50 / 87
教会の本音
しおりを挟む
「聖女様に目が見えるようになるマジックアイテムが渡されたらしい」
「聖王猊下は歓迎されているようだし表立っては言えないが、大丈夫なのか?」
「もし聖女様が嫌気がさして逃げ出そうとしたら…」
「魔力が供給されなくなれば、ポーションの量産が出来なくなる」
「備蓄の魔力もものすごくあるが、魔力タンクは多くあっても損はない。聖女様を逃すわけにはいかない」
神父達は、隠れて口々に好き勝手なことを言う。
「だが、逃げ出したところですぐに捕まえて部屋に戻せるだろう。聖女様はずっとあの部屋にこもっていて、筋力も体力も衰えている」
「あの病的な白い肌には、日光すら毒だろうしな」
「骨と皮だけの彼の方は、逃げ場なんてどこにもないか」
「中央教会の深部からすら逃げられないさ」
頷き合う神父達。
「それに、聖王猊下は聖女様のお心をバッチリ掴んでいる。聖王猊下の優しすぎるところは玉に瑕だが、それが今回はいい方向に作用した」
「聖王猊下の優しさに触れた聖女様は、聖王猊下に迷惑をかけてまで逃げようとはしないだろうな」
「聖王猊下の計らいで、両親とも定期的に面会させているのも大きいだろう。ここまで好待遇を受けては、聖王猊下を裏切れまい」
神父達は、ホッとした様子で解散した。
「聖王猊下は歓迎されているようだし表立っては言えないが、大丈夫なのか?」
「もし聖女様が嫌気がさして逃げ出そうとしたら…」
「魔力が供給されなくなれば、ポーションの量産が出来なくなる」
「備蓄の魔力もものすごくあるが、魔力タンクは多くあっても損はない。聖女様を逃すわけにはいかない」
神父達は、隠れて口々に好き勝手なことを言う。
「だが、逃げ出したところですぐに捕まえて部屋に戻せるだろう。聖女様はずっとあの部屋にこもっていて、筋力も体力も衰えている」
「あの病的な白い肌には、日光すら毒だろうしな」
「骨と皮だけの彼の方は、逃げ場なんてどこにもないか」
「中央教会の深部からすら逃げられないさ」
頷き合う神父達。
「それに、聖王猊下は聖女様のお心をバッチリ掴んでいる。聖王猊下の優しすぎるところは玉に瑕だが、それが今回はいい方向に作用した」
「聖王猊下の優しさに触れた聖女様は、聖王猊下に迷惑をかけてまで逃げようとはしないだろうな」
「聖王猊下の計らいで、両親とも定期的に面会させているのも大きいだろう。ここまで好待遇を受けては、聖王猊下を裏切れまい」
神父達は、ホッとした様子で解散した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
601
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる