ショタっ子大好きな私が公爵令嬢に生まれ変わったので、ショタっ子の楽園のような孤児院を設立します。…え、淑女の中の淑女?だれが?

下菊みこと

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ティザーの日

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今日はティザーの日。ティザーは何を望むだろう。

「ティザー。今日は何をしたい?」

「んー、みんなにサプライズをするための道具とか色々買いに行きたい。もちろん俺のお小遣いで」

ティザーは悪戯好きですが、みんなの盛り上げ役でもあるのです。みんなのことを考えてお買い物に行きたいなんて、なんて可愛い子でしょう。ショタっ子の鏡です。

「じゃあ早速お買い物に行きましょうか」

「ん。ありがとうな!リア様!」

ということで商店街のおもちゃ屋に来ました。

「そうだなぁ。これだろう?これも買おう。あとは…この蛇のおもちゃなんて、ガードが面白い反応をしそうじゃないか?」

「もう。また喧嘩になるわよ?」

「だって面白いのが悪い。それに、ガードは優しいからなんだかんだで許してくれるさ」

「まあ、あの子素直じゃないだけで天使だものね」

私の言葉にティザーは笑う。

「ははっ!リア様は俺たちのことを良くそういうよな」

「だって本当に天使みたいに可愛くて尊いんだもの!」

「尊いねぇ…それはどちらかと言えばリア様の方じゃないか?」

「え?」

「だって、身寄りのない俺たちにここまでしてくれるなんてリア様くらいのもんだぜ?」

そんなことはない。このくらい当たり前のことだ。

「そんな、貴方達は私の宝だもの!当たり前よ!」

「だから、そういうところが尊いんだって」

「そんなことないわ、絶対貴方達の方が尊いわ!」

「ははっ!まあそういうことにしておこうか」

「もう、ティザーったら」

「ははは!」

ということでみんなを喜ばせるためのおもちゃをいくつかティザーのお小遣いで買って帰ります。ティザーのお願いもあって、買ってきたおもちゃのうち手品に使うものを使って、みんなに手品を披露してあげました。楽しそうにはしゃぐみんなにティザーもご満悦です。…みんなのためにお小遣いを使うとか本当に天使。尊い。

「ティザー君。今日という貴重な日をみんなのために使うなんて君は素晴らしいですね」

「神父様、ありがとうございます」

ジェネラス神父様に褒められて照れるティザー。尊い。可愛い。天使。語彙力溶ける。

「本当にいい子ね、ティザー」

私も思わずなでなでしてしまいます。

「!ティザー狡い!」

「俺の日だからいいんですー」

ふふん、と笑うティザー。本当に可愛い。

「お前だって自分の日には甘えてるだろ?」

「むー!」

「リト、またリトの日には魔法を教えてあげるから、ね?」

「…はーい」

こうしてティザーの日も無事に終わりました。今日もティザーが可愛くてほっこりしました。
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