【BL】ねえ、にーにー。今世では執着度が前世より高くないですか？【がっつり溺愛甘々生活】

にーにーみてみて、新しいお洋服！

このミノス教の宗教施設に来てからなんだかんだで一年近くが経った。

僕も今日で八歳になる。

にーにーがそんな僕にプレゼントをサプライズで用意してくれていたみたい。

「バルム、お誕生日おめでとう！」

「にーにー、お祝いありがとう！」

「プレゼントがあるから開けてみて」

なんだろう。

ワクワクして包装を丁寧に剥がすと、そこには新しいお洋服。

「そろそろ背も伸びてきたし必要かなと思って。あと単純に似合いそうだから来てほしくて」

「にーにーありがとう！早速着てみてもいい？」

「もちろん！」

ということで試着タイム。

一旦にーにーには後ろを向いててもらう。

服は言わずもがな皇子様系ファッション。

なんとサイズは超ピッタリ！

「にーにー、これサイズピッタリだよ！」

「そりゃあ俺がバルムのサイズを間違えるわけないからね」

さすがにーにー。

そんなところも大好きだ。

「にーにー、こっち向いていいよ。可愛い？」

「可愛い！超可愛い！」

食い気味のにーにーに若干押されてしまうが、せっかくなので全部試着してみたい。

「いっぱいあるけど、全部試着してもいいかな？」

「もちろんだよ！全部見せてね！」

「うん！」

ということで二人きりのファッションショー開幕。

全ての服を試着したけれど、やっぱりどれもサイズピッタリ。

さすがにーにー。

「いやー、どれもサイズピッタリだったよ。さすがにーにー」

「まあね。それよりバルムの試着姿、全部可愛かったなぁ」

「ふふ、ありがとう。大事に着るからね」

「うん、こちらこそこの世界に生まれてきてくれてありがとう」

「ふふ、なあにそれ？」

にーにーの言葉に思わず笑ったが、にーにーは本気らしい。

「また会えて、本当によかった」

その真剣な表情に、こちらも真面目に返す。

「そんなのこちらこそだよ！」

「愛してるよ、バルム」

「僕こそ愛してるよ、にーにー」

にーにーは僕を優しく抱きしめる。

「こうしてお互いに、一緒に歳を重ねようね」

「うん、約束だよ」

「約束だね」

指切りをして、愛を確かめ合う。

「さあ、他の教徒たちからもバルムの誕生日を祝福するプレゼントがたくさん届いているから二人で開封しちゃおうか！」

「え、そうなの！？」

「うん、バルムは俺の大切な人だからね。みんな張り切ってるよ」

「あらあら…ありがとう、みんな」

聞こえないだろうけど、お礼を言う。

「ふふ、さあどんなプレゼントが出てくるかな？」

「楽しみだね！」

ということで、プレゼントの開封タイムが始まった。