福のキスをします。

「ニタ…」

「シュシュ…ようやく、ようやく俺だけのシュシュになった」

「最初からニタだけのものですよ」

「…幸せにする」

「もう十分すぎるほど幸せです」

そっと、触れるだけのキス。歓声と祝福の言葉に中央教会の式場が満たされます。

そのまま今度はパレードに移ります。馬車に乗って、街を周り平民達に結婚式が恙無く終わったと示して、新しい皇后の誕生を祝ってもらいます。

「皇帝陛下万歳ー!」

「皇后陛下万歳ー!」

「皇帝陛下、おめでとうございます!」

「皇后陛下、おめでとうございます!」

「皇帝陛下、お幸せにー!」

「皇后陛下、お幸せにー!」

こんなにたくさんの方々に祝福されて、なんて幸せなのでしょう。パレードも恙無く終わると、今度は皇宮で披露宴です。

会場に先程中央教会に集まってくれていた貴族達をもう一度呼び寄せ、盛大なパーティーを開きます。そこで、我がパラディースをアトランティデに併合するための調印式も行われました。これで元パラディース王国は完全にアトランティデの一領土となりました。暫定政府として頑張ってくれていた皆様もほっと息を吐きます。

披露宴も大盛況で、たくさんの祝福をいただき恙無く終わりました。ああ、これで本当にニタと結婚できたのですね。とても嬉しくて、幸せです。あっという間に夜ですが、興奮しているためか疲れを感じません。今は私のお部屋でニタとお話しています。

「シュシュ、今日は一日お疲れ様。よく頑張ってくれたな。堂々としていて格好良かったぞ」

「ふふ、ありがとうございます。ニタこそ、とても素敵でした」

「シュシュに褒められると嬉しいな」

ニタがそっと私の頬に触れ、撫でます。

「シュシュ、そろそろ…いいか?」

「はい、ニタ。覚悟は出来ています。…優しくしてくださいね?」

「もちろんそのつもりだが、シュシュが可愛すぎて意地悪してしまったらごめんな?」

「もう、ニタったら」

そして今から、長い夜が始まります。
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