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ショタジジイの決闘の結果
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大聖堂内での決闘は流石にご法度なので、外に出て大聖堂の庭で勝負することになった。夜風が冷たい。どうか、ユルリッシュ様がご無事で済みますように。
「おい、そこの新米」
「は、はい!」
「新米とはいえ、神官だろう。神に誓って、公正な見届け人となれ」
「御意!」
「剣を持て」
ノエル様は、元よりそのつもりだったのか剣は持っていた。あれはノエル様の愛刀で、決闘用に刃を潰したものじゃない。でも、ユルリッシュ様は構わずそれをノエル様に持たせる。
ユルリッシュ様は魔法で剣を取り出す。…決闘用に刃を潰してある剣だ。これは不公平だと思うのだけど。でも、私は口を挟めない。
「では…始め!」
見届け人の掛け声。ノエル様が、一瞬で距離を詰めてきて剣を振り下ろす。
「ユルリッシュ様ぁっ!!!」
お願い、星辰の神様!!!
…ユルリッシュ様の怪我も覚悟したその瞬間、ユルリッシュ様はノエル様の一撃を剣で受け止めた。
今まで、ノエル様の一撃をちゃんと受け止められた人なんて見たことがない。
…もしかして、ユルリッシュ様って魔法だけじゃなく剣も強い?
「なっ…僕の剣を受け止めたっ!?」
「…ふむ。なかなか重い一撃だな。食らっていたら大怪我じゃ済まないな」
「こ、この…!」
「おっと、剣ばかりに気を取られてはダメだぞ?実戦殺法有りの決闘なんだから」
「は?…がっ!?」
剣をなおも押し込むノエル様。でもユルリッシュ様は、それを受け止めつつ、ノエル様のお腹に思いっきり蹴りを入れた。思いっきりお腹に蹴りを受けたノエル様は、苦しんでいる。
「ほら、剣での決闘なんだろう?剣を落とすな、まだ終わりじゃないぞ」
「うぐっ」
「まだ蹴りを一発入れただけだろう。呻くな、剣を拾えよ。戦え」
煽ってノエル様を無理矢理立たせるユルリッシュ様。バーサーカーモード入ってます?
「今度は俺から行くぞ」
フラフラなノエル様と距離を詰めて、剣を振り下ろすユルリッシュ様。
「うがぁっ!」
刃を潰してあるとはいえ、重い一撃を肩にモロに食らったら痛いはず。ノエル様は辛そう。
「ほら、また剣を落としたぞ。拾え。逃げるな」
ノエル様は多分、もう利き手は使えない。新米の神官はそろそろ止めた方がいいかと不安そうで、でも高位の神官に今止めたらユルリッシュ様の逆鱗に触れると止められている。これもうどっちが悪者かわからないです、ユルリッシュ様。
「…これは、我が妻を泣かせた分だ」
ノエル様の身体を剣で突くユルリッシュ様。刃は潰してあるから貫通はしないが、重い突きに身体は痛むだろう。
「ぐはっ!」
「これは、妻の名誉を毀損した分」
もう一発蹴りを、ノエル様のお腹に入れるユルリッシュ様。ノエル様は、今度は吐瀉物を吐いた。可哀想。…でも、ユルリッシュ様がご無事ならそれでいいと思ってしまう私はだいぶ性格が悪いと思う。
「これは、俺を不快にさせた分だ」
最後に一発、思いっきり顔に蹴りを入れたユルリッシュ様。もしかして蹴りが一番得意なのかな。
「ぐぇぇ…」
完全に伸びたノエル様。新米の神官がストップをかけた。
「そ、そこまで!勝者は聖王猊下です!」
「知ってる。治安部隊を呼べ、こいつを聖妃への名誉毀損で連行させろ」
「はい!」
「おい、そこの新米」
「は、はい!」
「新米とはいえ、神官だろう。神に誓って、公正な見届け人となれ」
「御意!」
「剣を持て」
ノエル様は、元よりそのつもりだったのか剣は持っていた。あれはノエル様の愛刀で、決闘用に刃を潰したものじゃない。でも、ユルリッシュ様は構わずそれをノエル様に持たせる。
ユルリッシュ様は魔法で剣を取り出す。…決闘用に刃を潰してある剣だ。これは不公平だと思うのだけど。でも、私は口を挟めない。
「では…始め!」
見届け人の掛け声。ノエル様が、一瞬で距離を詰めてきて剣を振り下ろす。
「ユルリッシュ様ぁっ!!!」
お願い、星辰の神様!!!
…ユルリッシュ様の怪我も覚悟したその瞬間、ユルリッシュ様はノエル様の一撃を剣で受け止めた。
今まで、ノエル様の一撃をちゃんと受け止められた人なんて見たことがない。
…もしかして、ユルリッシュ様って魔法だけじゃなく剣も強い?
「なっ…僕の剣を受け止めたっ!?」
「…ふむ。なかなか重い一撃だな。食らっていたら大怪我じゃ済まないな」
「こ、この…!」
「おっと、剣ばかりに気を取られてはダメだぞ?実戦殺法有りの決闘なんだから」
「は?…がっ!?」
剣をなおも押し込むノエル様。でもユルリッシュ様は、それを受け止めつつ、ノエル様のお腹に思いっきり蹴りを入れた。思いっきりお腹に蹴りを受けたノエル様は、苦しんでいる。
「ほら、剣での決闘なんだろう?剣を落とすな、まだ終わりじゃないぞ」
「うぐっ」
「まだ蹴りを一発入れただけだろう。呻くな、剣を拾えよ。戦え」
煽ってノエル様を無理矢理立たせるユルリッシュ様。バーサーカーモード入ってます?
「今度は俺から行くぞ」
フラフラなノエル様と距離を詰めて、剣を振り下ろすユルリッシュ様。
「うがぁっ!」
刃を潰してあるとはいえ、重い一撃を肩にモロに食らったら痛いはず。ノエル様は辛そう。
「ほら、また剣を落としたぞ。拾え。逃げるな」
ノエル様は多分、もう利き手は使えない。新米の神官はそろそろ止めた方がいいかと不安そうで、でも高位の神官に今止めたらユルリッシュ様の逆鱗に触れると止められている。これもうどっちが悪者かわからないです、ユルリッシュ様。
「…これは、我が妻を泣かせた分だ」
ノエル様の身体を剣で突くユルリッシュ様。刃は潰してあるから貫通はしないが、重い突きに身体は痛むだろう。
「ぐはっ!」
「これは、妻の名誉を毀損した分」
もう一発蹴りを、ノエル様のお腹に入れるユルリッシュ様。ノエル様は、今度は吐瀉物を吐いた。可哀想。…でも、ユルリッシュ様がご無事ならそれでいいと思ってしまう私はだいぶ性格が悪いと思う。
「これは、俺を不快にさせた分だ」
最後に一発、思いっきり顔に蹴りを入れたユルリッシュ様。もしかして蹴りが一番得意なのかな。
「ぐぇぇ…」
完全に伸びたノエル様。新米の神官がストップをかけた。
「そ、そこまで!勝者は聖王猊下です!」
「知ってる。治安部隊を呼べ、こいつを聖妃への名誉毀損で連行させろ」
「はい!」
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