エステル家のお姫様は、今日も大切に愛される。

下菊みこと

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魔族との交流

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「お父様、おはようございます」

「ぴゃっ」

「おはようございます、ジスラン様」

「…おはよう、みんな。今日はちょっと相談があるんだ。聞いてくれるかな?」

「は、はい」

改まった様子のジスランに、アンリエットは姿勢を正して耳を傾ける。

「実は、先先代の聖女様の功績により人間と和解した一部の魔族…主にダークエルフの一族との交流会が開かれることになってね」

「まあ!素晴らしいことですね、お父様!」

「うん、それで…その交流会にアンも参加して欲しいって打診があってね」

「まあ」

アンリエットは少し驚きつつも、笑顔を浮かべた。

「もちろん参加しますわ」

「いいのかい?」

「ええ、せっかくの機会ですもの。ジャンヌやルロワ、ルーヴルナも連れて行っても?」

「もちろん。他の貴族も侍従や使い魔は連れて行くだろう。あと、その交流会にはジェイドも参加するらしい」

「そうなのですか?」

ジェイドの名前を聞いて少し嬉しそうなアンリエットに、ジスランは複雑そうな顔をした。

「…本当なら私も付いていきたいんだけど、仕事があってね。ジェイドがいるならまあ、安心だとは思うが」

「ふふ。大丈夫ですわ、お父様。ジャンヌもジェイド様もいるなら不安はありません」

「…そうだね」

こうしてアンリエットは、ダークエルフとの交流会に参加することになった。

















「ふふ。大聖堂でダークエルフとの交流会だなんて、とても面白いわ」

「そうですね、アンリエット様」

「ぴゃっ」

「ふふ。ルロワさんは、ダークエルフに興味があるそうです」

「まあ!なら積極的に話しかけに行きましょう!」

そしてアンリエットは、ダークエルフに話しかけに行く。

「こんにちは。交流会、楽しんでくださっているかしら?」

「こんにちは。ええ、このような機会をいただいた上に素晴らしい料理まで用意していただきとても楽しんでおります。私はダークエルフのレアと申します。お名前を伺っても?」

「これは申し遅れました。私はアンリエット・フルール・エステルと申します。よろしければ、仲良くしてくださるかしら?」

「もちろんです。おや、可愛らしい使い魔ですね」

「ええ。ルロワと申します」

レアはルロワの名前を聞いて微笑む。

「ルロワ。良い名前ですね。おや、こちらは…人間の幼子かと思えば、動く人形でしたか」

「ふふ。動く人形試作品一号。名前をルーヴルナと申します。ご主人様が付けてくださった名前なんですよ」

「おや。それは素晴らしいネーミングセンスですね」

「ふふ、ありがとうございます。レア様、よろしければ是非連絡先を交換しませんか?せっかくの機会ですし、文通致しませんか?」

「こちらこそ、よろしければ是非」

こうしてアンリエットは、レアと連絡先を交換した。

そんなアンリエットとレアの様子を伺っていた周りのダークエルフや人間達も、少しずつ歩み寄り気付けば交流会は大成功となっていた。
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