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浮気現場を見て気絶したら、皇太子殿下に求婚された。
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「はあ…」
私はため息をつく。婚約者の浮気が原因だ。婚約者の浮気は、なぜか愛し合う二人の純愛物語として持て囃された。そしてそんな二人を引き裂く悪役として、私は悪口を言われ続けた。私はため息を吐くしかできなかった。
そんな中で、学園の空き教室で抱きしめあいキスを交わす浮気者を偶然にも見つけてしまった私は、とうとう過度な精神的なショックを感じてその場で気絶してしまったらしい。目覚めた頃には医務室のベッドの中だった。
「医務室…私…?」
「大丈夫か?無理に起きない方がいいぞ」
「…皇太子殿下!?」
がばっと起き上がろうとする私をそっと寝かせるのは、皇太子殿下。私はどうして、なんで皇太子殿下がとびっくりしてしまう。
「すまない。あの浮気者共を見て倒れたお前を放っておけなくて、申し訳ないけど俺がここまで運んだ」
「え!?す、すみません!」
「いい。気にするな」
なんて優しい方だろう、と私は思う。
「ところで、あの浮気者はどうするつもりだ?」
「どう…とは?」
「…別れたいとは思わないのか?報復は?」
「ほ、報復!?」
穏やかではない皇太子殿下の言葉に、私は驚いた。
「ともかく、婚約は解消した方が良い」
「お心遣いありがとうございます。でも、今から婚活も厳しいので…」
良家のご子息は軒並み婚約している。金持ちの後妻になれたら幸運、かもしれない。
「ん?それなら俺と婚約すればいい」
にっこりと微笑んだ皇太子殿下。私は内心パニックになる。
「いや、…え?」
「俺と婚約してくれないか?」
跪き、私に愛を乞う皇太子殿下。ベッドで寝ている私の左手をそっと取り、指輪をはめた。
「え、なんでぴったり…」
「なんでだろうな」
笑うだけで教えてくれない皇太子殿下に私は引きつった笑顔を向けるしかない。
「あの、でも、皇太子殿下。私浮気されちゃうくらい魅力がないですし…」
「そんなこと言うな。あの男の頭がおかしいだけだ、君に落ち度はない。君は公爵家の娘で、笑顔も可愛いし、教養だってある。しかも穏やかで上品で、とても素敵だ。君はこれからは俺が守る。どうか受け入れてくれないか」
「でも…」
「君のご両親は俺が説得する。いいだろう?」
「…はい」
にっこり笑う皇太子殿下にもはや何も言えない。これが皇太子殿下以外なら、この場できっちりとお断りしたのに。傷心した女性に手を差し伸べて婚約破棄を唆し、自分のモノになれと言うのだから普通なら無理だ。
けれど、それでもいいかと思えた。皇太子殿下が欲してくれるのなら。誰かに必要とされるなら、と。そして、その自分の思考に気付いた時…皇太子殿下のことを悪く言えないなぁと思った。
その後、すぐに私と元婚約者の婚約は白紙になった。婚約破棄でも婚約解消でもなく、白紙に。
「上手く別れられてよかった。すぐに新たな俺との婚約も発表しよう」
「はい、皇太子殿下」
その後元婚約者は浮気相手と結婚したらしいが、結婚した途端に上手くいかなくなったらしい。いつも喧嘩ばかりで、二人とも浮気し放題らしい。
それでも二人が別れないのは、元婚約者と浮気相手への皇太子殿下からの命令があるから。別れることは許さないと、命じられているのだ。
私と皇太子殿下も、最近結婚した。みんなから手のひらを返すように祝福された。
「そろそろ休憩しないか?」
執務を行う私に、そう声をかけて皇太子殿下は笑いかけてくれる。私は素直に皇太子殿下の元へ行き、一息つく。するとおでこにキスをされた。
「愛してる。お前と結婚出来て良かった」
「ふふ、私もです」
この頃には私は、真っ直ぐに愛を向けてくださる皇太子殿下を愛するようになっていた。結婚してから毎日が幸せに感じる。
結局私達二人の間の甘い雰囲気は、子供が出来ても、孫が出来ても変わらなかった。私達二人は世界一の幸せな夫婦、と呼ばれるほどおしどり夫婦として有名になっていた。
私はため息をつく。婚約者の浮気が原因だ。婚約者の浮気は、なぜか愛し合う二人の純愛物語として持て囃された。そしてそんな二人を引き裂く悪役として、私は悪口を言われ続けた。私はため息を吐くしかできなかった。
そんな中で、学園の空き教室で抱きしめあいキスを交わす浮気者を偶然にも見つけてしまった私は、とうとう過度な精神的なショックを感じてその場で気絶してしまったらしい。目覚めた頃には医務室のベッドの中だった。
「医務室…私…?」
「大丈夫か?無理に起きない方がいいぞ」
「…皇太子殿下!?」
がばっと起き上がろうとする私をそっと寝かせるのは、皇太子殿下。私はどうして、なんで皇太子殿下がとびっくりしてしまう。
「すまない。あの浮気者共を見て倒れたお前を放っておけなくて、申し訳ないけど俺がここまで運んだ」
「え!?す、すみません!」
「いい。気にするな」
なんて優しい方だろう、と私は思う。
「ところで、あの浮気者はどうするつもりだ?」
「どう…とは?」
「…別れたいとは思わないのか?報復は?」
「ほ、報復!?」
穏やかではない皇太子殿下の言葉に、私は驚いた。
「ともかく、婚約は解消した方が良い」
「お心遣いありがとうございます。でも、今から婚活も厳しいので…」
良家のご子息は軒並み婚約している。金持ちの後妻になれたら幸運、かもしれない。
「ん?それなら俺と婚約すればいい」
にっこりと微笑んだ皇太子殿下。私は内心パニックになる。
「いや、…え?」
「俺と婚約してくれないか?」
跪き、私に愛を乞う皇太子殿下。ベッドで寝ている私の左手をそっと取り、指輪をはめた。
「え、なんでぴったり…」
「なんでだろうな」
笑うだけで教えてくれない皇太子殿下に私は引きつった笑顔を向けるしかない。
「あの、でも、皇太子殿下。私浮気されちゃうくらい魅力がないですし…」
「そんなこと言うな。あの男の頭がおかしいだけだ、君に落ち度はない。君は公爵家の娘で、笑顔も可愛いし、教養だってある。しかも穏やかで上品で、とても素敵だ。君はこれからは俺が守る。どうか受け入れてくれないか」
「でも…」
「君のご両親は俺が説得する。いいだろう?」
「…はい」
にっこり笑う皇太子殿下にもはや何も言えない。これが皇太子殿下以外なら、この場できっちりとお断りしたのに。傷心した女性に手を差し伸べて婚約破棄を唆し、自分のモノになれと言うのだから普通なら無理だ。
けれど、それでもいいかと思えた。皇太子殿下が欲してくれるのなら。誰かに必要とされるなら、と。そして、その自分の思考に気付いた時…皇太子殿下のことを悪く言えないなぁと思った。
その後、すぐに私と元婚約者の婚約は白紙になった。婚約破棄でも婚約解消でもなく、白紙に。
「上手く別れられてよかった。すぐに新たな俺との婚約も発表しよう」
「はい、皇太子殿下」
その後元婚約者は浮気相手と結婚したらしいが、結婚した途端に上手くいかなくなったらしい。いつも喧嘩ばかりで、二人とも浮気し放題らしい。
それでも二人が別れないのは、元婚約者と浮気相手への皇太子殿下からの命令があるから。別れることは許さないと、命じられているのだ。
私と皇太子殿下も、最近結婚した。みんなから手のひらを返すように祝福された。
「そろそろ休憩しないか?」
執務を行う私に、そう声をかけて皇太子殿下は笑いかけてくれる。私は素直に皇太子殿下の元へ行き、一息つく。するとおでこにキスをされた。
「愛してる。お前と結婚出来て良かった」
「ふふ、私もです」
この頃には私は、真っ直ぐに愛を向けてくださる皇太子殿下を愛するようになっていた。結婚してから毎日が幸せに感じる。
結局私達二人の間の甘い雰囲気は、子供が出来ても、孫が出来ても変わらなかった。私達二人は世界一の幸せな夫婦、と呼ばれるほどおしどり夫婦として有名になっていた。
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