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ショタジジイと決闘

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「クソガキ。そんなに吠えるなら当然、俺から決闘を申し込めば受け入れるんだろうな」

「は?」

「お前の妄言で貶された妻の名誉の回復のため、これより正式にお前との決闘を申し込む」

「えっ」

「もちろん受けるよなぁ?」

ユルリッシュ様が突然ノエル様に決闘を申し込んだ。ノエル様も怒りで狂っているのか、それとも後には引けないのか頷いた。

「も、もちろんだ!」

「俺が勝てば、お前は聖妃への名誉の毀損で牢に入ってもらう」

「えっ」

「お前が勝てば、妻が受け取った慰謝料は返還させよう。それと、お前の願いを一つ叶えてやる。…破格の条件、だな?」

私はハラハラと見守る。それしか出来ない。

「そ、それなら、剣で勝負だ!実戦殺法有りにしろ!」

「いいだろう」

「それも、今ここで勝負をしろ!後日、条件を変えられたらたまったもんじゃない!」

「…ふん。望むところだ」

「ゆ、ユルリッシュ様っ」

心配で名前を呼ぶ。呼んでどうなるわけでもないけれど。

「大丈夫だ、イザベル。必ず勝って、お前の名誉を守るよ」

「そんなことどうでもいいです!どうか、怪我はしないでください。ノエル様は、剣はお強いのです!」

ユルリッシュ様が無事ならそれでいい。負けてもいい。どうかユルリッシュ様をお守りください、星辰の神々よ!

「わかった。必ず無事に戻るよ。約束する。」

「…はい」

「愛してる。絶対勝つから」

「…はい!」
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